「じゃあご褒美の内容を決めないとな」
Tカードには二種類あるそうだ
一つ目はポイントを溜めて、欲しいご褒美に必要なポイント分を支払って引き換える貯蓄型
二つ目はポイントが一定数に到達する毎にご褒美を与える累積型
テイオーが持って来たのは貯蓄型だ。累積型はスタンプカードタイプなのだとか
「うーん…10P、30P、50P、80P、100Pの五種類ってところか？」
「そうだね。そのくらいがいいかも」
「んじゃ次はご褒美の内容か。10Pは…はちみードリンクでいいか」
「ぶー！何か投げやりじゃない？」
「ポイントの低いやつなんて手軽な方がいいんだよ。ほら、どんどん決めるぞ」
そうやっておやつをあーんして食べさせる、テイオーの行きたい所に二人で出かけるなどご褒美を決めていく
一部、別に普段でも叶えてあげるようなご褒美もあったが都合がいいので黙っておいた
「よし、これでいいな」
決めたご褒美と必要ポイント数、何をやったらどれだけポイントが入るか等の情報を端末に入力する
ポイント付与は手動だが、こういった情報は全てアプリで自動管理してくれるというのだから便利な物である

「…あっ、そうだ」
「ん？何々？どーしたの？」
「いや、この手のやつってこういうのがお約束だなって思ってさ」
そう言って俺は端末を操作し新たにご褒美を打ち込んだ
『1回だけ何でもテイオーの言うことを聞く券：1000P』
『1日何でもテイオーの言うことを聞く券：5000P』
「どうかな？必要ポイント的にもネタとしてはいいんじゃないかと…テイオー？」
何故かテイオーの目つきが変わっていた。物凄く真剣な目で端末画面を見ている
「…トレーナー、これホント？」
「えっ？ああ、勿論」
項目を入れたのは面白半分だが、嘘をつくつもりはない
そもそも必要ポイント数が多いのでそう簡単に取れるものではない。1000Pは相当大変だ
ましてや5000Pなんてコースレコードを数回取るくらいでなければ無理だろう
まぁ、仮に取った所でテイオーならば無理な命令はしてくることはあるまい、うん
「ふーん、何でも言うこと聞いてくれるんだぁ…そっかぁ…」

テイオーがやる気に満ち溢れた顔で何か呟いている。そんなにこのカードやりたかったのか？
「ねぇトレーナー、さっそく今日の分のポイントちょーだい？」
「はいよ」
端末にカードを通してポイントを加算する。トレーニング内容を加味して4ポイントだ
「むー…少ない…」
「そんなにホイホイとポイントあげたら俺が干上がっちゃうよ。毎日くらいの頻度ではちみー飲まれたくないぞ」
「そんなのには使わないよ！勿体ない！」
好物をそんなの扱いとはどうしたことか。何か気に障ること言ったかな
「…トレーナー、ボク近いうちに慣らしで何本かレースに出たいんだけど、いい？」
「GⅢでもGⅡでもいいからさ。お願い」
「珍しいな。勿論いいぞ」
急にレースに対して参加意欲を出すテイオー。会長越えを目指してGⅠだけに目標を定めていたのにどういう風の吹き回しだろう
しかしトレーナーとしてはレースに出て実力を示してくれるのは嬉しいので了承する
取り合えず中距離でいくつか見繕っておくとしよう
「そしたらしばらくはレースを念頭に置いた練習だな、明日から始めようか」

