手に取ったルーズリーフを見て思い出す、あれは去年の菊花賞の後のこと
たまたまトレーナー室に一人でいた時に、トレーナーがいつも手に持ってあれこれ書き込んでいるこのルーズリーフが気になってつい盗み見ちゃったんだ
最初はよくあるトレーニングノートっぽい内容で、まだまだガキンチョだったボクへの愚痴とかも書かれてた
無事デビューできた事、ホープフルステークスでネイチャに負けて、真剣に走っているのはみんな同じだって痛感したこと、若駒ステークスで狩りを返したこと
あれ以来すっかりネイチャはボクのライバルだ。まあ三冠の阻止だけはさせなかったけどね

そんなノートの内容が変わったのはダービーが終わってから。ページを捲った瞬間鳥肌が立ったのを覚えてる
ノートのページが真っ黒。隅から隅までボクの脚をなんとかできないかって医学書から抜粋したメモ書き、ウマ娘の整形外科手術で有名な病院の連絡先や、ボクでも名前を知ってる有名なお医者さんからのアドバイス、他にもイギリスやフランスやドバイアメリカ香港…ウマ娘の足の手術で世界的権威な海外の先進的な病院に片っ端からアプローチした後の備忘録で埋め尽くされていた
今度こそ治るかもと言う希望、今度も駄目だった絶望。ペンでめちゃくちゃに書き潰されたページもあったし、なにかの「水滴」で湿ってしわくちゃになったページもあった

状況が好転したのは夏合宿突入直前、トレーナーの大学の同期の人がウマ娘のスポーツウェアや靴を販売するアパレルメーカーに努めてて、その人の紹介でメーカーがシューズや矯正具を作るときに監修するリハビリ専門のお医者さんを紹介してもらえた
あの人が脚を見てくれた途端に劇的にボクの脚のコンディションは良くなって、8月中にはもう今までどおりのハードなトレーニングをしても大丈夫だと太鼓判押してもらえたっけ、あの時は嬉しくてボクも思わず泣いちゃったし、トレーナーのノートはなにかの水で濡れてくしゃくしゃで、震えた文字でただ一言「もうテイオーはだいじょうぶ」ってだけ書いてあった

あれを見た時にボクはあの人を、トレーナーを本当に好きになったんだ
そしてこれからはあの人のために走る、そう誓ったりもした
ずっと我がままを聞いてもらってきたんだもん、今度はボクがトレーナーのわがままを叶える番なんだって、そう思った

菊花賞をコースレコードで勝ってからのボク達は勿論絶好調！まあネイチャやマックイーン相手に惜しい結果になることも時々あるけど、それでもトレーナーと決めた絶対に負けたくないってレースだけは一度も負けてない
次の目標はジャパンカップ、スペちゃんから託された日本総大将の名前に恥じないレースをして、一着をトレーナーにプレゼントするんだ
ボクはキミが一緒ならずっとサイキョーなんだから、今みたいに安心してすやすや寝ながら待っていてくれたまえ！
そして、勝って帰った僕を目一杯褒めてよね！

テイオー育成してて一番ドラマチックに感じた周回を怪文書にしてみました

いいドラマ作ってんじゃねえか…

リザルトで勝ったり負けたりするNPCいるとなんか燃えるよね

ゲームの中だとめっちゃあっさり流されるけど菊花賞までのトレーナーは死にものぐるいにあれこれやってるよねそりゃ…

骨折とか重いイベントあるのテイオーくらいなの？

>骨折とか重いイベントあるのテイオーくらいなの？
原作で言えば普通に何人も骨折通り越して安楽死してるよ！

もしかしてステ値次第で原作ルート行くのか！？ってめっちゃどきどきしながら育成した
普通に勝っちゃった

テイオーの足は子供連れの夏でも黒マント着た外科医みたいな人に頼ってたりしそう

明確に原作フラグ立てかけるのてとスズカさんくらいだっけ？

>テイオーの足は子供連れの夏でも黒マント着た外科医みたいな人に頼ってたりしそう
5000万か…

多分それプラスあんたの足も貰うとか言うぜあの大塚明夫

原作通りっちゃ原作通りのタイシンとか

テイオーは大丈夫！

たまにワクワクするような周回になるのはある

これまでのレースで手に入れた賞金の事考えても法外な値段請求されるのは間違いない
その後治った足で将来的に手に入れられる分で支払えとかいうだろうけど

リハビリ専門医つってるだろ！

テイオー育てたトレーナーならそれなりに稼いでるだろうし金でテイオーの未来が買えるなら喜んで出すよなそりゃ

蒸し暑いけどいい風部屋に吹いてそう

あの黒い医者こう言うの見たらなんだかんだいって金受け取らないよな

>蒸し暑いけどいい風部屋に吹いてそう
ネイチャが呼びに来るとテイオーもトレーナーに寄りかかって寝ててはいはい御馳走様って帰ってくやつ