【前置き調子に乗って書きすぎたので濡れ場まで飛ばしてください。見ればわかると思います】 『うううううぅえぇぇ……』 「最近ずっとこんな感じなんだよ。なんとかしてくんねぇか?」 「えぇ……」 最近なんだかスカーレットの調子が悪そうなのは知っていた。 が、ルームメイトのウオッカに見せられたスマホの中の彼女は想定よりも遥かに参っているように見えた。 「夜な夜な呻きだすし、聞いても何にも言ってくれなくてさぁ……」 「俺も何にも聞いてないけどなぁ……」 それとなく聞いても絶対はぐらかされてしまうから、こちらとしても打つ手が全くない。 『うううぅぅぅ……』 「枕越しにも呻きが聞こえてくるんだよ。マジで寝れねーっての……」 「わ、分かった、何とかしよう」 このままだと彼女の担当にも迷惑をかけてしまう。 とはいえ、ふむ…… そうだ! ダイワスカーレットはイライラしていた。 普段、というより被った猫の裏はいつも不機嫌そうに眼を釣りあげてはいるが、今回は外面だけでなく心中も穏やかではない。 原因は二つ。 一つは彼女が性欲を持て余していたことだ。 彼女は担当トレーナーを好いていた。 心身ともに捧げて11人くらい子供を産んでやりたいとはいつからか思っていただろうか。 日に日にその欲求は、特に子供云々のくだりが強くなり、強くなりすぎてこじれてしまった。 『いま”す”く”セ”ッ”ク”ス”し”た”いわ”よ”お”ぉぉぉ……』 とは誰に言う訳にもいかず、同室の彼女にも遠慮して発散も出来ず、ムラムラとイライラと無暗にため込んでいた。 もう一つは彼女のトレーナーがドタキャンを決めたことにある。 前述の通り慢性的にストレスをため込んでいる様子に専属トレーナーが気づくはずもなく、 かといって原因に踏み込まれたならば、彼との関係がぎくしゃくすることは必至であり、スカーレット自身が問題に踏み込まれるのをけん制していた。 それでも手をこまねく彼ではなく、以前彼女がスランプを脱するヒントになったバブリーランドに遊びに行くことを提案した。 本当は入場券だけ渡して羽を伸ばしてきてもらうつもりだったが、スカーレットが猛烈に食い下がったため保護者枠として同行することになった。 そこに、至急っ!と鶴の一声が入り、あえなく水着デートはご破算になったという訳である。 当人の名誉のため補足しておくと、今回の辞令に作為的なものは無い。 そういう訳で、ダイワスカーレットはイライラしていた。 自身の内からむらむら湧き上がる衝動が、こんな状態の自分を放って仕事に向かったアイツへの苛立ちが、 そしてその苛立ちが見当違いな物だと分かっていても抑えられない自分の情けなさが、トリプルパンチで彼女をを苛んでいた。 「また、思いっきり踊ったら気分も晴れるかしら……」 彼女の脚は、自然とディスコブースに向かっていた。 「イエーィ!みんなーっ!踊ってるーっ!」 「「「フゥー!!!」」」 今日のディスコはいつにも増して大盛況。 以前マルゼンスキーに連れられてやってきて人気を博したウマ娘、ダイワスカーレットがお立ち台を独占。 恥の混じってそれはそれで初々しくて良かった前回とは違い、吹っ切れたすさまじい踊りっぷりでフロアを沸きに沸かせたものである。 見目麗しいウマ娘が扇子片手に踊り狂うだけでも客寄せには十分だが、 そこはそう、彼女自身の魅力的な体が後押しをしていた。 扇子を振るたび赤の水着に包まれ縦に横に豊かに揺れる胸が、 腰を振るたびに尻尾の陰でキレよく左右するみっちり詰まった大きな尻が、 激しい動きにも関わらず全くぶれない体を支える、汗を弾いて煌めくパツパツのふとももが、 マルゼンスキーにも一切引けを取らない、いわゆるゴックンボディとも呼ぶべき恵体が野郎どもの視線を独り占めである。 そんな思惑も知らず、彼女は扇子片手に舞い続ける。 くるりと回れば布を喰いこませた尻が尻尾の陰からちらりと見え、 激しい動きに上半身の水着もすこしズレて乳がはみ出ている。 怒号のごとき歓声が彼女の心を盛りたて、一層激しく体を動かす。 ランナーズハイならぬダンサーズハイと、ウイニングライブでは得られない視線の独占が、彼女の不満をべっとりと塗りつぶしていった。 