二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1719150844550.png-(186578 B)
186578 B24/06/23(日)22:54:04No.1203648627そうだねx1 00:05頃消えます
よう。
俺の名はシルバー・ホーク。別に覚えてもらう必要はない。
今日はみんなの内なるアメリカを呼び覚ましにきた。
知っての通り俺はアメリカ生まれのアメリカ育ち、生粋のアメリカ人だ。
両親もアメリカ人、じいちゃんもアメリカ人、ひいひいじいちゃんもアメリカ人だ。そんな俺には偉大なるアメリカを啓蒙する義務がある。
聞きな(Listen)。そして、唱えるんだ。
アメリカ最高、てな。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/06/23(日)22:54:23No.1203648756+
とはいえ最低限の背景知識は必要だろう。
俺がどこに住んでいるかぐらいは知っておいたほうがいいだろうな。
俺は今、グラスワンダーのトレーナーの脳内に仮寓している。
え? どこかって?
グラスワンダーのトレーナーの”脳内”だよ。
224/06/23(日)22:54:43No.1203648883+
ここは意外と居心地がいい。でけえベッドにでけえソファ、リビングもでかい。システムキッチンもついてて、飲み放題のペプシサーバーまである。
それになにより、こいつの人生をネットフリックスよろしく画面ごしに眺めることができる。これこそが唯一にして最大の娯楽だ。
かれこれ半年はこいつの脳内で暮らしているが、こいつはなかなか興味深い男だと思うよ。
まず第一に、とんでもないレースバカだ。
そしてもう一つ、クソみたいな朴念仁だ。
324/06/23(日)22:55:03No.1203649020+
グラス嬢ちゃんは(おっと、俺はこう呼んでる)、けっこう積極的にアプローチするタイプで、週に一度はこいつを誘って外出している。
だがそれをデートと認識しているのは嬢ちゃんだけで、こいつは蚊ほどもそんなことは考えていない。頭の中はレースでいっぱい。救いようのないクソ野郎だ。
教育者と生徒の恋愛はアメリカではタブーだろうって? まあそうだ、基本的にはロリコン野郎の所業だね。
だが聞いたところによると、この二人、もう七年来の付き合いだっていうじゃないか。
424/06/23(日)22:55:20No.1203649243+
もともと新人トレーナーだったこともあって、年の差もほとんどないし、もう成人なんだから何かあったとしても、もはや自己責任の範疇だろ。
別にセックス・アンド・ザ・シティみたいに爛れた性活を送れって言っているわけじゃないぜ。ただ目の前の女性のささやかな好意くらいは気づいてやってもいいんじゃねえかって話だ。
こいつは本当、芸術的にスルーするからな。
もう呆れを通り越して、見るのが楽しくなってるよ。
524/06/23(日)22:55:40No.1203649425+
それで、なんだっけ? そう、アメリカだ。
アメリカといえばなんと言ってもスケール感だ。
ラスベガスに行ったことはあるか? アメリカのスケール感を体感するにはベガスに行くのが一番だ。
オーシャンズ11の舞台になったベラージオの噴水、広大に入り組んだカジノ、エッフェル塔とピラミッドを模したホテル、そして新世代の象徴であるスフィア……数え上げればキリがない。
どいつもこいつもアメリカ人の器の広さを誇示するかのようにバカでかく作られてやがる。
624/06/23(日)22:55:57No.1203649556+
それに比べたら日本の住宅なんてのはウサギ小屋みてえなもんだ。
