『ファインモーション!先頭はファインモーション!これは圧倒的な走り!高貴なる影を誰も踏む事はできない!ファインモーション、今優雅にゴールイン!』 ワァァァァ、と歓声がレース場を包む。 一着でゴールした彼女は、観客席に笑顔で手を振っている。 やはり彼女の走りは観客席を熱狂ではなく魅了させるものだ。美しく、軽やかで、目が離せなくなる走り。 G1レースを勝利した彼女を祝福するファンの視線が彼女に突き刺さる。何万もの視線に、彼女は晒されている。 この内何人が、今の彼女の秘密に気付くだろうか? 一見普段の彼女と違いは無い。レース後だから汗をかいてはいるが、彼女の美貌を損なわせる要素にはならない。 最高のレースをした事からも分かる通り、レースに影響を及ぼすものは何も着けてはいない。 だが、今もなお彼女はその身を欲望に浸している。それを知られれば驚愕と、失望と、興奮を与えるような秘密を、掌の中に握りしめている。 レースを終えた彼女が戻ってくる。勝者の義務であり特権であるウイニングライブに向けての、暫くの待機時間だ。 控室で彼女を待つ。扉を開いた彼女の手元に、真っ先に視線が向かう。 そんな自分を見た彼女は、普段誰にも見せない妖艶な笑みを浮かべた。 いやらしく男に身を捧げる娼婦のような、快楽に溺れた雌のような、欲望のままに男の精を食らう淫魔のような、男を誘っているとしか思えない表情。 その瞳はまるで光を全て飲み込んで離さない深い深淵のようにも、妖しく光を放っているようにも感じられる。 そんな普段とは違う彼女の視線はこちらをじっと見つめていた。 彼女はおもむろに手を口元に持っていくと、口を開きぬめりと舌を出した。 いやらしく舌を動かしながら、何かを握るような形をした手を扱くように動かす。 れろれろ、ぬちゅぬちゅ、ぴちゃぴちゃ。誰も声を発さない部屋の中に、わざとらしい水音が響くように感じる。そんな音は聞こえないはずなのに、余りにもリアルな質感を持った幻聴だった。 そんな彼女から、俺は目を離せなかった。触れられていないのに、その仕草と目線だけで俺は彼女に支配されてしまっていた。 俺と彼女の二人だけの秘密、それはファインモーションの手袋の中にレース直前に出した精液が入っている事だった。 出走ギリギリまで彼女の手淫に責められていた自分は、情けなく彼女の手袋の中に精を吐き出した。 彼女は最後の一滴まで精液を搾り取り手袋の中に収めると、その手袋を平然と身につけ耳元に一言だけ囁いて笑顔でレースへと向かったのだ。 「1位取ってきたら、レースの後で続きしようね」と。 その後は、冷静さなど取り戻せるはずも無いまま走る彼女を見つめ続けるしか無かった。 匂いを放っているかもしれない、他のウマ娘が察するかもしれない、彼女の本性が俺以外に知られるかもしれない。そんな考えが頭の中を巡り息もまともにできず、心臓がまるで全力疾走した後かのように鼓動していた。だが数々の不安の中に、この後何をされるのかという期待も確かにあった。 そんな俺など気にする様子も無かった彼女は、他のウマ娘たちに大差をつけてゴールした。誰にもその事実を悟らせず、不安を振り払い、皆と俺の期待に答えてみせた。 まるで、嘲笑うかのように。 ファインモーションは手コキの仕草をやめ俺の目の前に来ると、ゆっくりと彼女の手袋を外した。ぬちゃりと音を立て、糸を引きながら精液がべったりとついた手が引き出される。 その瞬間、むわりと異臭が部屋の中に広がる。時間が経ち、手袋の中で彼女の汗と共に発酵された精液は、通常より強烈で濃厚な匂いを放つようになっていた。 彼女は手をすんすんと嗅いだ後、すぅーっと一息に鼻で息を吸った。腰がびくんと一度微かに震え、はぁーっ♥と熱の籠もった息を満足気に吐き出す。 