二次元裏@ふたば

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386788 B24/05/25(土)23:46:40No.1193215897そうだねx2 01:13頃消えます
わたしのトレーナーさんがウマ娘になった。
いや担当トレーナーが変わったとかそういうことじゃなく。物理的な意味で。
身長170cmくらいで平均的なヒトの男性から、私より頭一個くらいちっちゃなウマ娘に。
それなのにおっぱいはわたしより1カップくらい大きいし、目はくりっとまんまるで、睫毛は長くて、唇はプルプルで。何か敗北感あるくらいには可愛くなっちゃった。
そんなバカなーって感じだけれど、変わっちゃったのは事実で。
ある日、わたしとトレーナーさんの目の前で、三女神様の像がピカーって光ったと思ったら──

「え……なに、これ……おれ、どうなって……?」

──ブカブカのスーツにすっぽりと包まれてぽかんとするウマ娘が、そこにいて。
不覚にも、可愛いと思った。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/05/25(土)23:47:23No.1193216153+
もちろん大変な騒ぎになった。戸籍だとかトレーナー証の扱いだとか、色々と。
いきなり顔や身体が変わっちゃって、生活の何もかもが一変して、凄く凄く大変だったみたいで。
そんなこんなで激動の1ヶ月が過ぎて、わたしのトレーナーさんは、今──

「ほら! 足を止めない! まだまだ休憩じゃないぞ!」
「は、はい〜っ!!」

──元気に、わたしを追い回しています。
耳を貫くメガホンで拡大された若い女の子の声。それをトレーナーさんのモノだと認識できるのは、雰囲気が全く変わってないから。
あんなことが起きて大丈夫かなって思ったけど、トレーナーさんは平常運転。むしろ、前よりもっと厳しくなったような感じ。
とにかく、わたしの心配は杞憂に終わった。
心配して損した、とちょっと思った。
224/05/25(土)23:47:54No.1193216307+
そんな日々が続いて、ある日のこと。
ノートをトレーナー室に置き忘れたので、取りに行った時のこと。

「……ひぅ……う、うぅ……っ!」

トレーナーさんが、泣いていた。
見た目通りに、本当に小さな女の子みたいに。
おっきな目からポロポロと大粒の涙を零してる。

「ぐすっ……う……あ……っ」
「……あ〜」

そして、泣き止んだ。わたしと目が合って。
324/05/25(土)23:48:20No.1193216441+
「……さっき買い出しに出かけた時に、ナンパみたいなことされたんだ。声、かけられて」

「その時は、ただ断ったんだけど……帰ってきてから、『ああ、今の俺って、誰から見てもウマ娘なんだ』……って改めて思って……」

「……元の身体に戻れるのかな、とか。最近下着がキツくなって、おっぱいもっと大きくなるのかな、とか。この先ずっと、女の子として生きていくのかな、とか。いつかお嫁さんになるのかな、とか。生理がキツいな、とか。なんか、どんどん、不安になっちゃって……」

「そしたら、急に、涙が……っ」
424/05/25(土)23:49:04No.1193216694+
ぽつりぽつりと、トレーナーさんは事情を話し始めた。
わたしは、やっと気が付いた。
ああ、トレーナーさんは、全然大丈夫じゃなかったんだ。
不安で不安で、ずっと不安で。仕方なかったんだ。
きっと、トレーナーさんはパンパンに空気が張り詰めた風船みたいな感じで。そんな不安に見ないフリをして、仕事に打ち込んでいたんだ。
そこに、ナンパっていう針を刺されて、破裂しちゃった。

「……ごめん、ヒシミラクル。もう、落ち着いたから……」

泣き腫らした目を擦って、トレーナーさんは笑った。
もう大丈夫だからって。
そんなの、信じられる?
524/05/25(土)23:49:39No.1193216880+
「……だめです、トレーナーさん」

だから、わたしはトレーナーさんを抱きしめた。
どうすればいいのかわからないけど、今はこうするしかないと思ったから。

「ガマンも大事だけど、今はダメです。溜め込まないで……ね?」
「っ!!……う、うぅ……うあああああ……っ!! 怖いよぉ……っ!!」

ぎゅっと抱きしめたわたしの胸元が、熱く濡れる。
くぐもった声が、トレーナー室に響く。
……廊下の外にまで聞こえていないといいなって思いながら、時々、ぽんぽんと頭を撫でてあげた。
624/05/25(土)23:50:04No.1193217029+
「……ごめん、今度こそ、大丈夫だから……」

いっぱい泣いて、すっからからんになって、トレーナーさんはやっと落ち着いた。
声はガラガラで目は真っ赤に腫れて。
さっきみたいに、無理して笑ってない。

「ごめんな……こんなの、聞かせちゃって」
「えっと、気にしないで……っていうのも難しい、ですよね……でも、困った時はお互いさま?ですし」

参ったことに、上手い慰め方が思い付かない。
クリークさんやダンツちゃんなら上手によしよしってしてあげられるんだろうけれど、生憎とわたしはヒシミラクルなので。
724/05/25(土)23:50:23No.1193217143+
「……明日から、またしっかりするから。今日のことは、忘れて貰えると助かる、かな」

胸に溜まっていたものを吐き出して、トレーナーさんはスッキリしたように見える。
多分、今は本当に大丈夫。
だけど、明日からは? その先は? また、不安がいっぱい大きくなったら?

