二次元裏@ふたば

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404085 B21/07/12(月)23:48:04No.822931592そうだねx3 00:48頃消えます
サトノダイヤモンドを担当し始めて、早いものでもう2年弱。
2回目の正月を迎えることとなった僕は、去年と同じ神社の境内で、去年と同じ服装で彼女を待っていた。
悲しいかな、僕の方はさっぱり変わりがない。背が伸びないので服はいつまでも同じものを着ていられるし、こういう場で袴なんかを借りてびしっと決められるような風体ではない。
変わったことがあるとするなら、それは。
「…あ、いたいた。ダイヤー! こっちこっちー!」
「…? あっ、お兄さん! 見つけました!」
人混みの中からぴょこんと飛び出した鹿毛の頭に、思いっきり手を振る。
向こうも僕を探し出せたのか、ずんずんと僕の方に近付いてきた。
「あけましておめでとう、ダイヤ」
「はい、おめでとうございます。お兄さん」
互いに会釈。そのままダイヤは顔を上げ、僕も顔を上げ──そのまま、思いきり視線を上にスライドさせる。
にっこりと笑みながら僕を見下ろすダイヤと、目が合った。
「…っ」
「ふふ…♥」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/07/12(月)23:48:27No.822931742そうだねx2
去年と変わったこと、その一。僕がダイヤを見上げる角度が、去年の正月よりずっとずっときつくなった。
先日、ウマネストの操作コンソールに入った際に自己申告していた通り。ダイヤは成長著しく、「日々」と表現していいほどの速度で大きくなっていた。
そんな彼女は今ではもう、学園の大半の生徒より大きい。僕以外の男性トレーナーでも、ちらほら身長で負ける人が出てきているくらい。
今日みたいな人混みの中でも、ダイヤは頭一つ抜けていて。小さな僕からでも、ダイヤの居場所がすぐに分かるくらい。
そんなダイヤに思いきり見下ろされて、慈愛の笑みで微笑まれてしまうと。
どうしようもなく、胸が高鳴って──。
「お兄さん、今日は三が日です。人出がとっても多くて、ダイヤは心配です」
「そ…そうだね。皆僕たちと同じで、初詣に来てるわけで…心配?」
「はい。こんな人混みでは、『ちっちゃな』お兄さんがはぐれてしまわないか心配です。なので」
「え…うわっ!?」
ダイヤはからかうように悪戯っぽく微笑むと、僕の身体を勢いよく抱き上げた!
221/07/12(月)23:48:47No.822931858そうだねx4
「だ…ダイヤ! ちょっと、恥ずかしいって! みんな見てるから!」
「ふふっ…大丈夫です♥周りの人からは、『お姉ちゃんが小さな弟を抱っこして一緒に歩いてる』ようにしか見えませんから♥」
去年と変わったこと、その二。僕に対するダイヤの態度が、以前よりずっとずっと積極的で、あけすけになった。
具体的には、僕のことをまるで小さな子供のように、こうして抱き上げたりおんぶしたりするようになった。
軽んじられている、という気はしないのだけど。彼女の優しさが、慈しみが、僕という「弱い存在」を守るために向けられているかのようだった。
そんなこそばゆさと、その奥にある安心感に気付いて、僕の頬は赤みを増していく。
まるで、ダイヤがこうして守ってくれることが自然であるかのような。
僕がダイヤに甘えることが自然であるかのような──。
「──さん、お兄さん」
「…はっ。な、何? ダイヤ」
「その…初詣が終わったら、なんですけど」
「終わったら…?」
321/07/12(月)23:49:01No.822931939そうだねx2
ぐぅぅぅぉぉ。
「…屋台巡り、しませんか? その…お腹が」
「………いいよ」
抱っこされている分ダイレクトに響いたのもあるけれど。ダイヤのお腹の音、去年聞いたのより随分パワーアップしてたなぁ。地鳴りみたい。
さっきまでの陶酔はどこへやら、すっかり落ち着いた頭で、そんなことを考えるのだった。

ちなみに、ダイヤのお腹は初詣を終えるまでの間、もう2回咆哮した。
恥ずかしさを払うかのように、あるいは開き直ったかのように、ダイヤは屋台の食べ物を枯渇させる勢いで食べて、食べて、食べまくったのだった。
421/07/12(月)23:49:25No.822932102そうだねx4
かといって、毎度毎度そんな風に、水が差されるとは限らないわけで。
