おまけ〜TIPS解説 幾度の書き直しの過程で長くなったので省かれた残骸の産物。裏取りが不十分なものもある上、独自設定、考察も含まれているので注意。 [TIPS_1]【再現魔法】 夏目かこの固有魔法。過去に起きた出来事を実体ごと一時的に再現する。 これで過去の情報を調べられるほか、仲間の攻撃を繰り返して連続攻撃するという芸当も可能。 ただし、自身の能力を超えた事象は再現できない上、美雨の固有魔法「事実偽装」などで再現を阻止されてしまう。 [TIPS_2]【真の敵を見極める】 常盤ななかの固有魔法。本人と明確に敵対する黒幕的存在の気配を感知できる。本人が相手を直接知らなくても発動する。 そして今回、魔法はワルプルギスの夜を倒した相手を敵認定することはなかった。 [TIPS_3]【神浜マギアユニオン】 マギウスの翼が解散した後に、神浜の魔法少女達が結成した互助団体。リーダーは環いろは。 自動浄化システムの世界全体への拡大や魔法少女の働きを世界に知って貰うことを目的にしている。 ただし、あくまで規律の緩やかな任意加入団体であり、所属しない魔法少女も少なくない。 [TIPS_4]【令との最初の相談】 ある日、令は校内の東差別を間近に見てショックを受け、化学室の隅で涙していた。 ひなのがたまたまそれを見かけて、悩みを聞いたのが深い交流の始まりである。 その後、令の理解者は増えたものの、深い悩み事を打ち明けるのはひなのに対してだけである。 [TIPS_5]【亜空「」="あめ"】 魔法少女の傭兵家業で生計を立てる20歳。契約の願いは住む家が欲しい。 固有魔法は亜空間創造。好みの異次元空間を作ったり、テレポート手段として利用できる。 戦闘力こそあるものの孤独で貧乏で無知で情緒は幼い。ついたあだ名は亡者騎士。 ミラーズから来たクールなほむらは彼女を雇い、この世界のまどかを救う道を模索した。 それが終われば元の世界に戻るつもりであり、残された亡者騎士は一人孤独に朽ちていくだけと思われていた。 だが、亜空「」は単独でワルプルギスの夜の瞬殺という偉業を達成してしまう。 ほむらは彼女の力はこれから多くの者に狙われると予期し、責任を感じて共同生活を始めた。 今の亜空「」は学力や情緒を身に着けつつあり、ほむら自身も彼女に絆され始めてる。 [TIPS_6]【マギウス裁判】 神浜の魔法少女たちがマギウスとその部下たちの犯した罪を裁くための裁判。 みふゆを含めた部下や記憶喪失のアリナは実刑を受けることはなかった。 幹部のねむや灯花は率先して死刑になろうとしていたが、最終的には変身禁止刑のみとなった。 [TIPS_7]【今日のネコ日記】 『観鳥報』の内容は生徒の熱愛や教師の不祥事、ひなの先輩の爆発事故などゴシップネタがほとんどである。 だが、読者人気1位の記事は街角で見つけた猫を撮影しただけの平穏な『今日のネコ日記』だ。 実は令自身もゴシップ記事より平和や笑顔になる写真の方が好きである。 [TIPS_8]【亜空「」がなかなか目撃されなかった理由】 ほむらは亜空「」をスカウト合戦に巻き込まないため、神浜市にはあまり近寄らないようにしている。 それと同時に、自分がまどかを監視していることを誰にも知られたくないので、キュゥべえとの接触を回避(不意打ち殺害)していた。 そして、亜空「」はほむらと一緒にいることが多いので、結果的に誰にも見つからない状況になっていたのだ。 実は亜空「」本人はそこまで行動の自由は制限されていない(ゾロ目回でまどかにほむらの誕生日を聞くなど)。 今回の見滝原での目撃証言もこれに類するものであろう。 [TIPS_9]【神浜防衛の人選】 いろは達みかづき荘組と十七夜はイブからのうい救出作戦に参加し、残りはワルプルギスの夜の防衛に参加していた 具体的にはリーダーのひなのを筆頭にななか組やアザレアやかもレ、見滝原組などであり、元羽根たちもいた。 だが、令はそのどちらにも参加していない。