イベント:「隔絶電脳異界セフィロ・サーチャー」 第9節 進行度1/3 ステージ:デジ■ルワ■■ド 草■エリ■ 一同が目を開けると。周囲一体がドーム状のデリーパーに薄く覆われているのに気づく。 そして、パートナーデジモンが皆、幼少期に退化させらていることにも。 海風人手 「うおぉ!ダーくん!なんか姿変わってるー!」 ダーくんだったもの 「な、なんじゃこりゃー!」 佐辺優子 「ナ、ナイトモン!」 ナイトモンだったもの 「むぅ…あるじ、これはいったい…。」 武福川駆 「シマユニモンまで退化してる…。」 シマユニモンだったもの 「これでは…かけるをせおってたたかえない…!」 ブリッツグレイモンだったもの 「けんじー!どうにかならないのかー!」 クーレスガルルモンだったもの 「ま、ますたー…」 デジマスター 「ブリッツグレイモンとクーレスガルルモンもか。 保護プログラムを貫通するとは…こりゃまずいな。」 筑波梨李 「トブキャットモンがペドになっちゃったんぬ…」 トブキャットモンだったもの <そのひょうげんはやめるんぬ!> バイオスティングモン 「オレたちはなんともないようだな」 メルキューレモン 「ふむ、そうでござるな。そんなことよりも……。」 突然の事態に一同が混乱している中、メルキューレモンとバイオスティングモンは 目前に聳え立つ巨人を睨む。 巨人はこちらの事情などお構いなしに両の鉄拳を振り落とす。 メルキューレモン 「そうは問屋が――!」 バイオスティングモン 「卸さねえってな! 絶技――開顕(かいけん)!二重の極拳(バイナル・ストライク)ッッッ!!!」 メルキューレモンとバイオスティングモンが前に出て構える。 巨人はとてつもない速度で鉄拳を振り下ろすが、鏡面に触れた瞬間、巨人の腕もろともはじけ飛ぶ。 バイオスティングモンを目掛けて振り下ろされた腕も、彼の絶技によって腕もろともはじけ飛ぶ。 だが、瞬く間に再生していき、両腕は元通りになる。 メルキューレモン 「おや、とんでもない再生スピードでござるな。 まあ良いです。根競べと参りましょうぞ!」 メルキューレモンとバイオスティングモンは一歩も引くことなく巨人と相対する。 巨人は拳を何度もメルキューレモンの鏡に打ち付けては破裂させ、再生する。 巨人は拳を何度もバイオスティングモンに差し向けては、絶技で粉砕され、再生する。 何度も、何度も、繰り返し、繰り返し、繰り返す。 一方、デジマスターたちは…。 デジマスター 「くそっ、ダメだ。ここ一帯ジャミングされてる。 ここにいるだけで強制退化と進化禁止の効果を受けてしまうみたいだ。」 武福川駆 「マジかよ…じゃあこいつらこのままなのか?」 シマユニモンだったもの 「かける…」 海風人手 「なんだよ…!アタシたちは指を加えて見てろってか!」 ダーくんだったもの 「くっそー!おれたち、なにもできないのかよー!」 デジマスター 「いま対策プログラムを構築しているところだ!だが…。」 キーボードをものすごい勢いで叩き続けるデジマスター。 だが、そんな彼らを巨人が見逃すはずはなく……。 デジマスター 「これは……巨人から高エネルギー反応……!?まずい!!!!!! みんな!!!俺の近くに来い!!!!早く!!!メルキューレモンもこっちに!!!!」 巨人の体が徐々に赤く染まりはじめ、全身が真っ赤に染まった瞬間、おびただしい数のレーザーが発射される。 広範囲に飛散し、着弾箇所で大爆発が発生する。 着弾時の爆風であたり一帯は熱波と衝撃に満たされる。 デジマスターは間一髪、バリアのようなものを展開して全員は難を逃れた。 ブリッツグレイモンだったもの 「やべぇ…ばくふうでなにもみえねぇ!」 クーレスガルルモンだったもの 「とんでもないいりょくですね…!」 バイオスティングモン 「なんなんだ今の攻撃!