ここ一番の大舞台、迎えたレース直前。
僕とダイヤは個別控え室で、最後のミーティングをしていた。
していた、はずだった。
「じゅるるるっ♥じゅぼっ♥ぐじゅずっ♥んぶじゅっ♥じゅぽっ♥じゅるじゅぼぼっ♥」
「あひ…ぃ…!」
せめて大きな声は出すまいと必死に耐える僕を嘲笑うかのように、濁った水音が控え室に響く。
ダイヤは膝立ちの体勢で、テーブルに腰掛けた僕のおちんちん──ダイヤにこう自称するように強制されている──を、これ以上ないほど下品にしゃぶり立てていた。
何しろ身長差がありすぎて、僕が立っている状態ではダイヤがしゃがんだとしてもうまくフェラチオができないのだ。
僕としてはミーティングを早々に切り上げて、後はダイヤの集中時間に充てたかったのだけど。あれよあれよという間にズボンを脱がされて、急に抱っこされたと思ったらテーブルの上に座らされて、今に至る。
幾度となく僕のものをしゃぶってきたダイヤは回を重ねるごとに技術を向上させて、今や苛烈な舌技で僕を責めるようになっていた。
521/07/12(月)23:49:45No.822932211そうだねx2
舌のみならず頬、喉、時には歯すらも使って、縦横無尽に口腔をうねらせる。僕の小さなおちんちんは、嵐の荒波に飲まれた小舟のように翻弄される。
「あ…ぃっ、あへ…んぅぅ…! ひぎっ…いぃ〜っ…!」
「…♥ んーぢゅ、むちゅっ♥じゅるっ♥じゅるるる〜…♥ ………ぷはっ♥」
「いぎっ……あぇ?」
急に責め苦から解放されて、我ながら間抜けな声が漏れた。
常に射精寸前の、あるいは射精のさなかのような快楽に揉まれていたというのに、急に何もない寒夜に放り出されたように、下半身が冷やされていく。
「な…なん、で」
「……ねぇお兄さん、覚えてますか?」
ダイヤは僕の疑問には答えない。聞こえもしなかったかのように、逆にこちらに問うてくる。
「お兄さんが、私をレース場に連れて行ってくれた日のこと。私が、お兄さんを肩車してあげた時のこと」
「おぼ…覚えてる、けど」
ああ、呂律が戻ってきてしまった。頭が冴えてきてしまった。せっかくダイヤに気持ちよくしてもらえてたのに、気持ちよくするの邪魔するなんてひどい。
未だ性感に支配された身勝手な思考のまま、どうにか生返事を返す。
621/07/12(月)23:50:12No.822932356そうだねx3
「あの日、私の中で何かが変わったんです。お兄さんの体重を感じて…いいえ、『感じられなくて』。本当に、羽を持ち上げてるかと思うくらい、見た目通り華奢で、軽すぎるお兄さんを抱き上げて。私は思ったんです」
「…」
「あぁ、この人は、私の憧れだったお兄さんはなんて…『情けなくなっちゃったんだろう』、って」
「──!」
「…あは。おちんちん、ぴくっとしましたね? 私に『がっかりされて』、マゾ心をつつかれて、反応しちゃったんですね」
「うぅ…」
「いいんですよ、お兄さん。私はお兄さんが、たとえどんなに情けない、チビガリの、負け犬根性が染み付いた、よわよわマゾでも…一生涯かけて、愛してあげられますから♥」
ダイヤは諳んじながら、僕の目を見て、腕を伸ばす。
そのまま、僕の身体をひょいと持ち上げて──そのまま、地面に直立させた。
まるでぬいぐるみか何かを扱うような挙動に、何事かとダイヤを見上げる。
どくん。
逆光の中からこちらを見下ろすダイヤに、胸が高鳴る。
「ふふ…お兄さん♥真っ赤になっちゃって…かわいい♥」
まただ。以前から、ダイヤに見下されると感じるドキドキ。
721/07/12(月)23:50:49No.822932582そうだねx2
「お兄さんのその顔…ダイヤがこうやって見下ろすと、お顔が真っ赤になってもじもじしちゃう、その感情」
「あぅ…っ」
ダイヤに指摘されて、ますます顔が熱くなる。
自分でも知らないこの感情は、何となく、とっても恥ずかしくて、隠しておきたいものだと。
だからこそ。ダイヤに暴かれてしまうことに、殊更に期待感を募らせているのだと──。
「身長差偏愛(アナスティーマフィリア)。そう呼ぶのだそうです」
「あな…?」
急に出てきた耳慣れない言葉に、目を白黒させる。
「極端に身長差がある相手に、『身長差を感じさせられることで』性的興奮を覚える…そういう性癖だそうですよ」
「性へ…っ」
言われてみればその通りなのだけど。ダイヤに、それを感じさせられている本人に、あっけらかんと指摘されてしまうと。
股間などよりよほど恥ずかしい、心の恥部を開陳させられているようで、落ち着かない…!
