…そういう店があるのは別に良いというか知ったこっちゃない。
問題はそこに担当トレーナーが通ったことがあるか探りを入れるというムーブメントが流行っていること。
今まさにそれを愛するマルゼンスキーにされていることである。
鎌掛けに使うダミーの会員証と使用方法まで添えて配布していたそうで気合の入り方が凄まじい。
胸板にダメージを蓄積させながらマルゼンスキーに突き付けられた二つ折りの会員証を手にとる。
問題とは言ったが粉微塵も見に覚えがないからまぁ焦りも危機感も無く呑気に眺めているとあることに気づいた。
(…これ、サインペンでなんか上から書き足してる？)
印刷されたものと明らかに違う色味の、真っ赤な筆記体の英字。改めてよーく見てみると…。
『むちウマ居酒屋 Maruzensky』
どういうことかと胸にすがりつく彼女に問うべく目線をやると丁度こちらをニヤニヤ顔で見上げる彼女と目が合った。
「…ということで、今夜開店するからお酒買いに行きましょ♥」

〜⌚〜
買い物を終えて帰宅し、『君はお客さんだからゆっくりしてて』とキッチンから隔離させられてしばらくの後。
「は〜い、お客さんど〜ぞ♥」
そうしてリビング、もとい店内のソファーに座らされるとテーブル上には気合の入った酒宴が用意されていた。
「おお…これはまた…」

〜本日のお品書き〜
・先刻買ってきたノンアルコールのレモンサワー3本(氷と水と塩を入れたボウルを使って急速冷却済み)。
　氷みっちり詰めのロングタンブラー付き。
・アスパラとエリンギのバター醤油炒め。
・高菜混ぜクリームチーズと刻みネギを散らした半熟卵。
・ベーコンとケールのソテー。
・先の3品を乗せるもよし、そのまま頂くもよしの薄くスライスしてオリーブオイルを塗ったバゲット。

「いや…家で飲むくらいで準備？と思ってたが…本当に居酒屋でやるような奴なんじゃないかこれ」
「ん〜、そういうお店がどういう感じでお料理出すのかはよく知らないけど
　せっかくトレーナー君に食べてもらうのならちょっとでも手加えた方がいいかな〜って」
つくづく彼女の家事スキルの高さには驚かされる。
ちなみに料理の材料自体は元々家に置いてあったものもあり、先程の買い物の目当ては主にドリンクだった。
俺がどういうお酒を好むか、そもそも飲めるか知らないから俺の同行が必須だったそうだ。
…一瞬俺の脳内で(あれ？それよりも年齢…あれ？マルゼンスキーは今…)と思考が走ったようだが気のせいだな。
それはそうとノンアルコールを選んだのは俺が大して酒を飲めないのと
学生かつアスリートの家にそういうものを持ち込んで頂くのは如何なものかと己の良心が咎めたためだ

「さてと、では君が作ってくれた料理が冷めない内に…いただきま「はいストーップ！」…はい？」
「ここはただの居酒屋じゃなくって、『むちウマ居酒屋 Maruzensky』よトレーナー君！
　…いいえ、お客さん！だーかーら」
ストンと俺の隣に腰を下ろし、グイグイと体を寄せてくる。
特に肉付きがよくいつも楽しませてもらってる素晴らしい味わいの足や胸を。
「今夜はあたしがた〜っぷりサービスしてあげるっ」
「…あー…そういえばそういう趣旨だったな」
「んっふふふ。じゃあお酒もお料理もあたしも楽しんでいってね♥シャッチョサ〜ン♥」
「ごめんそれはまた違う奴だと思う」
「あら？」
〜⌚〜