「ふぅ……ちょっときゅうけ……うわわ、一体何ですか!?」 「いやぁスカーレットちゃん良かったよぉ!」 「いい踊りっぷりだったね!」 「ねぇね俺とも一緒に踊ろうよ!」 「ちょちょっ、ちょっと待ってくださいってば!」 お立ち台から降りた彼女に待っていたのは性欲をむき出しにした男どもの殺到だった。 ある者は純粋にお近づきになりたくて、ある者はとりあえず勢いで連れ込めないかとダメもとで、 いくら普段からファンサービスに慣れている彼女とはいえ、それは周りのバックアップありきの物だと思い知らされるのにそう時間はかからなくて、 「ご、ごめんなさいっ……!」 少々手加減はしたものの、ウマ娘パワーを発揮してその場を強引に逃げ出してしまった。 少し走って肌と一緒に頭も冷え、追いついてきた罪悪感を連れて休憩するべく徘徊していた。 それでふとたどり着いたのが、バーテンエリアだった。 「わぁ、なんだか大人な雰囲気……」 紫の間接照明がぼんやり包む空間は、先と打って変わって静寂に満ちていた。 むしろ後から入って来た自分が場違いなのでは、と思わせるくらい重く、それでいて心地のいい空気が流れている。 カウンターではバーテンダーが無言でシェイカーを振り、今は1人の男がカウンターで小さなグラスを呷っていた。 (あ、あれお酒かしら……) 「ノンアルドリンクもございます。良ければ」 突如低く通る声が、客を席へと案内する。 それがバーテンダーの声で、自分に向けたものであることに気づくのに少し時間がかかり、いそいそと席に付く。 着席するなり、横からすっと黄色の液体が注がれたグラスが滑ってぴたりと止まった。 「あちらの方からです」 案内したのと同じ声が、一つ空けて座っていた先客を示す。 髭面で割腹の良い、いかにもこの雰囲気にふさわしい男だった。 「まぁ飲んでよ。さっきは大変だったねぇ」 「ど、どうも……ん!おいしい……!」 グラスを口に付けると、フルーティな香りと共に強すぎない甘みとまろやかな舌触りがふわっと広がる。 一気に飲み干そうとして、この場の雰囲気に我に返り、少しずつ、できるだけ上品にグラスを傾ける。 「ど、どうも。あなたも踊ってくれてたんですね」 「ああ、中々いい踊りっぷりだったよ。前来た時とは大違いじゃないか」 「あはは、どうも……」 どうやらあの喧噪に混じらなかった参加者らしく、少々顔が引きつった。 こいつも自分目当てかと思うとうんざりな気持ちが沸きあがるのも無理はないことだろう。 しかし、その意に反して男は視線すらよこさず、黙々とグラスと向き合っていた。 少々塩対応が過ぎるかと思ったが、この場できょろきょろする方が変な気がして、自分も静かにジュースを飲むことにした。 思えば、こうして静かに過ごすのも久しぶりである。 学園はいつも賑やかで、こうした空間は寮の自室にもない。 (ふふ……ちょっぴりオトナの気分……♪) 雰囲気に、そしてそこに身を置く優越感に酔いながらグラスを揺らしていると、いつの間にかそれは空になっていた。 「あ、じゃあ……えっと、メニューは……」 「ははは、ここは少々不親切でね。マスター、サンドリヨンを」 「かしこまりました」 メニューが見つからずまごまごしていると、隣の男がさっと注文を済ませてしまった。 手際よく、材料をシェイカーに入れ、ちゃきちゃきと撹拌する音が品性良くフロアに響く。 そしてお出しされたのは、オレンジスライスの添えられたオレンジのジュースだった。 「あ、どうも……」 「サンドリヨン、あるいはシンデレラっていうのさ。ノンアルカクテルだから安心して」 「ありがとうございます。ん、美味し……」 とろみの付いた液を流し込むと、先ほどより酸味の利いた爽やかな甘みがさっと目を覚ます。 シンデレラという名前も可愛らしくていい。彼女はこのドリンクが気に入った。 ゆっくり、少しずつ味わっていると、またも男が話しかけてきた。 「さっきの踊り、凄かったよ。本当に」 「あ、ありがとうございます……?」 さっきも聞いた文言。けれど、 「まるで欲求不満を誤魔化してるみたいだったさ」 その後の言葉は彼女の核心を突いた。 