週末になるとマルゼンスキーは頻繁にバブリーランドへと繰り出していた バブリーランド… バブル時代の浮かれた雰囲気を愛するオーナーによって作られたプールリゾート 彼女の愛車に乗り込むのはウイニングチケット、スペシャルウィーク ダイワスカーレット…そしてスイープトウショウ 皆雑談を交えながらもどこか落ち着かない様子で浮足立っている 十代の少女達である。日々の訓練の合間、ひと時の息抜き そう考えればむしろ自然な事だろう 外泊許可を貰った学園側も、担当トレーナー達も微笑ましく思っていた 彼女達だけであればなんらかの事故を心配する所だがそこは問題ない 年長者であるマルゼンスキーが同伴していれば間違いは起こるまい そう考え、そして送り出す 今までがそうであったのだから彼らがそう考える事に罪は無いだろう そしてバブリーランドへと着いたマルゼンスキー一行はとあるグループと合流した 褐色に日焼けした二十代半ば程の男性達の集まりである 彼等の姿を見つけるなり少女達は手を振り、そして駆け寄っていく 既にこのリゾートで幾度か遊んだ顔見知り。気心の知れた間柄であればむしろそれは自然であり 男達の手がウマ娘達の肩や腰に回ったとて 何より当の本人達に嫌がるそぶりが無いのだ。周囲からみればカップルにしか見えない やがてひとしきりプールで遊び、食事を楽しんだ彼等は場所を移動した そこはバブリーランドの一角。宿泊施設を兼ねたプレイルームとも呼ばれる場所である 大人数を収容可能なホールの中にはいくつものソファとベッドがあり 淡い青色の清涼感を感じる光と会話を邪魔しない程度のBGM 防音も聞いている為多少の馬鹿騒ぎをしても問題は無く 部屋の中で何が起きているかは無論外からでは分からない 一行はそれぞれ男女一対一で思い思いの場所にばらけ、そして雑談を始めた …少女達が男達に純潔を散らされたのは数度目のバブリーランドでの事だった 元々男達はマルゼンスキーの顔見知りであり、遊んだ仲である 「マルゼンスキー先輩のお友達」 その認識がまず後輩ウマ娘達の警戒心を大きく下げていた 彼等からすればマルゼンスキーをすぐにいただかなかったのも布石の一つではあるが 結果、それが功を奏しカモがネギを背負ってやってきた 何より彼等は基本気のいい男達であり、トレーナー達と同じく大人の男性である 優しいエスコート、盛り上がる会話、普段とは違う非日常という高揚感 例えそれが彼等にとってはメインディッシュに至る為の下拵えだったとしても ウマ娘達にすれば楽しかったし、男達もそれを楽しんでいた 何しろ距離を縮め親密になろうというのは本心なのだ 雌を捕食するのに、自らより膂力に優れるウマ娘を食べるのに力づくは必要ない ただ彼女達をソノ気にさせて自ら受け入れさせればいいだけの話なのだ それがレースの事であったり、地元の事であったり、魔法の事であったり… 少女達のする話に興味を持ち、理解し、そして互いに楽しむ そんな集団デートを幾度か繰り返したのち 彼等はいつの間にかろくに警戒もせぬままプレイルームへと連れ込まれていた あれ?と漸く気づいたのはやはり年長者であるマルゼンスキーだった しかしそれはあくまで、トレセン学園内での事 彼女もまた社会全体から見ればまだ駆け出しのヒヨッコに過ぎない ウマ娘達が全国から集められた寄りすぐりのアスリートであるのと同じく 男達もまた幾度もの夏に雌を食い散らかして来たその道の玄人である 「ほら、皆だって俺達と同じようにしているよ」 そう耳元で囁かれ、既に解れ始めていた心が最後の警戒を引き下げれば 後は疑問を口にしようとした唇を塞がれてしまいなすがまま 正確にはこの時、他の男達はまだスキンシップなどをしているものの 後輩たちに手を出してはいなかった だが「先輩もああしているのだ」という事実が出来た事を皮切りに 一人また一人と芋づる式に男達を受け入れてしまったのだ 心と身体にすっと割り込まれた肉欲が日々トレーニングに追われるアスリートへと挿し込まれる その雄の味は少女達が知るには刺激の強すぎるものだった そして今 それが当たり前の事の様にプレイルームのあちこちで甘い声が上がっていた マルゼンスキーはソファで後側位で背後から突きこまれその身体を揺らしている