「あれ、二人ともその顔は一体何？私の後ろにゴーストでもいた？」
「いいえ、このトレーナー様の表情は信じられない物を見てしまった時の顔です。そして私の表情は、殿下が日本に来てから初めての光景を目撃してしまった時の顔です」
「わぁっ、ならとてもレアものだね！写真撮っても良い？」
その顔のままトレーナーと隊長はファインモーションの横に行き、3人揃って変顔でいえーいとピースをして何枚か自撮りをした後に彼女に向かい合った。ついでにこの時撮った写真はウマスタで1万ウマいねを突破した。

「それで、一体どうなされたのですか？殿下がラーメンを我慢するなど只事とは思えませんが」
トレーナーがそれに同意すると、ファインはうーんと少し目を伏せて悩んでから口を開いた。
「実はね、最近すっごいお気に入りのスープを出すお店を見つけたんだけど、その量には限りがあってそんなに多く作れないらしくて」
「それで我慢という発想に至った訳ですか」
「うん、それに考えてみたんだ！ただスープを飲みたい時に飲むよりも、我慢して我慢してとーっても我慢してからの方が、しっかり味わって飲めるんじゃないかって！」
ファインのラーメン好きとラーメンに関するわがままの凄まじさは身に沁みて分かっているつもりだ。だが、彼女の矜持を曲げるほどのスープとは一体どれほどの物なのだろうか・・・。

「えっ、どれだけ美味しいのかって？うーん、説明すると長くなっちゃうんだけど…それでも良い？」
頷きを返すと、ファインの表情に笑みが浮かんだ。だが、何故かその顔を見ると普段の彼女ではないように感じてしまう。彼女らしい明るさく高貴な笑顔ではなく、にやりという音が聞こえてきそうな蠱惑的とでも呼ぶべき表情。ぴんと立てた自分の人差し指の指先をぺろりと舐めて、彼女は熱が籠もった声で話し始めた。
「そのスープにはしばらく前から興味があったんだけどね？中々挑戦する勇気が出なくって…だから私一人じゃなくて、隊長と二人で食べてみる事にしたんだ♥」

いつもとは違う、そのはずなのに何故か聞き慣れたような気がする声色のファインの話し方が耳を通って脳に響き渡る。それを聞いた隊長は何かに気づいたような顔をした後、慌てた様子でファインに話しかけようとする。
「で、殿下！その話は私たち二人だけの秘密のはず…」
「ええ、分かっていますわ。ですが、年頃の女の子らしく秘密のお話をすることに以前から実は憧れがあって…許してくださりませんか？」
だがこの通り、彼女が止まる様子はない。

「それはじっくりじーっくり時間をかけて作られるほど、とっても濃厚で舌触りも良くなって、味わいが増すらしいんだ♥ぐつぐつっ♥って火傷しちゃうくらい熱くて、口の中にひっかかって残っちゃうくらいどろぉ♥ってしてるの♥溢れそうなくらいの量が凄い勢いでどぷっ♥どくっ♥って一気に入ってくるのを、しーっかり受け止めて♥ちょっとはしたないけど、口の中に溜めてしっかり味わうの好きなんだ♥」
「と、トレーナー様、ラーメンの話です」
何故か隊長がそうやって分かりきった情報を付け加えてくる。
これはファインモーションが最近お気に入りの、入荷が少ないラーメン屋のスープについて。それだけの話題のはずだ。

「そうやって味わいながら、口だけじゃなくて鼻も動かしてみると…頭の中まで全部その味と匂いで満たされて、他の事は何も考えられないくらい夢中になっちゃうの♥そうしたらもう我慢なんてできっこないんだ♥ごきゅっ♥じゅるっ♥ずるるっ♥って一気に飲み干して、ぷはぁっ♥ってやっとの思いで息を吐くの♥そのまま窒息して溺れちゃうんじゃないかってくらい集中しちゃう時もあるのが、ちょっとだけ怖い所だね♥それに味わうのに夢中で周りも見えなくなってるから、ちょっと恥ずかしい顔になってるかも…♥」
…別に何もおかしな話はしていない。
好きなものについて話すのだから、話に夢中になるくらい普通だろう。何故か彼女の息が少し荒いのもそれだけの理由だ。
深い意味や他の意味などは無い。トレーナーは自分に言い聞かせるようにそう思い込んだ。

「ふぅっ、ちょっと説明に集中しすぎたかも！喉が乾いたから自動販売機に行ってくるね、トレーナー。新しく入荷したにんじんサイダー豚骨味が気になってたんだ！」
普段通りの様子に戻ったファインモーションが、椅子から立ち上がりそう言う。「お、お供します！」と言って隊長も立ち上がり、ファインよりも先に部屋の扉を開けた。
何故か少し放心した様子のトレーナーが了解の意を何とか伝える。それを聞くと、彼女は弾むような足取りでトレーナーの耳元へ向かい───

