俺としては彼女を送り届ける名目で早々に離脱できたので有難いくらいだったが、真剣に参加していた男どもには可哀想なことをした。
大抵の女性は、フジに口説かれたあとじゃどんな男もスの入った大根みたいに見えるだろう。
「トレーナーさん、ちゃんと謝れたらいれさせてあげる♡」
微笑みながら、俺の腹に片手をついてショーツを脱いでいく。黒いレースでできた下着が濡れてしまっているのはここからでも見て取れた。
「ごめん」
「ん、はー…♡ ……何に謝ってるのか、ちゃんと言わないと分からないよ」
普段寮生を叱るときもこういうことを言うのだろうか。自分で脚の間に指を伸ばして、くちくちと音を立てるような真似はしないだろうが。
「あっ、ぅあ…♡」
「フジ？」
「ふ……ぅ…聞いてるよ。大丈夫。ちゃんと、慣らさないといけないからね♡」
口ではそう言いつつも、随分と上の空に見える。フジが背をそらす度、ホックを外したせいで浮いた胸当てとボタンを全て開けたブラウスが揺れる。

自慰をしながら、俺のものにぎりぎり萎えない程度の刺激を与え続ける。むやみに器用なものだから、弄ぶのも上手い。
俺が、彼女と関係を持ちながら合コンに参加したこととか、古い友人の誘いを断りきれなかったこととか、フジの機嫌を損ねた理由を一つ一つ羅列し終わると、その頃にはもうすっかり焦点を無くした瞳がゆっくり笑みの形を作った。
「よくできました」
腰をうかして、手を添えたものにゆっくりと擦り付ける。
何度か場所を探ってじわじわと腰を下ろしていく。
「ん゛………………っ♡」
「うわ……」
ぬるぬる締め付けてくる肉壁の感触に、理性が吹っ飛びそうになりながら、同時にまずいことに気がついた。ゴムつけてないな、これ。
「フジ、一旦抜いて」
「だめ♡、♡ やだっ♡ っ、〜〜〜〜〜〜〜〜♡♡♡」
聞き分けの無いことを言いながら、半分ほどはいっていた俺のものを押し込むように腰をおろしてしまう。案の定、高い声とともに仰け反って後ろへ倒れこもうとするから、息を詰めながら咄嗟にその手首を掴んだ。

「……………あぇ？」
快楽の波がひきはじめて、数秒遅れで現状を理解しだしたフジが不思議そうに目をぱちぱちしばたかせる。
深呼吸をしてから「何？」と聞き返した声は、我ながら低くて不満そうだ。
「て」
「俺に縄抜け教えたのフジだろ。マジックの助手だって言って」
「おしえた……けど、全然ものにならなかったのに」
「悔しかったから練習したんだよ。こんなことに使うとは思わなかったけどさ」
どういう演目を考えていたのか知らないが、俺がもう少し器用だったらフジの役に立てたのかと思うとつまらなかったのだ。皐月賞前の一件から、自分に手品の才能がないことには気がついていたけれど、努力で身につけられない技術ではない。
「交代しようか」
くんと手を引けば倒れ込んでくる上体を抱き込んで、できるだけ普段通りの優しい声で言う。
返事を待たずに体勢を入れ替えた。そのために一度抜いただけで不満を漏らすのを、いじらしいととるか浅ましいととるかは人によるだろう。

組み敷いた身体を見下ろして、脱力しているうちに仕返しとばかりに手首にロープを巻きつける。
「縄抜けって、結局はマジックだから結び目のくせが理解できてないと切りでもしない限り無理なんだよな。普段と違う結び方されたり、手首の組み方を変えられると、途端にできなくなるって。逆に君は仕掛け用の結び目が癖になってるみたいだけど」
「…………」
「ほどけそう？」
「むり……」
狼狽えた様子に、とりあえず溜飲が下がった。
「良かった」
「トレーナーさん、怒ってる？」
少し前に俺がしたのと似たような質問に、笑いそうになりながら頷く。
「フジが女の子を口説くたびに怒ってる」
「え」
「本当は、後輩たちに優しすぎるのもファンに献身的すぎるのも止めてほしいと思ってるけど、それがフジの“なりたい自分”だって言うなら仕方ないとも思ってる。
でも今日のは要らなかったよな？」

場所を探って邪魔をしに来るくらいなら、「行かないで」と一言言ってくれたらいいのに。
こっちはお前が王子様を演るたびに名前も顔もすぐ忘れるような女相手に腹を立てなければいけないのに。
「ご、ごめんなさ、っひゃあ♡♡♡！？」
「謝らなくていいぞ」
俺は彼女ほど心が広くないので、お仕置はしても許すつもりがない。
「や゛、ぁ゛あっ♡ トレーナーさん゛♡ まって♡♡ っむ♡ ふ、ちゅ♡ ぅ゛……♡♡」
口ばかりの抵抗を無視して挿入して、絡めた舌からは自分の体液の味がした。はっきり言って不味い。こうなるからあんまり咥えさせたくないんだよ。
「ぁっ、お、おく♡ おく、きもち♡」
「すごい顔してる。そんなんでよく女の子口説けるよな」
「っ♡゛、ゃだ♡ ちがうっ♡」
「何が違うんだ」
「ごめんなさい♡ ごめん、ごめ、なさい、って♡ ……ねぇっ！」
「だから、謝らなくていいよ」
「ひ、ぁ、い…いく、いくいく……♡ いく♡ またいくっ♡♡♡」

引き締まった腹に力が入って、シーツに擦り付けられる後頭部を視点に身体が弓なりにしなる。
ぐぅっと締め付けられるのに特に抵抗もせずに中に吐き出した。
「う゛ぅ………………♡」
目をつぶった拍子に目のふちから涙があふれる。既に汗だくだからあまり目立たないけれど。
ていうかちょっとキレて意地悪したけど、当然エロ本みたいにはいかない。普通に俺の方が先に疲れる……
「本当に、ずっと縛って閉じ込めておければいいのにな」
手首の縄を解いてやって、指を絡めるようにして揉みながら血の流れを確かめる。
大丈夫そうかな。擦過痕については工夫をしてもらうしかない。放っておいてもすぐに消えるだろうが、どうせ病院には行かなければならないのだから、傷薬ももらってくればいい。
「言ってることとやってることが違うよ」
「怒ってるけど、俺も悪かったし……いや、今日に限らずめっちゃ嫉妬してるから、絶対許さないけど」

まぁとりあえず、今度から合コンは断ろう。そう宣言するとフジは困ったように眉を下げて「そうして」と短く答えて笑った。

前にトレーナー合コンに誘ったら誰が一番モテる？みたいなスレで見た迎えに来たフジキセキってレスが好きでした

ウワーッ！嫉妬ぴょいしてる！

フジは間違いなくそういう関係になっても自然体で周囲口説くよね…
そら嫉妬するのは共演者の方だよね…

お互い嫉妬をスパイスにしてるくせに！

甘ったるいぴょいいい...

ヤバいって思った頭でそのまま生ぴょい中だっちしてる…

寮長の甘あまぴょい好きぃ...

>ヤバいって思った頭でそのまま生ぴょい中だっちしてる…
だってフジがいやって言ってるし…

>>ヤバいって思った頭でそのまま生ぴょい中だっちしてる…
>だってフジがいやって言ってるし…
そうだけど！

フジ寮長の怪文書は参考になります…

>フジ寮長の怪文書は参考になります…
なんの参考にしてるんだ…

4勝で終わったフジキセキはこうやって生で出来ちゃったんだろうな

ちゃんと病院行くって言ってるから今回は赤ちゃんできないよ！
今回は