イベント:「隔絶電脳異界セフィロ・サーチャー」 第1節 進行度1/3 ステージ:デジタルワールド 座標:11784623961178462396 佐辺優子 「ここが最近神隠しにあうデジモンが増えてる場所か」 ナイトモン 「主、油断なさらぬよう。」 佐辺優子 「ええ、わかっている。私たちも巻き込まれる可能性が高いからな」 二人は近くにあるデジモンたちの町で最近頻発する神隠しの話を聞き、事件解決に乗り出した。 遺跡を彷彿とさせる、いたるところに乱立する石柱群を横切りならが歩き、くだんの場所へと到着した二人。 佐辺優子 「これは…」 ナイトモン 「空間が歪んでいる?のでしょうか。十中八九、あれが原因でしょう。」 サークル状の広場、その中心地点の中空の風景が不自然に歪んでいた。 優子が近くに落ちていた石を拾い上げ、歪みへと投擲するが、石は歪みを通りぬけ消失してしまった。 佐辺優子 「そうだな…アレが原因と見ていいだろう。…………ふむ。」 リボンを解いて指に巻き、余った部分を歪みへと放つ すぐさま引き抜いて観察し、リボンを結びなおしながら優子は言う。 佐辺優子 「触れたら分解される…みたいなことはなさそうだ。どこかに通じる入り口のようなものだろう。」 ナイトモン 「行方不明のデジモンもこの先にいるかもしれませんね。主、まずは一度町に戻って――」 ナイトモンの言葉は再び遮られる。 眼前の歪みが蠢動し始め、瞬時にその範囲を広げ始めていく。 ナイトモン 「これはッ!主ッ――」 佐辺優子 「どうし――」 咄嗟に優子をかばうナイトモンだったが、歪みは容赦なく二人を飲み込んでいく。 ほどなくして歪みは元の大きさへと戻ったが、二人の姿はそこから消えていた。 ステージ:セフィロ・サーチャー 第一セフィラ:ケテル 目を開けると、そこは異様な光景だった。 宮殿のような作りでありながら、そこら中に赤紫色の巨大な肉塊が蠢きながらこびりついている。 先ほどいた場所とは雰囲気がガラリと変わり、荘厳さとおぞましさが伝わる風景に優子は少しだけたじろぐ。 佐辺優子 「こ、ここは一体…なんなのだ。」 ナイトモン 「状況を察するに、どうやら我々はあの歪みに飲み込まれ、ここに転移したようですね。」 フェレスモン 「へへっ。よぉ、新入り」 突如響く声。二人はその声の発せられる方へ振り向く。 きらびやかな大椅子に不敵に腰掛ける姿が一つ。 ナイトモン 「貴様、何者だ!」 ナイトモンは抜剣し、臨戦態勢をとる。 姿勢を崩さず怪しい笑みを浮かべながら声の主は語る。 フェレスモン 「俺か?俺はフェレスモン。お前らをぶっ殺す者さ。」 佐辺優子 「フェレスモン…。私たちをここに連れてきたのはお前か?目的はなんだ!」 フェレスモン 「お前らをここに呼んだのは俺じゃねえ。だが、目的は単純だ。さっきも言ったろ?お前らを殺すんだよ。 ここに呼ばれた奴は例外なくブチ殺す、一人残らずな。 お前らが来るまでに来たやつらは歯ごたえのない雑魚ばっかだったがなぁ。お前らは簡単にくたばってくれるなよ?」 ガラの悪い不良のような口調で語るフェレスモン。 佐辺優子 (あの口ぶりからすると、神隠しにあったデジモンは…。) 優子は心の中で唇を噛む。 佐辺優子 「ナイトモン!」 ナイトモン 「承知!この剣にかけて、必ずやあの悪を打倒しましょう!」 戦闘:WAVE1/1 フェレスモン×1 ――戦闘終了後 佐辺優子 「決めなさい、ナイトモン!」 ナイトモン 「承知ッ!」 優子の発破を合図に、ナイトモンの持つ剣が黄金の光を放つ。 