「キミのスープの話だから、安心して良いからね♥」
とだけ言って、部屋から出ていったのだった。

スキャンダルだよぉ！！

…自分が作ったラーメンのスープがそこまで彼女を夢中にさせたのなら、それは何よりだ。ただそれだけの話でそれ以上でもそれ以下でもない。
頭に浮かんだおかしな考えを振り切り、トレーナーは作業を再会するのだった。

ウワーッ！

健全な怪文書パート2です
ファインとファイトレとSP隊長良いよね…

目を醒ませ僕らの世界が何者かに侵略されてるぞ

こってり濃厚トロトロラーメンスープを美味しそうに飲む下す殿下はお美しいですね

　ーメンはうまいからな…

ラーメンの魅力は抗い難いからな…
我慢がきかなくなっても仕方ない

SPちゃんはかわいいなぁ…

でも豚骨味のサイダーはどうかと思う

万一勘付かれてた場合でも他所で火遊びしてないってちゃんとアピールするのも欠かせないのが抜け目ねえな

濃厚で腹に貯まりそうなスープだから多少お下品であってもげっぷくらいしても仕方ないよね

>でも豚骨味のサイダーはどうかと思う
たぶん近所の超能力者育ててる学園都市からの在庫流れなんじゃねえかな

そういやあんまり関係ないけどSP隊長の声って誰だかもう分かったのかな

SPがゴールデンカムイの月島さんに見えてきた

SPちゃんもスープの虜になってそう

いやあ確かにスープといえばスープだが…DNAの…

>いやあ確かにスープといえばスープだが…DNAの…
良質なスープにはDNAとか色々溶け込んでいるものだからな…

まあじっくり我慢して溜めた方が濃くなるからな…
スープの話です

溜めれば溜めるほどたくさん溢れてくるからなスープは…

>SPちゃんもスープの虜になってそう
これの前作を見るに...

時間をかけて仕込めばこってりとするのは自明の理だもんな
無論スープの話だ

おいしいスープにはアミノ酸が沢山入っているからな…

熟成させる手順も時には必要だもんな
メンの種の話です

…いやおかしいやろ！

殿下と間接キスしたんですね隊長

>殿下と間接キスしたんですね隊長
あの距離感ならシェアも普通にするだろうなって
飲み物とか

えーっと下のお口ではどちらが飲むんですかね

>えーっと下のお口ではどちらが飲むんですかね
啜るのに上も下もあるだろうか

>えーっと下のお口ではどちらが飲むんですかね
側室代わりが手を出しちゃいけねぇ法律なんてどこにもない現に殿下も許しておられる

>えーっと下のお口ではどちらが飲むんですかね
もちろん初めては殿下

細い海苔がトッピングされてそう

淫語ファインの人だろうか

>えーっと下のお口ではどちらが飲むんですかね
毒見しないといけないからな…主より先でも仕方ないよな…

>淫語ファインの人だろうか
懐かしいな

流石に殿下が下の口から飲む時はちゃんと婚約してからにしないと沢山の人の首がとんじゃわない？
その点SPは大丈夫だけど

SP隊長からこぼれたスープか…

>SP隊長からこぼれたスープか…
もったいないから殿下がすくって舐めるとかいいね…

結婚するまで殿下はダメだけど風俗は殿下が許さないのでSPを使う
SPはどんどん交代していく

SPが予想以上にスープにハマっちゃってこれは流石に...って思った殿下がお仕置するのが見たい

>結婚するまで殿下はダメだけど風俗は殿下が許さないのでSPを使う
>SPはどんどん交代していく
ラーメン食べ過ぎると太りやすいからな…

>結婚するまで殿下はダメだけど風俗は殿下が許さないのでSPを使う
>SPはどんどん交代していく
SPの世代が変わっても顔はよく似ている…

>結婚するまで殿下はダメだけど風俗は殿下が許さないのでSPを使う
>SPはどんどん交代していく
ねえこれ寿退社ってやつじゃない？

護衛を継がせるためにも先に産んでおかないと支障が出るのでは？

>にんじんサイダー豚骨味
よくよく見るとひっどいなこれ？

殿下がこっそり1日SP隊長する筈がない

キスは許さない殿下

SPの方もハマっていくんだけどそのタイミングで殿下とトレーナーの婚約が決まって晴れてうまぴょいできるようになったからってSPの目の前で見せつけるようにして欲しい

SP隊長が側室の代名詞になってない？

>SPの方もハマっていくんだけどそのタイミングで殿下とトレーナーの婚約が決まって晴れてうまぴょいできるようになったからってSPの目の前で見せつけるようにして欲しい
でも殿下はお慈悲の出し方もうまいと思うのよ

実装されたからかスレ「」の我慢がきかなくなってるのを感じる…
いいよもっと踏み込んでも俺は支持するよ