中央のトレーナーに就職して教官とチームのサブトレーナーの経験を半年ずつ。
私は独り立ちした新人となって模擬レースを走る新入生のウマ娘達を見ていた。
タイムが優秀な子や磨けば光る素質を秘めた子を見出して先輩達が声を掛けにウイナーズサークルへ集まる。
年配トレーナーは「二度三度走りを見て決めても良いし、恋のような直感でも良い」と。
レースの流れを知る練習でもある為、パドックのお立ち台に上がって名前を呼ばれ準備運動をし、
ゲート入りの順序で本番さながらに進行する。
次々とゲート入りして行く中で、目に留まったウマ娘が一人居た。
何かに耐えるような表情と仕草が全身に現れていた。武者震いかもしれない。
そんなトレーナ達の期待の声があったが、彼女はスタートで出遅れ、終始内股気味でフォームも乱れてビリ。
「あの5番は遅かったけど、胸はすげぇ揺れダぁッ!?」
男性トレーナーが側に並んだサブトレーナーのウマ娘に蹴られたが無視する。
出走表で名前を確認している間にその娘の背は観客席下にある施設への入り口に移っていた。

内股のままでよろめくような足取りと前傾姿勢に思い当たる節がある。
有望株が揃った注目レースのゲートが開く音と共に私は物陰へ消える彼女の姿を追った。

観客席下にはコース整備やトレーニング器材の収納庫、更衣室などの設備がある。
当然トイレもあり、薄暗い通路を駆け足で手洗いを目指す。
耳と尻尾のピクトグラムが表示されたドアの前で一度足を止めて念の為、ゆっくりと扉を開く。
癖のある豊かなハーフツインテールには模様とベルトの髪飾り、花を象った赤いリボンの耳飾りは左に。
彼女はタイル張りの床に尻をつけてへたり込んでいて、短パンは股から裾にわたって湿り気を帯びていた。
真新しく濃いアンモニアの匂いを漂わせる液体が僅かな傾斜に沿って流れ動く。
「まーぁべらす、ばぁーっどー………」
自らの尊厳が崩れた上に、他人に粗相を目撃されてしまい、大きな瞳から更なる涙が頬を伝って零れる。

「間に合わなかった、かー……」
ゼッケン5番マーベラスサンデー。
きっとこの娘は緊張によって尿意を催してしまうのだろう。
私と同じように。
学芸会の時、運動会も、大学受験も、トレーナーライセンス試験も尿意との戦いだった。


個室からトイレットペーパーのロールをホルダーから外してマーベラスサンデーに歩み寄る。
屈んで視線を合わせて同じ視線で意思疎通する事が大切だ。
「自分で立てる? 拭ける?」
幸いにも湿りは股間や太腿までで、彼女が履く靴までには至っていなかった。
「う、うん。できる……」
祖母の介護で慣れてしまったので拭く事に抵抗は無いが、初対面では余計に尊厳が傷つきかねない。
滴らない程度に水気を吸わせ、彼女だけを個室へ押し込む。

学生時代から使い続けている地味なミニリュックから必要な物を取り出して半開きの扉から手渡した。
「シューズを脱いだらマットの代わりに新聞紙は床に敷いて。防臭ポリ袋に脱いだパンツと短パン入れて、口は縛って」
「はぁーい……」
覇気の無い返事が戻ってくるが、大丈夫と思いたい。

排泄物で汚れている物を扱うのは精神的な負荷が大きい。例え自分のであっても。
「もう一度お尻の方までよく拭いて。これ履いて。あ、洗ってあるやつだから」
チャック付きのポリ袋に入れたショーツを彼女に手渡す。
まさかに備えて持ち歩いていた物がこうして活用されるとは思いもしなかった。
下半身の不快感と裸から解消されれば多少は精神的に余裕が出るだろう。
個室に連なった掃除用具入れの扉に手を掛けると運良くそのまま開いてくれた。
少しでも時間稼ぎの為に清掃中の黄色い看板をトイレの外へ設置しておく。

用具洗いの蛇口にゴムホースを繋いで放尿の名残を水で洗い流していると、個室のドアを半開きにして彼女が上半身だけを出した。
「えーっと……パンツ履けたよ」

「うん。えらい」
私は着ていたウインドブレーカーを脱いで渡した。
男性用の4Lサイズは自分が着ても股下までの裾がある大きさで、これも万が一に備えた物だった。
「これを羽織って誰も来ない内に更衣室まで行って着替えて帰るのよ?」
リックから出した名刺の裏にトレーナー室の番号をベストのポケットに差したペンで書き添えて持たせた。
「上着とパンツはここに持ってきて」
「マーベラス!! ありがとうトレーナーさん!! あ、大丈夫……?」
実を言うと、この状況で誰かがトイレに来てしまうのではないかと緊張が続いていた。
そして彼女が本来の明るさを取り戻した事で安堵と同時に一気に緩み、限界を超えた。
マーベラスサンデーが居る個室の隣に飛びこんでベルトを緩め、ズボンとショーツを一緒に下す。

便座に腰を下ろして0.4秒、股間から噴出す尿音が個室からトイレ全体に響く。
個室の扉を閉めていては間に合わない。漏らした時に備えていた物は既に無い。
選択の余地など無かった。


心配と突然の行動に驚き、借りた上着を抱きかかえたまま見てしまったのは、
自分の粗相を何一つ嫌がらずに始末してくれた素晴らしいオトナが小用を足している姿だった。
「ま、ま〜べらぁすぅ〜……」

シモの世話をしたり、排泄シーンを見たという家族か親子並みの異常で強烈な絆が結ばれた。
冴えないド根暗で勉強しか取り得の無い私と、ハイテンションでポジティブなマーベラスサンデー。
輝くような美しい日々を過ごすけれど、それはまたいつか。

いい…………

原作マーベラスサンデーの放尿癖を落とし込んだらこうなるだろうとか
サポカもそれっぽいらしいとか
マーベラス!!

おしっコンビ

百合鴨葱かと思ったら…お前！

明るくいい子なマーベラスが下の失敗をしてる姿はおにんじんにくる

ある意味最高のパートナーだこれ

この2人の初うまぴょいは壮絶な事になりそうですね…目が離せません…

なんで初っぱなから三女神を悪いものとして認識してるんだよ！

おにんじんがマーベラスしてしまう！！

マーベラスチャージ!!

Low■■■■□□Limit　ﾏｰﾍﾞﾗｽｻﾝﾃﾞｰ

Low■■■□□□Limit　ﾄﾚｰﾅｰ

おさえてください

ワーオ！メトロン！

尿意ですよね？

もっと負荷をかけるんだッ！

ウワーッ！？距離感バグってるー！？

マーベラスな距離感のぶっ壊れ方だ…

…マーベラス☆

部屋に帰ってきたマーベラスの雰囲気がいつもと違うことに気づく同室ネイチャ

古事成語でありそうだよねお互い恥ずかしい姿見せ合ったからこそ固く結ばれた友情的な

これは距離感壊れてもしゃーない....

友情とか相棒というよりも同志って感じ

>耳と尻尾のピクトグラムが表示されたドア
単にウマ娘用って話かもしれんけどあの世界だと男女トイレのピクトグラム分かりやすそうだな…

鴨葱かと思ったらレズかと思ったら特殊性癖だった

最終的に吹っ切れてパドックで噴射することになるの？

鴨がネギしょって便器に入って流されてった…