「ねえねえライスちゃん!ライスちゃんのトレーナーさんもそうなの?」 「ふぇっ!?」 最近学園全体を騒がせる一つの噂話。トレーナー達の陰部が平均20cmという話が実しやかにささやかれている。 「あー気になるー!ライスちゃんのトレーナーさんはどうなの?すっごい長いの?」 友人たちに問い詰められ、ライスシャワーはしっかり思い返しながら答える。 「ええと……うーん、長さは平均的だと思うよ?」 (確か男の人の平均って13センチなんだっけ?) 「……あ!多分の話だよ!?」 ライスシャワーは自身の発言が周囲にどう捉えられるか気づき、慌てて補足した。 「アハハっ、わかってるってー!ライスちゃんとトレーナーさんだもんねー」 「でもそっかー。あのトレーナーさんの長さが一般的ならやっぱり噂ってデマなのかなー」 「いやいや!あくまで一人だけだから分からないよ!例えば○○ちゃんのトレーナーさんとか……!」 話題の対象のトレーナーが目まぐるしく変わっていく。実際のところ彼女たちは正確な事を知りたい訳ではなく束の間の娯楽として消費しているだけなのだ。 (嘘は言ってない、よね……?) その一方でライスシャワーはその変化に乗り切れず、どこか恥ずかし気な表情をしていた。 ライスシャワーは座っているトレーナーの前にひざまずいている。上目づかいで顔を紅潮させ、どこかうっとりとした表情をしていた。 「お兄様、それじゃあ咥えるね……?」 ライスシャワーの小さな口がトレーナーの怒張を口に頬張る。 「んっ、あぐっ、んんっ……♥」 先程ライスシャワーが答えた様に、トレーナーの陰部は平均的である。しかしそれはあくまで長さに関してである。問題はその直径であった。 「おごっ♥ んぉ、あぉ……」 竿の直径は4.5㎝、亀頭に至っては5㎝弱という凶暴な存在だった。ライスシャワーの小柄な顔がその凶暴な一物に奉仕している様は、もはや季節外れの節分にすら見紛うほどである。 (お兄様の、ぴくっしてる……可愛い。あっ、しょっぱいおつゆ出てきた♥) きめ細やかな黒髪の少女が一心に愛情を込めて自身の一物に奉仕する。過去、この凶器が原因で恋仲になった女性に拒絶され、嫌悪に満ちた目を向けられたトレーナーにとってこれ程興奮させられるものはない。 「ライス、そろそろ……っ!?」 射精が近づき口を離す様にトレーナーが促すが、むしろライスシャワーはより強く吸い付き、その柔らかな舌全体で撫で奉仕する。 (お兄様、ライスで気持ち良くなってくれてるんだ……♥いいよっ♥?) 自分をお兄様と慕う美少女が、上目遣いで射精寸前の怒張を刺激してくる。そんな状況で耐えられる訳が無かった。 「もっ……!?んっ♥んぐっ、あぐぉ♥」 ライスシャワーの口内に青臭い白濁がまき散らされる。本来の目的地とは異なる場所に着いた生命の残滓は彷徨い彼女の口内を侵す。 「んんっ……♥」 こぼさない様に細心の注意を払いつつトレーナーの一物から口を離す。彼女の桜色の唇と凶暴な怒張との間で粘液の橋ができた。 「ライス、無理しないで……!ほらティッシュ……」 トレーナーは慌てて吐き出させようとするが、ライスシャワーは口を抑えながら首を振る。 「んっ……ごくっ、んぐっ……もっ、ごくん……ぷはぁ……♥」 ほっそりとした喉を酷使し、少しずつ嚥下する。そして一仕事終えた後。トレーナーに向けて開かれた口腔内にはその名残りはなかった。 そんなライスシャワーは、ご褒美が欲しそうな飼い犬の様にトレーナーの反応を待っている。 「ありがとう、ライス。吐き出しても良かったんだよ?」 「だって、お兄様がライスで気持ち良くなって、ライスにくれたモノなんだもん……♥」 色白の肌に伝う精液。酷い味だろうに嬉しそうに微笑むライスシャワー。その様子にトレーナーの陰部が再び凶暴な表情をする。 「ねえ、お兄様……今度はライスのこっちに、ちょうだい……♥?」 制服のスカートを自身で引っ張り上げ濡れ切った白いショーツを晒す。そんなライスシャワーにトレーナーは覆いかぶさった。 ずりゅっ…… お兄様のがライスのお腹に入ってくる。 「んぐぅ……はぁ、はぁっ」 まだ今もお腹の中が押し出されるような感じはするけど、初めての時みたいな痛みはもうない。 どちゅっ  どちゅっ  どちゅっ ライスの事を心配して、ゆっくり動いてくれるお兄様……。