相談した次の日…
高校生である蓮也はまず現状を確認する為に目的である高岩高校の模試を解かせた。
「…本当にめんどくさがりなんだね」
蓮也の目の前には選択問は全部埋まっているが、筆記問は可能な限りスルーされている解答用紙があった。

「い、いやあ…70点程度ならそれで取れるし後は寝れるしで…」
「筆記問落としてるせいで不合格判定じゃないか…言い訳してたら私になるぞ少年」

ナヤムは貴緒の言葉に（男である自分がその道どうやって行けばいいんだ）と疑問に思ったが、今はそういう事を言う時じゃないとわかっていた。

その後、貴緒はタバコ休憩に行ったので蓮也とナヤムは自室で二人きりになった。
ナヤムは真剣に考える蓮也の威圧感から逃げる為、英単語帳を見つめていた。

「よし、大体の見通しがついた。こっちで目標立てるから明日からプログラムに沿ってやろうか。過去問や宿題はこっちで用意するから」

ナヤムにも蓮也本気度が伝わりさらにナヤムの緊張感は高まった。そこにタバコを補充してきた貴緒が戻ってくる。いつもは嫌なタバコの香りが救いのように感じた。

「おー、良い感じに出来そう？私は勉強は苦手な方だけど、必要なら金ぐらい出させてよね」
「大丈夫です。貴緒さんには彼の採点と監視を頼みたいので」
「あ、あのー…監視ってなんでしょうか…蓮也先輩…」

ナヤムは自分が頼んだ事ながら目の前の人間に恐怖を覚えていた。
そんな様子を察したのか、蓮也はナヤムに言い聞かせるように語りだした。

「スポーツってさ、争うにしても争わないにしても自分を追い詰めないといけないんだよね」
「だから計画を作って目標に向かって、自分を裏切らない…それが大事って身に染みてわかった」

「オレは争うのは本当に苦手だけど、支えたり助けたりするのは好きって皆と出会って確認したし…トレーナー目指す為にも練習になるかなって」
「ナヤムが何時も言ってるのと同じ。『自分の為にアンタを助ける』って事だよ」

その時、何かの通知があったようで貴緒がスマホを覗き込んでからニヤニヤし始めた。

「いやあ〜ナヤム少年愛されてるねえ〜。スーちゃんに伝えたら感激してんじゃ〜ん」
貴緒が画面を見せると非常に丁寧な返事の最後に「ナヤムを徹底的に鍛え上げてやってください」とついていた。

「あんなにスーザンが警戒してたのにいつの間に交換を…」
「ん？割と最初から。凄い勇気出して
『ナヤムが仲間っていうのなら私も仲間デス。連絡先交換してくだサイ！』
って言われてさ〜。スーちゃんの恋愛相談もずっとしてる」

ナヤムは女性の力に慄きつつ、自分の撒いた種が全部これから始まる地獄へ続くのだと理解した。

それからは蓮也考案のスポーツマン基準のスパルタメニューに、貴緒の的確にこちらの動かす手を働かせる罵倒。

時間が制限され、満たされない人助け欲に慣れない猛勉強。ダメになりそうになった時にスーザンの言葉に癒された。
ナヤムは完璧な飴と鞭で必死に毎日を過ごした。

その後…模試当日「よっしゃ！A判定！いける！」
自己採点して今まで埋めたところも埋めたナヤムは、見事高岩高のA判定がいけるとなっていた。
「このまま行けばまた一緒に…どうしたの？天音？」

こう呼ぶと凄く照れて可愛くなる日本名を呼んでも何も言わず、暗い表情のスーザンにナヤムはどうしたのかと肩を叩いた。
「…時間なくて全部埋められなくてB+、デス…」

B+判定は一応合格扱いにはなる。だが元々志望校を下げた彼女にとってはそれでもショックだったようだ。
感情が抑えられなくなった時の片言がでている。
「私も蓮也ブートキャンプ一緒に行ってもいいデスカ…？」

おわり
蓮也の進路捏造してごめんなさぁい！
そもそもデジモンでなくてごめんなさぁい！

蓮也君もそろそろ進路考える時期だよなあってのと
争いが苦手ではあっても個人競技とかでやってる大谷翔平みたいなエリートスポーツマンではあるだろうって事でスケジュールの鬼になってもらいました。
得意科目から話広げようとしたけどそうなると高校入試を具体的に把握する必要があったので…

fu3402269.txt
前回のネタ振り怪文書も併せて
聞いておいて結局使わなかったのも本当にごめんなさぁい！

いいね日常回
こういうのでいいんだよこういうので

ケツ出しチームとスーザンちゃんが仲良くて俺も鼻が高いよ…

>ケツ出しチームとスーザンちゃんが仲良くて俺も鼻が高いよ…
アグニモンはケツ出てないだろ！プリケツ（推定）なだけで…

>おわり
>蓮也の進路捏造してごめんなさぁい！
>そもそもデジモンでなくてごめんなさぁい！
>
>蓮也君もそろそろ進路考える時期だよなあってのと
>争いが苦手ではあっても個人競技とかでやってる大谷翔平みたいなエリートスポーツマンではあるだろうって事でスケジュールの鬼になってもらいました。
>得意科目から話広げようとしたけどそうなると高校入試を具体的に把握する必要があったので…
通りすがりの蓮也公式だけど蓮也君が友達できて真面目に先輩してるだけでニッコリしてるよ

とりあえず貴緒さんは小学生食いは墓までもっていきそうだと思ったもし相談したら他の三人どこからでも説教飛んでくると思う
>通りすがりの蓮也公式だけど蓮也君が友達できて真面目に先輩してるだけでニッコリしてるよ
踏み込んだ解釈したけど喜んでもらえてるなら幸い…
……もしかして彼にはご学友とかいないので？

>……もしかして彼にはご学友とかいないので？
大丈夫ちゃんといます…時々視線が同年代を見る目じゃなくなるだけで

良かった…居てくれた…
でも戦友が出来たら嬉しいですよね

日常の友達も戦友もみんな大事だからな…

三傑にはのんびり過ごしてもらいたいですね

三傑かぁ…まぁいっかぁ！

>三傑かぁ…まぁいっかぁ！
これからケツが増えたら四ケツ5ケツになるだけだよ