昔、栗毛の小さなウマ娘の子と知り合ったことがあった。ちょうど高校生ぐらいの頃だ。その頃、特に部活に入っていたわけではなかったので、放課後暇だった。なので、特に理由もないが、少し遠出して知らない公園に行く。という事をしていた。そんな時、とある公園で、遊具で遊ぶでもなく、ただ一人で佇んでいるその子を見つけた。最初はその子を遠巻きに見ていた。本当に佇んでいるだけで何かをするわけでもない。暗くなってくると、迎えであろうメイド服を着た女性がその子を車に載せると、どこかに走り去っていった。
翌日。その子のことが気になってまたその公園に行ったが、その子はいなかった。なぜか気になり、そこからは毎日その公園に通っていた。一週間後、
その子がまた公園にやってきていた。俺はなぜだか少し嬉しくなった。その子はまた何もせずに佇んでいる。俺はふと冷静になった。また会えたのはいいが、会って何をする気だったんだ？だが、何もしない彼女をそのまま見ていると、なぜだか心が痛んだ。なので、声をかけてみることにした。

「なあ」
「……」
「何してんだ？」
「おいおい無視か？答えてくれたっていいじゃねえかよ」
「わたくしに…話しかけているんですの？」
初めて聞いたその子の声は、透き通っていた。俺はその子の言葉にある意味で怖気付いてしまった。こんなお嬢様言葉、今時テレビでもそうそう聞かない。何者なんだ？この子は。しかし、俺は話しかけてしまった。ならば会話を続けるしかあるまい。
「そう。俺が話しかけてんのはお前だ。公園で遊びもせずに一人で何してんだ？」
「わたくしは…ここで休息をとっていますの。」
「休息ねぇ…パパとママは？仕事か？」
「知りませんわ。」
「知らない？どうしてだ？家で話したりとかするだろ？」
「わたくしはおばあ様とメイドさんたちとくらしております。両親のことはよくわかりませんわ。」
「あー…」

予想外に面倒なことになったな…何か他の話題を…
「えっ…えーっと…そ、そうだ！普段家で何してるんだ？毎日ここに来てるわけじゃないだろ？」
「訓練をしておりますの。」
「訓練？」
「走るための…訓練。強いウマ娘になるために。おばあさまがトレーニングをしてくれていますの。」
「ゆくゆくはトレセン学園…ってわけか？」
「…そうですわね。」
「それ以外は？」
「それ以外…？」
「ほら…本とか漫画読んだり…友達と遊んだりとかさ」
「してませんわ。」
「えっ？」
「していませんわ。訓練以外のことは。」

生まれた時から訓練一筋ってわけか…なんというか…
「つまんねえ人生だな」
「つまらない…？」
しまった。声に出てた。
「目標一筋なのはいいけどよぉ…それしか知らないってのはどうかと思おうなぁ〜いろんなこと知ってる方が多分強いと思うぜ？」
「…じゃあ、わたくしに教えてくれませんこと？」
「えっ？」
「いろんなことを教えてくださいまし！」
「お…おう…いいぜ。ところでお前、名前は？」
「わたくしは…

「えーっと…なんだったっけ…」
「んだよトレーナー…おぼえてねぇのか？」
「うーんとなぁ…全く思い出せねえわ…」
「そこは普通感動的なシーンになるところじゃねえのかよぉ！」
「しょうがねえだろ思い出せねえんだから！」
「仕方ないやつだなぁトレピッピも…まあいいや、続き続き！」
「はいはいわかったよ…」
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その日から俺とその…
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「はいはいストップストップ！」
「なんだよゴルシ！お前が続き言えっつったんだろ」
「ずっとその子じゃ要領得ねぇだろ？なんか仮でもいいから名前つけようぜ。」
「あー…確かにそうだな…じゃあ…栗毛ちゃんでいいかな」
「安直すぎるぜトレピッピ…コウモリダコもびっくりだわ…」

その日から俺と栗毛ちゃんの交流が始まった。一緒に遊具で遊んだり、俺が家から漫画とか図鑑持っていって一緒に読んだり。そういえば…あの子深海魚の図鑑結構好きだったよなぁ…
その後、半年ほど交流は続いた。その頃には彼女も随分と年相応の立ち振る舞いをするようになっていた。だが、そんな日々もあまり続きはしなかった。震災が起きたのだ。当然公園に行っている暇など無くなった。1ヶ月ほどたった後に、あの公園にまた行ってみたが、その子に会うことはその後一切なかった。
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「これで話は終わりだ…って話させたんだからせめて聞けよ！」
ゴールドシップはいつの間にか俺の私物の漫画を読んでいた。
「やっぱおもしれぇよなーこれ」
「おいそれ俺の寮の部屋に置いてあったやつじゃねえか…いつの間に持ってきたんだよ」
「いやー合鍵でちょちょっとなー」
「いつの間にそんなのを…」
まあ壁を破壊されたり窓を割られたりするよりはマシだろう。
ふと時計を見るといつの間にか、かなり時間が経っていた。もうそろそろトレーニングの時間だ。

「なあゴルシ」
「ん？」
「そろそろトレーニングの時間」
「ああ…今日はスピードトレーニングの気分だな。」
彼女はたまに自分でトレーニングを指定してくる。こうなったら従う他に道はない。
「はいはいわかったよ…んじゃ先行ってるから早く来いよ」

