二次元裏@ふたば

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743662 B21/07/20(火)19:53:46No.825544912そうだねx1 20:54頃消えます
俺の担当は少し堅苦しい
「ヤエノムテキと言います、よろしくお願いします」
ピシッと硬い姿勢を崩さず、俺の担当になるその時から一切の無駄のない挨拶をしてきた。
「えっと…もう少しリラックスしても」
「リラックス…ですか?」
彼女はうーん…と言って悩み出す、悩んでやる物じゃないんだけどな…
「ごめん、難しいこと言っちゃったね」
「いえ、そんなことは…」
…いや、ここは俺も堅苦しく行こう、まずはヤエノムテキの日常から軽く聞くことにした。
〜〜⏰〜〜
「なるほど…」
昔から伝わるウマ娘の武術として、レースがあるという。
人を傷つけない武術…なるほどなるほど…
流石に俺がレースの武術を磨きます!なんてことはトレーナーとして無理なのは知ってる。
だから…俺が人間としてやれる武術と言えば……
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/07/20(火)19:54:08No.825545070+
「柔道ですか…?」
「うん!君のようなストイックな心構えに憧れてね、だから君がしたことない事で同じくストイックに繋がれればと」
「それは…どういう事ですか?」
「簡単さ、お互いにお互いをリスペクトし合うんだ、そうすれば練習メニューもお互いに信頼して行えると思うんだ!」
「なるほど、互いを尊敬し合える関係性…それが練習に繋がる…わかりました」
ヤエノムテキが素直に頷き、ならばと
「稽古つけ、今日もよろしくお願いします!」ビシッと直角に一礼をしてきた。
「おうっ!行くぞ!」
221/07/20(火)19:55:27No.825545658+
「ふんっ!」
稽古つけ、今日の日で遂に4ヶ月
ヤエノムテキの皐月賞に迫る中、俺も柔道の大会が迫っていた。
先に俺が大会に出るのだ、ヤエノムテキに強さというものを証明する為にもまずは俺が結果を残さねば!!
〜〜⏰〜〜
「やぁー!」
ヤエノムテキの前で、オレは遂に決勝戦の相手に1本を取りーー
「………それまで!!」
「……よしっ!」
ただ静かに正座するヤエノムテキが、その時だけぐっと手を握りしめていたように見えた。
…きっと、闘争心に火がついたのだろう。
自分もあのように勝ちたいとーーー!
321/07/20(火)19:57:12No.825546418+
「素晴らしい戦でした」
「まさか勝てるとは…」
「いえ、その強さを教えてもらったからこそ、…私も勝利してみせます!」
ヤエノムテキはキリッと拳を握りしめ、俺の前で強く誓ってくれた。
「よし、なら来週から皐月賞に向けてハードなのを組むぞ!覚悟しておけ!」
「はいっ!!」
「今からだ!!行くぞ!!」
俺はヤエノムテキを乗せて、すぐさまトレセン学園に出発した!
休みの日?いや、余った時間はすべて彼女との高め合いに使うべきなのだ。
「………押忍!!!」
ヤエノムテキも、今までにないほど覇気のある声を出していた。
421/07/20(火)19:58:00No.825546761+
それから2ヶ月…皐月賞を見事ヤエノムテキは勝利し、次の目標は日本ダービーに決まる。
「此度の勝利は、何よりも貴方のおかげです」
ヤエノムテキはピシッと硬い一礼をして、深く感謝をしていた。
「おめでとう、この武術、俺もまだまだ学べることがある」
ヤエノムテキは強く頷き……
「私も貴方の技術が強く活きています、形に囚われない、このやり方が…」
ウマ娘とはストイックな関係が適正だという。
俺たち2人はまさにそのストイックな関係の極と言える、これからどんな障害があろうとも、絶対に乗り切れる絆がある、そう確信した。
「俺も頑張らないとな!次は秋の大会があるんだ、ヤエノムテキ、応援してくれるよな」
彼女は爽やかな笑顔を見せてーー
「はいっ!!お互いに武道の道を極めましょう!」
521/07/20(火)19:58:15No.825546865+
そんな、お互いの絆も深まったある日のこと…
オフの日だから、俺は適当に街をふらついていた。
「くうっ……!」
ヤエノムテキが何やら情けない声を出していた、あまりにも聞いたことの無い声だったので…そっと見てみると…
可愛い猫や犬が集まるペットショップの前で彼女は身悶えていた。
「この子達は…野生とは違い、生き抜く術を持ってないんだろう」
……
「だから、私は守りたい!金剛八重垣流はこの子たちを守るためにある!だから…かくなる上はこの子達全てを…」
621/07/20(火)19:58:32No.825546991+
「おーい、…それは流石に無理があると思うんだけど…」
「ふえっ!?」
ヤエノムテキらしからぬ謎の声がしたと思えば……
「あ、あ…あっ…私は、なんて姿をあなたに見せて………!!」
「守りたい気持ちは大切だけど…トレセン学園はペット禁止だぞ、…可愛い一面もあるんだな」
「か、かわ、かわいい…」
かわいい…を何度も彼女は呟き…
「う、うわぁぁぁ!!!」
目の部分を手で隠して、急に真っ赤な顔を見せたかと思えば、俺を吹き飛ばさんとダッシュしてきた!
