ニンジャスレイヤーTRPGソロシナリオリプレイ 「ブレード・バーサス・エレファント」 前編 今回使用したシナリオ https://note.com/goluda_a/n/n54658d0f5d4d 大変お世話になっております チサトネ・カムバヤシは泣く子も黙るソウカイ・シンジケートのニンジャ「キューティブレード」である。その胸は豊満であった。 最近は下働きが認められてスカウト任務などを任されることが増えてその過程で少しずつ成長している。だが相変わらず低知能指数なのは変わらない。 ◆キューティブレード (種別:ニンジャ)  DKK:0 名声:5  所属:ソウカイヤ 性別:女
カラテ    7  体力   7
ニューロン  3  精神力  4
ワザマエ   5  脚力   5/N
ジツ     0  万札   5 近接/射撃/機先/電脳 7/5/3/3 回避/精密/側転/発動 7/5/5/3
◇装備や特記事項
金属バット(カタナ読み替え) カチグミハイスクール制服(ストリートニンジャ装束一式読み替え) お気に入りのキャンディー(トロ粉末読み替え)
『◉魅了』『◉不屈の精神』『◉常人の三倍の脚力』『◉滅多斬り』『◉レッサー級戦闘系ソウルの力』 『●連続攻撃2』 記憶スロット/『◉知識:カチグミエリア』『◉知識:ヤクザの流儀』『◉交渉:誘惑』 ここ最近はニンジャスレイヤーもドラゴン・ドージョーへの戦術核攻撃で死んだとされ、ラオモト・カンとシックスゲイツ一行が温泉旅行を楽しんでつい先日帰ってきたばかり。彼らが不在の間はチサトネも大いに羽を伸ばしたものだ。 だが、ラオモト・カンとシックスゲイツが不在の間のネオサイタマでは、野良ニンジャが大手を振って歩いたり、サンシタニンジャの一部が調子に乗って好き放題をやっていたせいで、スカウト部門や集金部門はその後始末に追われる毎日。 そんなある日、チサトネはスカウト部門のソニックブームから仕事があると言って呼び出された。
その仕事の内容とは、以下のものだ。 ●シックスゲイツとラオモト・カンが温泉旅行に行っている間に調子に乗ったサンシタニンジャたちの愚行の後始末の最中、キルエレファント・ヤクザクランのグレーターヤクザ、タク・ヤマヒロが行方不明になっていることが判明した。
●さらに時期を同じくして、集金部門のサンシタニンジャのバーグラーが死亡していることも分かった。
●バーグラーが最後に見かけられたのは、同じ集金部門のニンジャに『シックスゲイツもラオモト=サンも居ないんだ、少しぐらいピンハネして私の懐に入れて問題ないだろう。なのでキルエレファント・ヤクザクランに行ってくる』と伝えて出て行ったきり。
●バーグラーが死亡していることが分かったのは、バーグラーの装備に発信器が取り付けられていたため。
●お前の仕事は、行方不明になったヤマヒロを探し出し、キルエレファント・ヤクザクランがどうなったのかを調べることだ。 「俺達がいない間にお前も随分と楽しんでたみてぇじゃねえか。説教喰らいたくなきゃとっととヤマヒロを探してこい」 「ウッス!行ってきます!」 「少しは遊んでたことを否定しろッコラーッ!」 「アイエエエエエエスンマセン!!」 もちろんお説教など聞きたくないチサトネは早速ヤマヒロを探しにいくのだった。 というわけでネオサイタマの市街地にやってきた彼女は地道な聞き込み調査を始めた。彼女の低知能指数ではUNIXを使ったハッキングなど不可能だからだ。 ワザマエHARD判定、「◉知識:ヤクザの流儀」で2Dボーナス 7d6=1,6,1,2,4,2,3 成功! 「……まあ俺が知ってるのはこれくらいかなあ」 「オジサマありがとー!これ、私のアドレスね!またお話してねー!」 「お、おう!……ヘヘへ」 (ふぅー……つまんないオッサンだったなあ…) 趣味と実益を兼ねて手頃なサラリマンやヤクザを誘惑してのツツモタセ行為をしつつ情報を集めていくと以下のことがわかった。 ●バーグラーが死亡したと推測される日時に、キルエレファント・ヤクザクランの事務所からヤクザスラングとニンジャのカラテシャウトが聞こえてきたという。