「……わかりました。でも、こういうのはどうでしょう?」

かつて『癒しのプロ』としてトレーナーさんを指導した身として。
わたしは、一つ提案をした。
824/05/25(土)23:51:04No.1193217383+
──また一月が過ぎた頃。
チャイムが鳴って、放課後になって、わたしはトレーナー室を訪れた。トレーナーさんとアイコンタクトをしてカーテンと扉を閉めれば、それは始まる。

「……大丈夫ですよ、トレーナーさん」
「……うん」

トレーナーさんはちょっと恥ずかしそうに躊躇ってから、わたしに抱きついて。わたしはそのまま、ふわふわのクッションに横になる。
わたしとクッションの二つの柔らかいもので、トレーナーさんを挟んであげるのだ。

「いつもおつかれさまです、トレーナーさん」
「……うん……」

わたしに抱きついたまま、トレーナーさんはこくりと小さく頷いた。
少ししてから、脱力が伝わってくる。
緊張で強張っていたトレーナーさんの身体が、見た目通りふわふわのもちもちな抱き心地になった。
924/05/25(土)23:51:36No.1193217579+
これが、私がトレーナーさんに提案したこと──その名も、だらだらチートデイ。
その名の通り、何もせずにだらーっとするだけ。
癒されるにも、人それぞれのペースがある。レースを走るのと同じ。
前のトレーナーさんは癒しとお仕事の両立というペースが合っていたけれど、今のトレーナーさんはちょっと違う。こうやって、何も考えずに息抜きをする時間が必要。上手にガス抜きをしてあげないと、またこの前みたいに破裂しちゃう。
それで、なんでわたしと抱き合うのかって言うと──

『……ヒシミラクルに抱きしめられたのが、一番癒された……』

──今までで一番癒された瞬間は何ですかって聞いたら、こう返ってきたから。
恥ずかしいような、誇らしいような。なんだか不思議な気分。
でもトレーナーさんの言ったことは本当みたいで、ちょっと抱き合っていたら、安らかな寝息が聞こえてきた。
1024/05/25(土)23:52:25No.1193217876+
「……本当に、おつかれさまです」

目を閉じて丸まる姿勢は、本当に小さな女の子みたい。
長い睫毛にプルプルの唇。かわいい。天性の美少女だ……本人は、望んでいないだろうけど。
とにかく、安心しきった顔を見せてくれている。
今のところこのだらだらチートデイはうまく行っているみたいで、アレから一月が経ったけど、トレーナーさんが破裂することはなさそう。

「……はぁ……」

……でも、このだらだらチートデイ。一見うまく行っているようだけど、一つ問題が起きようとしています。
それは──

(……わたしのトレーナーさん、かわいすぎる……!)

──今のトレーナーさんが、わたしの好みにドンピシャということである。
1124/05/25(土)23:52:56No.1193218053+
抱き合うともちもちで気持ちいいし。いい匂いがするし。唇はぷるぷるでキレイな色だし。
そんな子が、わたしを全力で信じてくれて、甘えてくれていて。
つまるところ──わたし、今、とっても、悶々と、しています。

「……ごくり……」

ちょっとだけなら、と魔の差した自分。そんな自分に脳内でビンタする。
いやいやダメでしょ!トレーナーさんはわたしを信じてくれてるんだから!それにまた破裂しちゃったらどうするの!
……そんな風に自分に言い聞かせるけれど、悶々とした気持ちは消えない。

(……そうだ!)

その時、ふと閃いた。
自分でどうにかできないなら、どうにかできる子を呼べばいいんだ。
頭の中に。
1224/05/25(土)23:53:45No.1193218348+
想像してみる。この悶々とした気持ちを破壊してくれそうな子──ギムレットちゃんなら、なんて言うか。

『──喰らえ! 理性などブッチ切れ! 愛の衝動(エーロス)の赴くままに!』

ダメでした。
ブンブンと頭を振ってギムレットちゃんを頭から追い出す。なら、同じ三冠を分け合った子──ノーリーズンちゃんなら。

『──据え膳じゃ!』

もっとダメでした。
なら、もっともっと厳しそうな子──クリスエスちゃんなら。

『──××××』

ダメなのは、わたしの頭でした。
1324/05/25(土)23:54:16No.1193218531+
「……でも、うん……ちょっとだけ……ちょっとだけ、なら……?」

そーっと、顔を近付けて。
そーっと、鼻先がギリギリ触れ合う距離に。
それから、そーっと──

「……ん……」
「……っ!!」

──薄く、トレーナーさんの目が開いた。

「……ヒシミラクルなら、いいよ……」

それから、また、閉じた。
1424/05/25(土)23:54:43No.1193218711+
(……いや、どういう意味ーっ!!!?)

……悶々と戦う日々は、まだまだ続きそうでした。
1524/05/25(土)23:55:05No.1193218857そうだねx5
むちむちウマ娘にTSさせられて限界迎えてミラ子に癒されたい
1624/05/25(土)23:59:18No.1193220232+
ムラ子がミラミラしている
1724/05/26(日)00:00:17No.1193220570+
スレッドを立てた人によって削除されました
>『──喰らえ! 理性などブッチ切れ! 愛の衝動(エーロス)の赴くままに!』
もうちょっと文章からオッサン臭さを隠せないのか
1824/05/26(日)00:02:26No.1193221350そうだねx3
TS怪文書また流行ってほしい
1924/05/26(日)00:06:41No.1193223080+
いい…
2024/05/26(日)00:06:46No.1193223110そうだねx3
初めて食べる栄養だった
こりゃ美味だ
2124/05/26(日)00:12:28No.1193225492+
ふわふわね…
2224/05/26(日)00:52:02No.1193238527そうだねx1
女の子の柔らかい身体になって女の子と抱き合いたい


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