「あのー……すいません」
いつものように夜勤をしていると、ウマ耳を気まずそうに畳んだ少女がおずおずと声をかけてきた。
彼女の顔は見覚えがある。この学園でも指折りの実力株として名高いトウカイテイオーさんだ。
学生が出歩く時間ではないはずだが……と訪ねてみると、どうも担当トレーナーの部屋に忘れ物をしたため取りに行きたいらしく。だが眠っているのかドアが堅く閉められ入れないのだという。
それは一大事だ。頭の硬い警備員であれば今日のところは諦めて帰っていただくところだが、私たちは違う。
まず彼女の外泊許可証を差し出し、一筆書かせる。予め理事長の署名と捺印が印刷されており、あとはウマ娘が名前を書くだけで効力を発揮する優れものだ。
それを預かり、彼女に合鍵を差し出す。これでよし。
お礼を言うトウカイテイオーさんに手を振り、業務を再開する。
空似はいい月が浮かんでいた。我が使命に身を引き締めながら、「助けてくれぇ！　もう出ないぃ！」という変わった鳥の鳴き声をBGMに、今日も私はこの素晴らしき仕事をやり遂げるのだった。

クソザルすぎる

仕事しろ

エアグルーヴの言うこと聞いて部屋の戸締りもきちっとしておけば…

>仕事しろ
してるじゃないですか

理事長これいいんですか！？

>理事長これいいんですか！？
奨励ッ！

警備員が仕事してくれるから鍵の破損が怒らないんだ

扉を破壊されないように鍵を渡してるんですよ？

厄介なファンとかしつこいマスコミとかは排除対象だがウマ娘たちからトレーナーを警備する必要がありますかあなた

トレーナーさんから赤い玉が出たらどうすんのさ

非犯罪化という奴ですね
麻薬も不法侵入も合法にしてしまえば検挙率0なんですよ

>トレーナーさんから赤い玉が出たらどうすんのさ
トレーナーさんの体調管理は警備の管轄外ですね

備品や施設の破損は防いでるから良しとしよう

>>理事長これいいんですか！？
>奨励ッ！
>まず彼女の外泊許可証を差し出し、一筆書かせる。予め理事長の署名と捺印が印刷されており、あとはウマ娘が名前を書くだけで効力を発揮する優れものだ。

そりゃトレーナーの部屋に入るのが不審者だったら止めますよ
でも担当のウマ娘がトレーナーに部屋に行く
身元もはっきりしてるし忘れ物を取るという理由も明確なんだからそれを問題だというのはおかしいでしょう

当初はそんな目的じゃなかったけど合鍵を手に入れた事で…