今のナヤムの目下の懸念事項は週に何度かするセックスの主導権争いだった。 スーザンという少女は大人しいのだが、同時に人を染め上げてしまうパワフルさを兼ね備える。 セックスについても同様で、彼女が主導権を握る展開が多かった。 ナヤムは一人の少女に深く愛される気分は悪くないと考えている。 のだが…。 (…めちゃくちゃ気持ちいいし、スーザンも喜んでるからいいんだけど) 朝起きて昨晩の行為から起きる虚脱感を感じながら、目の前で眠る少女を見る。 (激しいソフトSMばっかじゃなくて、この可愛い顔を見ながらずっと抱き合っていたい…!) 二人の癖が微妙にかみ合ってないのである。 これは普段二人が付き合う前にオナニーに使っていた物に一つの原因があった。 ------------- ナヤムはASMR派、特に耳責めイチャラブ物が好物。 なので耳元で愛をささやき合ったり、一枚絵の顔を見つめながら致すのが彼のスタイル。 対するスーザンはレディコミ、特に執着ジャンルを流派とする。 男性に執着されてなすがままになりながらも男の求愛を受け入れてしまう…。 これ顔のいいだけで男性向けで言うレイプ物ですよね?みたいな激しい物である。 そう、二人とも初めての恋人とセックスに浮かれて、二次元脳の処女と童貞の思考から逸脱出来てないのである。 目の前の相手よりも自分の理想シチュを優先して、無言の駆け引きと快楽のチキンレースが起きていた。 --------------- スマホに書いてあったプロット どっちも愛撫でイカせてから好きなスタイルに持ち込みたい ガンガン激しく腰を動かす彼のオナホになりたいスーザン 全身を味わいながら言葉で語り合いたいナヤム ベッドの上でキスをする所から自分の方が相手が好きなのだと言う意地の張り合いは始まる そしてどちらかが下になる事を目指してベッド上格闘技が始まる どちらが先に息継ぎをさせるかキスから先に先手を取った方が口で愛撫をする そしてペースを握り…