「はいぃ~…もっと奥の方も……はふぅ……」 更衣室に気持ちよさそうな声が響く。体操着の上を脱いで半裸の彼女は無防備に脇を晒し、その肢体をまるごと彼に預けている。 その彼も、男禁制のはずの部屋に土足で入り込み好き放題彼女の体をまさぐっている、と書けば週刊誌のいいネタにでもなりそうである。しかし、この蜜月に見える行為も当人らからすればかなり切迫したモノなのだ。 「わ、私の背中……汗かいたので拭いてくれませんか~……」 最初、こう彼女が肌を晒したときは性的な好奇心と自罰感情だけが渦巻いていた。しかし薄く目を開け、その背中が肌荒れの兆候を見せていたことを確認するとそれらの不埒な感情は一気に吹き飛んだ。 メイショウドトウ、彼女は年頃にしては過剰な重荷を抱えている。一つは見た目通りたわわに実った──いや、やや実りすぎてしまった胸の果実、そしてもう一つは、ウマ娘であることを差し引いてもよく働く肌の汗腺である。 胸のそれは、基本的に無い方が動きやすいことに異論があるものはいないだろう。少し体をひねるだけでも重量が遠心力を生み、普通の人よりもよっぽど力を消費してしまう。物理的に体の可動域も視野も狭まり、学者の中にはこうした事項を身体的ハンデとして大真面目に研究するものも存在する。 彼女においてもそれは顕著で、更に汗かきの体質が加わるとどうなるか。 満足に手を届かせない部位に汗が溜まり、それが少しずつ老廃物を貯めこみ、炎症を起こす。今はまだ軽傷であるが、気づけなかったらどうなっていたことか。 「は、はいぃ……んっふ……んふふっ……す、すみません……ちょっとくすぐったくてつい……」 そういう事情があって、彼は彼女の体を丁寧に拭いてやることに決めた。今は大分収まったが、いつ再発するとも限らないのでこうして練習後にボディーシートを持って更衣室に上がり込むのが恒例となった。誰かが入ると不味いので、最後の施錠を担当する代わりに利用時間超過の許可を得た上だ。 ぱちん、と音を立てて留め金が外れる。それと同時に重力に追従する乳を腕で抑え、なんとか大事な部位だけでも隠す。 片方の手の甲で重量溢れる餅のごときそれを持ち上げてすっともう片手を差し込む。 「んっ……」 付け根からしっかりシートを当て、擦れないように慎重に汗を吸い取っていく。 「はぁ……っん」 冷感剤が空気に触れて心地よい冷たさを生む。同じようにもう片方。 「はぁ~……」 拭き終えたら、パウダーをぽんぽんとはたきつける。多少の汗は吸収し、不快感を和らげてくれる。 谷間も念入りに拭いた。背中、腹、脇、これで今日の分は終わりである。道具を片付け、足早に退室しようとする。 彼も男性である以上、この行為に思うことが何もないわけがない。ただ今はそうした性欲よりも、彼女の体を清潔に保ちたいという義務感が勝っているだけなのだ。 「あ、あのぅ~……」 いままさに扉に手を掛けようとした手を申し訳なさそうな声が阻止する。理性がきりきりと悲鳴を上げるのを飲み込み、振り返った。 おなざりに着なおしたジャージから、肌面積を増した下半身へ視線が飛びつく。ハーフパンツを落とし、むっちりと肉が付いたふとももに頼りない三角形がむぎゅむぎゅと揉まれている。 「し、下も…シて頂けないでしょうか~……」 曰く、胸部に視界が遮られて上手く拭けないとのこと。今まではそれでも自分でやっていたじゃないか、とは、その魅力的な脚の前では言葉にならなかった。 ふにふにと動く足の指を舐めるように拭いた。踵を過ぎ、弾力有るふくらはぎをほぐしながら手を上らせていく。内もも、裏ももまで丹念にシートを這わせ、その下の弾力を全神経を済ませて堪能する。自分では目つきが鋭くなっているのも息が荒くなっているのにも気づいていない。 「んん……あっ、そこも……くふぅ……」 実際隅々まで丁寧に拭かれるのは気持ちいいらしい。しかしその声も、今は妙に艶めかしく聞こえてよろしくない。 生脚をまるっと綺麗にして、彼の理性はもう息絶え絶えである。震える手をなんとか取り上げ、今度こそ誘惑から遠ざかることが出来ると、 「し、」 「下着の……下も……」 そう思っていた。 正面から抱き合う姿勢で、彼女の豊かな曲線美に手を這わせる。薄く張った布の下に滑り込むと、たっぷり肉を付けたひだを持ち上げるように拭いていく。 「うぅ……ん」 手の中でシートの表裏を変え、谷の奥まで手を伸ばす。背中から股にかけてゆっくりと。彼の理性はもうとっくに干からびている。 「~~~~っ………」 異物が通り抜けた後に場違いな清涼感が通り抜ける。脳をくすぐるその感覚に無意識にふとももがすり合わされる。 