あまり飲み慣れないレモンサワーの酸味と苦味。
それをも美味しくグイグイ飲み進めていける料理達。
ときどき何かズレてしまうのがまた刺激になって楽しいロールプレイ混じりの雑談。
そうしてる間中ずっと肌で感じさせられるマルゼンスキーのむちむちとした体。
楽しい時間はあっという間に過ぎていき、酒(仮)も料理も平らげて
「フー…ご馳走様。お勘定は？」
「初来店サービスでおやすみ前のキス一つでOKでーす☆…さて、どうだったかしら？」
「…料理は美味しいし君にお酌してもらえたしで最高に良い酒だった、なんてありがちな答えは百点中何点？」
「花丸満点♪……あっ！いっけない！」
笑顔で頭上に両手でマルを描いたのも束の間、何かを思い出して慌て出す。
「ど、どうした？」
「もう一つやっとかないといけないことあったのよ〜。ね、今からでもいい？」
「何をする気か聞きたいとこだけど…いいか。どうぞ」
「サンキュー！じゃあお言葉に甘えて…よいしょっと」

「ぬおっ！？」
「只今より『ウマ乗りタイム』のスタートでーす♥」
そういえばそれがあった。分かっちゃいたがどう考えてもいわゆる対面座位の体勢だ。
いや、この体位ですることは割とあるのだが。
にしてもそういうことをしてる途中だったわけでもないのにすることはなかなか無い。
「これはまた、その…なんというか…」
「ん？」
「…色々とこう…クる、な…」
「クるって…あっ」
愛する人とちょうど股間と股間とが触れ合う状態でもぞもぞぐりぐりされればアレがこうなるのは当然だ。
「…この店は手で触りにいくのはありかな？店員さん。NGなら言って」
「ひゃっ！あっ、ちょっと…もう♥」
そして手をスカートの中へと滑らせ、むっちりとした体をさらに味わいたくなるのもまた当然。

「んっ…いつも思ってたけど君っ…お尻の触り方、すごくエッチじゃないかな…ふ、うぅん…♥」
「君がいつも綺麗で、かわいくて、エッチで…大好きなんだからしょうがないだろ」
そう言って顔を彼女の胸に埋め、手でも顔でも股間でも豊満な肉体を堪能する。
この世のおよそ全ての喜びを手中に収めたような感覚。
「はぁ、はぁ…♥…お客さん。実はこのお店、もう一個ヒミツのサービスがあるの…んん」
「ヒミツの？」
「このサービスを受けられるのは生涯お客様ただ一人だけ。詳しい説明は向こうの…ベッドがある部屋で♥」
「…そりゃ良いね」
恐ろしくサービスのいい店だ。
このまま閉店するまで楽しんだり、楽しませてあげたりしてやろうじゃないか。
どんな美酒よりもずっと香り高く美味なもので酔いながら、二人で移動を開始した。

体力が10回復した。
やる気が上がった。
スタミナが5上がった。
パワーが5上がった。
『悩殺術』のヒントLvが1上がった。
トレーナーの体力が15回復した。
トレーナーのやる気は『絶好調』をキープしている。
『食いしん坊』のヒントLvが2上がった。
トレーナーのスピードが5下がった。
トレーナーは『太り気味』になってしまった。

終わりです例の店に便乗です
私はビールの味は好きなんだけど缶半分で顔真っ赤になったり体が痒くなるからずっとオールフリーだけです

マルゼンさんのいちゃぴょいありがたい…

相変わらずいちゃつくネタに変換するなこの激マブは…

ウワーッ！本番ありの店！

トレンディだ…

あちらの個室で自由恋愛してるだけだから！自由恋愛だから！

ラブラブアベックめ…もっといちゃコラしろ…

トレーナー食べ過ぎじゃない...？

デザートまで完食しておられる...

ねえ理事長この一人暮らしってカード禁止にするべきじゃない？

>缶半分で顔真っ赤になったり体が痒くなるから
ウワーッ！弱いというかアレルギーっぽい！

>トレーナー食べ過ぎじゃない...？
まだ腹は満たされて無いからね....