「漫画の趣味は昔から変わんねぇよなあ…」
トレーナーのいない部屋で、ゴールドシップは一人、そう呟いた。

ウマ娘の過去にトレーナー絡ませたい協会の者です

ゴルシ…会えてよかったな…

あぁすげー暇そうな目をしてたってそういう…

ゴルシ逆指名の理由が過去にトレーナーと会っていたから概念はもっと流行れ

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

…アタシの人生、面白くなったよ、トレーナー

>1629820555669.png
手書き！ありがとうございます…

これで初夜迎えたベッドの中で
「…あの時の深海魚図鑑、まだ家にありますのよ？」
とか言ってくるんでしょう！

いい…

むっ…本当に2人きりになった初夜に初めてあの時と全く同じ丁寧語で語りかけてくるゴルシ…

芦毛だとこういう感じにカモフラージュ出来るのが強いな…

>「目標一筋なのはいいけどよぉ…それしか知らないってのはどうかと思おうなぁ〜いろんなこと知ってる方が多分強いと思うぜ？」
これゴルシも同じこと言ってトレピッピを無人島に連れて行ってそう

ベッドの上でヘッドギア外して初めてトレーナーが気づくんだろうな…

トレピッピの口調が移っちゃったんだね…いい…

ゴルシちゃんももしかしたらトレーナーが安直に名付けたのかもしれない

やっぱり過去にエピソードを割り込ませるのは強すぎる…

ゴルシのこの口調は自由への憧れだったのね

ねえこのおばあさまって…

メジロの跡継ぎですわ！芦毛ですわ〜！

初めて出会った身内以外の殿方に惹かれていくお嬢様いいよね…

メジロシップですわ！

震災の時にメジロ家の権力でトレピッピの行方を探そうとした過去があるといいと思います

ゴルシの行動も好きな人に染められた結果と考えるととても可愛らしくなるな…

>「スケーリーフット採りに行こうぜ！」
>「あー…いいけどインド洋まで行って深海潜るアテあんのか…？」
寝起きでこれはゴルシオリジンの風格があるなこいつ…

昔のトレーナーも短期間だと芦毛とは気づかないよな…

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

スタンバってる親友きたな…

お
芦
誰

ジャスタ！(ﾊﾞｼｨ
…秘密にしろよ？

それまぁ もちろんですが

雑学クイズに滅法強いゴールドシップ（と、トレーナー）

🐴ゴルトレ素晴らしい…

100年後ほんとに宇宙に行くタイプのゴルシトレ

恋するゴルシは一途で男前で可愛いなぁ

何かの手違いでゴールドシップの替りにイベントに出るも
大体ゴルシと同じことができるトレーナー

ゴルシちゃん係なんて簡単になれるもんじゃないけどこれならなっても仕方ないってもんだよな…

大人になって丸くなったトレーナー

>雑学クイズに滅法強いゴールドシップ（と、トレーナー）
なんだ、知らなかったのか？
アイツ、アタシより強いんだぜ

>何かの手違いでゴールドシップの替りにイベントに出るも
>大体ゴルシと同じことができるトレーナー
焼きそばの味付けが全く同じで周りからはゴルシに染められたと思ってるけど本当は逆なんだよね…

ゴルシ亜種だった過去からここまで落ち着いちゃうなにかがトレーナーにあったんだろうな…

ひらめいて3時間ぐらいで書いたので打ち解けた後の描写があまり書けなかったのが心残りではあります

なんなら本人すら気づいてないし…

>ゴルシ亜種だった過去からここまで落ち着いちゃうなにかがトレーナーにあったんだろうな…
大人になるって悲しい事なのよ…

ハジケリストではなくなってしまったトレーナーに悲しい過去…

>大人になって丸くなったトレーナー
おいやせろ

>（お腹が）大（きな）人になるって悲しい事なのよ…

でもウマ娘の場合何歳くらいで白くなっていくんだろうな
シングレの家を探していた時のオグリの子供時代はすでに白かったけど
…赤ちゃんはあれはギャグだろうけど

本格化が始まったら白くなるのかもしれない

>ゴルシ亜種だった過去からここまで落ち着いちゃうなにかがトレーナーにあったんだろうな…
震災直撃したら人生も変わるだろう

ふわり世界のドンパッチみたいな

>ボーボボの作者に悲しい過去…

中等部のカレンチャンが毛先の濃いグラデ髪で高等部のオグリゴルシは真っ白だから二次性徴中にそこそこのペースで白化が進行してそう

マックちゃんの白というか紫は芦毛のどの段階になるんだ

マックは元々結構黒いからグレーの表現として紫っぽいだけだと思われる
なので芦毛界だとまだ色残りが多い感じ

そういや同じ芦毛で過去持ちのカレンチャンもお兄ちゃんとはじめて会った時は黒髪だった可能性が高いわけか…

私は通りすがりのミスターシービーだが実は義兄貴は姉貴と出会ったことがあるとかも夢があるな…
適当にでっち上げて気ぶるか…

姉貴は真っ白になってるから小さい頃と見比べても全然分かんないだろうな

>私は通りすがりのミスターシービーだが実は義兄貴は姉貴と出会ったことがあるとかも夢があるな…
>適当にでっち上げて気ぶるか…
（後日トレーナーと過去にあってたことに気づいて真っ赤になるブライアン）