だがそのウサギ小屋の、さらに奥まったところに、ひっそりと肩を寄せ合って端座する二人がいる。
こいつと、グラス嬢ちゃんだ。
どうやら、これがチャドー(茶道)というものらしい。
724/06/23(日)22:56:15No.1203649695+
茶道ってのはこいつと嬢ちゃんの定番デートコースだ。
ニンジャが使うような小さい入口をくぐると、四畳半(ヤード・ポンド法を馬鹿にするくせに、なんだこのローカル単位系は?)ほどの狭い空間がある。
そこで向かい合って座って、お茶を点てて飲むというのが茶道の概要だ。
これを聞いて、ああアフターヌーンティーみたいなものか、と思ったお前。ここは日本だ。イギリスじゃあないぜ。
いや、実のところ俺も最初はそんなものかと思っていた。だがアフタヌーンティーとは決定的に違うところがある。
無駄な会話が一切ないんだ。
824/06/23(日)22:56:34No.1203649823+
「お菓子を頂戴いたします」「どうぞ」
「お点前頂戴いたします」「どうぞ」
てなもんだ。あとは花入れとか掛け軸とかの話を少しして、それでおしまいだ。
雑談に花が咲くことはまずない。鹿威しの音だけが静寂にこだまする。
924/06/23(日)22:56:55No.1203649963+
初めは気まずい雰囲気になってるのかと思って焦ったよ。
だがよく見てみると、これがそうでもないんだな。
二人は要所要所でアイコンタクトを取り合って、頷いたり微笑みあったりしてるんだ。だから沈黙が全く苦しくない。
俺は思ったね。こいつらはサイキックなんだと。サイキックはテレパシーなんてお手の物だからな。
目配せして笑いかけるだけで意思疎通できるなんて尋常の技じゃあない。
朴念仁のくせにこういう技術だけには長けているんだからむかつくクソ野郎だ。
侘しい四畳半が嘘のように和気藹々としちまった。
まったく日本人はイカれてる。そう遠くない未来、間違いなくアベンジャーズに加入するだろうな。
サイキックは何人いてもいい。その時は、全身日の丸に包んだ最高にクールな衣装をリクエストしてやるよ。
1024/06/23(日)22:57:14No.1203650092+
アメリカを紹介するつもりが、すっかり茶道にお株を奪われちまった。
気を取り直していくと、やはりアメリカの食文化、これは特筆に値すると思うね。
平均的なアメリカの家庭がどれくらいバーベキューに金をかけるか知ってるか?
二万ドル。約300万円だ。
それくらいアメリカ人のバーベキューに対する情熱は群を抜いている。
見ろよ。このカリカリに焼き上げられたブリスケット(牛肩ばら肉)を。
1124/06/23(日)22:57:36No.1203650249+
何種類ものスパイスとオイルを塗り込んで、特製のグリルで実に14時間もの間、じっくり直火にさらして焼き上げたものだ。
これを甘じょっぱくてしかもスモーキーなBBQソースにくぐらせて食べると、脳内に快楽物質が溢れてくるんだ。
誰も摘発しようとはしないが、これは明らかに合法ドラッグだよ。
残念ながら、日本にこれに伍する食体験があるとは考えられないな。
最初に行ったところなんてひどかった。
これもまた嬢ちゃんとのデートコースになるが、割烹つーのか? そういうところに連れて行かれたんだよ。
そこでオバンザイ料理ってのを食べたんだ。これがどうにも食わせ物でね。
1224/06/23(日)22:57:54No.1203650373+
まずトーフ、噛むとじゅわっと出汁の味がする。
次に筑前煮、蓮根をつまむとこれも出汁の味がする。
最後に油揚げと小松菜のお浸し、食べると出汁の味がする。
どれも同じじゃねえかよ。出汁の味しかねえじゃねえか。
何をありがたがってこんな単調なパンチの薄い料理を食べてんだ?
