二次元裏@ふたば

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1355435 B24/05/27(月)00:38:34No.1193667025+ 02:58頃消えます
5月末。
春の暖かさから、夏の暑さへ変わっていく日々。
「ちょっと暑くなってきたな…」
扇風機に当たりながら、レッドは呟いた。
エアコンを使うほど暑いわけではないが、
何もつけないのは少し暑い。
なので、扇風機で妥協していた。
「それでも微妙だなぁ…」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/05/27(月)00:40:12No.1193667624+
温度調整が難しい。
日中は暑いが、朝や夜は寒い。
上着を着るか着ないかで切り替えればいいのだが、そういったことが必要になるのが億劫ではある。
「はぁ、暑いわね…」
いつのまにか来ていたブルーが隣で呟く。
うっすらとだが、肩に汗が出ている。
「もう暑いし脱いじゃお」
「…えっ!?」
聞き逃したが、とんでもないことを言われた気がした。
224/05/27(月)00:42:25No.1193668448+
聞き直そうかと思うが、それより先にブルーが服を脱ぎ出した。
シャツやスカートを脱ぎ捨てて、その下の布が隠すものもなく見えてしまう。
「大丈夫よ。
ちゃんと水着だから」
目を逸らそうとしたが、そう言われて取りやめた。
「あー、びっくりした。
いきなり脱ぎ出したからどうしようと思ったよ」
「もう、アタシだって急に下着姿になったり裸になったりしないわ」
ほっと息をつくとブルーに苦笑される。
324/05/27(月)00:44:38No.1193669259+
書き込みをした人によって削除されました
424/05/27(月)00:45:11No.1193669479+
「いやぁ、ブルーなら面白いとかオレをからかうとかの理由でやりそうだと思っちゃってさ」
「…あんまり否定できないかも」
目を泳がせてそういうブルーに、肩を落とす。
落ち着いたところで、ブルーの姿を見る。
青と白のストライプのビキニ。
胸や腰回りを僅かな布で覆っていて、肌が多く露出した格好。
呼吸すると、胸が動く。
上側の水着の肩紐が、それにつれて動いているようにも見える。
524/05/27(月)00:45:32No.1193669605+
「レッド、見過ぎ」
「え、ごめん」
「いいのよ。それにレッドしかいないからこの格好になったんだし」
腕を組んで、胸を強調してくる。
そちらにも目が行くが、ミニスカートの時よりも露出した脚や臍も見てしまう。
「レッドも水着になったら?」
「いやぁ、男が水着になったの見てもブルーは嬉しくないだろ」
「…確かに。
男の筋肉とか見て喜ぶ趣味ないし」
「ええ…」
624/05/27(月)00:47:35No.1193670280+
言い出しておいて、この扱い。
それで興奮すると言われても困るが、これもこれで対応に困った。
「水着と言えばさ、前に着てた水着いる?
もうアタシは着なくなったし」
「何に使うんだよそれ…」
「うーん…、それ持ってアタシを思い出すとか。
それか着ちゃうとか」
言い出したこともとんでもないが、それの活用方まですごいことになっていた。
724/05/27(月)00:49:31No.1193670930+
「おいおい…」
「ごめんごめん。思いつきで変なこと言っちゃった」
「本気で言い出してたらどうしようって思ったよ…」
止まってくれたようで、胸を撫で下ろす。
「オレが女物の水着を着るって、誰も得しないよ…」
「得ならするわ。
恥ずかしくしてるレッドを見るとアタシが喜ぶから」
胸を張って、堂々と言ってくる。
「ブルー…、暑さで頭やられた?」
「彼女に対して酷くないその言い方?」
ブルーの言い分は彼氏に対して酷くはないだろうか。
824/05/27(月)00:51:42No.1193671596+
そんなことを思っていると、ブルーが満面の笑みを浮かべた。
「だ・か・ら、これ着てみない?