「ですから…ほらっ♥」
「わ…えっ!? ダイヤ!?」
急に与えられた情報に混乱した心の隙を突いて、ダイヤが再び僕を抱き上げ、そして。
821/07/12(月)23:51:39No.822932863そうだねx2
「こんな風に♥体格の違いを実感させられると…♥かわいいおちんちん、反応しちゃいますよね♥」
僕の股間に顔を埋めるように、対面した状態で僕を肩に座らせた。
これは、まるで…。
「ふふ…♥以前してあげた肩車の逆バージョン、です♥それにしても…相変わらずとっても軽い…♥」
そう、肩車のちょうど逆。僕とダイヤが極端に体格差がついているからこそ可能な、今まで見たことがないような、常軌を逸した体位だった。
「ひっ…お、落ち…!」
なにせ、高い。とにかく高い。ダイヤの正確な身長は知らないけれど、肩車をされている僕の視点は今、2メートルをゆうに超えているだろう。
普段より遥か高い位置に心の準備もなく押し上げられた僕は、まるで命綱もないまま、脚立の上に座らされたかのような感覚をおぼえていた。
「大丈夫です、落としたりしませんよ♥…ただ、このままの状態で気持ちよくなってもらうだけ♥です♥」
「んひぃ!?」
あろうことかダイヤは、こんなアクロバティックな体勢のままで、フェラチオを再開してしまった。
921/07/12(月)23:52:15No.822933070そうだねx2
常識では絶対に有り得ない体位での口淫。お尻の浮遊感とおちんちんから伝わる快感で、僕の脳は揺さぶられていた。
僕にできることはダイヤの頭に抱きついて、振り落とされないようにすることだけ。そうすると腰がダイヤの口に密着して、ますます責めのバリエーションが増える。
脳が危険信号を出して、視界を明滅させていく。その感覚が浮遊感と接続され、生命の危機を以て急速に射精へと導いていく。
「んっ…うぅ〜!」
「あっ♥射精ました…♥ふふ、相変わらず早ぁい…♥」
息も絶え絶えになりながら、がんばって射精する。僕は体力がないから、ダイヤが「早い」と嘲るような短時間の性感でもほとんど限界だった。
それでもダイヤとエッチするようになった直後みたいに、射精のたびに気絶するようなことにはならなくなっただけ成長していると思うけど。
1021/07/12(月)23:52:39No.822933202そうだねx2
「んー…んくっ♥ふふ…ごちそうさまでした♥では…サトノダイヤモンド、出走いたします♥」
「うぅ…ぁいや…ぁんばってぇ〜」
「…♥」
返事の代わりにひらりと袖をはためかせて、ダイヤは控え室を出ていった。
下ろされたソファーに寝転がったまま、控え室のモニターを見上げる。
パドックで愛嬌を振りまくダイヤが、他のウマ娘からぎょっとしたような顔で見られていたのが、なぜか印象的だった。
1121/07/12(月)23:53:06No.822933354そうだねx2
『これは…速い速い! サトノダイヤモンド、サトノダイヤモンドだ! 最終コーナーで既に、既に差し切っている!? 驚異的、もはや異常ですッ! 最終コーナーですべてのウマ娘を置き去りに、長く鋭く凄まじい末脚、サトノダイヤモンドが今! 圧倒的な実力でゴール板を駆け抜けた!! 他のウマ娘は未だ直線で競り合っておりますが、サトノダイヤモンド! 一足先にウイニングラン〜〜ッ!!』
1221/07/12(月)23:54:03No.822933697そうだねx2
信じがたいものを見たような実況。場内に響くどよめき混じりの歓声。
僕も同じ気持ちだった。確かにダイヤの武器は膨大なスタミナと鋭い差し脚の両立ではあるけれど、それでも以前のレースで…それどころか練習でさえ、ここまでのパフォーマンスは発揮できていなかったのに。
「ダイヤ…」
「呼びましたか? お兄さん♥」
忘我の境地にあった僕は、思わず漏れ出た呼び声に返答があったことで意識を取り戻す。
控え室に、ダイヤが戻ってきていた。
レース直後の紅潮した顔で、僕をじっと見つめている。息は荒く、全身から湯気を立ちのぼらせながら。
「お兄さん…。ダイヤは頑張りました。一生懸命走りました。圧勝しました。ですから…ダイヤにご褒美、くれませんか?」
しおらしい言葉とは裏腹に、ダイヤの醸す雰囲気は肉食獣のそれで。
その恐るべき眼光に。獣じみた息遣いに。辺りに立ち込めるダイヤの匂いに。
僕はふらふらと、光に吸い寄せられる蛾のように、近付いていって──抱きついた。
1321/07/12(月)23:54:24No.822933826そうだねx2
