二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1716560125393.jpg-(82080 B)
82080 B24/05/24(金)23:15:25No.1192785501+ 00:31頃消えます
泥の絶技
https://seesaawiki.jp/kagemiya/
https://zawazawa.jp/kagemiya/
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
124/05/24(金)23:39:00No.1192795671+
対軍絶技って何だよって偶に思う
224/05/24(金)23:50:54No.1192800343+
そりゃあ対軍の絶技だろう
集団戦向けの必殺技とかもあるしな
324/05/24(金)23:52:27No.1192800973+
https://zawazawa.jp/kagemiya/topic/25/199
https://zawazawa.jp/kagemiya/topic/25/200
https://zawazawa.jp/kagemiya/topic/25/201
https://zawazawa.jp/kagemiya/topic/25/202
https://zawazawa.jp/kagemiya/topic/25/203
8か月も停止してしまい誠に申し訳ございませんでした
FGO性能制作代行を再開しました
また以前依頼がありました上記5名の性能を提出しました
424/05/24(金)23:54:17No.1192801636+
FGO性能久しぶりに見た
524/05/24(金)23:55:56No.1192802295+
こうして改めて見ると、ここが遠き故郷とは何もかも違う場所だと実感する。それを海が教えてくれる。
ランサーの故郷の海は猛々しかった。水平線の彼方まで黒々と続いているのだ。
うねる波は百里を駆ける荒馬たちのたてがみであり、海嘯は彼らの耳をつんざく嘶き声だった。
それと比べれば今ランサーが視界に入れている海は天地ほどに違う。ここの海は陽気だ。人を拒む冷酷さが見当たらない。
照りつけるもの皆焦がす暑い日差しの中、蕩けるように青い風波が砂浜をぴかぴかに磨いていた。
もっとも、海とは気まぐれな海神リルとその子らの領域。この穏やかな海も顔を少しばかり変えれば豹変するのだろうが───
上階のベランダから海岸線の浜辺を眺めていたランサーは振り返った。
快晴の外とは違い、照明を切っているので室内は薄暗い。リビングのソファに腰掛けたマスターが荷を開きあれこれと魔術の道具を取り出していた。
机の上に慎重に並べられていく呪物。口伝の魔術を便利に扱う程度でそこまで魔導に明るくないランサーだが、それらが力を帯びている事は分かる。
取り扱う女魔術師───ネオンの表情は険しかった。神託を占うドルイドのように真剣だった。
624/05/24(金)23:56:09No.1192802378+
「根を詰めるのもいいが、少しくらいは気分を変えたらどうだ? ずっと気を張ってちゃ“本番”で息切れするだろ」
「余計なお世話ですランサー。あなたは私の使い魔らしく、主人の顔色を伺っていないで敵の警戒に集中していなさい」
ランサーの提案をぴしゃりと撥ねつけ、その間もネオンは作業の手を止めない。
その横顔を見つめたランサーは微笑んだ。
───美人の鋭い顔つきはいい。見応えがある。下手に愛嬌を振りまかれるよりも強く胸を打つ。特に目が好みだ。
鼻も唇も整っていて綺麗な顔をしているが、あのいかにも気の強そうな大きな目をランサーは気に入っていた。
ネオン。俺ことクランの猛犬を喚び出した魔術師。
召喚された時のことはよく覚えている。目と目があった時、ネオンが一瞬だけ浮かべたあどけない憧憬。世にひとつとない美しいものを目にしたような輝き。
直後、それを律するかのようにぐっと唇が引き結ばれて今みたいな目になった。たったそれだけでランサーはネオンという女のおおよそを察した。
ああ、こんな女を知っている。意気地の塊のような女。負けず嫌いの女。不器用を絵に描いたような女。乙女のいじらしさを赤熱する鋼で囲った女。
724/05/24(金)23:56:20No.1192802450+
なら仕方ない。あの女みたいな生き方の女ならば、とことんまで行かなきゃ何一つ納得できないだろう。
