◇宮尾時雨 「ん……ふふっ、お姉さん……」  服越しに、毎度年下とは思えないくらい大きく膨らんだ「」のそれを時雨は愛でる。寝転んでいても天井にツンと上向く胸の天辺を両の手のひらで撫でたり、下側を支えるように手を置いて、そのまま外周をぐるりと回したり。などとやっていると顔を赤らめた「」が口を開く。 「……「」、またおっぱい大きくなったみたい……」 「触っていたら分かる……」 「もっと」 「なんだい?」 「もっと、ギュッとしていいよお姉さん?」 「っ……」  大きな胸をさらに突き出して「」は言う。この子は毎度こんな調子だ。蠱惑的に笑う「」に時雨もいつものように乗せられる。こんな姿を自分ばかりに見せるのだから、時雨の優越感もチクチクと刺激される。 「……「」は悪い子だなって、毎回思ってるかもね」 「えへへ……」 「ガッツリ、やっちゃうからね」 「お姉さんにしてもらうの、大好きだから……お願い……」  ならばお望み通りに、と時雨の両手は「」の双丘を鷲掴みにして、  ぶちっ、という音が「」の谷間付近から響いた。  あっ、と声が二人の口から漏れ出た。暫しの沈黙の後に、「」が上着を脱いで上半身だけ下着姿となった。その大きさゆえに探すのに苦労した白いブラを晒して、改めて寝そべる。真ん中の部分が千切れてしまい、なんとかカップ部分が胸を包んでいるという状況だった。 「お姉さん……どうなってる?」 「……フロントのところ、切れちゃってる」  これだけ胸が大きい「」もまだ11歳であり、日々成長を続けていた。「」がお店で買ったものは、すぐダメにしてしまったとの話だという。  なのでシャツだけ着て何も付けないでいた時期もある。時雨としてもなんとかしてあげたいとはぐむと相談しながら一緒にブラを選んであげていた。それでも、膨らみ続ける「」の胸にブラが耐えきれなかった、という事がこれまでもあった。 (というか、ぼくが欲出してガシッとしちゃったせいだし……) 「また……いつも探してくれるのに……ごめんなさいお姉さん、ごめんなさい……」  「」は既に涙目であった。しっかりしている子だけど、やっぱりまだまだ子どもで、自分も世話になってばかりじゃいけない。 「大丈夫だよ、ぼくがまたやってあげるから……はぐむんも協力してくれてるし」 「本当に大丈夫……?」 「うん……だから泣きそうになるの禁止」  「」はハッ、とした顔をして、慌てて涙を拭った。 「わかった……じゃあ」 「?」  ふぅっ、と息を飲んで自分の両胸に手を添えた「」は、そのまま覆っていたブラのカップをペロッと剥がした。服の中に、ブラの中にギュッと収められていた「」の胸がたっぷりと膨らみ、綺麗な球状を描いた胸の真ん中に、薄く桃色がかった突起が、先程時雨から受けた愛撫の影響か、ぷっくりと立ち上がっていた。 「ブラも壊れちゃったし……直でどうかなお姉さん」 「やっぱり「」は悪い子だ……」 「へへ……悪い子にはおしおきしていいんだよ」  「」の赤くなった表情も、挑発的な言葉も、呼吸のたびに上下する胸も、その全てが時雨の理性を溶かした。ぐにぐにと、両方の胸を直に揉みしだく。時雨の手の形に合わせて胸を弄られる毎に、「」は甘い声を漏らす。 「あんっ、ふぅ、んんぅ……!」  揉んで、揉んで、揉みしだいて、頃合いを見て時雨はぼそりと告げる。 「じゃあお望み通りに、おしおきだよ」  言葉の直後、ギュウッと両方の突起を摘む。既にできあがっていた「」にはこの刺激は強烈だったようで、 「〜〜〜っっ!!」  声にならない声をあげながら腰を上げると、しばらくブルブルと震わせて、やがてぐったりと脚を下ろした。 「はぁ……はぁ……お姉さん……もっと……」 「……「」は仕方ない子だね」  明日にはまた新しく買ってあげる相談しないと、頭の中ではしっかりブラの計画は立てながら、この【悪い子】の相手を少なくとも夜が明けるまではしようと、じっくりたっぷり【おしおき】してあげようと、時雨は心に決めた。