このままじゃ、俺もヤエノムテキも怪我を……
「ふんっ!!」
俺は柔道の経験を活かし、彼女を背負いなげしつつ…最後の方で勢いを己の姿勢で殺して言って、彼女に怪我を無いようにゆっくりと手を繋いで転ばせた。
721/07/20(火)19:59:39No.825547449+
「…そ、その、これって…その…私は…」
「ん?」
「ま、負け…私が…弱者…?」
また何かをぶつくさ言い続けて、立ち上がったと思えば…
「ご、御免!!」
俺の元から猛ダッシュしていなくなってしまった。
市街地で全力疾走は危険だぞ!!と言いたかったが、…それを言う前に彼女はもう居なくなってしまう。
「……後始末、大変なことになるな…」
理事長からの説教を覚悟し、俺はヤエノムテキを無駄と知りながらも走って追うことにした……
821/07/20(火)20:00:06No.825547614+
数日後ーー
トレーナーが休養を取った日
学園の休憩所の一角で、ヤエノムテキは硯を剃って、書道の準備をする。
「えっと…どうして私を…?」
隣にはサクラチヨノオーがおり、…ヤエノムテキに呼ばれて来てくれたのである。
「あの…チヨノオーさん…その…」
「はいっ!どうしましたか?」
「え、えっと…その…女の子の服を…教えて貰えませんか…」
「えっ」
チヨノオーはしばらく沈黙の後…
「ええええっ!?どうしちゃったんですかヤエノムテキさん!?」
「そ、その…私…トレーナーさんに…」
柔道で投げ飛ばされた話をチヨノオーにヤエノムテキは話す
921/07/20(火)20:00:30No.825547769+
「ほうほう…」
「私もまた…か弱い女だったということです…その日からなのです、トレーナーさんに守られたいと考えるようになったのは…!」
「…えっと…どうコメントしていいのか分かりません………」
「それでそのっ!チヨノオーさんは恋愛とか詳っ、詳しい…んですよね!」
「…えっ」
「…今恋文を書こうと筆を進めようとしているのに…全く書けないのです…ましてや…す、好き、好きなんてっ……!」
「…………えーっと…とりあえず話が凄く脱線しちゃいましたねっ、女の子服ですよね!私と一緒に休日買いに行きましょう!」
「…チヨノオーさんっ!!!陳謝です……!本当にありがとうございます…!」
ヤエノムテキは泣きつき、チヨノオーはそんなに感謝することですかーっ!?と慌てていた。
1021/07/20(火)20:00:43No.825547862+
「…その、何度も頼むなんて烏滸がましいことだと解ってます、しかし…やはり愛を伝える文を書かないことには…っ!」
「…えーっと、こういう時は…知らぬ知識より知る知識!です!」
「……というのは」
「ヤエノムテキさん、古文とかの恋文は読めるんですよね!それを参考に書いてみればいいと思いますっ!」
「なるほど…なるほど!!」
彼女は重いのほかスラスラと筆が進み…
「あっ、チヨノオーさん…度々申し訳ありません」
「はいっ!なんでしょうか?」
「その…は、恥ずかしいので…1人にして貰えませんか…?」
「あっ!!すいませんっ!!今すぐ出ますね!!」
1121/07/20(火)20:00:55No.825547945+
〜〜⏰〜〜
「あのっ!!」
「ん?」
振り向くと、そこには…めちゃくちゃ可愛いふわふわ系の服をきたヤエノムテキがいた。
だがまあ、…硬い姿勢には全く会ってないな…とも思う。ヤエノムテキが選んだ服とは到底思えない。
「これを受け取ってください!!」
突然ヤエノムテキから変な紙を渡された。
「どれどれ…」
「あっーー!し、室内で…お願いしますっ!!」
「う、うん……?」
1221/07/20(火)20:01:18No.825548084そうだねx1
仕方ないな、と俺はトレーナー室で封を切り開く。
どれどれ……

『かくばかり恋ひつつあらずは高山の
磐根し枕きて死なましものを』


「………は?」
意味が全く分からなかった…
「猫とか犬に恋してるから、高山に連れてっででも飼いたい、どうしても許可して貰えないか?って意味かな…?」
1321/07/20(火)20:01:30No.825548164+
「ヤエノムテキ、話がある」
「ひゃっ!」
また素っ頓狂な声を出す、無敵に、俺はゆっくりと近づく
「先日の文の返事なんだけど……」
「ふえ、は、は、いっ!!」
「ん?なんでそんなに緊張してるんだ、犬や猫は飼うのはトレセンのルールで禁止だぞ、こんな文で嘆願してもダメだからな」
「……………………………うぅ」
「ヤエノムテキ?」
「…………うわぁぁぁ!!!」
俺を見事にタックルし、そのまま突き抜けてトレーナー室から抜け出した……
「そんなに好きだったのか!?あの子猫と犬が!!!」
1421/07/20(火)20:01:55No.825548331そうだねx1
「チヨノオーさん!!」
「はいっ!!!」
「………その、トレーナーさんが…く、クソ…クソボ………朴念仁でしたぁっ!!」
「ええええ!!!」
「チヨノオーさんっ!!!私は…私はぁぁぁ!!」
「ちょ、私のせいですかっ!?えぇっ!!」
「ううぅ!!」
彼女はチヨノオーの体をつかみ、本気の力で揺さぶる!