一般的に、レース直後のウマ娘には近寄るべきではないと、トレーナーは指導される。
戦場の高揚をそのまま持ち帰ったウマ娘は、極度の興奮状態のままにトレーナーを傷つけてしまうおそれがあるためだ。
たとえウマ娘の側が意図しなくとも、ヒトとウマ娘の膂力差は文字通りに致命的となりうるためだ。
…けれど、この時僕は。
サトノダイヤモンドというウマ娘に、殺されるつもりで、抱きついた。
本気で、ダイヤになら殺されてもいいと、食われてもいいと、そう思って抱きついた。
それほどまでに、戦場を駆け抜けたダイヤは──綺麗だった。
「お兄さん…っ♥」
「ダイヤ…ダイヤはすごいよ。強くて、速くて、優しくて、あったかくて、本当に、本当にすごい。僕…僕は…ぐすっ」
「もう…何でお兄さんが泣くんですか…♥」
「うぅ…ぐすっ、ごめんね…ごめんダイヤ、泣き虫の僕で、情けない、『お兄さん』失格の僕で、ごめん…ひぐっ」
涙が止まらなかった。ダイヤが勝ったのが嬉しくて、どう考えてもダイヤに見合う自分じゃないのが悲しくて。
殺されてもいいと決意したダイヤの美しさが、今更になって恐ろしくなって。
1421/07/12(月)23:54:56No.822934033そうだねx2
そんな僕を、ダイヤは優しく抱いて、背中をさすってくれる。
まるで、僕を傷つけるすべてのものから、僕自身の自責からすらも、僕を守ろうとしてくれるかのように。
僕が泣き止むまで、ダイヤはずっと、そうしてくれていた。

「…落ち着きましたか?」
「う…うん。ごめんねダイヤ、みっともなくて…」
「いえいえ、ダイヤはみっともないお兄さんも好きですから♥」
「うぐ…」
お互いうまくクールダウンできたのか、僕もダイヤもまともに会話ができるようになっていた。
僕の身体だけは、ダイヤの胸の中に預けたまま。暖かさとダイヤの匂いが、とっても安心するから。
「…匂いませんか? お兄さん」
「うぅん…ダイヤの匂い、僕は好きだから」
「もう…♥それじゃヘンタイさんですよ♥元々ですけど♥ …でも、よかったです」
「…?」
ふと、表情を翳らせたのが気になって。視線だけで、何が?と問うてみる。
1521/07/12(月)23:55:21No.822934176そうだねx2
果たして、返ってきたのは絶対に聞きたくなかった事実だった。

「いえ、先ほどのレース…たぶん周りの子たちに、お兄さんのおちんちんさんをしゃぶったの、バレちゃってましたので」

「………え」
「ウマ娘は嗅覚が鋭敏ですから…でもお兄さんが臭いと思わないなら、私はそれでいいです」
「僕がよくないよ!?」
大変だ。さっき他の子がびっくりしてたの、そういう理由だったのか。
え、じゃあ僕、大事なレース本番直前に担当ウマ娘にフェラさせるような鬼畜野郎だと思われたの? 社会的に死ぬのでは?
「大丈夫ですよ…♥ お兄さんが社会から爪弾きにされても♥ 私が責任を持ってお兄さんを養いますから…♥」
「ぜんぜん大丈夫じゃなーい!」
ダイヤの胸の中でじたばた暴れながら、僕はこの後に待ち受けるであろう世間からの制裁を思い、ひたすらに憂うのだった。
1621/07/12(月)23:55:36No.822934255そうだねx2
なお。
僕とダイヤの行為は案の定周囲にもバレていたのだけど、「あのちんまいトレーナーがドデカいサトノダイヤモンドを力ずくでどうこうできるわけがないのでサトノダイヤモンドが手を出したんだろう」という理由で口頭注意のみと相成った。
寛大なご処置には感謝するけれど、それはそれとして納得しがたいものであったことを、ここに記しておく。
1721/07/12(月)23:56:52No.822934686そうだねx2
「…はい、マッサージ終了。今日のトレーニングメニューはここまでだから、指示通りにアイシングして、それ以外のセルフケアは慎んでね」
「はいっ! お疲れ様でしたっ!」

僕がトレーナーになって、早いもので10年の月日が流れた。
サブトレーナーを辞し、初めて個人で担当したウマ娘が幼馴染で。
その幼馴染と色々──本当に色々──あった3年間を駆け抜けて、現在。
僕は相変わらず、トレセン学園でウマ娘たちの指導にあたっていた。
ダイヤの時の実績を買われ、チームを指導してみないかとの打診もあったのだけど…謹んでお断りさせていただいた。
僕の体力じゃ、きっと複数のウマ娘を監督するほど保たないと自己判断したのが一つ。
そして、もう一つは──。
1821/07/12(月)23:57:24No.822934865そうだねx2