>トレーナー食べ過ぎじゃない...？
そしてその結果が
>『食いしん坊』のヒントLvが2上がった。
>トレーナーのスピードが5下がった。
>トレーナーは『太り気味』になってしまった。

>ねえ理事長この一人暮らしってカード禁止にするべきじゃない？
不問ッ！
学業の成績や周囲からの評価は非常に高くレースはもはや言わずもがな！
口出しして乱すわけにもいかない！

最初から行ってないこと分かった上でいちゃつくネタにしてるから相思相愛は強いな……

>>トレーナー食べ過ぎじゃない...？
>そしてその結果が
>>『食いしん坊』のヒントLvが2上がった。
>>トレーナーのスピードが5下がった。
>>トレーナーは『太り気味』になってしまった。
トレーナー君！一緒にかっ飛ばすわよ！

うまぴょいしてる癖に酒買いに行くと年齢気にするのか...

>>ねえ理事長この一人暮らしってカード禁止にするべきじゃない？
>不問ッ！
>学業の成績や周囲からの評価は非常に高くレースはもはや言わずもがな！
>口出しして乱すわけにもいかない！
乱れてるんですけど

ちんちんに悪い！

一人暮らしによる開店スペースの確保
プロ顔負けの腕によるハイレベルな飲食
最高に激マブな肉体に加えて他人ではなく愛し合う仲による特別サービス
これはむちウマ通い不要ですわ

>うまぴょいしてる癖に酒買いに行くと年齢気にするのか...
うまぴょいは絶対におうちだけでするけど酒買うのは外でしかできないからな…

でも片付けられないからトレーナー通いは必要なんだよね…

激しいうまぴょいでもカバーし切れないぐらいの高カロリー食事か…いや激しいからこそか

>印刷されたものと明らかに違う色味の、真っ赤な筆記体の英字。
これもやたら達筆できちんと体裁整えたらロゴにできそうなレベルなんだろうなぁと考えちゃうね

ネタを仕込むために偽会員証貰ってくるのはかわいいな…

今日もご感想のレスありがとうございます
>ウワーッ！弱いというかアレルギーっぽい！
やっぱりそうなんでしょうか…注射とかの肌に塗るのは全く問題ないんだけど
飲酒はマジでずーっとしてないです顔クソ熱くなるのがすっごい嫌なので

後輩ちゃんをダシにしてイチャつくな！！

「実は行ったことあります」が発生するなんて無いという全幅の信頼による事前ダミーカード落書き

むちトレ居酒屋…

>どんな美酒よりもずっと香り高く美味なもので酔いながら
うるせー！

>口出しして乱すわけにもいかない！
まぁ口には出してもらってるし乱れちゃってもいるのいるのよね

激マブにかかればむちウマもただのいちゃラブのダシ……強い

>まぁ口には出してもらってるし
口開けて舌因子汁射待ちする激マブ…

意外と少ない出汁にしたイチャラブうまぴょいルート

この激マブ20超えたらとんでもなく高い酒家族から送られてきそう

マルゼンさん間違いなく酒豪だからな…

マブがまず肉付きのバランスいいからな…
それがお預けされてるならともかく許可降りてるならわざわざ他所行くことないよね

あれ？そう言えば年齢…

激マブはホントにいい女だな…

でもお酒呑んだらタッちゃん乗れない訳だし
20過ぎても頻繁には飲むことはなさそう

一晩しくじりこそしたけどよくゴムぴょい維持していられるな…

>「…この店は手で触りにいくのはありかな？店員さん。NGなら言って」
割とされるがままだったのが一気に追い込みかけやがって

>あれ？そう言えば年齢…
>と思考が走ったようだが気のせいだな

>そういえばそれがあった。分かっちゃいたがどう考えてもいわゆる対面座位の体勢だ。
>いや、この体位ですることは割とあるのだが。
コイツら…

しっかり抱き合ってできるからな…

不意に深夜飯テロを喰らって口の中がしょっぱい