「な、なんで……」 「なんで、ってそりゃ年の功ってやつさ」 初めてこちらに視線を投げかけて、事もなげに言い放った。 「友達も連れず一人で来て、それで踊り明かすなんてよっぽど不満じゃないとしないさ」 「うっ……」 「どうだい、おじさんになら話せるんじゃないか。口にしたらスッキリするかもだ」 正直な話、彼女はこの男に初対面にしては心を許していた。 さっきのがっついた男とは違う、大人の余裕。 困っていた自分に自然に手を差し伸べる、懐の深さ。 日頃の抑圧をディスコで吐き出し切って疲弊のあった彼女に、この男は少しだけ魅力的に映ったのだ。 「なるほど。友達にドタキャンされたらは踊りたくもなる」 「やっぱり、そうですよね……」 結局、彼女はあらましをフェイクを交えて打ち明けた。 トレーナーとの関係の進展の無さ、そして土壇場に予定変更のやるせなさ、 そういった不満も、口にしてみれば不思議と和らぐ心地がした。 「しかもその友達が脈無し……とまではいかないか。いや、実に青春だね」 「笑い事じゃないですよ……」 「ごめんごめん」 くくっ、と低く笑う男にむくれて見せると、笑みを絶やさぬまま平謝りが返ってくる。 そんな様子に毒気を抜かれる気がして、心のつかえもぐらぐら揺らぐ。 「ホントアイツったら、アタシの気持ちに気づいてないわけでもないでしょうに……」 「まぁまぁ、彼にも思うところがあるんだろう」 「それは分かってるんですけど……」 実際この悩みは八つ当たりの割合が大きい。 トレーナーが未成年に手を出す不誠実な人間ではないのを知っているから、それを汲んで辛うじて抑え込めているだけなのだ。 それでもやっぱりシたいものはシたい。欲求に歯止めをかけるのは大人にだって難しいのに。 だから大人はズルい手を取るとも知らず。 【あらすじ:踊り疲れた後バーでおじさんに愚痴ってた】 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 愚痴を粗方吐き出し切って気が抜けたのか、それとも3時間踊り続けの疲れが出たのか、 「あら……」 視界がぼやけ、思考が霞む。 「おや、お眠かな」 そんな軽口にも反応できないくらい、急激な眠気が彼女を襲う。 ふらふらと席を立ちあがる彼女に男が肩を貸し、バーテンダーに札巻を差し出す。 「彼女の分も、釣りはいい」 「毎度」 「ひ、一人で平気です……」 「無理しないで。休憩できる場所を知っているから、そこに行こう」 強がって見せる彼女を気遣いながら男が歩いていく。 もう前後不覚で、自分がどこへ連れていかれるかも分かっていない哀れな少女を、バーテンダーは黙って見送った。 二人分にしては少々多すぎる札巻をレジスターに仕舞いながら。 「ん……あっ、私寝ちゃってました!?」 「お、おはよう。そろそろだと思ってたよ」 跳ね起きたのは知らない部屋。 ベッドの傍らには先ほどの男が座っていて、こちらに向かって手を振っていた。 出先で無防備に眠りこけるなど、優等生にあるまじき愚行である。 寝ぼけ眼に夢心地な頭を振って何とか起き上がり、急いで帰路に付こうとして、 「す、すみません。そろそろ帰ります……!」 「あ、ちょっと待って」 そう言って男が手を伸ばす。 その手は、彼女の手でも、肩でもなく、股間に向かってためらいなく突きだされた。 「なっ!?ぁ、~~~~~~~~~っ……❤」 すっと回り込んだ指が、布越しに彼女の秘部を引っ掻くと全身に電流が走る。 それは快楽信号と化して脳を貫き、一撫でで彼女を絶頂へと導いた。 たまらず崩れ落ち、甘い余韻を吐き出しながら必死に状況把握を試みる。 (い、今、アソコ触られてっ……何がっ……) 「待ってって言ったじゃん」 そのまま座り込んだ彼女の背後に回り込み、遠慮なく大きな胸を揉みしだく。 本来なら反射的に裏拳で吹き飛ばす、ところだが、 「!~~~~~っく……ぅ❤、ぁ……っ❤くぁ……❤」 ただ胸を揉まれているだけなのに、声も出せないほど気持ちいい。 いっぱいに伸びた喉からは声にならない絶叫ばかりが吐かれ、体も思うように動かない。 体に男が触れるたびぱちぱちと視界に火花が散り、脳を経由して胎の底に溜まっていく。 