おそらく、フェントホープでやちよ達に敗走した後に、 親衛隊リーダーとして負傷した部下を安全な場所まで退避させていたと思われる。 [TIPS_9]【『城主』の魔力パターンを感知できなかった理由〜独自設定】 1.魔法少女や魔女は固有の魔力の波形、いわゆる魔力パターンを持っている。それを覚えることで互いの居場所を感知できる。   契約前でも魔女の気配を感じられる者もいるので、魔法少女の感知はその生来の能力を強化しただけなのかもしれない。 2.魔力感知するには精神を集中する必要がある上、精度も不安定である。   変身してない相手を感知できないだけでなく、隠れた相手に気が付かなかったり、変装したスパイを仲間と勘違いしたりする。   更には、一度パターンを覚えると、何年間も気付かなかった薄い魔力パターンの痕跡を発見できたりする。    3.そこで、魔力感知は機械的なレーダーではなく、直感に基づくものという仮説を立てる。   魔法少女の魔力は希望の感情エネルギーであり、感情の判定自体が吊り橋効果のように主観的な面を持つからだ。    4.桜子はスーパーコンピューターを通して、神浜在住の魔法少女の魔力パターンを照会している。   裏を返すと、直感を用いず厳密に判定するには、記憶力の高い桜子でさえすべて覚えるのが困難なデータ量なのだろう。 5.ワルプルギスの夜の戦場にいた魔法少女達には、突如現れた閃光を冷静に分析する余裕はなかった。   そして、龍脈の力*[TIPS_9]が吹き荒れてノイズとなり、亜空「」の魔力パターンを正確に分析するのは難しかった。   これに加えて、亜空「」と親しい魔法少女はひとりもおらず、直感で彼女だと連想するのは不可能に近かったからだ。 6.暁美ほむらは城の砲門から、ミサイルと時止めコンボ射撃を行っていた。   だが、ミサイル自体は亜空「」製なのと、時間が止まっている間の魔力は観測できないので、存在に気付かれていない。 [TIPS_10]【亜空「」を『城主』と断定した手段】 1.過去にワルプルギスの夜の倒された戦場で、かこの【再現】魔法で魔力パターンを再現してそれを解析する。   勿論、『城主』本人の火力は膨大で再現できない。対象は魔法の放つ波を浴びた第三者のソウルジェムである。   たとえると、巨大な山ではなくそれが写った鏡を再現するわけだ。 2.灯花の作った装置を用いてデータからノイズを取り除き、魔力パターンのみを抽出、デジタルデータ化する。   そして、このデータを里見家のスーパーコンピューターのデースベース照会する。   だが、サーバーのリストに該当する魔法少女はいなかった。つまり、神浜外か未登録の魔法少女ということになる。 3.そこで彼女たちは『城主』の魔力パターンを協力者たちのジェムに照射し、記憶にないか調べることにした   具体的には上記のデータを含むを電磁波を、灯花の固有魔法『エネルギー変換』で魔力パターンに変換することで実現する 4.ななかはこのパターンは亜空「」ではないかと語る。フェリシア傭兵問題の時にもう一人の厄介な傭兵として記憶していたのだ。   そこで裏取りを行う。亜空「」が神浜の魔法少女に雇われてミザリーウォーターを倒したことは分かっている。   下水道にて撃破された日時を指定して『再現』を使用。亜空「」が『城主』の正体であることを突き止めた。 [TIPS_11]【合体魔法】 昴かずみは仲間二人との合体魔法に願いによるブーストを載せ、ワルプルギスの夜に似た合成魔女『ヒュアデスの暁』を撃破した。 更に並行世界において、まどか達5人の合体魔法『セイクリッドペンタグラム』でワルプルギスの夜に致命的なダメージを与えている。 ただし、ワルプルギスの夜の強さはレコードによって可変と言われており、このレコードでも通用するかは不明である。 また、灯花が高周波でワルプルギスの夜の暴力性を増大させているのも強さの一因かもしれない [TIPS_12]【龍脈】 亜空「」は白銀の城を用いて龍脈の魔力を吸い上げ、その力を剣に載せることでワルプルギスの夜を破壊した。 