「おいしいね」「ですね」
「見て、これ」「まあ、素敵な飾り切り」
よくもまああんな長い箸をひょいひょい器用に使いこなせるもんだ。俺は感心したよ。
1324/06/23(日)22:58:15No.1203650499+
だがもしもここにカレーパウダーがあったら、俺は全ての料理に嫌というほどぶちまけているだろうね。
言い忘れていたが俺とこいつはいくつかの感覚を共有している。
たまに故郷の味が恋しくなって、夜分遅くにマクドナルドへ一発パシらせてくることがある。
こいつ自身は何をしているかわかってないだろうが、俺の無意識の嗜好がこいつにも影響しちまってんだ。
ま、たまにしかやらねえから許してくれよな。
「トレーナーさん、ご飯粒が……ふふっ、取れましたよ」
「ありがとう」
くたばりやがれ(Fxxk you)、クソカップルが。
1424/06/23(日)22:58:35No.1203650620+
そんなこんなで、どうにかこいつの中にアメリカを定着させようと四苦八苦していたんだが。
だんだんと俺のほうが感化されてきちまってな。
半年経った今では、納豆もミソスープも卵かけご飯もイケる口になっちまった。ミイラ取りがミイラになったわけだ。
最初はサイキックの悪魔召喚の儀式にしか思えなかった茶道も、今ではディテールがはっきりして見える。
つまりこれは、祈りなんだ。
1524/06/23(日)22:58:56No.1203650783+
俺たちは毎週日曜になると教会に行く。
礼拝し、讃美歌を歌い、牧師の話を聞く。
すべてが終わり外に出ると、世界が少しだけ平和になったように思える。
茶道とは多分、大切な人と分かち合う祈りの儀式なんだろう。
ま、俺はゼンのことなんて何にもわかんねえし、日本人は無宗教らしいけどよ。
少なくとも、セントラルパークで野外ヨガに勤しむママさんよりは、俺のほうが詳しいんじゃねえか?
1624/06/23(日)22:59:17No.1203650911+
だが勘違いしないでくれよ。依然としてアメリカがナンバーワンなことに変わりはない。
食もアメリカ。住もアメリカ。もちろん自動車もアメリカが一番だ。
クソなのは全米ライフル協会とチップ文化だけだ。
俺が言いたいのは、このアジアの極東の日本という国も、なかなか捨てたもんじゃないということだ。
日本文化は最高だ。ウマ娘のレースも面白い。
こいつとグラス嬢ちゃんのじれったい恋模様も、悪名高き「バチェラー」よりかはるかにエンタメしてる。
すべては和解の方向に向かっているかと思えた。
そう、俺の性的嗜好がこいつに乗り移っちまうその日まではな。
1724/06/23(日)22:59:34No.1203651017+
俺とこいつは感覚を共有している、とさっき言っただろ?
だからこいつが食べたものは俺も食べたことになるし、こいつが触ったものは俺も触れたことになる。
ただいつもは俺のほうで感覚を遮断していて、二つが交わらないように気をつけていたんだ。
ところが、すっかり日本文化に慣れた俺は油断しきっていて、そのリモコンのスイッチをオンにしちまった。
1824/06/23(日)23:00:01No.1203651186+
慌てて元に戻そうとしたがもはや後の祭り、こいつの性的嗜好は一気に俺のものに染まっちまった。
言っただろ? アメリカがナンバーワンだって。
衣食住をアメリカに頼っている俺は、女の好みも当然アメリカが一番だったんだ。
つまりだな。早い話が。
こいつはアメリカンポルノでしか勃たなくなっちまったんだ。
1924/06/23(日)23:00:21No.1203651303+
やべえと思ったが、もう俺にはどうすることもできなかった。
脳内の回路が書き換わって、修復には長い時間がかかる。
どうかトラブルになりませんようにと祈るだけだった。
効果はてきめんに現れた。
こいつはインスタグラムのアメリカンポルノ女優をかたっぱしからフォローし始めたんだ。