「ふぅん…では、今日はウォーミングアップと練習後のマッサージだけ、と」
「うん…っ、ふんっ、そうだよ…! それ以外は何もっ…!」
寝室に備え付けのキングサイズベッドに、長身の美女が寝転んでいた。
肉付きの良い肢体の上で、矮躯の少年が一生懸命、身体全体を使って奉仕している。
「…そのわりには全く力が入っていませんよ? 効果のあるマッサージなんですか? これ」
「それはダイヤがでっかいから…」
「あら…大きな私に不満が? 今更すぎませんか?」
「ち、違うよ! その…ぜんぜん手応えがないから、自分よりずっとおっきくて強いんだって思うと興奮する…」
「ふふ…正直でよろしい、ドヘンタイさん♥」
ダイヤは楽しげに笑って、脚先でマッサージの再開を促す。
僕が今何をさせられているかというと、他のウマ娘に対して行ったスキンシップの類を逐一報告して同じことをダイヤに行う、というものだった。
妻であるダイヤを大切にするために、他のウマ娘に(いかに担当といえど)入れ込みすぎないよう釘を刺す目的があるらしいのだけど。
1921/07/12(月)23:57:41No.822934955そうだねx2
なにせ、ダイヤはとても大きいので。担当ウマ娘に行う施術とはわけが違って、非常に体力を消耗するのである。
1人分で限界なのだから、チームなんて担当できるわけもない。
…それにしても、ダイヤは本当に大きくなった。
さすがに身長の伸びは落ち着いたものの、引退時点ではついにトレセン学園最長身ウマ娘の座を勝ち取り、親友のキタサンブラックよりも頭一つ大きいほどにまで育った。
かてて加えて引退後には全体的に肉付きもよくなり、現役の頃より僕との体格差が大きくなってしまっている。
こうして寝そべるダイヤの背中の上で飛び跳ねてみても、びくともしない。牛とか象とか、巨大な動物の上に乗ってるような錯覚すら覚える。
「……今何か、失礼なこと考えませんでしたか?」
「考えてないよ!?」
「そうですか…うん、もういいですよ。今日もあなたの非力さで担当ウマ娘に手を出すなんてことは絶対無理だということが証明されました」
「うぅ…」
2021/07/12(月)23:57:59No.822935045そうだねx2
毎日の『報告』を受けている時のダイヤは、口調が冷たくてちょっと怖い。結婚してから僕のことを「あなた」と呼ぶようになったのはいいけれど、この呼び名、以前より距離ができてしまったような感じがして時折ちょっと寂しくなる。
「…もう♥そんなにいじけないでください♥」
「わぷ」
器用に寝返りを打ったダイヤが、仰向けの姿勢で僕を抱き寄せる。
語尾がちょっと跳ねて、僕への接し方を切り替えたことを明示してくれる。
「ごめんなさい、『お兄さん』♥お兄さんがダイヤ一筋なのは分かっているんですが、どうしても他の女の子の話を聞いていると妬けてしまうんです…♥」
「むぐ…大丈夫、分かってるよダイヤ…むしろ僕こそ、ダイヤを不安にさせてごめんね」
謝りつつも、僕はこの時点で既に興奮を抑えきれずにいた。
『報告』の後にはいつも、『ご褒美』がもらえる。ほとんどの場合ダイヤがえっちなことをしてくれる権利で、毎回とろとろになるまで搾られてしまうのだけど。
今日のダイヤは、いつもとほんの少し、様子が違っていた。
2121/07/12(月)23:58:16No.822935126そうだねx2
「…ねぇお兄さん? いつもお兄さんのこと、ダイヤが一方的に気持ちよくしちゃいますから…たまにはお兄さんの方が、ダイヤを『使って』気持ちよくなりたいな〜って、思いませんか♥」
「えっ…」
悪戯っぽく微笑むダイヤ。僕はいきなりの展開についていけず、二の句を継げないまま。
「いつもお兄さんを性的に蹂躙するわるーいダイヤを、お兄さんが正義のおちんちんで懲らしめる…そんなえっちを、してみたくないですか♥」
「そ…そんなの…」
してみたくないわけではない。僕は自分でも認める甘えたがりのマゾだけど、それでも男だから。男らしくダイヤをよがらせる日を、夢想したことがないといえば嘘になる。
だから、
「や…やってみたい! 僕だってダイヤを気持ちよくしてあげたい…!」
「…♥」
二つ返事でOKした、のはいいのだけど。僕はこの時点で、ある重大な見落としをしていた。
すなわち、以前似たような文句で誘われた時、僕が何をして、どういう展開になったのか、ということを。
2221/07/12(月)23:58:45No.822935306そうだねx2
