二次元裏@ふたば

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396317 B21/05/31(月)23:09:48No.808569140そうだねx3 00:10頃消えます
「…だから、いつもいーっぱいがんばってる人は甘えたい時があるんだってさ」
「ふーん」
テイオーの話をなんとなく聞きながら、溜めていた書類整理をしていると…
「もー!ボクの話ちゃんと聞いてるの?」
「あー、聞いてる聞いてる」
「ほんとー?」
疑っているのか、その後しばらくは頬を膨らませて、じいっとこちらを見ていた。
「…まあいいや!それでね、トレーナーもそんな時があったりするのかなーって」
「甘えたい時があるか…ってことか?」
「そう!」
甘えたい。
成長するにつれてそんな感情はなくなっていくものだ。いや、たとえ湧いてきても抑えつけてしまうから、認識できなくなってしまうのか…どちらかは分からないが。少なくとも…
「あんまりないかなぁ」
「えーっ!?…ないのー?」
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/05/31(月)23:10:04No.808569239そうだねx3
「なぁんだ、せっかくトレーナーを甘えさせてあげようかなーって思ったのにー」
「なんだそりゃ」
「…だって、いっつも頑張ってくれてるし。何かしてあげられたなーって」
どうやらテイオーは、親切心で言ってくれていたようだった。ありがたいことだ。
「ありがとう、気持ちだけ受け取っとくよ」
「むー…」
「……あのねトレーナー」
すこし真剣な顔つきになって、またテイオーは話し始めた。
「ボクね…昨日の夜、見ちゃったの…カイチョーがトレーナーさんに…その…すっっごく…………甘えてるとこ、うん…甘えてる、とこ…たぶん。…きっとそういう気持ちとか、疲れとか…溜め込んだりするとタイヘンなことになっちゃうんだよ」
…なんと、あのルドルフが。
いやいや、皇帝の名で知られる彼女とて一人の少女だ。そんな日もあるだろう。
「…だから、そうなっちゃう前に発散しないとダメなんだよ!たぶん…」
221/05/31(月)23:10:35No.808569453そうだねx2
いつの間にか手も止まっていた。テイオーがあまりに真剣に話すものだから…
担当ウマ娘に甘える、とは…いや、思えば同期にもそんな奴がいたような気がする。少し抵抗はあったが…これほどの思いを無碍にはできない。
「…わかったよ、じゃあちょっとだけ甘えさせてもらおうか」
「ホント!?よーし…ふっふっふー!テイオー様に任せたまえ!」
自信満々にそう言った彼女の次の言葉は、意外なものだった。
「…で、何すればいいの?」
「…何も考えてなかったのか?」
「ち、違うよ!その…トレーナーがしてほしい事言ってくれるのかなーって」
注文制だった。
「…じゃあ、膝枕でもしてもらおうか」
「膝枕ね!おっけー!」
321/05/31(月)23:10:52No.808569551そうだねx3
ソファの上でさあ来いと言わんばかりにぽんぽんと腿を叩くテイオー。
その上に、静かに頭を乗せた。
「……おおー」
「…なんだよ」
「んーん、なんでもない!…にししー♪」
楽しそうに笑っていた。まあ、テイオーが良ければそれで良いか…そう思いつつ、イマイチしっくりこない頭の位置を何度か直していると…
「にぇひひ……んもー、くすぐったいよぉ」
「ごめんごめん」
「まあいいけどねー…ほれ、よしよし〜♪」
慣れない手付きで頭を撫でられた。テイオーにとっての最大限の「甘やかす」に相当する行為なのだろう。決して悪い気分ではない。
…その後しばらくして、眠くなってきた頃。
「…ねえー…ボク疲れちゃった」
「えー…」
421/05/31(月)23:11:09No.808569667そうだねx3
「…これじゃいつもと同じだな」
「えっへへ…やっぱこっちの方がいいよ!…ほら、もっとくっついて!」
疲れたと言ったテイオーが、その次には眠いと言い出したので、昼寝の体制に入っていた。…この狭いソファの上で、無理やり、ふたりで。
甘えさせてあげるとか何とかの話は、すっかり忘れているようだった。やっぱり、まだまだ…
「…あー、子供だーって思ってるんでしょ」
「…まあ」
「むー…でも…そう、ボクだって甘えたい時あるんだからー!」
「…いっつもじゃないか?」
「…………………すー…すー…」
「寝たフリするな」
「…ばれた?」
521/05/31(月)23:11:37No.808569837そうだねx3
「…でも、俺もこっちの方が良いかな」
「テキザイテキショってやつ?」
「そういうこと」
頭を撫でてやりながら、それを改めて実感する。こうしてテイオーを甘やかす側の方が向いている、と。
「…むふー」
にやにやと、満足げに笑うテイオーに、こちらも笑みがこぼれる。
…しかし、テイオーがあんな顔で話すほどのルドルフとは、一体どんな様子だったのだろう。叶うなら、少し見てみたいような気もする。…ああ、書類の整理も済んでいなかったな、そんな事をいくつか思いながら、すぅすぅと、今回は本物の寝息を立てているテイオーと共に、少しだけ眠った。
そして。
「ほら起きてトレーナー!トレーニングいくよっ!」
その日のトレーニングは、大いに捗ったのだった。
621/05/31(月)23:23:10No.808574197+
ルナちゃん…
721/05/31(月)23:24:12No.808574568そうだねx3
甘えるテイオーは体に良い…
821/05/31(月)23:47:18No.808582281+
妹感が凄い良いです
921/05/31(月)23:58:44No.808585934+
何だい今日はテイオー怪文書が豊作じゃないか…
甘々で好き
1021/06/01(火)00:05:22No.808588058+
膝枕に抵抗がない距離感いいですね


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