何が起こっているのか全く分からないまま愛撫だけが執拗に続き、彼女の理性を削ぎ落していった。 「ふぅ……ひとまずは、この辺かな」 数分に渡る愛撫の果てには、すっかり出来上がってじくじく疼く胎を抱える、食べごろの雌だけがそこにあった。 「あ、アンタ……こんなこと、してぇ……」 「これは君の為を想ってのことなんだよ」 「な、なひいって……」 へたり込む彼女に目線を合わせ男が話始める。 危険を感じて後ずさるが、快楽で痺れ切った脚ではうまく動けない。 「欲求不満は辛いだろう?だからおじさんが発散に付き合ってあげるよ」 「よ、よけいなお世話よっ……!」 あくまで抵抗の姿勢を示し続ける。 しかし、体は正直に喚き散らして仕方ない。 「そのまま帰るの?寮じゃオナニーもできないでしょ」 「そ、それ、はぁ……」 脳裏にこのまま帰った場合のシミュレーションが走る。 無理だ、このまま帰るなんて生殺しなんてものじゃない。 少なくともここのトイレで発散するなりしないととても耐えられない。 「そ、そもそもアンタが……」 「おじさん、こういうの結構自信あるんだ」 「なに、を……っ!?」 ぼろんと、視界を何かが両断した。 それが勃起した男性器であることに数秒、そしてそのサイズの把握にもう数秒費やす。 大きい。 割腹の良い腹にまったく埋もれていない、塔のごとき立派な男根が眼前にそびえ立っていた。 その迫力に唾を飲み、圧倒的な”男”に胎が一層強く疼く。 「これで、ここを奥までエグってあげる。きっと気持ちいいよ」 「で、でも……トレーナーが……」 臍の下を指でトントンとつつく彼に、もはや死に体の拒絶を振りかざす。 「大丈夫、誰にも言わなければいいんだ。そうでしょ?」 そんな彼女の最後の抵抗も、一息でかき消されてしまう。 どろどろに蕩かされ、不本意ながらベッドに横たわる彼女に男が覆いかぶさる。 されるがままに両足を上げて最後の砦を明け渡し、そっと陰毛の生える秘部を無防備にさらけ出す。 「い、言っとくけど、アンタとのなんてノーカンだからね……」 「そうとも。じゃ入るよ」 「あっ、やっぱり待っ……」 今更そんな制止で止まるわけもなく、腫れ上がった亀頭をぷにぷにとした谷間に埋めた。 と思えばそのまま腰を押しこんで、未開の地をグロテスクな掘削具で拓いていく。 ぴっちりと閉じた肉の壁を割り開き、膜の張った中間点をぶち抜いても尚止まらない。 「痛っ……たぁ……!」 「ちょっとガマンしてね、すぐ好くなるから」 ゆっくりと男と少女の体が重なっていく。 そしてとうとう、槍の先端が秘宮に触れた。 「フーッ……フーッ……」 「ゆっくり呼吸して、力を抜くんだ」 じわじわと無理に広げられた膣が、嵌っている男根に沿って戻っていく。 それが消えようのない傷になることに、彼女はまだ気づいていない。 (うぅ……入ってる……けど) 感じるのは圧迫感。 今まで自分の指の先程度しか侵入を許さなかった場所に、初対面の男が我が物顔で押し入っている違和感。 それ以上に (なんか……いい……❤) 言いようのない感覚が後から波になってやってくる。 疼いて疼いて堪らなかった箇所にようやく手が届いたような、 満たされず悶々としてた今までが馬鹿らしくなるほどの圧倒的な充足感。 欲求不満の少女は、ただの一突きで淫蕩の虜になる素質を開花させた。 ずっ、ずっ、と男の体がベットの上で上下する。 その下、大柄な体に組み伏せられても余る手足は、そっと丸まる背中に絡みついていて。 「あっ……❤ああっ……そこっ……そこイイ……❤あんっ❤」 「ここ?」 「い”っ❤そ、そうっ……んっ……❤」 百戦錬磨の男根が、初体験とは思えないほど淫らに絡む雌肉をごりごり耕していく。 感度良好で、理性が蒸発し快楽に素直になった彼女自身の後押しもあって開発は順調に進んでいた。 「はっ❤はっ❤うぁっ❤はやいぃ❤」 入り口付近をカリ高で擦れば体が震えて反応し、 「あ”っ……❤うぅ……んぎっ……❤もうっ……やめ”っ❤……ぁ”❤」 最奥の子宮入り口をハンマーを使うように杭打ちしてやれば、亀頭がめり込むたびに深く絶頂を繰り返す。 