ナイトモン 「いざ、雌雄を決す!滾れ…光よッ!」 ただならぬ剣気を察したフェレスモンは すかさず距離をとるが…。 ナイトモン 「切り拓け、――忠義称揚す極光の剣(ファイデリティ・コールブランド)!!」 ナイトモンが振り下ろした剣からは 巨大な光の斬撃波が放たれる。 フェレスモン 「うおっ!剣からビームとか…反則だろッ!」 フェレスモンはその一撃を間一髪で避けるが、 すかさず距離を詰めたナイトモンの剣が彼を捉える。 ナイトモン 「油断……、大敵ッ!」 フェレスモン 「て、てめぇ!いつの間――」 一閃。 剣筋は輝かしい光の軌跡を描き、フェレスモンの首が宙を舞う。 フェレスモンだったものは、たちまち黒い砂となって霧散する。 佐辺優子 「やったわね、ナイトモン。」 ナイトモン 「ええ。…しかし、一体ここは何なのでしょうな。」 佐辺優子 「フェレスモンから話を引き出すべきだったが、…いや、そんな余裕はなかったか。 とにかく周囲を一度くまなく調べてみよう。何か分かることがあるかもしれない。」 そう言ってナイトモンの方へと駆け寄る優子だったが、 彼の背後に先ほど二人を飲み込んだ空間の歪みが生じていることに気づいた。 佐辺優子 「これは…。」 ナイトモン 「先ほど我々を飲み込んだものと似ていますね。」 佐辺優子 「出口に続いてるか、それともまたどこかへ飛ばされるか…。」 ナイトモン 「こればかりは進んでみなければ分かりませんね。」 優子はナイトモンへと顔を向け、不敵に笑う。 佐辺優子 「まだまだいけるな?ナイトモン」 ナイトモン 「もちろんでございます、主。」 二人は顔を見合わせてうなずき、歪みへと歩を進める。 イベント:「隔絶電脳異界セフィロ・サーチャー」 第1節 進行度2/3 ステージ:デジタルワールド 座標:11805038061180503806 海風人手 「な〜ぁ、ダ〜く〜ん。そろそろあきらめようぜぇ〜。ぜってぇ見つからねえってよ〜…。」 ダーくん 「んなことねぇぜ人手ッ!絶対あるッ!あるに決まってるぜッ!」 海風人手 「その根拠はどこからくるんだよぉ〜」 ダーくん 「あの話からキラキラをビンビンに感じたからだぜッ!」 海風人手 「なんなんだよ〜、そのキラキラってのはよぉ〜」 海岸沿いにて、何かを探すように歩く人間とデジモンの影。 妹の手がかりを探し海岸沿いの町へと訪れた人手は、 そこで虹色に光る星型の石の噂を耳にする。 海岸に時折漂着し、それを持っていると探し物が必ず見つかる、と。 人手は半信半疑であったが、ダークスーパースターモンが興味を示し 半ば強制的に海岸沿いへと直行することに。 海風人手 「ていうかよぉ〜、虹色に輝くってんなら普通一発で見つかるだろぉ〜? そんな派手な石はよぉ〜。 ぜってぇ誰かが見つけて持って行っちまってんよォ〜。」 直進距離で8キロほどある海岸を歩き続け、人手はくたびれていた。 休憩したい、もう探すの嫌だ、首が痛い、足が疲れた。 そんな雑念をこれでもかと込めながらパートナーに中断を促すが、 当の本人はまだまだ余裕綽々と言わんばかりに言い返す。 ダーくん 「人手ッ!これしきの事であきらめていては、愛しの妹も見つけられないぞッ!」 海風人手 「なーにが愛しの、だよ!それとこれとは話が別だろぉ〜〜〜〜。なんでそんなに元気なんだよぉ〜。」 ダーくん 「む、あれは…。」 海風人手 「なんだぁ〜?何か見つけ…。」 二人から少し離れた中空に浮かび脈打つ空間の歪み。 