2024/06/23(日)23:00:38No.1203651418+
TikTokの際どい動画も集めだして、Xも見て、瞬くうちにカメラロールは星条旗ビキニの画像で埋め尽くされた。
それでも、ほんの僅かでも理性がこいつに残っていたのは幸いだった。
多分、こいつの中でもある種の葛藤があったんだと思う。
夜な夜なポルノ動画を漁りながらも、結局こいつは最後までセンズリこくことをしなかった。
すげえ奴だよ。本当。
2124/06/23(日)23:00:55No.1203651542+
さて困ったのはグラス嬢ちゃんの扱いだ。
週イチのデートでは嫌でも顔を合わせなくちゃならなくなる。
そのとき何か悪いことが起きなきゃいいが……。
だが、嫌な予感は的中するもんだ。
「さっきのお婆さん、巾着を忘れてる!」
場所は都内の甘味処、ぜんざいを食べて抹茶を飲み、二人でゆっくりしていたときのことだった。
隣のお婆さんが会計を済ませて店を出てから、しばらくして異常に気がついた。
2224/06/23(日)23:01:12No.1203651644+
「どうしましょう……」
「多分地下鉄に向かったんだと思う、今から行けば間に合うかも」
「トレーナーさん、私が!」
「いや、グラスは顔を知らないだろう。俺が行く!」
すると嬢ちゃんが止める暇もなくこいつは店を飛び出した。
そこまではいい。向こう見ずなところはこいつの長所だからな。
だがひとつ見落としがあった。スマホをテーブルに置きっぱなしにしてたんだ。
2324/06/23(日)23:01:30No.1203651751+
しかもロックが外れてて、あろうことかカメラロールのアプリが起動されっぱなしになっていた。
中には膨大な量の星条旗ビキニ。ジーザス。おお神よ、哀れな我々をお救いください。
こうなったらあとは嬢ちゃんの良心に期待するよりほかなかった。
頼むぜ嬢ちゃん、今は緊急事態だ。清楚な嬢ちゃんなら、人のスマホを覗き見るなんてことはしねえよな?
たとえそれが想い人の、性癖がたっぷり詰まった玉手箱でもよ。
2424/06/23(日)23:01:50No.1203651888+
お婆さんは案外すんなり見つかった。巾着を返して甘味処へと踵を返す。
緊張の一瞬だ。スマホは今どうなっているか。
「トレーナーさん! 心配しました」
あった。店を飛び出したときと一切変わらない状態でテーブルに置かれている。
嬢ちゃんの様子にも不審な点は見られない。いつも通り楚々としている。
どうやらこの勝負、俺の勝ちのようだ。
スロットでジャックポッドしたときの多幸感が俺を包む。ピンチを脱した。地の利を得たぞ!
2524/06/23(日)23:02:08No.1203652003+
来週までにはこいつの性的嗜好もノーマルに戻っているはずだ。
してやったり!(Gotcha!)すべてが丸く収まったじゃないか。
ハッピーエンドだと思うだろ? 俺もそう思ってたさ。誰だってそう思う。
けどよ、運命の神様ってのはときに残酷な決断を下すもんだ。
次の週のデートまで、それに気づかなかったんだから、まったくお笑いだ。
2624/06/23(日)23:02:43No.1203652229+
まずそのデートは、集合場所からしておかしかった。
都内の水道橋駅、東京ドームの真ん前を指定してきたんだ。
今までのデートコースとは明らかに違った、異色のチョイスだった。
デイゲームがあるとのことで、ドーム前は両チームのファンでいっぱいになっていた。
人混みをかき分けながら、嬢ちゃんの姿を探す。
嬢ちゃんは大抵着物姿なので、見つけるのは容易だ。
しかしその日はどういうわけか、どこを見渡しても嬢ちゃんが見つからない。
おかしいな、と思い、駅に引き返そうとしたそのとき。
「トレーナーさん」
後ろの「少年」に、声をかけられた。
2724/06/23(日)23:03:03No.1203652349+