「えぇ、それでは…始めましょう♥ …はい、どうぞ♥」
「よし、やってやる…ぞ…?」
目の前には、悠大に寝そべるダイヤの裸体。腕も脚も自然に投げ出され、無抵抗で僕の前に横たわっている。
けれど、それだけ、だった。
「お兄さんには今から、私の身体で好き放題してもらいます♥…ただし」
「ただし…?」
「条件が2つあります♥1つ目は『おまんこ禁止』♥おまんこに反撃されておちんちんがびっくりしちゃったら可哀想ですから、またの機会にとっておきましょうね♥」
「う…うん」
羞恥を感じながら頷く。確かに僕のおちんちんでは、ダイヤのつよつよおまんこには勝てそうにない。
「そして2つ目は『私は一切手伝わない』♥お兄さんがどんなにおねだりしても、私は何もしてあげません♥お兄さんの力だけで、私を懲らしめてください♥」
「そんなぁ…」
思わず、不平の声が漏れる。強くて頼りになるダイヤに手伝ってもらえないのに、ダイヤをわからせられるわけが──。
2321/07/12(月)23:59:11No.822935450そうだねx2
「お兄さんなら大丈夫♥きっとわるーいダイヤの弱点を見つけて、わからせえっちができちゃうはずです♥お兄さんのこと、ダイヤは信じてますよ♥」
「…!」
そうだ。ダイヤを懲らしめるのに、ダイヤの力を借りてどうする。僕一人の力で、ダイヤに感じてもらうんだ──!
俄然やる気を出す僕を、微笑ましげな表情で見守るダイヤ。ダイヤに見守られているだけで、心の奥底から力が湧いてくるような気さえした。
かくして、僕の人生最大の戦いが、ここに幕を開けるのだった。

「まずは、おっぱいから…って、重っ…!」
「ふふ…重たいでしょう? 片方で4.5キロ…両方合わせて10キロ近くありますから♥」
「じゅっ…!?」
「身体も胸も大きいと、このくらいの斤量になっちゃうんです♥ …さて、お兄さん♥こんな重たーいおっぱい、お兄さんは勝てますか?」
挑発的に、手を使わずに身じろぎする。大きすぎて横に流れたおっぱいが、量感たっぷりにどゆんっ、と揺れた。
その動きだけで、必死におっぱいを持ち上げる僕の手が跳ね飛ばされそうになって、改めて体格差を実感する。
2421/07/12(月)23:59:35No.822935587そうだねx2
そもそも、片方だけで両手でも余るような大きさの肉風船を、非力な僕の手で持ち上げ続けるということ自体、相当無理がある。
僕の手は既に痺れて、感覚がなくなりつつあった。
「うぅ…重いよ〜…ダイヤ、支えるの手伝ってぇ…」
「く…ふふっ…♥もう…ダメですよお兄さん♥約束しましたよね♥お兄さんは私に頼ったりせず、一人で私をわからせるって♥」
「う…ぐすっ…」
呆れたように嘲笑われて、思わず視界に涙がにじむ。
その笑いに、いつもの優しいからかいではなく、本気の失望のエッセンスを感じ取ってしまって。
ダイヤに失望されたかもしれないという絶望感が、ただでさえ脆い僕の涙腺をさらに緩めていた。
「ぐす…じゃ…じゃあ、胸がダメなら…お口で…!」
「おっと♥それはだーめ、ですよ♥お兄さん♥」
「…え? な、何で」
「それはですねぇ…お口は、お兄さんのおちんちんにとって♥おまんこと同じくらい、苛烈でこわーいものだからです♥」
「えっ…」
2521/07/13(火)00:01:13No.822936252そうだねx2
「ねぇお兄さん? 『お口まんこ』って、よく言いますよね? つまりは、そういうことです♥ダイヤのお口は、お兄さんには劇毒…おまんこと同じ、こわーいものなんですよ♥…お兄さんは、そんな恐ろしいものに、大事な大事なおちんちんを突っ込んで…無事でいられると思っていますか?」
「ひぃっ…!?」
ダイヤの語りに、思わず気圧されて後ずさる。
冷静に考えれば、フェラなんて毎日のようにされているし、そこまで恐ろしいものではないはずなのだけど。
今の僕は、おっぱいを相手に情けなく敗走したことと、ダイヤの大きな女体に対する畏怖によって…すっかり萎縮してしまっていた。
ダイヤの言うとおり、お口まんこに挿入して、反撃されちゃったらどうしよう。好き放題搾られて、嬲られて、殺されちゃったらどうしよう──僕の心は被害妄想に囚われて、ただただ怯えるばかりになってしまっていた。
「ふふ…♥大丈夫です♥お兄さんのよわっちい攻めでも♥きっと気持ちよくなれるところが♥ダイヤの身体にもあるはずですよ♥たとえば〜…そこ♥とか♥」
「え…そこ、って…?」
2621/07/13(火)00:01:33No.822936387そうだねx2