マイラーであるそのしなやかな足は男によって持ちあげられ 水着を着たままの豊満な胸は揺れる度に形を変え 背後から耳を甘噛みされる度に煽情的な吐息が口元からは漏れる 元々大人びた容姿ではあったが男に抱かれるようになってからは その艶が増し、乱れて汗で張り付いた髪の毛が更に男の情欲を煽る ふと彼女が嬌声にベッドの方を見るとスペシャルウィークが男に組み敷かれていた 可愛らしい水着姿のままいわゆる種付けプレスの状態にされた彼女は 方言交じりの淫語を漏らしながら男の下で喘ぐ 屈強な男の褐色の背中と押しつぶされているスペシャルウィークの白い肌 それがコントラストになりながらも 水音と共にこね回される媚肉からは白い本気汁が攪拌された事により泡立ち たくましいペニスが糸を引き出入りする度に 雄と雌の狭間から普段学園内では見せた事のない乱れた貌がこちらに覗いている やがてテンポを上げた男の腰が彼女に深々と突き刺さったかと思うと 野太い声が上がり、やがて接合部からこってりとした白濁がごぽり、と溢れた 奥の方で正常位でまぐわっているのはウイニングチケットだった 感情の起伏と共に大声を上げる彼女も 今はその口を塞がれ、それでも尚漏れる呻き声を出しながら男と舌を絡めている マルゼンスキーにも負けていない双丘は男の熱い胸板で潰され ぐにぐにと覆いかぶさっている雄を受け止める 離れた男の口を追いかけるように舌を突き出した彼女との間には唾液のアーチが伸びており この距離からは聞こえないが潤む瞳でウイニングチケットが何かを告げると 男がにやりと笑うと頷き、再び密着すると腰を動かす 彼女は愛しげに彼の後頭部と腰にそれぞれ四肢を絡め 合わせるようにしてゴールへ向け、加速を開始する ダイワスカーレットもまたその中等部にしては大きすぎる胸で男へ奉仕していた 何しろ負けん気の強い一番気質である 「この中で誰が一番性技が上手いのか?」 そんな事を言われたかは知らないが何事にも向上心の高い彼女である マルゼンスキーが知るだけでも毎回、違う体位で男と交わっている気がする 今は左右の乳房で挟んだ肉棒を自らの唾液でこね回し そして媚びるような視線を向けながら男へと射精を催促していた 程無くして耐えきれなくなった男が頭を撫でながら顔目掛けて吐精すると 青臭い匂いに身体を震わせた後 まだ満足していない、というようにベッドへと寝転がった彼女は 目の前の未だ萎えぬ雄に向けて自らの濡れそぼった秘所を割開いてみせた 顔は見えないが別の場所ではスイープトウショウが男に甘えた声を上げていた 普段ワガママ盛りの彼女に振り回されながらも 相手をしている男は呪文の代わりにいくつもの淫語を仕込む事に成功していた 体面座位で男の股座に座り込みながら自ら腰を振り そして男を誘う様に自らの状態をスイープが実況している だがそれも、スパートに入った男のせいで呂律が回らなくなり 変わりにくぐもった嬌声と舌同士が絡み合うディープキスへと変わったようだった やがて空が白み始めた頃、マルゼンスキー達はそれぞれ頭を突き合わされた状態で 部屋の真ん中で仰向けに寝かされ、そして貫かれていた 自らの左右から、そして頭の上の方から自分以外の4人の喘ぎ声が聞こえてくる 頭の中と胎を同時に揺らす嬌声の五重奏 妙な一体感の中熱い迸りを自らの最奥で受け止めると 身体の火照りも冷めやらぬままに彼女達はまどろみへとおちていった… 真夏の夜の夢、という話がある 顛末は省くが妖精の媚薬によって間違った相手を登場人物達は愛すべき相手と認識してしまうのだが そのひと夏の体験は媚薬にしては強すぎる毒のようなものだった 一夜の夢、弾ければ消える泡沫であれば後は残らない だが一度知ってしまった、全身と心に回ったソレはけして消える事が無いだろう 今もこうしてLINEを交換した男から、メッセージが届いているようだ 「今度、二人きりで会わないか」 簡単にまとめるとそういった類の内容である 彼等とて学園の生徒を食べるのはこれが初めてではない 故に彼等のレースや、トレーニングを邪魔する事はしない それが適切であり、また関係を続ける為の秘訣であると知っているからだ ウマ娘は唾を飲み込み そして、日取りと場所を決める為に返事を送り返した。