指を伸ばして会陰、そしてその先の秘裂の淵に触れる。 「くひゃっ……!」 僅かに届かないのがもどかしく、悔し紛れにひっかくようにして手を引き戻した。刺激に驚いた彼女からとろけるような嬌声が上がる。 新しいシートを乱暴にむしり取り、彼女の背中をがっしり押さえて女性の秘部へとためらいなく腕を伸ばす。 「ひっ……❤」 やすやすと下着をくぐり、股の間、鼠径部のひだに指を添わせる。その周辺だけおなざりに拭いて、シートをくしゃくしゃに投げ捨てた。 「ああっ……いや…です❤」 体を固定したまま、今度は毛の生えた丘を片手でしっかり捉える。既にしっとりと濡れていたそこはすんなりと武骨な指を受け入れた。 「はいっ……❤て……ぅぅ❤」 くちくちと指を動かせばみるみる内に蜜が溢れ、ぐちぐちと音が濁っていく。それと同時に彼女からも強くしがみ付かれ、柔らかいものが腕で潰れていく。 ぴん 「はひぃいん❤❤❤❤」 余った親指で硬く腫れた豆を弾くとあっさり絶頂に達し、立っていられないのか寄せられる体の重みが一気に増す。それをしっかり抱き止め、静かにプラットホームの上に彼女を寝かせた。 ぐずぐずにとろけたショーツを剥ぎ取り、がっつくように自分のジャージを脱ぎ捨てる。 「あっ……ああ……っ♥」 血管が浮き出し真っ赤にいきり立つ肉棒が姿を現す。鈴口には既に先走りが雫を作り、それはまるで獲物を前にした獣のようでもあった。 ずりずりと力の入らない体で必死に遠ざかろうとするも、それが逆に男の嗜虐心を焚きつける。あっという間に大きな腰を掴まれ、一息に肉の杭を、どちゅん、と打ち込まれてしまった。 「んぎっ…❤いっ……❤」 未通の穴を引き裂かれる痛みと待ちわびたオスが自身を貫く歓びが濁流のごとく彼女の脳を押し流す。 散々焦らされた反動はすさまじく、胎内で激しくのたうち回っては自分専用に雌穴を喰い広げていく。更に傘を広げるカリ首がひだを乱暴にならし、膨れ上がった亀頭が嵐のように子宮の門を滅多打ちにする。 「ああ”っ❤❤もっとぉ❤❤❤ゆっくいぃぃっ❤❤❤❤」 ぼちゅぼちゅと結合部から音を鳴らし一心不乱に牝牛のごとき体を蹂躙する。 横側へ流れていた乳を両手で寄せ、そのぴんっと立ち上がった先端を両方一気に口へ含む。彼女の乳が長いから成せる技である。 「すっ……!?ちゃぁ❤❤やぁっ……だめぇ❤❤❤ですぅ❤❤❤❤」 舌でつつき、唇で甘噛みする。上半身は童心に返って乳に吸いつき、下半身は悪い大人として存分に女を食い荒らす。いずれにしろ彼女は搾取される方で、抵抗することはまるでできなかった。 この豊かな乳から母乳が噴き出したらどんなに素敵だろう、そんな考えが彼の腰を後押しする。抽挿のテンポが上がって睾丸がきゅうっとせり上がる。膣内では今にも破裂しそうなほど竿が膨れ上がり、知識の薄い彼女にも本能的に何が起こるかを察させる。 「あああっ❤❤なか❤❤❤なかはだめですぅ❤❤❤❤❤っ❤❤❤❤」 なけなしの理性が必死に拒絶を叫ぶ。しかし屈しきった本能は、熟れた体の使い道を理解したように彼に必死にしがみつく。 (孕ませて❤その強い種を育てさせて❤) そんな無声の懇願を受け取ったように、大きく彼の体が震えた。 「~~~~~~っ❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤❤」 どくん、どくん、腰が痙攣するたび塊のごとき精が直に子宮へ運ばれていく。それに呼応するように彼女の体もびくん、びくん、と跳ね、一滴も漏らさないように尻を振って位置合わせの手伝いをする。ぶちまけられた精塊は胎の中でほどけ、お目当てを探すべく無秩序に泳動を始めた。 ───最も、最近生理を終えたばかりの胎に喰いつくべき卵は一つも残っていないが。 ずるり、と、全てを吐き出し終えた竿が力なく抜け落ちる。抜けるときに擦れて敏感な体に爪痕を残し、また軽く絶頂を誘った。 ぺちぺちと頬を叩いてグロッキーな彼女を起こすと、そのままシャワー室へと連行した。ぐったりした彼女を支えながら手際よく汗にまみれた体を洗っていると愚息が復活してしまったので壁に手を付かせ二回戦に持ち込んだ。後ろから乳が暴れないように押さえこみ、先ほどよりも深い位置でもう一度精を解き放った。脚を持ち上げて口づけを交わしながら種を付け、二人とも床にへたり込んで溶け合うように肌を重ね合った。 ずうっとそんな調子でなんとか更衣室を出る頃には、既に寮の門限時刻が迫る頃だった。 以後彼らが更衣室で事に至ることは無かった。ただし関連は不明だが、メイショウドドウ名義の外出届が週に一度の頻度で提出されるようになったという。