ダーくん 「人手、なんか嫌な予感がするぜ…ッ!」 海風人手 「うん、アタシにもわかる。あれはヤバいやつだ。 ダーくん、早くここを離れ――」 不穏な気配を感じ取った二人はその場を離れようとする。 刹那、歪みは肥大化し音より早く二人を飲み込んでいく。 そして、二人の姿はそこから消えていた。 ステージ:セフィロ・サーチャー 第二セフィラ:コクマー ダーくん 「くそっ、人手ッ!大丈夫かッ!」 海風人手 「う……、あれ、なんともない。」 二人は気が付くと、先ほどと違う場所にいることに気づく。 灰色の壁に囲まれた洞窟のようであり、所々に真珠のような光沢をもつ石がちりばめられている。 海風人手 「ここ、どこだよ…。」 ダーくん 「……分からんッ!とりあえず探索だッ!」 ダーくん 「は?っておい!どこ行くんだよ!」 ぐんぐんと歩き始めるダークスーパースターモンを、人手は急いで後を追う。 少し奥へ進むと、大きく開けた場所にたどり着く。 その中心には謎の影が一つ。 メタリフェクワガーモン 「来たか…待っておったぞ。」 海風人手 「なんだテメェ…、おい、ここはどこだ。 なんでアタシたちはここにいる!っていうか誰だ!」 ダーくん 「おうおう!答えやがれクワガタ野郎ッ!」 二人は目の前の黄金に輝くデジモンへと啖呵を切る。 メタリフェクワガーモン 「ハハハ、活きが良いのぉ。ワシの名はメタリフェクワガーモン。 このセフィラを受け持つものである。」 海風人手 「セ…ヒラ?なんだって?」 メタリフェクワガーモン 「何、今のお前たちが知っておくべきことは一つだけじゃ。 お前たちはここで死ぬ、ということだけじゃ。」 メタリフェクワガーモンが腕を伸ばすと、5本のレーザーが発射され二人めがけて飛んでいく。 ダーくん 「あぶねぇ!」 ダークスーパースターモンが咄嗟に前に出て 巨大な黒い球体を召喚すると、レーザーはそこへ飲まれて消えた。 海風人手 「くそっ、問答無用かよっ!よくわかんねェけど、まずはあいつをぶっ倒す!」 ダーくん 「ハッ!俺にかかりゃあんなクワガタ野郎ッ!屁でもねえってのッ!いくぜェッ!」 戦闘:WAVE1/1 メタリフェクワガーモン×1 ――戦闘終了後 ダーくん 「最短ッ、最速ッ、最高率でッ!行くぜェッ!」 ダークスーパースターモンは前方に 黒い霧を噴出させ、敵の視界を遮る。 メタリフェクワガーモン 「ムゥ…煙幕とは小癪な」 ダーくん (あのうざってぇホーミングレーザーも、何も見えなきゃ操れねえよなァッ) 暗闇の中、音もなく背後を取った ダークスーパースターモンが渾身の一撃を放つ。 ダーくん (ダーク…イクスプロージョンッッッ!!!) メタリフェクワガーモン 「貴様!いつのま――」 超至近距離で放たれる超新星が如き爆発が、 黒い霧ごとメタリフェクワガーモンを吹き飛ばす。 直撃を受けた黄金の装甲は無残にも千切れ飛ぶ。 メタリフェクワガーモン 「やる…では……ないか…。だが………地獄は…まだ……始ま…った………ばか――」 メタリフェクワガーモンだったものは、 たちまち黒い砂へと変わり、虚空へと霧散した。 海風人手 「意外と呆気なかったな?」 ダーくん 「おうッ!言ったろ?あんなやつ屁でもねえってなッ!」 そんなやりとりをしている時、前方に いつか見た空間の歪みが生まれていることに気づく二人。 海風人手 「こいつは…あの時の!」 ダーくん 「もしかしたら出口かもしれねえなッ!こんな所さっさとおさらばだッ!行こうぜ人手ッ!」 