あんなの反則だろう!」 デジマスター 「おそらくあれは自爆攻撃のようなものだ。自身の構成データを破壊現象に加工、変換し放っているんだろう。 アイツから放たれるレーザー1本1本、究極体が捨て身で放つ一撃に等しい威力なんだ。」 九根針尾 「究極体の自爆攻撃って…。でもあいつ、ピンピンしてるぜ?」 デジマスター 「言ったろ、あいつらを構成するデータの総量はデジタルワールド8百兆個だって。 自爆攻撃でデータを消耗しようが、あいつは次々と残機を補填できるんだ。 通常攻撃が自爆特攻威力とか、冗談じゃねえ…。」 武福川駆 「そんなの、どうやって倒せば…。」 佐辺優子 「あの攻撃に使われているデータというのは…あの世界で殺されたデジモンたちの…。」 ナイトモン 「あるじ…」 武福川駆 「仮にジャミングを解除して、俺たちのパートナーデジモンが元に戻っても あんな攻撃を受けたらひとたまりも…。」 デジマスター 「分かってる、分かってはいるんだ!…だが、今の俺にはどうすることも…!」 海風人手 「そういえばあのハム公はどうしたんだ?さっきから何も言ってこねえけど。」 デジマスター 「おそらく、ジャミングの影響で連絡できないんだろう。」 トブキャットモンだったもの <ばんじきゅうす、というやつなんぬ…> 巨人の猛攻は絶え間なく続く。 デジマスターの展開した障壁は傷一つついていないが、彼らにも有効打が見つからない状態である。 メルキューレモン 「残機無限とはまた酷い仕様でござるな…。自爆攻撃だろうと反射だけなら可能ではござるが、 ああも全方位に絶え間なく打ち続けられたら拙者も直撃を食らいそうでござるな…。」 デジマスター 「どうする…どうする…!考えろ…デジマスター……!」 デジマスターは額に手を当て頭を指で握りしめる。 思考を巡らせるが、何一つとして現状を打開する策が考えつかない。 周りの者たちも焦りと苦悩の表情を浮かべる。 武福川駆 「今言うことじゃないんだろうけどさ、。 どうしてバイオスティングモンとメルキューレモンは人間に戻ってないんだ?」 デジマスター 「……おそらく、人間を基盤としたデジモンには効果がないんだ、 このジャミングの中でも二人だけならそのまま戦えるし進化もできるだろう。 だが、二人だけではあの猛攻を凌ぐことも、巨人を制圧し続けることも無理だろう…。」 佐辺優子 「そういえば、鏡見くん、新しいスピリットを手に入れていたよな? それで新しいデジモンに進化すれば何とかなるんじゃないのか?」 メルキューレモン 「…ふむ、そういえば試していませんでしたな。 …とはいえ、ビーストスピリット一つだけではこの状況は打開できないでござろう。 メルキューレモンよりは出力が上ですが、それでも完全体相当が限界でござるよ。」 筑波梨李 「……………じゃあ、二つ同時に使うのはどうなんぬ?」 メルキューレモン 「……二つ同時、でござるか。うーむ。」 海風人手 「なんだよ、何が引っかかってるんだよ?」 鏡見淡世 「スピリットを二つ同時に使用する進化、ダブルスピリットエボリューションというのですが、 それを安定して行うにはデジヴァイスの階梯…バージョンを上げることが必要なのでござる。 デジタルワールドの管理権限を持つ上位存在と交信できれば階梯上昇もできるのでござるが…。」 デジマスター 「残念だが、今でも外部通信はできてない。 ジャミングを解析すればいけるかもしれないが、バリアを展開しながら解析は無理だ!」 海風人手 「でも、でもよぉ!この中で何かできるのはお前だけなんだぜ!? 一か八か、その…ダブル…なんだっけ」 佐辺優子 「ダブルスピリットエボリューション」 海風人手 「そうそれ!ダメで元々でやってみようぜ!?」 筑波梨李 「そうんぬ!