アタシとお揃いの」
いつのまにか、ブルーの手に水着らしきものが握られていた。
「どこからそれを…?」
「そんなことはどうでもいいでしょ。
じゃあ着ちゃいましょう…」
「いやちょっと待ってくれ」
924/05/27(月)00:54:29No.1193672499+
迫ってくるブルー。
水着姿で、自分に近づいてくる女の子に強く出れない。
下手をしたら脱げてしまうかもしれない。
それより、より近くで彼女の身体を見れるチャンスではと心のどこかで思ってしまう。
だが、さすがに服に手をかけられたら身の危険を感じ始めた。
「いやホントに待ってくれって!」
「いいからいいから」
止まらずに迫り続けるブルー。
それを振り払えず、色々と当たって余計に下手に動けなくなる。
1024/05/27(月)00:56:25No.1193673073+
シャツが捲られて、胸板が露わになる。
そこに水着を当てられる。
貞操の危機。
迫り来る脅威に、どうしていいかわからなくなる。
「レッド、そんな顔もいいかも」
「そんなこと言われても…」
興奮したブルーに顔を近づけられる。
言葉に詰まる。
1124/05/27(月)00:58:15No.1193673640+
目の光が、普通ではない。
変なテンションになっている。
そこまで強く怒りたいわけではないが、かといってこのままでいたいわけでもなかった。
どうすればいい。
焦りからか、答えが出ない。
このまま下も脱がされそうになるのか。
そう思っていた時だった。
「…お前たち、何をやってるんだ?」
声が聞こえてきた。
自分でも、ブルーでもない声。
グリーンの声が聞こえていた。
1224/05/27(月)01:01:47No.1193674754+
いつのまにか、ピカがポケギアを持ってきていた。
「なんでグリーンが…?」
「聞きたいのはこっちだ。
お前からかけてきたんだろ」
そうは言われるが、かけた覚えがない。
この状況を見かねて、ピカがグリーンに通話をかけていたのだろう。
自分の仲間ながら、随分と器用になったと関心する。
そんな場合ではないとわかってはいるが。
「えっとその…、レッドとちょっと悪ふざけをしてて、…」
「どうせお前がレッドに妙なことをしだして、あいつが断りきれないという流れだろう。
それでレッドのポケモンが助け船を出したか」
グリーンのため息がスピーカー越しに聞こえる。
1324/05/27(月)01:03:29No.1193675278+
見もしないで完璧な分析。
それほど自分たちの行動パターンは彼に把握されているということか。
「お前ら、仲がいいのは別に構わんが節度は持っておけ。
少なくともこっちに迷惑かけない程度で抑えろ」
「はい…」
「すみません…」
呆れたような、苛立ったようなグリーンの言葉。
それに逆らえず、弁明もできない。
ただ謝るしかなかった。
1424/05/27(月)01:05:49No.1193675943+
「ブルーもふざけるのはいいが相手が本気で嫌がるならそこで止まれ。
その分別がつかない歳じゃないだろ」
「そうですね…」
「レッドも嫌なら強引にでも断れ。
流されるだけじゃなくてもっと強気に出ないといけない時だってあるだろう」
「その通りです…」
正論すぎて、ぐうの音も出ない。
なんとなく敬語で返事をしてしまっていた。
1524/05/27(月)01:08:01No.1193676560+
「オレだって同期にこんなこと言いたくない。
絶対にまでは言わないが、今後はあまりここにまで被害を広げるなよ」
そこまで言うと、通話が切れた。
「…」
「…」
重い沈黙。
さっきまでの騒ぎが嘘のように、お互いに黙っていた。
「ごめん…、ふざけすぎた」
「いいよ。止まってくれたなら」
1624/05/27(月)01:11:43No.1193677622+
謝罪されたので、こちらも許す。
悪ふざけが終わったのなら、そこまで責める必要もない。
先程のグリーンの言葉で、すっかり気持ちは落ち着いていた。
「たまには変なことしてもいいかなって思ったけど、人に無理矢理やらせるのは単に昔のアタシがしてたようなことよね」
「そこまで気にすることじゃないって。
だからといって着たくはないけど」
フォローはするが、そこは譲れなかった。
1724/05/27(月)01:15:22No.1193678681+
「レッドに、お詫びしないとね」
「だから、そこまでしなくっていいのに」
本人が反省してるのなら、レッドは追求する気はなかった。
「今度の休みに、一緒にどこか出かけましょ。
そこでいっぱいサービスするから」
「どこかって言われてもな…」
ブルーの姿を見る。
1824/05/27(月)01:18:20No.1193679540+
水着を着た身体。
それを見ていると、連想する場所は多くはなかった。
「それじゃプールかな。
この時期でも温水プールなら行けるだろうし」
「そうね。夏にはちょっと早いけどそこなら大丈夫かも」
意見が一致したので、そこに行くことを決める。
1924/05/27(月)01:21:58No.1193680607+
「あ、でもアタシ以外の女の子の水着ジロジロ見たらダメよ。
レッドはアタシしか見ちゃいけないんだから」
「努力するよ…」
完全に見ないようにすることは無理だが、あまり直視しないようにはしようとは思う。
「いっそペアルックでもすっか?」
「水着で?」
「そっちじゃなくてパーカーとかでいいんだけど…」
もう水着そのものを合わせるのはこりごりだ。
そうレッドは思った。
2024/05/27(月)01:22:10No.1193680662+
以上です
閲覧ありがとうございました
2124/05/27(月)01:23:43No.1193681081+
今回はふざけすぎてグリーンに説教されるレブルという場面をやりたくてこうなりました
グリーンが無断で他人の家に上がり込む状況思い浮かばなかったのでピカに頑張ってもらうことになりました


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