ロードナイト村の結婚祭りの数日前 「さて将軍様。こちら本日届けられた書簡になりますがいかがなされます?」 トノサママメモンに渡されたのは薄い冊子とチラシだった。内容はロードナイト村の結婚祭り……よくわからないが祭りなのだろうそれの案内とスタッフ募集のビラだ。 「ロードナイト村……祭りの警備スタッフ募集だってオメカモン」 「……そうだな。城の財にもう少し余裕が欲しいと言っていたしいいんじゃないか」 「城下町のデジモンが増えてますからなぁ」 「じゃあトノサマ、城から数人と町で希望者募集して連れてく感じで。村の祭りの警備スタッフ、結婚式もあるみたいだから最低限ネクタイ着用かな。スーツは着れないだろうし」 「かしこまりました。希望者のネクタイはこちらで用意しておきましょう。では失礼いたします」 トノサママメモンが去った後、オメカモンは祭りの案内を読んでいた。 「ロードナイト村……講演会……マグナモン……」 「講演会行きたいのオメカモン?」 「いや……仕事で行くんだ。流石に個人的な理由で警備を抜ける訳には」 「いいんじゃない?村で提供されるものとか施設も好きに使っていいみたいだし」 ほらここ、と豆蔵が警備スタッフ募集のチラシに書かれているものを指差しながら見せる。 「……そうかなぁ」 「何かあってもマメモン達もいるし、村からも警備は出るだろうし大丈夫だよ。ビラを撒いてるならうち以外からも来るだろうし」 「そうか……なら、行ってみるか」 聖騎士として……いや、ロイヤルナイツファンとしてはひと目見ておきたい……そんなオメカモンだった。