バージョン上げないと安定しないだけで進化自体は可能なんぬよね? もう他に考えつく手がないんぬ!鏡見くんだけが希望なんぬ!」 デジヴァイスを見つめて思案するメルキューレモン。 メルキューレモン 「………そうでですな。試してみるほかありませんな。」 武福川駆 「俺たちも成功するよう応援するからよ!」 佐辺優子 「ああ、きっと大丈夫だ!」 トブキャットモンだったもの <まあ、しっぱいしたらみんなおだぶつなんぬ> 筑波梨李 「こらっ!」バシィ トブキャットモンだったもの <ぬあ> メルキューレモンから人間の姿に戻った鏡見。 意を決して、ダブルスピリットエボリューションを敢行する。 鏡見淡世 「ダブルスピリット――エボリューション!」 ほんの瞬きの間、鏡見の意識が深い闇へと沈んでいく。 イベント:「隔絶電脳異界セフィロ・サーチャー」 第9節 進行度2/3 ステージ:■■■■・■■■■■ ■■■■■■・■■■■ ――ふと、目が覚めた。 地面がなく、重力もなく、光もない。 周り一面が暗闇に包まれた場所に、鏡見はいる。 鏡見淡世 「これは…どういうことでござろうか…。」 自分は今どうしている? 立っているのか 浮いているのか 落ちているのか 飛んでいるのか 分からない。 そんな中、どこからともなく声が聞こえてくる。 「いやだァ!ここから…ここから出してくれェ!」 「ああ…俺は…こんなところで…死ぬのか…?」 「どうして、どうして俺がこんな目に!!!!」 「何もしてないのに!何も、悪いことなんかしてないのに!」 「うあああああああああ!!!たすけてくれ!!!たすけてくれええええ!!!!!!!」 四方八方から響く声。 怒り、悲しみ、嘆き、恐れ、絶望、失意。 怨嗟の波が次々と押し寄せ、鏡見へと流れ込んでくる。 鏡見淡世 「これは、あの世界で命を落としたデジモンたちの声でござろうか。」 聞こえてくる声ひとつひとつに、耳を澄ませる。 何度も何度も響く声。それをただひたすら聞き続ける。 鏡見淡世 「あの世界の核として存在していた時に、スピリットに焼き付いたのでござろうな。 ……良いでござる。思う存分、声を上げるでござるよ…。」 ■■■■ 「拙者が、……ボクが全部、"覚えて"おいてあげる。 誰にも知られず、誰にも語られず、誰にも看取られず、誰にも覚えてもらえないなんて、悲しいもんね…………。」 鏡見の眼前に、二つのスピリットが現れる。 それらを強く握り、抱き寄せる鏡見。 「「「「帰りたい…帰りたいんだ…。元の世界に……。」」」 ■■■■ 「うん、すべてが終わったら、きっと元の場所に、必ず。 少し時間がかかるかもしれないけど、でも、絶対に。約束するよ。」 スピリットから光が溢れ、鏡見を包み込む。 怨嗟の声はいつの間にか止んでいた。 イベント:「隔絶電脳異界セフィロ・サーチャー」 第8節 進行度3/3 ステージ:デジ■ルワ■■ド 草■エリ■ 進化によって周囲に溢れた光が収束する。 周囲にほのかに輝く花が咲き乱れ、新しい姿を獲得した■■が現れる。 九根針尾 「鏡見くん…その姿は…。」 武福川駆 「せ、成功したのか!?」 ■■■■ 「ええ、成功のようです。」 海風人手 「そ、それで、どうなんなんだ!?なんか、この場を切り抜けられる能力とか、あんのかよ!?」 ■■■■ 「大丈夫、ボクに任せて。」 筑波梨李 (……鏡見くん?) ■■■■ 「まずは、皆さんの姿を元に戻さないと、ですね」 ■■■■が手をかざすと、周囲を囲っていたデリーパーの壁に光の亀裂が走り、光の粒子となって吹き飛んでいく。 同時に巨人の動きも止まり、レーザー攻撃が停止する。 そして、元の草原エリアが姿を現し、強制的に退化させられていたデジモンたちが元の姿に戻る。 デジマスター 「すごい…ジャミングを全部打ち払ったのか!…しかし!」 