「ねえトレーナー、聞いて聞いてっ!私、おっぱい出るようになっちゃった!」 余りにも唐突で衝撃的なカミングアウトに思わず言葉を失う。目をキラキラとさせている彼女に駆け寄り肩を掴み、体調は大丈夫なのかと聞いてみた。 「うん、ちょっと胸が張ってるかな?って感じるくらいで、全然平気!これもお薬の効果なのかなぁ」 母乳が出ている原因は、おそらく妊娠・出産時に分泌されるホルモンであるプロラクチンの過剰分泌だろう。そしてそのプロラクチンの分泌が促進されているのは例の薬の効果と見て間違いない。まさかこんな副作用があったなんて、と考えている間にファインモーションは何故か上半身の服を脱ぎ始めていた。彼女のお気に入りらしいクローバーと似た緑色のブラジャーがぱさりと床に落ちた直後、優しく包み込むような甘い香りが鼻に伝わってくる。視覚と嗅覚を同時に攻められ、彼女の胸元から目が離せなくなった。 「せっかくの機会だし・・・お乳を搾る練習、してみない?」 目に浮かべるものを好奇心から期待と情欲に変えて、目の前の愛しい小悪魔は笑みを浮かべていた。 ほどほどの大きさながらも揉み心地の良い手に収まるサイズの美乳と、その中心にあるいつもより少し膨らんだ綺麗なピンク色の乳輪をじっくりと見つめる。常に母乳が出ている訳では無いらしいが、顔を近づけると汗とは違う甘い匂いがする。 「もう、見てるだけじゃおっぱい出てこないよ?ほら、何事も挑戦だよ♪」 事を急かす彼女の手に導かれ、両手を乳房の上に置く。ふにゅり、という感触が伝わると共に彼女の口から「んっ♡」という声が漏れた。どうやらいつもより感度も上がっているらしい。 最初は乳輪に触れずに全体を優しく揉んで刺激する。掌全体を使って少し押し込む程度に留めながら、指でなぞるようにして触りつつその軌跡を徐々に中心に近づけていく。胸の先がふるふると震えているが、まだこの程度では母乳は出ないようだ。 「はっ・・・ん、ふぅ・・・♡手つき、やらしいよぉ・・・♡いじわるなんだからっ、トレーナーってば・・・♡」 気分も乗ってきたが焦らされて不満げな様子のファインをなだめるようにキスをする。バードキスをしつつ胸への愛撫を続けていると、乳輪に指先が達した瞬間ファインが唇に吸いついてきた。貪るようなディープキスをされて舌と舌を絡めつつ彼女の顔を正面から見つめると、その瞳はもう完全に発情しきっていた。 一度手を離して胸を下から持ち上げるような持ち方に変えて、今度は人差し指と親指の爪で優しく乳輪をかりかりと引っかく。乳を搾るには明らかに不必要だが、彼女の蕩ける顔をできるだけ見たいので必要な工程だった。何かを求めるように急かしていた視線が、急に襲ってきた快楽に戸惑うように揺れる。そして一瞬でそれを受け入れて、更に激しく舌を絡ましてきた。 顔と顔を遠ざけて一度互いに息を整える。搾るぞ、と一言声をかけてから爪ではなく指の腹で固くなった乳首を摘まんだ。その瞬間、胸の先から白い液体が噴き出した。 「ひゃあっ!?く、ひぅっ♡」 勢い良く出た母乳が向かい合っていた俺の服に当たって染みを作る。だがその噴乳は一瞬で終わり、指に力を入れても漏れ出すのは彼女の喘ぎ声だけだった。 「ふぅっ・・・あれ、もう終わっちゃったの?うーん、まだちょっと違和感あるのに・・・」 妊娠した訳では無いのだから作られた母乳の量が少なくてもおかしくない。だが違和感があるというのは聞き逃せないので、今度は指ではなく口で吸い出してみることにした。 「えっ?ちょっと待っ、んぅぅぅ♡♡♡あっ、出てる、おっぱい一気に出ちゃってるっ♡お口で吸われて、赤ちゃんみたいに飲まれてるよぉっ♡」 試しに吸ってみると母乳は容易に胸の奥から溢れてきた。一度目よりも少し出てくる時間は長かったがやはり総量はそれほどでも無いのか、口を埋めつくすほどの量ではない。しかしさらさらとしていて口当たりは良く、一気に飲み干してしまった。まだまだ飲みたいという気持ちが抑えられず、乳頭を舐めたり歯の尖った部分で優しく噛んだりしてみるがもう出てこない。 もう片方の乳首からも吸いだそうと思って口を離そうとしたが、ファインモーションが俺の頭を腕で抱きしめているので離せない。