●また、キルエレファント・ヤクザクランの事務所内に設置された監視カメラには、バーグラーがクランの構成員の首を回し蹴りで狩り、ヤマヒロを瀕死に追い込んでいる様子が記録されていた。
●ヤマヒロがバーグラーに瀕死にされて数十秒後、突如起き上がったヤマヒロがバーグラーにカラテパンチを食らわせ、狼狽えたバーグラーに追い打ちをかけるようにドスダガーで首を切り落とし、爆発四散させた。
●バーグラーを爆発四散させた後、ヤマヒロは自分が何をしたのかをしばらく理解できていなかったようだが、急に我に返ったように事務所に飾られていた武者鎧を着込み、必要最小限の荷物をまとめると逃げるように出て行った。
●ヤマヒロはその後、各地のヤクザバーなどを転々としていた。
●最後に目撃されたあるいは監視カメラに映っていたのは、カスガ・ストリートにあるヤクザバー『ソンケイの城』でヨージンボの仕事を探していたという。 つまるところヤマヒロはカスガ・ストリートにいるのだろう。頭の悪いチサトネでもその程度のことは分かった。 というわけで途中でタクシーを拾ったチサトネはカスガ・ストリートのヤクザバーへ向かった(勿論タクシー代は経費ではなく自費である) 目的のヤクザバー『ソンケイの城』に到着したチサトネは早速バーに入ろうとする。すると入り口に立っていたクローンヤクザがそれを遮る。 「申し訳ありませんがここは会員制です」 「あ?こっちはソウカイヤなんだけど?」 端正な顔を不良生徒めいて歪めながら制服の胸元につけたピンバッチを見せつけるチサトネ。その胸は豊満である。 「ドーモスミマセン!ドーゾ!」 「分かりゃいいんだよ」 90度のオジギをしたクローンヤクザが入り口のドアを開く。チサトネはカチグミらしさの欠片もない大股で店の中へ入った。 ヤマヒロはカウンター席で武者鎧姿のままサケを飲んでいた。チサトネは隣の席に座りアイサツする。 「ドーモ、ソウカイヤのキューティブレードです」 「ア、アイエッ!?ドーモ、タク・ヤマヒロ改めエレファントエクスキューションです!ソウカイヤを裏切る気はなかったんだ!あんたは俺を始末しに来たのか!?」 「はぁ?いやいや違うし。オニイサンにオジサンを見つけろって言われただけで…」 チサトネはどうにか落ち着かせようとするが、エレファントエクスキューションは話を聞く様子がないばかりか、余計に刺激してしまったようだ。

「ウオォォォーッ!ザッケンナコラー!こんな小娘寄越しやがって!もうソウカイヤなんて信用できるか!俺は新生キルエレファント・ヤクザクランを立ち上げる!」 「はぁーっ!?」

そう言って、エレファントエクスキューションはいきなりドスダガーで切りかかってきた! 回避難易度NORMAL1回目 7d6=6,4,4,2,3,2 成功! 2回目 7d6=5,2,1,1,4,6,3 成功! 「イヤーッ!イヤーッ!」 「イヤーッ!」 チサトネは…キューティブレードは何処からともなく取り出した金属バットでダガー連撃を防いだ! 「ア…アイエエエエエエ!」 「待てコラオッサン!!!」 エレファントエクスキューションは一瞬呆気に取られたが我に帰りそのまま『ソンケイの城』を飛び出して逃亡する。
追いかけねば! 脚力対抗判定 キューティブレード  難易度HARD 5d6=5,2,3,6,1 2成功 エレファントエクスキューション U-HARD 4d6=4,3,4,5 失敗 キューティブレード勝利! 「だから待ってってば!イヤーッ!」 「グワーッ!?」 チサトネはなんとかエレファントエクスキューションに追いつき取り押さえることに成功した。豊満な胸がヤクザの武者鎧で柔らかく潰れる。 だがエレファントエクスキューションはまだ逃げるつもりらしい。 「ウオーッ!離せーっ!テメエはバーグラー=サンを殺した俺を始末しに来たんだろう!?」 「だから話聞いてよォ!あーもうムカつく!!」 「ハァーッ!ハァーッ!やっぱりそのつもりなんだな!」 ナムサン!互いは互いへの怒りでマトモに話し合いが出来る状態ではない!この場をソニックブームがみれば頭を抱えたであろう! 「ウオーッ!」 「ンアーッ!?」 エレファントエクスキューションはキアイしてキューティブレードを振り払う!そして立ち上がりドス・ダガーを油断なく構える! 「正直、なんで俺がニンジャになったのかは分からねえ。だが、俺のヤクザセンスが告げている。『今俺の目の前に居るニンジャは俺を始末しに来た』ってな!」 「上等だッコラーッ!カラテしてやらァー!」