例えその在り方そのものが己自身を縛り付けたとしても。その枷によって悲願の半ばで打ち倒されるとしても。
(ま、アイツに並ぶにはもういくらか気風と余裕を身につけにゃまだまだ間に合わないが)
いつか己が決闘の末に打ち倒した女戦士のことを思い出しながらランサーは緩慢に視線を外へと戻した。
命じられるままに敵の気配を探るが、からっきしだ。そもそもこの島は妙な気配が常に渦巻いていて息遣いというものを感じ取りにくい。
それでも敵意をもって近づく者がいれば瞬く間にランサーは動いたろうが、戦士の勘は付近に脅威はないと彼へ告げていた。
聖杯戦争は始まったばかり───それも真っ昼間とくれば皆一様に息を潜めているのだろう。
柱に背を預けながら腕組みをして立ち、欠伸を噛み殺す。
眼差しを遠くの街路へ振り向け、点在する屋台の鉄板の上で湯気を上げる麺料理を眺めていたランサーは背後で鳴った物音に気付いて再度振り向いた。
ネオンがトランクケースを閉め、厳重に錠をかけている。縁をツゥと細い指がなぞると淡い燐光がその跡を追った。
824/05/24(金)23:56:35No.1192802525+
ソファに引っ掛けていた透ける生地の涼し気な外套を羽織って立ち上がる。手早く外出の支度をしていた。
「どうした、気が変わったか? ここから見ただけでもいくらか美味そうな飯を出している店があったぞ」
「……呆れた。そんなことに気を向けていたのね」
嘆息混じりの台詞と共に、怒りの微熱が宿った視線をネオンが向けてくる。ランサーは面白そうに笑った。
「日が出ている内に島を巡ってある程度地理を掴んでおきます。
 首尾よく優れたサーヴァントを得られたのは僥倖だけれどもそれに慢心して足元を掬われたくないもの。
 土地勘が無いのは認めざるを得ないし、それなら比較的安全な時間帯の内にその差はなるべく埋めておかなきゃ」
「そうかい。年がら年中お祭り騒ぎの巫山戯た島って話だのに俺のマスターは真面目なことだ」
「当たり前でしょう。あなたがそうであるように私はここへ遊びに来たわけじゃないわ───」
目を細めて今一度己のサーヴァントを睨みつけてから、ネオンは踵を返した。
「───勝ちに来たんだから。何としてでも……。
 ……霊体化してついてきなさい、ランサー。あなたにもこの島のことを把握してもらわなきゃいけないわ」
924/05/24(金)23:56:45No.1192802585+
視線を切るその一瞬、唇を噛み締めていたのをランサーは見逃さなかった。
淑女の足取りにしてはやや乱暴にネオンが玄関へと向かっていく。洒落た内装の室内も当人に楽しむ気がまるで無いのでは台無しだった。
ランサーが知る限り、ネオンはずっと肩に力が入りっぱなしだ。一度も笑うことなく気を張り続けている。
何もかもが浮かれた島にいながらその歩みは厳寒の凍土を行く旅人のよう。気を抜けば襲い来る断絶に身構えていた。
「……足元を掬われる、か。慎重でさえあればいい、だなんて思ってるんだろうが……」
行き過ぎた細心は油断によく似ていることを知るにはまだネオンは若すぎる。
わざわざ指摘するつもりはなかった。心が追い詰められているネオンに聞かせたところで毒にしかならない。
果たしてその頑なさのまま勝ち残ってしまうのか。それが仇となって命運尽きるのか。それとも……天運を得て克己を遂げるのか。
「ランサー、行くわよ! 早く来なさいっ!」
「応さ」
急かす声に従い、ランサーは仮初の肉体を光の粒子に変えつつネオンの後を追う。
どちらにせよこの女にはそれを占う資格がある。イチイの枝はいつだって挑む者を尊ぶものなのだから。
1024/05/24(金)23:59:33No.1192803604+
久しぶりのFGO性能でありがたい
1124/05/25(土)00:02:13No.1192804642+
どの世界でもランサーはカッコいいな
1224/05/25(土)00:10:00No.1192807371+
ネオンちゃんに似ている女とは
1324/05/25(土)00:13:16No.1192808502+
エメルかな
1424/05/25(土)00:14:27No.1192808950+
アイフェかな
1524/05/25(土)00:24:19No.1192812697+
ネオンちゃんはもうちょっと自分を許してあげたらいかがか


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