私は空想の中ではゴールドシップさんの真似をした
現実ではパパやママ　そしておばあちゃん…あと先生たちから怒られちゃうことだけどそれでも心の中では自由に楽しめる
私は三女神さまに誓っていつかゴールドシップの名に恥じない強いウマ娘になることを誓った

時は流れ小学校最後の年
私は来年中等部からトレセン学園に入学することが決まり一度トレセン学園の見学に来ていた
皆自分の夢を掴むためにあんなに必死になっている…私がどれだけ強くなっても勝てるかどうか　でもおばあちゃんは私の頭を撫でて「ゴールドシップなら勝てますわ」と言ってくれた
お父さんもお母さんもゴールドシップなら勝てる　ゴールドシップは強くなると言ってくれた
じゃあ私は三女神さまに誓う！私は強くなる！ゴールドシップの名を賭けて！

そして視界が揺らいで
私は一人でトレセン学園の前に居た
カレンダーは２０XX年四月X日を指している…それも数十年前の
私は訳が分からないまま歩いていた

そして見てしまった　写真でしか見たことが無い　若いおばあちゃんの姿
私は確信した　ここは何十年も前のゴールドシップさんの時代だって
そして…あまりにも驕っているとは思ってはいるが…ゴールドシップとは私の事だってようやくわかった
そうここには私を知る人は居ない　そう　ゴールドシップを

数人の用務員さんや先生は私を何故か認識しているようではある物のすこし突っ込んだ話をするとどうだったかなという…
あくまでも自分の背景は謎となっているらしい
そして三女神さまの噴水の前に戻るとふと三女神さまが語りかけてくれた気がした「ゴールドシップになれ」と

そうか…三女神さまが導いてくれたんだ…だったら答えなきゃいけない
私が…いや　あたしがゴールドシップだって！

あたしは今まで心の中でしかなかったゴールドシップを演じた…いや違う　演じたんじゃない体が動く！心がついてくる！演じてるんじゃなくて自然にゴールドシップになる！本当のあたしなんだ！
そういえばお父さん側のおばあちゃんもウマ娘だって聞いたことがあるサンデーサイレンスだっけ？すごい荒々しい人だって聞いたことがあった！つまりそういう遺伝なんだろうなぁ！
それからは半分真面目に　半分ふざけながらも授業や模擬レースをこなした

そして完全に私からあたしへ子供のