… | 224/02/22(木)02:41:46No.1160024465そうだねx2「改めて称えられるというのはどうにも面映ゆいですね…」 赤面しながら言うガウェインにベディヴィエールが笑いかける。 「それこそまさかだ!ローマじゃ部隊長だってやっていたんだろう?」 「兵どもと称え合うのは慣れていますが、民草に祝われるのは…」 「そこ、王の御前だぞ。これから凱旋の儀だというのに…私語は慎め」 彼らを注意した生真面目なモードレッドへトリスタンが和やかに割って入る。 「まぁまぁいいではないですかモードレッド卿。華やかなる催しなのです。多少洒脱に振る舞った方が民も喜びましょう」 「しかしだな。騎士王の軍勢ならば戦勝の祝いにあっても毅然としなければ…」 「いいえ、トリスタン卿の言う通りです!ここまで民の喝采が聞こえてくるではありませんか!モードレッド卿は頭が硬いんだから!」 天幕に覆われた出入り口を指差すパーシヴァル──そこでアグラヴェインが場を正した。 「王のご到着である!」 瞬間、パーシヴァルが、ケイが、ベディヴィエールが、ガウェインが、ガヘリスが、ガレスが、ランスロットが、パロミデスが、トリスタンが、アグラヴェインが、モードレッドが、ギャラハッドが、馬上で背筋を伸ばした。 |