そういうと人手の腕を引っ張りながら 歪みへと走り出すダークスーパースターモン。 海風人手 「ちょっ、ちょっとまて!それ本当にでぐ――」 二人の姿は空間の歪みの先へと消えた。 イベント:「隔絶電脳異界セフィロ・サーチャー」 第1節 進行度3/3 ステージ:デジタルワールド 座標:11794098001179409800 武福川駆 「……ふう、今回は結構よかったんじゃないか?シマユニモン?」 シマユニモン 「ああ、今までの中で一番だと確信する。」 ダービーボールのタイムを確認し、ぐっとガッツポーズをする駆。 武福川駆 「っしゃぁ!新記録だ!」 シマユニモン 「今回はコンディションが万全だったからな。いや、それだけではないな。 駆の騎手としての力量も上がっているのだろう。」 武福川駆 「へへっ、うれしいこと言ってくれんじゃん!」 デジタルワールドという名の異世界で、速さを追い求める一人の騎手とデジモン。 選ばれし子供たちと共に世界を守る戦いに投じながらも、彼の身にしみ込んだ騎手としての情熱は燃え続けていた。 故に、こうして仲間と少し離れ、短い間ではあるがシマユニモンと共に特訓を続けている。 武福川駆 「それにしても、いい風が吹いてるよな。」 シマユニモン 「ああ、そうだな」 見晴らしのよい草原、日差しは優しく、涼やかな風が頬を撫でる。 デジタルワールドを脅かす悪と戦い続ける日々の中の、つかの間の穏やかな時間を噛みしめる二人。 ふと前方を見ると、視界の一部が不自然に歪んでいることに気づく。 武福川駆 「なんだあれ、…なんか、歪んでる?」 シマユニモン 「……ッ!駆!離れるぞ!」 武福川駆 「ちょっ、おい!どうしたんだよシマユニモン!って、うおっ!」 危機を察知したシマユニモンは猛スピードで駆けだす。 だが…。 武福川駆 「ヤバイ…なんかヤバイぞアレ!くそっ、追い付かれ――」 歪みの拡大速度が急加速し、二人を一息で飲み干す。 そして急停止し、歪みは瞬時に小さく収束する。 二人の姿はそこから消えていた。 ステージ:セフィロ・サーチャー 第三セフィラ:ビナー シマユニモン 「むっ!ここは…。」 武福川駆 「ぶはっ!やべえ!俺たちアレに!…ってここどこだ?」 歪みから追われ全力疾走していた彼らは、 謎の場所へと移動したことを理解し急ブレーキをかける。 黒い大理石で作られた壁に、豪奢な装飾に彩られた空間。 広大なエントランスらしき場所に出た二人は周囲を見渡す。 シャペロモン 「あらあらら…お客さんがいらっしゃったわ。」 謎の女性らしき声。その声が発する場所へと 目を向けると、一つの影がそこに。 シャペロモン 「白馬に乗った王子様…ってわけではなさそうですね。 フフ、だってあなたのお馬さん、シマシマなんですもの!フフフ、アハハハハハ! シマウマに乗った王子様なんて、格好がつかないわ!アハハハハハハハ!!!」 赤い頭巾をまとった少女のようなデジモンが、無邪気に罵倒する。 シマユニモン 「き、貴様!俺を愚弄するか!」 武福川駆 「シマユニモン、落ち着け!どうどう!」 後ろ足を蹴り憤るシマユニモンを バツが悪そうになだめる駆。 シャペロモン 「ウフフ!自己紹介がまだだったわね!どうせ貴方たちはここで死ぬ運命なのだけれど、まあいいわ。 私の名はシャペロモン。短い間だけど、よろしくお願いいたしますわ。」 スカートの裾を軽く持ち上げてお辞儀をするシャペロモン。 武福川駆 「俺たちを呼んだのは君かい?あーっと、なんか不穏なこと言ってたけど、ここは一体どこなんだい?」 