ダイヤの視線の先。日頃おっぱいに遮られている視界は、仰向けに寝ることで視線の到達点を明示して。
そこは、ダイヤの、
「………おへそ?」
「はい♥ お兄さんの可愛いおちんちんであれば…『そこ』も、穴になりますよね♥」
「………」
絶句する。
確かに僕は華奢だけれど、ダイヤのおっぱいを持ち上げられないほどに力がないけれど。
それでも、ダイヤを責められる箇所が、こんな性器でもなんでもない場所しか、ない、なんて──。
「……ねぇ、お兄さん♥」
「…」
逡巡する僕の耳に、染み込んでくる最愛の人の囁き。

「……ダイヤの身体を『使って』、身勝手に気持ちよくなる約束…守ってくれます、よね?♥」

そんなことを言われてしまったら、僕に選択肢など、最早残されてはいなかった。
2721/07/13(火)00:01:48No.822936470そうだねx2
「んくっ…あひ…っ、うんぅ…っ、んあっ…」
「〜〜〜ッ♥ そう、そうですよお兄さん♥男らしくへこっ♥へこっ♥と犯して、ダイヤをわからせちゃってください♥がんばれ♥がんばれ♥」
仰向けに寝転んだダイヤの女体に、上から覆い被さって。
明らかに小馬鹿にしたようなダイヤの囁きをBGMに、懸命に腰を振る。
まるで巨大な生命に寄生する、惨めな虫のよう。
「あぅぅ〜…んぅ、あひんっ…」
「…ねぇお兄さん、気付いてますか♥今の、この状況♥」
ダイヤに身体を擦り付けるようにして、ただ必死に絶頂を求める僕に、ダイヤが問いかける。
これ以上なく、嘲るように。またはこれ以上なく、憐れむように。

「お兄さんは、ダイヤを使って…『床オナ』、してるんですよ♥♥」
2821/07/13(火)00:02:06No.822936581そうだねx2
「えぁ…床、オナ? そんな…」
「ふふ…だってそうでしょう♥ ダイヤのこの、お兄さん好みのおっきな身体を前にして♥今まで搾られるばかりで、どうやったら女体を堪能できるか知らなかったお兄さんは♥こうやって♥ダイヤの身体を『使わせてもらって』、なっさけな〜いオナニーに耽るしか、方法がないんですもの♥」
「そ、そん…な」
反論しようにも、言葉が出てこない。
実際、その通りなのだ。ダイヤと出会ってこの方、ずっとダイヤに搾られて、ただひたすらに受け身で愛されてばかりだった僕は。
どうやったら女の子を気持ちよくしてあげられるか、どうやったら女の子で気持ちよくなれるか、そういった知識を習得できないまま、彼女と結婚して今に至るのだ。
「んうっ、あくっ、ひどいっ、あっ、ひどいよぉっ…」
精一杯抗議しながら、僕の腰は止まらない。
ダイヤのおっきな身体に全身を委ねて、彼女の身体に甘えながら、快楽だけを享受する…そんな虫ケラが、今の僕で。
自分の惨めさを痛感して、それでも、その惨めさこそが、快楽に変換されていく。
2921/07/13(火)00:02:45No.822936808そうだねx2
「お兄さん♥イきそうなんですかっ♥私の身体を使って♥みっともないオナニーに耽りながら♥」
「あっ、イくっ、イっちゃう、あう、ダイヤっ、ダイヤぁっ」
「いいですよっ♥どんなお兄さんでも♥恥ずかしいドマゾのお兄さんでも♥ダイヤは赦します♥ですから♥ほら♥イく時はダイヤに♥ちゃんと報告して♥」
「イっ、イきますっ、イかせてくださいっ、射精っ、射精させてくださいっ!」
「〜〜〜っ♥♥はいっ♥お兄さんっ♥かわいいお兄さんっ♥いいですよっ♥許可しますっ♥イってもいいです♥…」

「…イきなさいっ♥♥♥」

ぴゅくっ、ぴゅぷ…とぷ…ぴゅ…。
ダイヤに赦しを得た瞬間、下半身の感覚が喪われる。
甘い痺れに支配され、自分の意志とは関係なく、精液が漏れ出していく。
男らしさとは無縁の、促されるままの吐精。
最高に気持ちいいマゾアクメをキメさせてもらいながら、僕は達成感に酔いしれていく。
3021/07/13(火)00:03:09No.822936944そうだねx5
ダイヤに促されるまま、ダイヤの身体を使わせてもらって、ダイヤに赦されて射精するなんて。
あぁ、僕はなんて、
なんて幸せなのだろう──。
3121/07/13(火)00:04:27No.822937407そうだねx5
大長編すぎる…
3221/07/13(火)00:04:46No.822937534+
今読み終えたがまさかここまでのレスが全部本文とは…
3321/07/13(火)00:04:46No.822937535+
ウワーッ!?大作ー!!