もうこれはカラテで叩きのめして説得という名のスカウト行為を行うしか無いだろう。キューティブレードは金属バットを構える。
一触即発アトモスフィア! ◆エレファントエクスキューション(種別:ニンジャ) カラテ  8 体力 10 ニューロン 4 精神力 6 ワザマエ 8 脚力 4/N ジツ 0 万札 10 近接/射撃/機先/電脳 8/8/4/4 回避/精密/側転/発動 8/8/8/4 ◇装備や特記事項 装備:チャカ・ガン、ドス・ダガー(近接武器) 「*殺人象の武者鎧*」 キルエレファント・ヤクザクランに代々伝わる当世具足の鎧甲冑。普段は事務所に飾られているが、何らかののっぴきならない事態に遭遇した場合、これを着用して戦う。 【体力】+2。これをヤマヒロが装備した場合、彼はさらに【精神力】+2を得る。 『●連続攻撃2』『●連射2』 『◉グレーター・ヤクザセンス』 相手の人間的本質、嘘や策略などを見抜いたり、身に迫る危険などを本能的に察知できる能力。これらに関連した判定の難易度がー1される。 『●ソウル憑依直後の増幅』 このニンジャは憑依直後で通常よりも能力が強化されており、カラテとワザマエが+4される。 ◆その他の所持アイテム  ZBRアドレナリン注射器、トロ粉末、ウイルス入りフロッピー イクサ開始 マップ無し・一騎打ち アトモスフィア(3ターンごとに上昇) 1ターン目 エレファントエクスキューション連続側転 8d6=2,6,4,3,3,4,6,5 成功 エレファントエクスキューションチャカ・ガン 8d6=2,4,6,6,4,5,3,4 成功 キューティブレード回避 2d6=1,6 成功 キューティブレード連続側転 5d6=1,2,6,6,5 成功 キューティブレードスリケン 5d6=2,2,2,6,1 成功 エレファントエクスキューション回避 4d6=3,5,6,4 成功 エレファントエクスキューション連続側転 8d6=1,6,4,3,4,1,5,1 成功 エレファントエクスキューションドス・ダガー連続攻撃4/4 8d6=1,3,6,4,/6,1,4,5 2成功 キューティブレード回避4/3 7d6=4,2,4,4,/3,5,4 2成功/カウンター! エレファントエクスキューション回避 1d6=4 成功 キューティブレード集中連続強攻撃4/3 7d6=5,2,4,5,/4,4,4 エレファントエクスキューション回避4/3 8d6=5,1,5,6,/3,2,2 2ダメージ 残り体力6 「ザッケンナコラーッ!」BLAM BLAM BLAM! 「イヤーッ!」 エレファントエクスキューションはチャカ・ガンを連射!キューティブレードは金属バットで弾きながらスリケン投擲!銃弾とぶつかり合い相殺消滅! 「イヤーッ!イヤーッ!」 その隙に接近したエレファントエクスキューションはドス・ダガーを振り回す!ディセンションから間もない彼の身体能力は限界以上に引き出されており全てが油断ならない攻撃! 「イヤーッ!イヤーッ!……イヤーッ!」 「グワーッ!?」 しかしキューティブレードは金属バットでこれを捌きカウンターの一撃を見舞う!金属バットが鎧を叩く! しかし浅い!僅かにたたらを踏んだエレファントエクスキューションだがすぐに体勢を立て直す! 「小娘如きが!真のヤクザの恐ろしさ見せてやる!」 「小娘小娘うるっせえんだよコラーッ!」 