その出で立ちはまさに、ボールパークに遊びに来た少年そのものだった。
頭には野球帽、ご丁寧にヤンキースのマークが刻まれている。
上はスタジアムジャケット、袖と身頃が白黒のツートンカラーになっている。
下はデニム地のショートパンツ、限界まで丈が詰められてて綺麗な足が見えている。
そして黒のハイソックスに、純白のごついスニーカー。
おまけに口にはチューインガムを含み、ときおりぷくりと風船を膨らませている。
「グ……グラス!?」
栗毛のロングヘアーがなかったらこいつも気づいていなかったに違いない。
それくらい見事なアメリカン・スタイルへの変貌だった。
2824/06/23(日)23:03:23No.1203652481+
俺はサイキックじゃない。それだけは断言してもいい。
だがこのとき俺は完全にすべてを「察して」しまったよ。
なるほどね。嬢ちゃん。「見た」んだな。あれを。
かけらも動揺することなく、次のデートに向けて粛々と牙を研いでいたとはね。脱帽だよ。
誰が見張り役を監視するのか?(But who will watch the watchmen?)確かに、深淵な問題だ。
2924/06/23(日)23:03:45No.1203652619+
嬢ちゃんはポケットからチケットを二枚取り出した。
「内野席、取ってあるんです。野球、見に行きませんか?」
「あ、ああ……」
哀れなこいつは何も事態を把握していない。少しイメチェンしたぐらいに考えているのだろう。
「それから、近くのアメリカン・ダイナーを予約してあるんです。夕食はそこにしましょう」
「アメリカン・ダイナー?」
これまでなら絶対に出てこなかった選択肢だ。
「はい、そしたら、その後は……」
3024/06/23(日)23:04:01No.1203652725+
嬢ちゃんはしばらくの間そこで沈黙していた。
しかし、意を決したように顔を上げると、いつもレースで見せるような、不退転の目をしてみせた。
嬢ちゃんは肩にかけたボストンバッグを手に取ると、こいつの目の前でチャックを開けた。
ワオ。
出てくる出てくる。中にはこれでもかとコスチュームが詰め込まれていた。
3124/06/23(日)23:04:23No.1203652876+
まずウエスタンスタイル。カウボーイハットに赤のチェックシャツ、それからダメージジーンズの基本形だ。
次にプロムで着るようなドレス。背中がぱっくり空いたサテン生地のセクシーなドレスだ。
そしてアメリカといえばフーターズ。ロゴの入ったタンクトップにオレンジ色の短いショーツがついてる。
最後にバッグの底には……おいおい、我らが星条旗ビキニが鎮座ましましてるじゃねえか。ビバ、アメリカ。
可哀想に、何も知らないこいつはあんぐりと口を開けて色とりどりの衣装を眺めていた。
「あの……お部屋を、とってありますから」
3224/06/23(日)23:04:49No.1203653049+
嬢ちゃんが暴走したと、思うかい?
それは間違いないだろうな、だが俺は別の見方もしている。
多分嬢ちゃんは、心のどこかでアメリカを求めていたんじゃないか?
アメリカのスケール感、食文化、そして自由な気風……日本に移住してきても、そのスピリッツだけは変わらなかったんじゃないだろうか。
誤解しないでほしいが、日本が嫌になったわけではないと思う。
むしろ本当に日本が好きで好きで、愛しているからこそ、ここまで表に出なかったんだろう。
3324/06/23(日)23:05:08No.1203653180+
嬢ちゃんは、はっきり言って不器用なウマ娘だ。
だから日本愛とアメリカ愛を両立させることができず、片方を隠していくことで、自己を確立しようとしていた。
今回の事件は、抑え込まれていたアメリカへの望郷の念が、間欠泉のように一気に噴出して現れたものだと思うんだ。
どうだろう。あまりにアメリカ贔屓すぎるかな?