「待っ、待ってください!それだけは!それだけはだめです!!うぇぇ…おぇぇえ……」
1521/07/20(火)20:03:02No.825548820そうだねx20
押忍!!!
ヤエノムテキの怪文書が無かったので
「本来つよつよだけどトレーナーさんに負けちゃって守られたいと思うヤエノムテキ」というかなりニッチな性癖の怪文書を書きました!!!
お目汚しですがこの性癖が広まることを願うっす!!
1621/07/20(火)20:03:38No.825549085そうだねx8
このクソボケがー!
1721/07/20(火)20:05:04No.825549668そうだねx1
ヤエちゃんもだいぶ悪いところあると思うよ?
1821/07/20(火)20:05:43No.825549929そうだねx3
ヤエちゃん怪文書初めて見た
1921/07/20(火)20:06:21No.825550189+
クソボ…いやこれはしょうがないかな…
2021/07/20(火)20:06:23No.825550207そうだねx6
押忍ッッ!
ヤエちゃんがよわよわしてる怪文書非常にありがたいですッッッッッッッ!!!
ありがとうございますッッッ!!!
2121/07/20(火)20:06:52No.825550427そうだねx5
>「本来つよつよだけどトレーナーさんに負けちゃって守られたいと思うヤエノムテキ」
見事!!
己の性癖と向き合いこれだけの怪文書
称賛に値する!
2221/07/20(火)20:07:02No.825550502+
ついでにチヨノオーちゃんの乗り物酔いで吐いちゃうシーンも書きたかったのでどっちも書いた
2321/07/20(火)20:07:12No.825550580そうだねx1
振動で吐くところまでいくのはこりゃ悪役の技ですね…
2421/07/20(火)20:09:29No.825551522そうだねx8
この朴念仁がぁーーーー!!!
2521/07/20(火)20:10:53No.825552159+
万葉集か
2621/07/20(火)20:13:02No.825553110そうだねx7
>『かくばかり恋ひつつあらずは高山の
>磐根し枕きて死なましものを』
翻訳 これほどに恋しくて苦しむのならば
いっそあの高い山の岩を枕にして死んでしまいたい(でもそれも出来ないし…)
2721/07/20(火)20:15:03No.825554061そうだねx9
乙女か?
2821/07/20(火)20:16:59No.825554947+
まあこれは朴念仁してもしょうがないかな…
2921/07/20(火)20:18:06No.825555411そうだねx6
>ウマ娘とはストイックな関係が適正だという。
>俺たち2人はまさにそのストイックな関係の極と言える、これからどんな障害があろうとも、絶対に乗り切れる絆がある、そう確信した。
前半に無いからまあ大丈夫な怪文書だろうなと思ったら案の定適切な関係構文書いてあってダメだった
3021/07/20(火)20:20:23No.825556420+
ヤエちゃんがチョロチョロなのはアルダンさんのサポカイベで周知の通りだからな…
3121/07/20(火)20:26:29No.825559176そうだねx3
>ヤエちゃんがチョロチョロなのは本人のサポカイベで周知の通りだからな…
3221/07/20(火)20:28:07No.825559939そうだねx2
ヤエちゃん怪文書を書く事で世界中の貧しい子供達が救わます。
あなたのヤエちゃん怪文書をお待ちしております。
3321/07/20(火)20:28:44No.825560239そうだねx1
チョロ可愛いという言葉はヤエノムテキのために存在する
3421/07/20(火)20:30:43No.825561143そうだねx5
チヨちゃんヤエちゃん早く実装して…
3521/07/20(火)20:38:07No.825564541+
かわわ
3621/07/20(火)20:38:33No.825564749+
ヤエちゃん怪文書初めて見たけどもっと魅力を知りたいから書いて
3721/07/20(火)20:41:37No.825566145そうだねx2
>ヤエちゃん怪文書初めて見たけどもっと魅力を知りたいから書いて
このまま主従決定ぴょいまで書こうと本当はしてたけど
エロ適正無いから書けなかったのでここで打ち切り
3821/07/20(火)20:42:17No.825566453そうだねx4
>このまま主従決定ぴょいまで書こうと本当はしてたけど
>エロ適正無いから書けなかったのでここで打ち切り
書けーっ!!
3921/07/20(火)20:43:28No.825567044そうだねx1
🥷💉
4021/07/20(火)20:44:23No.825567525+
ウワーッ!!裏金剛八重垣流派のNINJA!!!
4121/07/20(火)20:44:26No.825567553+
そんな...圧倒的に自分より弱いはずのトレーナーさんに雌にされるヤエちゃんがないだなんて...


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