2ターン目 エレファントエクスキューション側転 8d6= 6,4,4,3,5,3,3,2 成功 チャカ・ガン 8d6= 2,2,1,6,5,2,3,5 成功 キューティブレード回避 2d6= 6,4 成功 キューティブレード側転 5d6= 6,2,2,4,4 成功 キューティブレード連続精密攻撃3/2 5d6= 1,2,5,/6,2 2成功 エレファントエクスキューション回避3/3 6d6= 6,5,2,/3,4,2 2成功/カウンター! キューティブレードカウンター回避 2d6=6,6 成功 エレファントエクスキューション側転 8d6= 1,6,6,3,3,5,2,1 成功 エレファントエクスキューションドスダガー連続攻撃4/4 8d6= 6,2,4,3,/4,1,5,2 2成功 キューティブレード回避2/3 5d6= 3,6,/5,4,5, 2成功/カウンター! エレファントエクスキューションカウンター回避 1d6=3 失敗 残り体力5 キューティブレード集中連続強攻撃4/3 7d6= 5,2,4,2,/6,6,6 成功/ナムアミダブツ! エレファントエクスキューション回避1/4 6d6= 4,/4,1,4,5 2成功 「ザッケンナコラーッ!イヤーッ!」 エレファントエクスキューションはチャカ・ガンとドス・ダガーを両手に構え攻撃!遠近に置いて隙無し! 「イヤーッ!」 「イヤーッ!」 キューティブレードは果敢に飛び掛かるもエレファントエクスキューションのドス・ダガーが金属バットを受け流す!多くのヤクザクエストを乗り越えて身につけたヤクザのカラテがニンジャとなり昇華されているというのか! しかしキューティブレードも金属バットを振り抜き常人の三倍の脚力で跳躍!エレファントエクスキューションを飛び越えた! 「イィィヤァーッ!」 「アイエエエエエエ!?」 そして背後からカラテを込めた恐るべき一撃を繰り出す!しかし幸運にもエレファントエクスキューションは躓きブザマに倒れ込む。渾身の一撃が空を切りキューティブレードは舌打ちする。 3ターン目 エレファントエクスキューション側転 8d6= 1,1,1,4,4,6,6,3 成功 チャカ・ガン 8d6= 3,3,4,1,6,4,4,6 成功 キューティブレード回避 2d6= 1,4 成功 キューティブレード側転 7d6= 2,6,1,5,2,6,2 成功 キューティブレード連続精密攻撃3/2 5d6= 6,6,3,/3,2 1成功 エレファントエクスキューション回避 4d6= 1,5,1,3 成功 エレファントエクスキューション側転 8d6= 4,6,5,5,6,4,3,1 成功 エレファントエクスキューションドスダガー連続攻撃4/4 8d6= 6,5,5,4,/5,2,6,6 成功/サツバツ! キューティブレード回避2/5 7d6= 4,3,/5,3,1,4,6 2成功 キューティブレード集中連続強攻撃2/5 7d6= 6,3,/3,3,4,3,1 2成功 エレファントエクスキューション回避3/3 6d6= 6,4,5,/5,6,6 2成功/2カウンター回避不能残り体力5 キューティブレードは地面に倒れ伏すエレファントエクスキューションに無慈悲に金属バットを振り下ろす。エレファントエクスキューションは咄嗟のワーム・ムーブメントで回避しながら距離を取る。そして後ろ向きにチャカ・ガンを撃ちまくりながら立ち上がった。キューティブレードはこれを金属バットで弾き再び跳躍し落下の勢いをつけた振り下ろし攻撃を行う。 「イヤーッ!」 「…………イヤーッ!!」 「ンアーッ!?」 ゴ、ゴウランガ!?後ろ向きだった筈のエレファントエクスキューションは恐るべき金属バットの一撃を紙一重で回避し、ドス・ダガーのカウンターがキューティブレードの脇腹を制服ごと切り裂いた! 「ようやく勝手が掴めてきたぜ…これがニンジャか」 エレファントエクスキューションの目に強い殺意の光が灯る!チャカ・ガンを放り捨てたその手には……黒光りするスリケン! 「テメッコラーッ……!」 エレファントエクスキューションの纏うアトモスフィアが変わったことを悟り、キューティブレードは脇腹の痛みに耐えながら金属バットを構えた。 イクサは加熱する! 【続く】