とっくに水着がズレてモロ見えの乳首もぴんっぴんに立ち上がって、これでもかと快感を主張する。 誘われるままにむしゃぶりついて、もう片手で揉みしだきながら、腰だけはせっせと欲望を叩きつけている、 この光景をどれだけの男が血涙を流して願っただろう。 それが今、この男によって独占されていた。 体を起こし、腰を据え、彼女の手を握って最後のスパートに入る。 「あっ❤あ❤きゅうにっ❤はげしっ❤やっ❤」 もう男にも余裕は無く、どれだけ気持ちよくするかだけに思考が割かれている。 激しく前後する結合部では蜜が泡立つくらい激しい抽挿が行われ、互いの絶頂に向けて性器が激しく摺り合わされる。 「くっ、うぅ、そろそろイくぞっ……!」 「ああっ❤きて❤きてっ❤」 「ちゃんとイくって言え!」 「はっ❤ああっ❤イっく、イく、イくっ……❤」 『スカーレット!ほんっとゴメン!今日は1人で行ってくれないか!』 刹那、彼女の脳裏に愛する人の顔が浮かんで…… 『ふ、ふんっ。仕事なんだから仕方な──────── 「イく、イぅ”っ、あ、あ”ぁ~~~~~~っ❤❤❤❤❤」 白く濁る奔流に思考の全てが押し流される。 直に注ぎ込まれる精はずっと本能が欲しがって止まなかったもので、その内容物が少々違ったとしても関係ない。 恵みの雨をいっぱいに吸わんとして胎が収縮し、その過程で生まれる快楽が更に脳を焼く。 「あ、あつっ……❤❤❤あっ、まだでる……❤」 男の方もせき止め続けた濃汁を一滴残さず注ぎこむために筋肉をこれ以上ないくらい搾り上げる。 腰は骨盤にめり込むかと思うくらい押し付けられ、繋いでいた手は体を支えるためにシーツに押し付けられている。 背は折れんばかりに反って、全身が自分の分身を彼女に刻み付けるために稼働していた。 初体験にしては農耕過ぎる一回戦が終わり、やり切った充実感と脱力が男を襲う。 反り上がっていた背中はすっかり丸まりかえって、ぜえぜえと肩で呼吸をしていた。 「ふぅ……スカーレットちゃんは才能あるよ。初めてでイき散らかす子なんて初めて見たもの」 その言葉が、ほぼ全裸の大の字でベッドに沈む彼女に聞こえているかは定かでない。 シーツは汗やら涎やら精液やら蜜やらでどろどろで、行為の壮絶さを雄弁に語っている。 「み、水のも……」 生命の危機すら感じて、男がよろよろとベッドを立つ。 その手を掴むものがあった。 「……へぇ」 髪を振り乱し、顔もほとんど見えないままスカーレットが四つ這いで男の手を掴んでいた。 顔を上げて、ちらりと覗いた目からまだ輝きは消えていなくて、 「まだ、イケるわよね……」 「いいねぇ……」 男が飛び込むようにベットに倒れこみ、一瞬で復活した一物をドロドロの女陰にねじ込む。 「あっ、ん❤」 何の介入する余地も無く、二回戦が始まった。 「おはよ、トレーナー」 朝のトレーニングの準備をしていたところ、ドアを開けてスカーレットが入って来た。 「ああ、スカーレット。おはよう。昨日は楽しめた?」 「そうね。まあまあって所かしら」 そう素っ気なく返す彼女の肌艶は明らかに良くなっていて、 態度こそつっけんどんだがその裏にあったトゲは今は感じられない。 「リフレッシュになったようで良かったよ。本当は俺も行きたかったけど」 「仕事ならしょうがないでしょ。また機会があればでいいわよ」 「……ごめん。でも本当に良かった」 とにもかくにもリフレッシュできたようで安心した。 やはりバブリーランドと彼女の相性は良いらしい。 しかしこうもストレス解消になるとは、ますます興味が募るものだ。 「……どっかで休み取れないかなぁ……」 手帳を捲りながら思案していると、ふと耳に息が掛かった。 「わっ」 「ね、いつなら行けそうなの?」 「あ、ああ、でも当分は無理そうかな……」 普段とさして変わらない距離感なのに、どうしてか普段より鼓動がうるさい。 視線も彼女の方に寄っていくし、こんなに意識してただろうか…… 「ふーん、ま、いつか行きましょ。絶対」 そう言って振り向きざまに、唇に指を当てて、 「ね❤」 「う、うん……」 ……なんだか妙に色っぽくなった彼女に翻弄されて、トレーナーのやる気が上がった。