母の赤子になって3ヶ月が経つ。 芦毛の少女を胸に抱き上げた母が、少女の背中を優しく叩いた。 その少女が呑気を軽く吐き出すと、母はベッドにその子を寝させ、先程まで一緒に食べていたにんじんチャンプルーと、離乳食の片付けに取り掛かった。 自分の食器も洗い場に運び、ごちそうさまを告げる。 そしてすぐにノートPCに向かい、トレーニング記録の作成に取り掛かった。 最近はとみに頭痛がする。大会に備え、トレーニングと準備を重ねているが、まだ足りない。 目標タイムはクリアしている。母は想定通りの結果を出してくれている。そこに疑問の余地は無い。 しかし、周囲は常にそれを脅かす結果をはじき出してくる。 迫る危機感。だが母に無理を強いることは出来ない。全ては自分の指導不足だ。 洗い物を一通り終えた母が、様子を覗いてくる。目を合わせられない自分の頭を優しく抱き、いい子いい子、と頭を撫でてくれた。 貴方は一人ではないのだから。いつか交わしたような言葉。二人で成長していけば、きっと良くなる。母の言葉に、痛みを訴える頭がほぐれていく。 泣く、というほどの大層な感情の発露ではなかった。しかし、歪む目尻と霞む目を押さえていると、母は芦毛の少女も連れてきて、この子も応援していますよ~、と少女の身体を預けてきた。 その小さな身体を抱くと、かすかな息が漏れるのがわかる。 お洗濯、してきますね。母はそう言って、洗濯場へと足を向ける。 抱っこした芦毛の少女を抱き寄せる。小柄な身体から、柔軟剤とベビーパウダーの香りがする。 少女が身にまとうショートオールの前のボタンを、ひとつひとつ外していった。 すぐに、少女の白い肌をわずかに覆う、綿のジュニアブラが現れる。腕を上げてやると、抵抗なく持ち上がる。柔らかいゴムで支えられたブラは、軽く引っ張るとすぐに脱がすことができた。 その下にあるのは、ささやかな大きさの割に、若干大人びた印象の乳首が乗っている胸。 指でつついてみると、子供の頃に買ってもらったパック入りのグミを思い出す固さのそれを、軽く口に含んでみる。 自分自身も子供に戻った気がして、涙腺が緩んでくる。 芦毛の少女を抱き上げる。驚くほどに軽い。 少女の目は半ばに開き、虚ろな瞳は寝ているのかどうかも曖昧だ。きっと眠たいのだろう。 手足はぽかぽかと温まり、頬も少し上気している。ベッドに戻してあげようと思った矢先、下の下着が少し湿っていることに気づいた。 赤子なのだからそういうこともあるだろう。しかし、確かめてみると、どうもそういうことではないようだった。 作業椅子の腰掛け、膝の上に向かい合わせに座らせる。少女は胡乱な目で身体をこすりつけてくる。 尻尾はふわり、ふわりと左右に揺れ、わずかに感情の宿った緩んだ目が合った。 思いの外、陰茎はするりと中に入っていった。 下着を汚してしまったことを躾ける、などという意図はない。赤子なのだから、欲しがるものは与えてあげなければ。それが保護者の役割だ。 小柄な体が跳ねている。下から強く突いても、腰、背中、首と衝撃を柔らかく受け止めているのがわかる。 身体が柔らかいのは優秀なアスリートの証拠だ。トレーナーとして誇らしい。 きっとウサギ跳びを指示する度に、この光景を思い出してしまうだろう。鼠径部に当たる尻の薄さに背徳感が高まる。 銀の髪がさらさらと煌めく。晴れの京都で見るこの色はさぞ美しいのだろう。そう思いもう一度突き上げると、腹呼吸が圧迫されたようなくぐもった音を上げた。 与えられているのが快感なのかどうか、それを知覚できているかどうかを赤子に問うのは難しい。 瞳孔の開いた心あらずの目を見ていると、自分にも余裕が無くなっている。 締め上げてくるリズムはステイヤーの走る呼吸にも似て、競り合うような限界をこちらにも突きつけてくる。 先程まで赤子のように寝ていたこの少女に、どれだけの体力があるというのか。 しかし、幼い少女なら孕むまい。自分で出した結論に、安心して膣内に射精した。 少女の身体は弛緩していたが、時折痙攣するように陰茎を絞ってきた。 まだ足りないとでも言うのだろうか。赤子のくせに。 満足した芦毛の少女はまたとろんとした目に戻っていき、ゆっくりと目を瞑ると、寝息を立て始めていった。 熱を孕んだそこから陰茎を引き抜く。汚れてしまった下着を替えるべく、洗濯場の母の元へ腰を上げた。