3421/07/13(火)00:05:51No.822937966+
oh
3521/07/13(火)00:06:04No.822938041+
長距離適性SS!?
3621/07/13(火)00:09:24No.822939196+
なんというか…身長差からどんどん尖っていくな…
3721/07/13(火)00:09:47No.822939363+
サトちゃんが魔物娘的な何かすぎる…
3821/07/13(火)00:09:58No.822939438+
超大作すぎる…最終回はちょっと感慨深いものがあるな
3921/07/13(火)00:10:46No.822939778+
身長差サトトレ大好き
4021/07/13(火)00:11:17No.822939984そうだねx6
というわけで長らくお付き合いいただきましたダイヤちゃんとチビマゾお兄さんのお話はこれにて完結と相成りました
これまでお読みいただいた方々に心より感謝申し上げます
改めて実感しましたが長編はきっついので今後は短編で勝負していきたいと思っています
fu156843.txt
これまでの文を(今回も含め)まとめましたので後ほどお時間ある時にでもお読みいただければ幸いです
4121/07/13(火)00:12:50No.822940547+
いやーいいもの見た…
4221/07/13(火)00:13:38No.822940834+
多分もっとも女性観を破壊されたトレーナー
4321/07/13(火)00:14:15No.822941066+
スタミナがありすぎるかもしれませんね
4421/07/13(火)00:15:45No.822941574+
txtなのに容量が91KBもあるのすげえ…
4521/07/13(火)00:18:34No.822942614そうだねx2
別作品の怪文書でもそうだったんですけど長編は連載続けていくと後半になるに従って「あ…書かなきゃ…書かなきゃ…」ってなる性分なのです
どうしても以前出力したものの続きを書くのには気力が要りますね
あと今回一番しんどかったのは以前書いた氷ウリの時と違って渋に上げてるのでその分の作品タイトルを考える作業が待ち受けていたことでした(そもそも上げる必要もないので自業自得ではありますが)
4621/07/13(火)00:21:38No.822943683+
文章量とハートの量で殴ってくるスタイルの怪文書は久々だぜ…
4721/07/13(火)00:22:06No.822943833+
氷ウリの続き物というとダンデ戦で絶対零度チャージしたやつか?あの人だったのか…
4821/07/13(火)00:22:09No.822943847+
長距離適性がありすぎる…
4921/07/13(火)00:23:58No.822944453+
>txtなのに容量が91KBもあるのすげえ…
45000字
原稿用紙110枚以上!
5021/07/13(火)00:25:42No.822945075+
ええい!もっとかけ!いえ書いてください……今度は続きじゃ無くてもいいので………
5121/07/13(火)00:31:02No.822946819そうだねx1
今回もタイムスタンプ付きで渋に上げました
imgでも渋でも高評価をいただき本当に恐縮です
韓国の方から感想ツイートいただけた時は本当にたまげました
>氷ウリの続き物というとダンデ戦で絶対零度チャージしたやつか?あの人だったのか…
そうですポケスペ氷ウリ書いた者です
当時手書きしてもらったレールガンパルシェンと告白ホップは今でも大事に保存しています
5221/07/13(火)00:33:19No.822947516+
だんだんチビお兄さんがルカくんに思えてきた
5321/07/13(火)00:38:22No.822949126+
新たな性癖の扉を開けたよありがとう
5421/07/13(火)00:42:35No.822950447+
たぶんこれ新しく担当し始めた子もチビお兄さんのこと良くない目で見てるよね
5521/07/13(火)00:45:00No.822951161そうだねx1
>ええい!もっとかけ!いえ書いてください……今度は続きじゃ無くてもいいので………
一応いくつか構想はできてるのでタイミング見て執筆していきたいと思います
書くとしても1話完結ですが!続きものはもう無理!


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