「そうこなくっちゃ！ふふん！テイオー様の実力を見せてあげるから期待しててね、トレーナー！」
「ああ、テイオーの勇姿を楽しみにしてるよ」
テイオーの宣言を聞いた所で今日はお開き。テイオーを寮の前まで送る
「それじゃテイオー、また明日」
「あっ、待ってトレーナー！これあげる！」
「ん？何くれるんだ、って…Tカード？」
渡されたのはTカードだった。テイオーの持つ貯蓄型ではなく、累積型だ
「何でこれを？」
「それはね、TはTでもテイオーのT！テイオーポイントカードだよ！」
開いてみるとデフォルメされたテイオーの顔のスタンプが押してある。5ポイント溜まっていた
「ポイントが溜まる度にボクもトレーナーにご褒美あげるから！内容は秘密だけど楽しみにしててね！」
「とりあえず5ポイント到達のご褒美あげる！…トレーナー、いつもありがと！チュッ❤」
そう言って投げキッスをするテイオー。しかしその後みるみる真っ赤になって寮に駆け込んでしまった
そんな可愛らしい姿に頬が緩む。テイオーのご褒美か…
――少しだけ、明日からの毎日が楽しみになった

終わり
ツタヤ行ったらなんとなく思いついた
トレーナーの6割がTカードのご褒美に何でも言うこと聞く券を入れて大変な目にあってます

可愛い

なんでもとか言っちゃうから...

なんでもって言ったトレーナーが悪いよなぁ…

距離感間違えたなトレーナー

これは一向に貯まらないトレーナーポイントに焦れ脚してテイオーポイントのご褒美がどんどん過激になる流れ！

油断してるなこのトレーナー
URA優勝後が楽しみだ

これは爽やかなテイオーですよ

どうして猛獣の目の前に肉をぶら下げるような真似をしてしまうんですか…

やっちまったな

5ポイントで投げキスのテイオーポイントカードも大変だぞこれ

テイオーはなんだかんだ言っていい子だから一線超えるような事をしようとしても赤面して固まりそう

耐性ついたら止まらないよ

続けたまえ

トレーナーが地雷踏まなければ健全ですんだろうに

続けろ
G1勝利で10000ポイント貯めた後からでいいから

投げキッスでこれならわるいことはされないでしょう！
安心ですね！

誘ってるよねトレーナー…

いいでしょ？
無敵のテイオー様なんだよ？

5年はかかりそうだな…

下手だなぁテイオーさんは
欲望の使い方が下手

トレーナーポイントが上手く貯まらなかった時の保険かテイオーポイント

一回だけ何でもは核爆弾級でもOKということ…

久々のテイオー怪文書は臓物に染み渡る

テイオー怪文書は健康にいい

その後
トウカイテイオーは生涯無敗で現役を終え
その勝利数は三桁を超えたという

テイオーポイントカード
5ポイント到達…投げキッス
10ポイント到達…手作りお弁当
15ポイント到達…思い切りギュー
20ポイント到達…膝枕耳かき
25ポイント到達…添い寝
30ポイント到達…ほっぺにチュウ

>テイオーポイントカード
>5ポイント到達…投げキッス
>10ポイント到達…手作りお弁当
>15ポイント到達…思い切りギュー
>20ポイント到達…膝枕耳かき
>25ポイント到達…添い寝
>30ポイント到達…ほっぺにチュウ
KENZEN過ぎる…

>KENZEN過ぎる…
累積型だぞ
6日目でほっぺにチュウだぞ
1ターン後どうなる

クラシック三冠ボーナス1000P
春古馬三冠ボーナス1000P
秋古馬三冠ボーナス1000P
こんな感じで設定して痛い目見そう

セイチョウテイオーのあたりでテイオーポイントカードの何でもゆうこと聞くってのに手が届きそうになるんだ

なんでもっていうことは…つまり、なんでもっていうことですよね？

>>KENZEN過ぎる…
>累積型だぞ
>6日目でほっぺにチュウだぞ
>1ターン後どうなる
そらほっぺに2回チュウよ

>そらほっぺに2回チュウよ
可愛いかよ…

>>KENZEN過ぎる…
>累積型だぞ
>6日目でほっぺにチュウだぞ
>1ターン後どうなる
流石に1日5ポイントも付くってことはあるまい…

>これは一向に貯まらないトレーナーポイントに焦れ脚してテイオーポイントのご褒美がどんどん過激になる流れ！
褒めてくれた！5000ポインツ！！