元ネタは恐らく型月作品の龍脈焼却型兵装(エクスカリバー)であり、龍脈は星の生命の鼓動として扱われている。 まどマギでも当初、龍脈の力でワルプルギスの夜と戦う設定もあったらしい(未確認スタッフインタビュー)。 少なくとも、美雨の会話からマギアレコードにも気の概念は存在する模様。 [TIPS_13]【願いの相殺】 みたまは自分の願いが結果的に鏡の魔女やワルプルギスの夜などの災禍を神浜に呼び寄せたと悩んでいた。 そして、みかげの願いが姉の呪いを相殺し、神浜を救う結果をもたらしたと考えていた。 だが、みかげが契約したのは二部である。つまり、過去への干渉を前提とした発言である。 このレコードには異なる時間軸に繋がるミラーズがあるため、そのような願いも容易だったと思われる。 なお、みたまはこれで呪いが終わるのか不安を抱き続け、いっときに常闇に堕ちてしまった。 [TIPS_14]【偶然で遭遇する特ダネ】 観鳥令は虹色の雲や市街の川で泳ぐ白イルカなども目撃している。ただし、発見するのは主にひとりの時であり、クラスメイトに話しても信じてもらえなかった。そのため、写真を撮って証拠を残そうと思ったのである。 だが、シャッターチャンスを逃すことも少なくなかった。特に轢き逃げ犯のナンバープレートを撮り損ねたことはショックであり、契約で確実撮影の固有魔法を得る切っ掛けとなった。 ただし、この魔法を使っても撮影技量が足りなければピンぼけ写真になる上、欲しい情報の場所や時間を絞れなければ、成果は二束三文のスキャンダルになりやすい。 [TIPS_15]【修羅の国カミハマ】 昔の神浜の魔法少女社会は世紀末覇者の時代だった。互いに縄張り意識が強く、少数の仲間以外は信用ならなかった。 たとえば、よそ者を見かけたら魔女と戦っている最中でも攻撃するし、なんならグリーフシード目的でジェムを濁らせて魔女にしようとする。 誰かが東西の取り決めを守らず縄張りを侵犯をした場合は、同胞が相手の目の前で違反者を殴りつけてケジメとする [TIPS_16]【雫の足抜け】 保澄雫はの能力は空間転移であり極めて有用だった。彼女は親しい人物の死を引き摺り、常に心の居場所を探していた。 だから、みふゆに幻覚魔法で心の隙を突かれ、マギウスの翼に加入させられた。 だが、そこは彼女に居場所にふさわしくなかった。令と郁美は雫と友人になり、その事実に気付いた。 そして、組織が不穏(末端構成員の洗脳計画)になったとき、令達はみふゆの協力を得て雫の離脱のサポートを行った。 [TIPS_17]【プランBすなわちミラーズの株分けの破壊】 亜空「」利用の代案はプロミストブラッドの二木から神浜への移動手段の発見と破壊である。 具体的なターゲットは双方に存在するミラーズの株分けによるテレポートだ。 これさえ壊せば、彼女たちは移動に高い費用と時間が掛かることになり、復讐のための侵攻計画はほぼ破綻する。 アプレコにおいてはこのプランが実行された。だが、令は株分けを発見してカメラに収めるも、帰還時にアオに殺されてしまった。 その後、写真はスマホのクラウドデータにも保管されていた事が分かり、株分けの破壊に成功した。 [TIPS_18]【志伸あおい】 「」たまレコードに出没するメイドさんと呼ばれる16際の魔法少年のこと。 キュウべぇの実験サンプルとして男との契約を行った。彼の願いは家を燃やした焦土の魔女に復讐を果たすこと。 みたまの呪いの総量から、ミラーズの主である鏡の魔女と焦土たちが合体して生まれる終焉の魔女は両立できない。 この世界の焦土の魔女はあくまで単体で発生した魔女であり、放火のタイミングは主軸世界線よりも遅かった。 魔法少年であることはななかやあきらにも知られておらず、彼女らと恋仲になる前に、焦土の魔女戦で共闘したミユリと結ばれた。 現在、ダブルブイ探偵事務所に所属し、所長が関わりたがらない魔女関連の事件を裏で解決している。