軽いシナリオみたいなの

「さて、後はチョコと温めた生クリームを合わせてから軽く混ぜてあげて、冷ましてあげれば生チョコの出来上がり」
「こんなに簡単なの？」
「超簡単だけど美味しいよ」
「へぇ……これなら私もできそうかも」
「カレー失敗するより難しいかな」
「ちょっとー……浩一郎煽ってる？」
「おっと呼び捨てはお怒り気味か…ごめんごめん」

「もうっ…からかうのはよしてよね！」
「あはは…自由人でね」
「それは自由人関係ないよ」
「あら、バレましたか」
「バレバレ」
「それにしても…浩一郎よーくこんなの作れるじゃない、感心するわぁ」
「シンドゥーラモン的には意外？」
「意外ねぇ…もっと既製品ばっかですみれと変わらないかと」
「おーばちゃーんっ！」
「んもぉ…おこるんだったら心配させない食生活してよねっ！ほんっと、見てるだけではらはらと」

「まぁまぁ……でも、うん、なんだかんだ作るのは楽しいからさ」
「後片付けとか面倒じゃない？」
「手際よくやればね」
「浩一郎はウィスキーと合えば大体作るぞ」
「まーね」
「……酒浸りになってないよね？」
「やめてよ、ちょっと想像したじゃん」
「浩一郎くんが酒浸りか…何合ったらそうなるのかな？」
「さーてね」

「それより……」
「何？」
「急に作り方を習いたいってどういうことかな、やっぱり……バレンタインだし誰かに上げたい人が？」
「んー…まぁ、慣習ってやつかな、義理とか友とか」
「そっか……」
「……私が上げる人、気になる？」
「気になるね、どんな色男が君を射止めたのか」
「口がうまいね、もう酔ってる？」
「素面さ」

「そうやってからかうなら、もっと真面目に向かってみる？」
「真面目に向かったら俺が溶けちゃうよ、正義の味方には弱くてね」
「今なら席空いてるよ」
「嬉しいお誘いだけど、ここは黙秘で」
「ちぇっ……」
「でも……」
「うん？」
「本当に君に好きな人ができたら……きっと嫉妬するよ」

「素直なのに素直じゃないね」
「それが持ち味さ、それじゃこいつはしまって一日置くよ」
「結構かかるね」
「ああ、だから……」
「ん？」
「はい、これ」
「これ……」
「ウィスキーボンボン、ハッピーバレンタイン」
「あらら、もらえるなんて」
「多分渡す側でしょ、すみちゃんさ」
「まぁ、渡すのが普通かな」
「なら、あってもいいさ、こう言うのもね」

「うん……そうだね」
「味わってくれよ？ちゃんとお料理教室に行って作ったんだ」
「手作り！？」
「浩一郎特性ウィスキーボンボン市販の寄りは甘さ控えめ、酒精は強め」
「うわぁ、酒飲みめ」
「ふふふ……酔いは人を解放するのさ」
「それは素の人格が出てるだけらしいよ……でも、ありがと」
「どういたしまして」

「浩一郎、日本酒入りのも今度作ってくれよ！」
「はぁ…こんなにできるんだったら習っちゃうのもありかしらねぇ……レシピが増えるのはいいことよ」

「はは、2人の分も用意してるから」
「自分の分は？」
「作った人間が食べてちゃプレゼントにならないさ」
「むっ……それなら」
「ん？」
「ほら」
「むぐっ……」

「甘……」
「ちゃんと用意してたんだよね、既製品だけど」
「あらら……」
「はい、ハッピーバレンタイン」
「ありがと……ね、すみちゃん」
「ん？」
「これは……義理かい？」

「……さ、どっちだと思う？」

「かなわないね」

以上、軽いシナリオでした、ちなみに浩一郎は酒に合うつまみなら大概作れるが飯のレパートリーはそっちに振ってるので意外なものが作れなかったり作れたりします

いちゃいちゃしやがって…

>いちゃいちゃしやがって…
バレンタインはイチャイチャしてなんぼだからね
供給大事

そうだ…もっとイチャイチャしろ…

>そうだ…もっとイチャイチャしろ…
させるぞ……だからみんなも供給……しよう！