二次元裏@ふたば

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334528 B21/05/29(土)17:02:34No.807679243+ 18:04頃消えます
「ふ〜、今日も大量にとれたねぇ」
ここはトレセン学園が所有する畑の一角にある温室
アグネスタキオンは、ハーブティーの材料を集めに今日も侵入していたのだった
「温室は、外にはないタイムやレモンパームやローズマリーなどがあって実に素晴らしい!
しかし、なぜか相変わらずミントだけはどんどん持って行けっていわれるのが不思議だねぇ?」
収穫物からできるであろうハーブティーの味を想像してテンションがあがったのか一人饒舌に呟く
そこに・・・
「あれは・・・ビワハヤヒデ君じゃないか?」


このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/05/29(土)17:03:18No.807679461+
午後、アグネスタキオンのラボ
いつものように収集した実験データをまとめ整理していたアグネスタキオン
「ん、ん〜〜〜」整理が一息つき、体を伸ばしながら壁にかけてあった時計を見る
ーーー午後三時
休憩するにはちょうど良い時間、アグネスタキオンは自身のトレーナーに「さぁ、休憩の時間だよモルモット君」と宣言する
ほかのハーブとは違い大量にとれたミントをタキオンは乾燥させずに洗浄後切り刻み手際よくティーポットに入れお湯を注ぐ
所謂フレッシュハーブティーである
トレーナーも慣れたもので、アグネスタキオンがハーブティーを用意している間に、持ってきた茶請けの取り出しテーブルに並べる
アグネスタキオンは破顔する
「今日は、モルモット君特製のスコーンかい?いいねぇ…素晴らしいよモルモット君」
その言葉が合図となり二人だけの茶会が始まろうとしたその瞬間
だだだだだだだだだだ・・・・
誰かが駆けてくる音がした
221/05/29(土)17:03:55No.807679635+
「タキオン!いるか!」
けたたましい叫びとともに勢いよく戸を開けたのはナリタブライアン
二人だけの茶会を完全に邪魔されたアグネスタキオンは不機嫌そうに眉を顰める
「なんだね?騒々しい、我々はいまお茶を楽しもうとしているのだ邪魔しないでくれたまえ」
だが、ナリタブライアンは意に介さずさらに続ける
「姉貴がどこに行ったのか知っているだろ!教えろ!!」
その様子にトレーナーに目をくべるアグネスタキオン、(何かしたんじゃないか?)と言わんばかりにトレーナーは黄色く光りはじめる
トレーナーの発光みたアグネスタキオンは、渋々…本当に渋々相手することに決めたのだ
321/05/29(土)17:04:32No.807679836+
「まずはこれを飲みたまえ、ミントティーには興奮状態を鎮める効果がある、今の君にはそれが必要さ」
と自分が飲むはずだったティーカップを差し出し飲むことを促す
促されるがままカップの中身を飲み干すナリタブライアン、
口腔の中に広がるミント由来のメントールの清涼感、それが彼女に落ち着きをすこし取り戻し始めた
そして、落ち着き取り戻したナリタブライアンは状況を説明し始めた



「なるほど、ビワハヤヒデ君は学校を抜け出し現在行方不明ということだね」
「ああ、姉貴は義兄貴…じゃなかった姉貴のトレーナーを簀巻きにしてつれさったんだ
あの姉貴があんなことをするなんて前代未聞だ、それでいなくなる直前に一緒にいたことが目撃されたタキオンのところに来た」
「なるほどねぇ、温室で出会った後きえたんだねぇ…」
アグネスタキオンは、トレーナーが口をつけて半分ぐらいまで減ったカップの中身を飲み干しながら思い出していた
421/05/29(土)17:05:20No.807680116+
「あれは・・・ビワハヤヒデ君じゃないか?」
温室でハーブを失敬していたアグネスタキオンはビワハヤヒデの様子を見て、彼女の様子がおかしいと感じた
何故ならば、草花が生えている地上でではなく天井ばかり気にしているからだ
「どうしたのかね?ビワハヤヒデ君?」
意を決したアグネスタキオンは、声をかけた
「ああ・・・タキオンか、いやここにバナナの木を植えられないかと思って見に来たんだ」
アグネスタキオンは、彼女の言葉に合点がいった
学園に所属しているウマ娘では珍しくニンジンよりもバナナの方を選ぶ行動を行っていたのは学園内で有名だったのだ
そんな彼女の事だから、学園内で栽培していつでもバナナを食べられるようにしたいのだろうという事であると推察できるのは容易だった
「なるほど…だがここの温室は冬場は氷点下にならない程度にはなるがバナナ栽培に適するほどの温度ではないぞ?」
その言葉に、ビワハヤヒデは耳がへにゃっと曲がり、心なしか髪の毛もしなっとしていた
その様子にアグネスタキオンは言う
「ふむ・・・だが代わりと言ってはなんだが東京から二時間強で行ける範囲のバナナ栽培をしているところを教えてあげよう」
521/05/29(土)17:06:03No.807680380+



