「待って……ねえ、整理させて」 ニアデス……ステイシーは身悶えした。だが両手首は交差した状態で01の枷が嵌められ、びくともしない。両足ははしたなく開いた状態でやはり01の鎖。 「何がどうなってるの?」 「天国へようこそォ♡」 「ひうっ!?」 右耳に吹きかかる甘い声と吐息に、ステイシーはびくりと腰を跳ねさせた。見れば、あの頃のようにあどけないナツルの顔。 「え……」 「これからステイスのこと、たァっぷり気持ちよくさせてあげるんだァ。イイでしょ?」 「あ、ふぅ……!?」 左耳がぞわぞわ蕩ける。見れば、男性らしさを強めたナツルが微笑む。 「てか覚えてない? ブラックベルトSNIFFしたの」 「あ」 ステイシーのニューロンが記憶を蘇らせた。最近流行のエメツ吸引。生体LAN端子なしのコトダマ空間への没入と聞いて、興味本位に試してみると言い出したのは自分だ。 「ここはボクとステイスだけの場所だよォ」 「そしてぜーんぶボクの思い通り」 幼いナツルと大人びたナツルが交互に囁く。 「えっと……あの、何するつもり?」 「ステイスが想像できないぐらい」「ニューロンぐっちゃぐちゃになること♡」 ステイシーは期待と不安で下腹部を疼かせた。ジツでニューロンをかき乱されるあの退廃的快楽では比にならない天国(ジゴク)が待っている。 「……加減して、ね?」 「「絶対無理♡」」 「あ――!♡」 手始めに電子性的快楽を強制的に味わわされ、ステイシーは1電子秒の間に10回達した。