「くっ…………さぁ♥♥♥すーっごくやらしい、雌を発情させる濃厚な雄の匂い♥嗅いだだけで軽くイっちゃったぁ♥もうこんなの洗っても匂い取れないかも♥私の手と手袋、完全にマーキングされちゃってるね♥」 そう言う彼女は目にハートマークが浮かんでいるようにも見えるほどの有り様だった。 れろ、ちゅぷ、ぴちゃと彼女は自分の指先についた精液を愛おしそうに舐めとる。先程と同じ本番のフェラチオのようないやらしい舌遣いで、味わうようにして手についた精液を綺麗に口の中に収めていった。行儀の悪い子供のような仕草なのに、少し気品を感じてしまうのは彼女の育ちが原因だろうか?だがそれ以上に、女としてのいやらしさに溢れているように感じる。 ごくん、と舐め取った精液を喉を鳴らして飲み込む。けぷ、と息を吐くと、再び彼女はこちらを見つめて口を開いた。 「ごちそーさま♥私の手袋の中で共同発酵させたキミのザーメン、最低だけど最高に美味しかったです♥そうだ、お代払わなくっちゃ♥」 そう言うと彼女はスカートの中に手をかけ、しゅるりと一枚の布を下ろした。薄く小さいその布を、俺に捧げるかのように笑顔で見せつけてくる。それは、汗と愛液を吸ってぐっしょりと濡れている彼女のショーツだった。 「はい、これ♥この後のウイニングライブ、ノーパンで踊る事になっちゃうけど仕方ないよね?だってザーメン食い逃げなんてしたら私、変態になっちゃうもんね♥でもどうしよう、私の衣装、スカート丈短いからノーパンなこと誰かにバレちゃうかもしれない♥トレーナーにしか見せた事のない私のあそこ、思いっきりファンの皆に見せつけちゃうかも♥キミはどう?興奮する?それとも…イヤ?」 ショーツを手に握らせながら、彼女は俺に問いかけてくる。正直に言えば下着を着けずにセンターで踊る彼女の事を想像すると興奮する。だが、有象無象に彼女の秘処を見せるのは絶対に嫌だ。 ファインモーションの身体は、隅から隅まで全て自分の物なのだから。 「〜〜〜っ♥♥♥うんっ♥そうだよねっ♥私はトレーナーのモノだもんね♥なら、こうしよう?トレーナーはそのショーツを渡して私にお願いするの♥『これを渡す代わりに、ウイニングライブ前の空っぽおまんこに子宮いっぱいになるくらい精子出させてください』って♥ねっ、興奮するでしょ?私、子宮の中でキミの精液たぽたぽって揺らしながら踊るの♥勿論知ってるのはキミだけ♥ちょっと垂れてくるかもしれないけど、下着履いてたらきっとバレないよ♥」 代案として出された余りにも過激な内容に一種思考が止まる。ああ、それはなんて…なんて素晴らしい内容だろうか。 「もしキミが私のショーツ返してくれないなら、私からお願いするから♥『今着けてるブラジャーも渡して、ノーブラノーパンで皆の前で踊りますから、ウイニングライブ前にきゅんきゅん疼いてる子宮にいっぱい膣内出ししてください♥』ってドスケベおねだりしちゃう♥ねえ、どっちにする?もうどっちでも良いよね♥はら、早く♥早くシよ♥ライブ前の、二人だけの内緒で生えっち♥」 ファインモーションは発情した様子で、スカートを片手でたくしあげてこちらを誘ってくる。 彼女の秘処の入口は2本の指によって広げられ、今か今かと肉棒を受け入れるのを待ち望んでその中身を濡らしていた。 そんな彼女の期待に答えるべく、一息に奥まで挿入する。 「〜〜〜〜〜〜っっっ♥♥♥♥♥♥♥♥」 ライブまでもう少し時間はある。その間に、玩ばれた仕返しも兼ねて存分に彼女を貪ってやろうと決意した。 その後舞台袖から見た彼女のライブは、今までとは別格の支配感と興奮を与えてくれた。 ライトが落ちたステージの上で、ぽたり、と何かの雫が床に落ちる音が聞こえた気がした。 次は、俺が最高のレースとライブのご褒美を彼女にあげる番だ。