視線だけを横に向けると、触っていない方の乳首からたらりと白い液体が垂れ続けていた。 何とか腕の拘束から抜け出して、彼女の身体を垂れ落ちていく雫を一滴残らず舐めとる。そして今度は飲みたいという欲求を我慢して、母乳を口の中に少し秘めたまま再びディープキスをする。自分が出した母乳を無理やり飲まされた事に気づいたファインは一瞬驚いた顔をしたが、次の瞬間には唾液とミルクのカクテルを味わいながら快楽の残滓に浸っていた。 「トレーナー、セックスしよセックスっ♡早く、早くやろっ♡ねっ♡」 母乳の口移しが終わった瞬間、ファインは俺を押し倒して身体に跨ってそう言った。搾乳が終わっても発情は収まるどころかむしろ余計に昂っているようで、良く見れば彼女の右手が自分の股間に伸びている。キスしている間に我慢できずいつの間にかオナニーを初めてしまったらしく、ぐちゅぐちゅという淫らな水音がずっと響き続けていた。 「私もっとおっぱいトレーナーに搾って欲しいの♡妊娠、妊娠したいっ♡赤ちゃん作ろ、良いでしょ、良いよねっ♡」 一旦落ち着かせようと思ったがこの様子だと止まりそうにない。仕方が無いので上半身を起こして、耳元で忘れているであろう事実を囁いた。 排卵誘発剤飲ませたんだから、孕ませない訳ないだろ? 「~~~~~っ♡♡♡」 ファインの身体が一瞬ビクッと震える。自分の身体が今なら確実に妊娠できる事を認識して、それだけで絶頂に達したらしい。 「うんっ♡孕む♡今ならあなたの子供、絶対孕めるよ♡私の子宮、期待でいっぱい排卵しちゃってる♡ぽこんぽこんって、赤ちゃんの元になるたまごたくさん作ってるんだ♡身体が妊娠したがってるの、はっきり分かっちゃう♡」 その言葉を聞いて耐えきれなくなり、今度はこっちからファインを押し倒す。抵抗も無しにそれを受け入れた彼女は、足をM字に開いて濡れた秘所をこちらにはっきりと見せつけてきた。 「ほら、生ハメおちんぽ欲しくておまんこもうとろとろになってる♡たくさん膣内射精されるの期待し過ぎて、子宮口ぽっかり開いてるよ♡出された精子、全部飲んで絶対逃がさないから♡ほら早く、ちんぽ挿入しよ?ちんぽ、ちんぽちんぽちんぽっ♡」 下品な淫語を使って必死に男を誘う姿がたまらなく愛おしくなり、過去最大に膨張したであろう一物をズボンから出す。そしてそのまま雌穴を一気に貫き、鈴口を子宮の入り口とぴったりくっつけた。M字に開かれていた足があっと言う間に身体に絡みつき、空いていた腕が首の後ろに回されてそのまま抱き寄せられる。倒れこんだ衝撃によって陰茎が更に深くまで刺さるように入り込んだ。 「────ぁ」 その直後、膣壁と子宮が絶対に逃がさないと主張するように締め付けを強めた。ファインが絶頂したと理解するよりも早く、一週間以上溜め込んでいた欲望が身体から解放されて無防備な秘奥に注がれる。それを全て漏らさずに受け止めて、彼女は二度目の絶頂に至った。 しばらくして、大量に注がれた精液によって少し腹部を膨らませたファインモーションが口を開く。 「ねえ、『お父さん』?」 彼女は本能によって自分が母親になる事を理解していた。このままだと彼女の胎内で無事に出会った精子と卵子が受精卵となり、着床する事が分かっていた。その上で、愛しい相手の耳元で数分前の意趣返しとでも言うかのように言葉を発する。 「私、できれば双子が欲しいなぁ・・・♡」 その発言によって、子供を作るという神聖だった行為が浅ましい雄と雌の欲望をぶつけ合う行為まで貶められた。彼女は結局のところ、副作用も定かではない薬にまで手を出すほど求めていた10ヶ月先の愛し子よりも目先の快楽を優先する女でしか無かった。狂う程感じていた妊娠欲求は、所詮交尾によって与えられる幸せには叶わなかったのだ。 そしてそれは、彼女の配偶者である男も同じだった。 「ふふっ、あははっ♡好き、好きだよ『トレーナーさん』♡まだパパになんてしてあげない♡もっともっと気持ち良くしてくれないと、ぜーったい許さないんだから♡だから・・・」 「妊娠確定子作りセックス、もっともーっと楽しませてね♡」