でもよ、俺はちょっと嬉しかったぜ。
嬢ちゃん、あんたも本当に、アメリカが好きだったんだな。
3424/06/23(日)23:05:32No.1203653358+
気が付くと俺は東京ドームのコンコースに放り出されていた。
手をぐーぱーぐーぱーと握り直す。確かに自分の肉体の感覚がある。
俺は理解する。どうやら、俺はあいつの脳内から弾き出されてしまったみたいだ。
ドームの立見席からスタジアムを見渡す。グラウンドでは選手たちが練習を始めていた。
なるほどね。これで俺はお役御免ってことかい。
3524/06/23(日)23:05:53No.1203653491そうだねx4
なぜ俺があいつの脳内にいたのか。なぜあいつの性的嗜好を変えてしまったのか。今ならすべてが腑に落ちる気がする。
内野席を見る。グラス嬢ちゃんがあいつの手を引っ張って、笑顔で通路を駆け下りている。
私を野球に連れてって(Take me out to the ball game)、か。
ありがとよ、お二人さん。俺はまた、この国を好きになれた。
最後に改めて、こう言わせてくれ。
ゴッド・ブレス・アメリカ。
お幸せにな。
3624/06/23(日)23:06:34No.1203653763そうだねx10
>手をぐーぱーぐーぱーと握り直す。確かに自分の肉体の感覚がある。
しれっと実体化するんじゃねえ
3724/06/23(日)23:08:06No.1203654349+
シルバーホークさんも男らしい口調なだけでウマ娘なのでは?と思ったけどどっちかわからんなこれ…
セリフだけだとウエスタンハットの無法者なおじさまだ
3824/06/23(日)23:09:32No.1203654880そうだねx4
いったい何者だったんだシルバーホーク…
俺は最初Tホークと間違えてグラトレをグラスにコンドルダイブさせるのかと狐につままれたような心地で読んでいたが…まあハッピーエンドで良かったぜ
今夜は上手いコーラが飲めそうだ
3924/06/23(日)23:09:38No.1203654923そうだねx2
テメーは誰なんだよ!?
4024/06/23(日)23:10:58No.1203655443そうだねx7
めちゃくちゃなげぇなおい
4124/06/23(日)23:12:31No.1203656089+
面白かった!
4224/06/23(日)23:15:06No.1203657086+
読み耽ってしまった…弱点を見つけるやいなや一気にアクセル踏むグラス良い…
4324/06/23(日)23:18:01No.1203658277+
むう…正しく怪文書…
4424/06/23(日)23:19:27No.1203658831そうだねx2
他の心にアメリカを持ってるウマ娘だと下手すりゃ即ぴょいしそうだけど
一週間牙を研ぎ澄ます辺りはまさにグラス
4524/06/23(日)23:22:39No.1203660217+
心にアメリカ持ってるトレセン生のほうが多くなり申した
4624/06/23(日)23:23:48No.1203660685そうだねx1
なんだこれ…
4724/06/23(日)23:25:39No.1203661470+
いつも心にタイキシャトル
4824/06/23(日)23:26:29No.1203661864+
いつも心にヘイルトゥリーズン!
4924/06/23(日)23:28:32No.1203662720そうだねx3
>いつも心にヘイルトゥリーズン!
👻やめとけ
5024/06/23(日)23:28:59No.1203662986+
もっと言うといつも心にノーザンダンサーになっちゃうか……
5124/06/23(日)23:29:08No.1203663076+
シルバーホークが身体を取り戻せて?良かったと思いました
5224/06/23(日)23:29:30No.1203663198そうだねx3
なにがなんだかわからんが相手をこれと見定めた時のグラスワンダーは本当に怖いことを今一度思い出せた
ビバ、アメリカ。俺はカウチポテトをつまみながらニューロンを破壊して快楽物質を齎すドウェイン・ジョンソンのアクション・ムービーに酔いしれた
5324/06/23(日)23:29:43No.1203663313+
心の中でサンデーサイレンスとイージーゴアが葛藤する
5424/06/23(日)23:30:35No.1203663767+
そんな貧相なバ体してみすぼらしい足曲がり選ぶ理由ある?
5524/06/23(日)23:33:40No.1203665041そうだねx4
>そんな貧相なバ体してみすぼらしい足曲がり選ぶ理由ある?
Fuck USA.
Hail Japan!
5624/06/23(日)23:35:49No.1203665889そうだねx2
初めてがコスプレってだいぶ先行き心配じゃない?
5724/06/23(日)23:46:45No.1203670579+
ブギーポップのエピソード思い出した
5824/06/23(日)23:53:37No.1203673716そうだねx1
これウマ娘セックス怪文書?


1719150844550.png