ぶちり、ぶちり、と肉が肉を食い分けていく。 文字通り腹を食い破られるような痛みに少女はシーツを握りつぶして耐える以外のすべを持たない。 裂け目からは破瓜の血が、目尻からは破瓜痛に悶える涙が、鈴口からは喜びにむせぶ先走りが滲んでいた。 とうとう剛直の全てを胎に収めきり、大蛇のごとき一物は獲物に牙をかけた喜びに震えていた。 目下の少女は新たに与えられる痛みが無くなったことで幾分か平静を取り戻したようだ。 「痛かったろ」 と慰めと共に頭を撫でてやれば、じわりと緊張がゆるむのが分かった。 そのまましばらく先ほどのように体を撫でていると、強張った膣が弛緩し徐々に肉棒に馴染んでいく。 与えられているモノの意味を脊髄が理解し、手助けをせんとばかりに蜜を吐き出させる。 「いいか、ゆっくり動くぞ。力抜いてろよ」 そう言葉をかけ、抽挿を開始する。馴染ませ解した甲斐もありほどよい絡みつきで陰茎を刺激される。 未熟な体故に締まりは極上で、気を張らないとすぐに果ててしまう。味わうように、じっくりと抜き差しを続ける。 不安そうに結合部を凝視する彼女も、徐々に開発が進んでいるのか、頬が緩み声が漏れる。 普段おっちゃん、おっちゃんと慕う娘同然の声が、自分の業物で善がっている事実をありありと感じさせる。 ブラをまくり上げ、ふるふると動く乳を揉むたびに睾丸に精が充填される気分になるのだった。 あくまでこれは彼女を男に慣らす練習である。そういう建前をふと思い出し、自分だけ好くなるのはいかがなものかと思い立った。 そうなれば縦の抽挿を止め、腰を回すように動かす。 断続的な刺激が止んでやや物足りなさそうにこちらを見上げる彼女に、視線で待てをする。 気分は娘の為にプレゼントを持ってくる父親だ。きっと喜んでくれるだろうと、期待しながら辛抱する。 しばらくぞりぞりと内壁を摺り上げていると、一瞬、 「んっ……」 彼女の声が艶を増した。 それを見逃すはずもなく、摺り上げる箇所をどんどん絞っていく。そこに近づくたびに嬌声の頻度が増し、併せて締まりもぐっと良くなる。 そして、彼女の弱点は完全に暴かれてしまった。 ごりゅんと一際強く摺り上げる。 「いんっ♥」 その嬌声を合図に、ねちっこい攻城戦が始まった。昔とった杵柄で様々な角度から彼女の弱みを虐げる。 「きゃん♥あっ♥はひっ……♥」 穂先が抉りこむたび耐え難い快楽が波のように彼女の脳を浸す。それは多感な時期の少女が知ってはいけない類のもので、 「あ♥あん♥やめ、ん♥あぎっ♥」 必死に抵抗しようと細腕が分厚い体を押しのけるが、快楽にまみれた脳では十分に力が出ず、むしろ手の柔らかさは餌となって攻め手に拍車をかけてしまう。 「あはっ♥だめぇっ♥なんかくるっ♥♥♥うあぁぁぁっ♥♥♥♥♥♥♥」 というが早いが、攻め立てる槍を食いちぎらんばかりの締まりが襲った。 「ぐ!?ううっ……」 一際顔が歪み、全身が軽く痙攣する。下腹部に感じる生ぬるい熱が彼女から噴き出した蜜であることを理解すると、かつてない充足感でいっぱいになった。 くたり、とへたり込む彼女への慕情が限界を超え、無いも同然だった理性は完全にすり切れた。 「うおおおっ、ネイチャ、ネイちゃん!!!」 体を前へ倒し彼女を完全に抱え込む。体躯の差からすっぽりと腕の中に収め、逃げ場を完全に奪った。 先までの相手を思いやる抽挿ではない。上半身で完全にロックした肢体に腰だけで欲望を何度もたたきつける。 波も引かぬうちに杭打ちを決められる彼女はたまったものではない。絶望的な密度の快楽が弱った脳髄を叩く、叩く。 叩いて、叩いて、脳裏に跡が残るのは必至である。嬌声が絶叫じみてくると流石にヤバイと思ったのか口をその大きな手で覆い隠した。 快楽を逃がすために体をよじることも、声を上げることも許されなくなった哀れな少女に、大の大人が煮えたぎった欲望を突き立て続ける。 商店街、肉屋の二階はいまや居住区ではなく、一人のウマ娘と男の繁殖部屋と化した。 どれほど続いたか分からない交尾も終わりが見える。 理性で、あるいは行為が終わることの勿体なさから押さえ続けた睾丸が限界を迎える。 種付けの時を予感し、荒ぶる本能が無意識に言葉を投げかける。 「ネイちゃんっ、出すぞっ、嫌ならちゃんとっ、言わないとっ」 「っ♥あ”───♥あ”───っ……♥」 形だけの譲歩であったがしかし、初夜としては残酷なほどの悦でギタギタにのされた彼女に返答するだけの自我など残っていない。 反射的に漏れる喘ぎを都合よく受け取り、毒蛇の頭が膨らみ始める。 『おっちゃん、豚肉400ちょうだい』 『飲み過ぎだよ、もう……』 『相談があるんだけどさ…』 実娘が去ってから娘同然に猫かわいがりしていた少女。 卑屈な面もあるけれど、それでも夢に向かって邁進していた彼女。 年相応の恋心を拗らせ、獣の巣に丸腰でやってきてしまった彼女。 かわいい、かわいい、目に入れても痛くない彼女。 「うおおおおっ……!出、るっ──────……」 その胎内、女性の象徴で、白い猛毒が熱を持って爆ぜた。 肉棒が脈打ち、おぞましい液を絶え間なく吐き出す。 見ることも触れることも許されないはずの不可侵領域を白濁が迸る。 本来愛したものにのみ開かれる聖域を、所詮は他人のはずの精が蹂躙した。 毒液は子宮に達し、壁面にこびりついた。子を孕むに十分熟した内膜に浸透し、神経全部から脳へと勢いよく侵食する。 脳に達した毒はまた違った絶頂を彼女に与え、清純そのものの脳はすっかり歪んでしまった。 誰に認められるまでもない。少女の純潔は、その愚かな浅知恵によって、邪悪な毒蛇に食い尽くされるに至ったのだった。