お兄様はライスの事を本当に大事にしてくれる。でも―― 「おにいさま、ライス、なれてきたよ……?もう少し動いてだいじょうぶだよ……?」 お兄様にもっとライスで気持ち良くなってほしい――― 「おにいさまを、ライスにいっぱいちょうだい?…………んんっ!」 どちゅっ どちゅっ どちゅっ どちゅっ どちゅっ お兄様のがライスの中を激しく動くようになる。ちょっと苦しい、けど……。ライスはお兄様のモノなんだって楔を打たれてるみたいで嬉しい……♥ 「んっ、ぎっ♥ お兄様、お兄様……♥ ライス気持ちいい、お兄様も気持ちいい♥?」 「ああ……!気持ちいいよ……!!」 ぱちゅん ぱちゅん ぱちゅん ぱちゅん ぱちゅん 「良かった……♥ お兄様、大好きっ♥ んっ♥ あうっ♥」 「っぐ!ライスのが締め付けて……、うねって……!いきそうだ……!」 「やんっ はず、かしいっ♥ おにいさまっ、おにいさまを、ちょうだいっ?……ひぎっ♥!?」 お兄様のがライスのお腹の中にねじ込まれます。まるで少しでも奥に赤ちゃんの元を送り出したいみたいに……そして―――― 「ライス!愛してるよライス!!」 「あっ♥ あつっ、あつい♥ あつ、いよっ♥ お兄様♥」 お兄様からの贈り物でお腹が満たされる幸せで、ライスもいってしまいました……。 ずりゅっ……ごぷっ…… お兄様がライスのお腹から引き抜かれた事で、少しこぼれ出ちゃいました。 「あうっ、せっかくお兄様がくれたのに……。あっ……♥」 ライスからこぼれてしまった贈り物に手を触れ少し舐めていると、何故だかお兄様がまた元気になっちゃったみたいです。 「良いよ……お兄様♥ ライスをもっと食べて♥」 「ライス……愛してる。君を絶対に手放さない……!」 「お兄様、ライスをずっと愛してくれるの……?」 「死が二人を分かつたとしても君を愛する」 「嬉しい……♥」 お兄様に永遠に独占してもらえる。そう思えるとお腹がぎゅっと苦しくて、でもすごい幸せな気持ちになりました。 お兄様との間に、 かけがえのない絆を感じた ひとときでした……。 前日譚:恋愛経験――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――--------------------- 『付き合ってた人は二人いたなぁ』 最近話題になっている恋愛経験。怖くもあったけど、気になって我慢できずに聞いてみちゃった……。 『でも、俺の身体の事を知るとどっちも気味悪がって、振られちゃってさー……』 笑っているお兄様。でもその表情がとても寂しそうで。なんでその人たちはお兄様にこんな思いをさせるの? 「お兄様」 「……ライス?」 お兄様は素敵な大人で、ライスは子供だけど。 「ライスは、何があってもお兄様を受け入れます。だから、お兄様……無理しないでいいんだよ……?ライスの全てをお兄様に上げるから。」 「だからお兄様もライスの前では無理しないで……?」 目の前で力なく横たわるライス。その秘所からは血が出て精液と混じりピンク色の液が零れている (やってしまった……) 所詮は虚勢を張っていたのだろう。愛する人に拒絶されるトラウマ。思い出したくない過去に蓋をし、目をそらしてきた。しかし、その心の澱は淀み膿が広がっていた。その結果がこれである。 数年に渡り共に歩んできた歩んできた、そんな彼女に、こんな事を……。 「んんっ……?」 ライスが目を開ける。やめてくれ……罰はいくらでも受ける。だから、あの人たちの目で俺を見ないでくれ許してくれ許してくれ許してくれ許してくれ許して許して許して許してゆるしてゆるしてゆるしてゆるしてゆるしてゆるして 「おにいさま、なかないで……?」 弱々しく、しかししっかりと頬に触れたライスの手。 「ライス、嬉しいの」 「えっ……?」 「泣いてばかりだったライスの手を引いてくれたお兄様に、ようやく手を伸ばせたんだもん」 「だからね、お兄様……ライスはお兄様から離れないよ……?」 「……!!」 こぼれ出る涙を止めるすべは無く、そのままライスを抱きしめる事しか出来なかった。情けなく泣き縋るその間、ライスはずっと俺の背中を優しく撫で続けてくれた。 ライスとの間に、 かけがえのない絆を感じた ひとときだった……。