シャペロモン 「ふふ…、その質問に何の意味があるのかしら。言ったでしょう?あなたたちはここで死ぬ運命だって。」 シャペロモンはカゴの中から重火器を取り出し、 不敵に笑いながら銃口を向ける。 武福川駆 「くそっ、問答無用かよ!」 シマユニモン 「駆!気をつけろよ!」 武福川駆 「分かってる!」 シマユニモンの手綱に力を込め握る駆。 それを合図に、シマユニモンは疾走を始める。 戦闘:WAVE1/1 シャペロモン×1 ――戦闘終了後 武福川駆 「遠近隙なしかよっ、くそ!」 壁や扉をラスターショットで破壊しつつ、狭い通路を疾走するシマユニモン。 近づけば仕込み刃がシマユニモンを襲い、距離をとれば火炎瓶と銃弾の嵐が駆を襲う。 二人も負けじと、シマユニモンの脚力と卓越した動体視力で回避し続ける。 シマユニモン 「駆!我々にはこの戦場は不利と判断する!状況は未だ不透明だが、出し惜しみは推奨されない!」 武福川駆 「…くそっ、つまりっ!?」 駆は敵の投擲攻撃を回避するのに専念し余裕がない。 シマユニモン 「あの技で行く!」 武福川駆 「こんな場所でか!?」 シマユニモン 「大丈夫だ!私を信じろ、駆!」 武福川駆 「……了解!」 シマユニモンの提案を飲み、 二人は決意を固める。 武福川駆 「音よりも早く、光よりも早く!いこうぜ、シマユニモン!」 シマユニモン 「ああ、共に征こう、駆!風よ導け、光よ宿れ。――わが身よ、空駆ける雷の如く、煌めけ!!!」 武福川駆&シマユニモン 「「あな麗しき衝天の雷(ライトニング・ヴェロシティ)!!!!」」 シマユニモンと駆を風と雷が包み、雷光の塊と化す。 大理石の壁を木っ端みじんに破壊して進み、シャペロモンの元へ旋回する。 手持ちの最大火力を総動員するも、超高速で向かってくる二人を止められるはずもなく。 シャペロモン 「ウソ…そんなの、反則――」 雷光はシャペロモンを釘付けにしながら進む。 身動きの取れない彼女の体を、膂力で壁ごと粉砕し、雷の迸りで焼き尽くす。 彼らは外壁を崩し、屋敷の外と思わしき場所へと躍り出る。 纏っていた風と雷光を脱ぎ捨てながら駆け抜け、二人は地へと降り立った。 武福川駆 「ふぅ、やったな!シマユニモン!」 シマユニモン 「ああ、やったな!駆!」 武福川駆 「それにしても、ここはどこなんだ…?」 空は不気味な紫色に染まっていた。 屋敷の周囲は荒涼とし、草木も生えぬ有様である。 シマユニモン 「今の状況で推察することは不可能だろう。屋敷の中を一度探索するのを推奨する。」 武福川駆 「だな、戻るか。」 二人は屋敷の方へと翻る。 屋敷の中へと戻り一通り見て回ったが、どこもかしこも 戦闘の衝撃で破壊されつくしており、ほとんどが瓦礫と化していた。 ぐるっと一周した所で屋敷の玄関に戻ると、扉の前に空間の歪みを発見する。 武福川駆 「そうか、俺たちこれに飲まれてきたんだっけか。」 シマユニモン 「あのシャペロモンなる者に話を聞ければよかったのだがな。」 武福川駆 「あいつ話す気なしで問答無用だったからなぁ…。どうする?シマユニモン。 俺たちがこれに吸われてここに来たってことは、これに入れば元の場所に戻れるかもしれないよ?」 シマユニモン 「逆に、また違う場所に転移して新手が現れる可能性もある。」 武福川駆 「そうだよなあ……。……考えても埒が明かないし、 とりあえず行ってみようぜ。また襲われたら…そん時はそん時だ。」 シマユニモン 「フフ、そうだな。」 そして、二人は意を決して歪みへと飛び込んだ。