「クリークせんせー、さよーなら！」
「はい、さようなら。また明日会いましょうね〜」
2月14日、バレンタイン。仕事を終えた親御さんたちのお迎えに、子供たちを送り出します
レースを引退した私は、実家の託児所を手伝いながら保育士の資格の勉強をしていました
やはり人間の子供とは勝手が違うためか、預かる子供たちは皆ウマ娘ばかり
「○○ちゃん、それはなんですか？」
「えっと……ひみつ！」
最後に残った子は、折り紙で何かリボンのようなものを作っていました
────なるほど、確かにあまり見られたくないですよね
私も子供たちにチョコを配り、中には早速お返しをくれる子もいました
あの子のお迎えはもう少し先。ぐっと背中を伸ばして表に出ると、ちょうどあの人がやって来ました

「……トレーナーさん！おつかれさまです〜」
「ああ、おつかれさま、先生」
トレーナーさん、正確には元・トレーナーさんですが、私の引退後もよく会いに来てくれます
「ふふっ、面白いですよね〜トレーナーさんに『先生』って呼ばれるなんて」
トレーナーさんは私の後にも既に何人ものウマ娘を担当し、優秀な成績を残しています
とはいえ、私の成績が未だに彼の一番であることは、私だけの秘かな自慢です
「今日はいつもより早いんですね〜」
「ああ、しばらくレースもないから担当にもよく休むように言ってあるよ」
トレーナーさんは立派になりました。何事にも堂々として、自分でしっかりとウマ娘を導いています
だからこそ、私はトレーナーさんを……そう思い、エプロンのポケットから包みを取り出そうとして……
「パパ！」
「え？」

呆然と立ち尽くす私の横をすり抜け、最後に残った彼女が父親に────トレーナーさんに駆け寄ります
「○○！いい子にしてたか？」
「うん！あのね……これ、パパにあげる」
「これ……チョコか？ありがとう！パパ嬉しいなぁ」
トレーナーさんは彼女を抱き上げると、あの屈託のない笑顔で彼女の耳を撫でています
そうだ、彼女はトレーナーさんの子供。彼と、彼の2番目の担当の子供。可愛らしい栗毛の子
彼がこの子を預けてくれたとき、クリークなら安心だと笑って言ってくれたのをよく覚えています
「ほら、○○。先生にさよならって」
彼が彼女の手を握って挨拶を促す。せんせいさよーなら、先生また明日。大小二つの影が遠くに消えていく
先生、先生、せんせい────そう、あの時トレーナーさんが私のトレーナーさんではなくなったように
トレーナーさんにとって私は、もうスーパークリークではない
最後に彼が私の名前を呼んでくれたのは、いったいいつだったでしょうか？

気が付くと、私は寮のベッドで横になっていました
あのあと、トロフィーの中で蹲る私を見つけたタイシンちゃんが、トレーナーさんを呼んでくれました
彼女が言うには、ひたすら泣きじゃくる私を見つけたトレーナーさんはひどく驚いていたようです
────もうひどい慌てようでさ、どうしようってアタシに聞かれても……それでとりあえず抱きかかえて連れてってあげたらって、そしたらそのまま寮まで入ろうとするもんだから……
あの夢の中で見た、立派な『パパ』には程遠い姿に、不思議と安堵を覚えてしまう自分が嫌になります
そしてなにより、私が望んでいたはずの未来に自分自身が一番ショックを受けていたのでした

ふと視線を横に向けると、小さな包みが目に入ります
今度トレーナーさんに渡すはずのそれに、私はどんな想いをこめているのでしょう
答えを出すまでの期限は、もうすぐそこに迫っていました

チョコ貰ったくらいでクリークが泣くのはどんな状況か考えたら少し反則気味になってしまった

やっぱ破壊すべきだって！！！！！

ゴルシに効く時点で誰にでも効くだろうというのがひどい

なんでこういう話はやたらと「」の筆が走るんだ…

もう勝負ついている系のは見せちゃ駄目だって！

やっぱヤバいよこのトロフィー！

何見たんだろうなタマはってちょっと考えたけどタマのトレーナーへの感情を考えるとクリークのと五十歩百歩かも

こういうのはもっとこう時間をかけて受け入れていくものなのに
トロフィーは即着で叩きつけてくる…

これで被害者は
ダスカゴルシマックイーンマヤノエルキング
委員長ファインフラッシュ
フジスカイ
タマクリーク
か

受け入れられたら訓練にならないから……いやこの訓練実弾出てるな？

>やっぱ破壊すべきだって！！！！！
根拠のない自信で自傷行為に走るウマ娘にも原因はあると思うんです…

>>やっぱ破壊すべきだって！！！！！
>根拠のない自信で自傷行為に走るウマ娘にも原因はあると思うんです…
このトロフィーの方が問題だろ…

>今度トレーナーさんに渡すはずのそれに、私はどんな想いをこめているのでしょう
>答えを出すまでの期限は、もうすぐそこに迫っていました
現実のトレーナーのぞっこん加減を考えると焦らなくても…とは思う

>>今度トレーナーさんに渡すはずのそれに、私はどんな想いをこめているのでしょう
>>答えを出すまでの期限は、もうすぐそこに迫っていました
>現実のトレーナーのぞっこん加減を考えると焦らなくても…とは思う
なので興味本位でトロフィーに入った
寝込んだ

逆に言うとここまでしないと負けないわけだから慢心していいぞクリーク！

しばらくの間パパー！って声に過剰反応するクリーク

>しばらくの間パパー！って声に過剰反応するクリーク
もしトレーナーに姪っ子でもいたらトラウマで泣き出しそう

最悪を叩きつけてくる改も理想を見せてくれる無印も悪夢すぎる…

合法的に好きなウマ娘を曇らせられる舞台装置だよねドリームトロフィー…
こんな邪悪なものは存在してはいけない！と思う一方であの子が悲しんでいたり泣いていたりするのを見たい！というＳっ気が抑えきれない…

>しばらくの間ママー！って声で他のウマ娘を見てしまうクリーク

個人的には「もしトレーナーが他の子を担当にしたいと言ってきたら嫌だと言おう」って決めた後に好きとすら言えないのにって自嘲するスカイが良かった

>合法的に好きなウマ娘を曇らせられる舞台装置だよねドリームトロフィー…
どおりで「」達の筆が乗るわけだわ

しばらくの間トレーナーを抱き上げたり抱き上げられそうになるたびに身体が硬直するクリーク

ある意味背中を押すために曇らせる装置だから……曇らせ方が積乱雲レベルだけど

一番封印するべきなのは奇想天外摩訶不思議なトロフィーばかり製造するネイトレではないのか？

まぁ事の発端はこんなもん引っ張り出してきたダスカなんだが…

大体の騒動はダスカのせいだからな……

最早精神攻撃の類と化してるな…

強者側の子達でこれだとタイシンとかジョーダンが入ったら恐ろしい事になりそう

ハルウララにこれを試したい気持ちが僅かにある
どうなるか予想がつかないから

フラッシュのやつもある意味フラッシュにとって一番恐ろしい未来だったな…

トレセンはネイトレとダスカを封印指定にするべき

クリークの根本はか弱いから優しくしてあげて…

>こんな邪悪なものは存在してはいけない！と思う一方であの子が悲しんでいたり泣いていたりするのを見たい！というＳっ気が抑えきれない…
破壊したはずなのに出来心で興味を持った娘の元に現れるドリームトロフィー

ゴルシですら横になった攻撃力だし生徒会の子達も相当ダメージ喰らいそう