「……っ、ぁ、ふ……〜〜〜ッ♡」
決して乱暴ではなく、無理矢理でもなく。
でも無慈悲に、性感と羞恥心を交互に煽るように彼の手が私を弄ぶ。
後ろから抱き留められると、けっこう大きいはずの私の身体は彼の腕の中にすっぽり収まってしまう。
心音が彼の高揚を伝えてくれるのは嬉しいんだけど、それ以上に気恥ずかしさが勝る。
彼がもたらす快感にもじつく腰の動きも、擦り合わせてしまう脚の音も、
みっともなく濡れそぼる秘所もはしたなくぴんと勃った胸の先端も、
何もかもを彼に掌握されてしまうのだから。

「あっ♡ぅあ、やっ、ぁ、あっあっ♡」
それがいいんだと彼は言うけれど、こっちはたまったもんじゃない。
本当に嫌なことはされないし、痛くもされない。
身体も心も、間違いなく悦んでいる。
だからって、恥ずかしいものは恥ずかしいんだ。
私の全てを曝け出して、貴方無しで生きられなくしてしまおうとするなら、
いっそこの中途半端な理性までも溶かし切ってくれればいいのに。

「も、やっ♡あ、ゃ、やだあっ♡んぅ、ん〜〜ッ♡」
ぐずぐずの理性を総動員していやいやと首を振るけど、彼はちっとも加減してくれない。
私の「いや」は、「痛い」でも「やめて」でもなく「恥ずかしい」だとバレているから。
「ぁ、イッ、だめ♡いっちゃう♡ぁんッ、ん、んんっ♡ぃ、あッ♡〜〜〜〜ッ♡」
王子様の鎧もエンターテイナーの外套も、「フジキセキ」の何もかもが剥がされてしまう。
まだ挿れられてもいないのに、身体も心もどろどろに蕩けて、丸裸にされてしまう。
「や、らめぇっ♡イ、ったからぁっ♡ほんと、ま、ってぇ♡やだぁっ♡」
瞬く間に登り詰めてしまいくたりと脱力する私の身体と対照的に、彼は全く手を緩めてくれない。
……あ、だめ、これ、本当に、だめだってば！　ほんとに、ゆるんじゃうから、あっあっ、だめ……！

「ぁ♡だめっ、でちゃ、んぅッ♡やっ、またもらしちゃうっ、……ッ、ぁ、あっ！　ぁー……」
私の理性と我慢が決壊した音が小さく聞こえたあと、しょろしょろと間抜けな音がしばらく続いた。
……ばか。トレーナーさんのばか。へんたい。ばか……。
「どうせもう色んなものでぐしょぐしょなんだし、今更変わらないんじゃないか？」
「ぁっ♡はぁ、ふーっ♡ふーっ……はずかしいんだって、ゆってるのに……っ」
精一杯の抗議はちっとも聞き入れられず、私が呆けている間に彼の準備はすっかり万端。
今宵もまた、「私」が心底から満足するまで寝かせてはもらえないらしい。
「そんなに恥ずかしいなら、今日はもうやめておくか？」
なんて、そんな気も無いくせに微笑むのだからタチが悪い。
お望み通りにおねだりするのも気に入らないけれど、そんな駆け引きをする余裕は残ってなかった。
「……やだ。いっぱい、シたい」

──かのウマ娘とトレーナーについて、とある女傑と女帝が語って曰く。
「仮にフジのトレーナーがSだとして、そりゃあSadistじゃなくてServiceのSさ」
「更に言えば、フジキセキが万人に向けるそれを彼女1人に向けているわけだな」
「フジが博愛主義やめて家庭に入りでもしなけりゃ、勝てないに決まってるワケさ」
「そういうことだな。まったく、御馳走様だ」

これまでのお話　fu197056.txt

際限が無いだけでアブノーマルなプレイには一切手を出していないので大丈夫です
自分が万人に向けるのと同じだけの愛情を一身に受けてメロメロになっちゃう寮長いいですよね…

いい…

トレーナーもエンターテイナーってのはフジの評だけどそういやトレーナーが自発的になんかパフォーマンスするのってフジ相手だけだしな…

おもらしフジの人か？

いいね…