「と、言うことがあったのさ」
「なるほど、姉貴はそこにいるんだな?」
「行くのかい?」
「ああ、勿論」
「一つ忠告しておこう、今の時間から行くのならばほぼ確定で泊まりになるからね
まぁ温泉地だから、宿泊する場所にはこまらないだろうがねぇ」
その言葉を聞いたナリタブライアンは何かをひらめいたような顔をしてそのまま素早く駆け抜けていったのだった
「いっちゃったねぇ、しかしバナナだけじゃなくワニやレッサーパンダやアマゾンマナティとかも注目すべき施設なんだがねぇアソコは」
そう言いながら、トレーナーが入れなおしたハーブティーを飲み始めるアグネスタキオンだった
621/05/29(土)17:06:33No.807680555+
ーーー熱川バナナワニ園ーーー
トレーナーを担いで出かけたビワハヤヒデは一旦東京駅に行き、特急に乗り車内で東京駅で購入した東京バナナを食べながら伊豆半島の熱川までやってきたのだった
そのまま、バナナワニ園に入った彼女は20種以上のバナナの木に圧倒されたり、パーラーでバナナパフェなどを楽しみようやく正気に戻ったのだった
「トレーナー君、今日はすまなかった、ここに来たかった衝動を抑えられなかった…」
「ハヤヒデに簀巻きにされたときはどうなるかと思ったが、デート見たいで楽しかったからいいよ」
「トレーナー君にそう言ってもらえるとありがたいが、しかしこれからどうしたものやら…」
辺りは暗くなり東京に帰るにも遅すぎる時間であったからだ
721/05/29(土)17:07:06No.807680722+
そこに…
「ビワハヤヒデ様とそのトレーナー様ですね?お迎えに上がりました」
そうビジネススーツの上から法被を来た男性が声をかけてきたのだった
いきなり声をかけられて戸惑う二人にさらに男性は続ける
「ミスターCBと名乗るかたが、あなた方2名の宿泊と送迎をご予約しておりましてそのためこちらに来させてもらいました」
ミスターCBという単語に思い当たったビワハヤヒデとトレーナー
「ブライアン、あいつめ・・・」
「どうする?」
「・・・たまには、姉想いの妹の好意を受け取ろうじゃないか」
そう言い、迎えの男性とともに二人は腕を組みながら歩いて行ったのだった
821/05/29(土)17:07:34No.807680873+
妹の好意で温泉宿に宿泊した二人だったが、隣の部屋に抱け!抱け!!!と念を送りながら耳をそばだてるウマ娘とそのトレーナーがいたことは言うまでもなく言うほどでもない
だが、後日・・・
「タキオン!姉貴と義兄貴は結局うまぴょいしなかった!!!!」
「私に一体どうしろと言うのだ!!!!!!!」
というやり取りがあったのはあまり知られていない事実である
921/05/29(土)17:09:34No.807681527+
唐突に温泉地に行きたいという毒電波がわたしに降り注いだので書いてみた
なんとか解毒できたのでバナナワニ園へ行くのでこれで失礼する
1021/05/29(土)17:09:38No.807681541そうだねx2
>妹の好意で温泉宿に宿泊した二人だったが、隣の部屋に抱け!抱け!!!と念を送りながら耳をそばだてるウマ娘とそのトレーナーがいたことは言うまでもなく言うほどでもない
>隣の部屋に抱け!抱け!!!と念を送りながら耳をそばだてるウマ娘とそのトレーナーがいたこと
こいつらさりげなく一緒に泊まってる!
1121/05/29(土)17:11:31No.807682229+
あのこのミント理事長が植えた…
1221/05/29(土)17:16:37No.807683849+
>あのこのミント理事長が植えた…
ミントの繁殖力は凄まじいから積極的に消費しないと畑が占領されてしまうんだよ
だから苦手なレース場のターフに放り込むみたいなマネは止めてくれたまえよモルモット君
1321/05/29(土)17:28:26No.807687676+
これは姉の恋仲を気ぶる方の妹
1421/05/29(土)17:40:59No.807691356そうだねx2
>ミスターCBという単語に思い当たったビワハヤヒデとトレーナー
バレバレでダメだった
1521/05/29(土)17:47:45No.807693546そうだねx5
>「私に一体どうしろと言うのだ!!!!!!!」
そうだね...
1621/05/29(土)17:51:29No.807694883+
最低だな三冠バ
1721/05/29(土)17:51:38No.807694932+
ところでタキオントレーナーが発光することにもはや誰も
いやいいんだ


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