巨人は再び動き出し、先ほどまで続けていたレーザー攻撃を行おうとする。 だが■■■■はそんな巨人の動きを許しはしなかった。 ■■■■ 「それ、強すぎるので禁止で。」 ■■■■がそう呟くと、一陣の風が吹き抜ける。 巨人の体は硬直し、見る見るうちに赤化現象が収束していく。 体を動かそうとするが、何かに縛られたように身動きが取れないでいる。 海風人手 「すげぇ、すげぇぜ鏡見!あいつの攻撃封じられるのかよ!」 佐辺優子 「そういえば、今の君はなんというデジモンなんだ?」 ■■■■ 「えっと、確か…ウィザードガンダモン…って名前みたいですね」 トブキャットモン <ねぇ、それ大丈夫?ほんとに大丈夫なんぬ?> そんなやり取りをしている最中、各々が持つ通信機器に聞きなじみのある声が響く。 ハムお姉さん 「あっ!つながった!よかったぁ…。心配してたんですよ!」 ダーくん 「んおっ、よぉハム公!こっちは何とかなったぜッ。 すげぇんだぜ、鏡見がスピリット2個使って進化した途端めっちゃすごいことになってよぉッ!」」 ハムお姉さん 「えっ、うそ、ダブルスピリットエボリューションしたんですか!? でも鏡見さんのもってるデジヴァイスのバージョンだとできないんじゃ…」 海風人手 「そこはほら、絆の力と気合でなんとか。」 ハムお姉さん 「は、はぁ…。いやそれどころじゃないんでした。皆さんに伝えないといけないことがあるんです! デリーパーが…現実世界にも浸食を始めたんです!」 一同 「な、なんだってー!」 ハムお姉さん 「現在、現実世界で活動してる方々に対応してもらってなんとか抑え込めてる状態ですが、 デジタルワールド側の対処が追い付いてないんです!」 武福川駆 「そ、そんなこと言われてもよぉ!こっちはなんとか窮地を脱しただけで攻めあぐねてる状況だぜ!?」 ハムお姉さん 「イグドラシルたちの演算結果によると、すべてのデリーパーを操作してる頭脳体のコアが 皆さんの近くにいるみたいなんですよ!きっとそいつを潰せば…。 あっ、映像通じた…!皆さん!何かそれらしいものがそこに…って、デッカァ!なんですかそれ!」 海風人手 「何って、デリーパーが集まってあんな姿になってんだよ!」 ハムお姉さん 「すいません、先ほどまで映像通信にジャミングが入ってて見れてなかったんですよ! きっとそいつが頭脳体です!反応があった場所とドンピシャです!」 バイオスティングモン 「なるほど、あれを倒せば事件は収束すると…だが、あいつの再生能力が高すぎる! 何度か体を吹き飛ばしたが、壊しても壊しても途端に再生してしまうんだ!」 デジマスター 「おそらく、頭脳体は絶えず体内を移動しているんだ。 頭脳体のいる位置をピンポイントで叩かないとダメなんだろう!」 そんなやり取りをしていると、巨人の動きに変化が生じた。 何かの力で動きを止められていた巨人はその拘束から脱し、活動を再開した。 ナイトモン 「皆様!巨人が動き出しました!」 ■■■■ 「(やはり拘束はそこまで続かないか…) 皆さん、あの巨人に呪いを掛けますので、皆さんは引き続き巨人を攻撃してください。 肉体を破壊するたび存在強度に負荷が掛かり、壊せば壊すほど再生速度は落ちていくはずです。 私はデジマスターさんと一緒にバッファーへ回ります。 目いっぱい補助しますので、思う存分ぶっとばしてください。」 そう言うと、■■■■は何かのまじないを唱える。 その場にいる全員が仄かに光を帯び始める。 シマユニモン 「なんだか、力が溢れてくるようだ!」 ダーくん 「へへッ、俺もだぜッ!今なら負ける気がしねぇッ!」 ナイトモン 「これがウィザードガンダモンの力なのですね…!」 バイオスティングモン 「オレも、体の奥底からパワーが湧き出てくるのを感じる…!」 ブリッツグレイモン(黒) 「ははっ!こいつはゴキゲンだぜ!」 クーレスガルルモン(黒) 「私も、存分に力を奮おう!」 デジモンたちは■■■■の支援を受け 気力・体力ともに万全の状態となり、最高のパフォーマンスを発揮していた。 デジマスター 「俺も負けていられないな!俺は防御支援に集中する! どんな攻撃も防いでやるから、思う存分暴れてくれよ!」 海風人手 「へへ、さっきはよくも好き放題してくれたよなぁ!」 ダーくん 「まったくだぜッ!今度はこっちの番だッ!」 佐辺優子 「反撃の時間だな。ナイトモン!」 ナイトモン 「はっ!」 武福川駆 「俺たちも!やってやろうぜ!」 シマユニモン 「もちろんだとも!」 筑波梨李 「トブキャットモンは何かコメントないんぬ?」 トブキャットモン <めっちゃテンション上がってきたんぬ> 筑波梨李 「その割にはいつも通りにみえるんぬが…」 トブキャットモン <ぬっふっふ、いつもより火力出せそうなんぬ  DPS更新しちゃいそうなんぬ!> 筑波梨李 「気合十分ってことでいいぬね…」 ■■■■ 「それじゃあ皆さん、よろしくお願いしますね。」 レイド:WAVE1/1 滅日の巨人×1 滅日の巨人の総HPを0にすると撃退戦解禁 撃退戦 ――戦闘終了後 イベント:「隔絶電脳異界セフィロ・サーチャー」 第9節 進行度3/3 ステージ:デジタルワールド 草原エリア ダーくん 「おらおらァ!ぶっとべッ!ダークイクスプロージョン!」 ブリッツグレイモン(黒) 「ハッハァ!何度でもぶっとばしてやんよデカブツヤロー!」 クーレスガルルモン(黒) 「切り刻め!激・氷月牙!」 全員の攻撃が巨人の体を破壊していく。 再生速度が目に見えて遅くなっており、常に欠損が残ってしまうほどであった。 ハムお姉さん 「すごい!あともうちょっとです!あともう一押し!」 佐辺優子 「どうやらここが攻め時のようだな。…ナイトモン! 「承知!いざ、終決の時!我が忠義、光となれ! 見るがいい――忠義称揚す絆光の剣(ファイデリティ・コールブランド)!!!!」 激しい光の衝撃波が巨人を焼き貫く。 光が掻き消えると。頭の一部が浮かびあがっており、コアが露出していた。 ナイトモン 「我が一撃を受けて…まだ残っているとは!」 佐辺優子 「くそっ、だが大部分は消し飛ばした…!」 ハムお姉さん 「あの頭脳体…バリアみたいなの貼ってます!」 デジマスター 「あと一撃、大火力の一撃を加えれば!」 その一言を受けて騎手が手綱を握りしめ、名乗りを上げる。 シマユニモン 「その言葉を待ってた!俺たちに任せろ!」 武福川駆 「おうさ!一発ぶちかまそうぜ、シマユニモン!」 佐辺優子 「なるほど、あの攻撃なら!」 ナイトモン 「ええ、必ずや!」 バイオスティングモン&デジマスター 「頼んだぞ、武福川くん!」 海風人手 「やっちまえー!シマユニモーン!」 ダーくん 「おいしいところ、譲ってやるぜッ!」 筑波梨李 「頼むんぬ…武福川くん…!」 トブキャットモン <ラストアタック、ばっちり決めるんぬ!> ブリッツグレイモン(黒) 「ハデに決めろよ!駆!シマユニモン!」 クーレスガルルモン(黒) 「頼んだぞ、二人とも!」 ■■■■ 「とどめの一撃、頼みましたよ…!」 武福川駆 「音も、光も、何もかも置き去りにして!駆け抜けるぜ、シマユニモン!」 シマユニモン 「ああ、共に走ろう…駆ッ!  風を導け、光よ宿れ、我が身よ!天駆ける星の如く、煌めけッッ!」 武福川駆&シマユニモン 「あな麗しき(ライトニング)――衝天の雷(ヴェロシティ)!!!!!!! 」 吹きすさぶ暴風と眩く輝く雷光を纏う駿馬と騎手が、巨人の心臓へと向かって飛翔する。 音速を超え、光速を超え、世界の終わりを打ち砕く一筋の流星となって、空へと昇っていく。 ――そして、流星は巨人の心臓を貫いた。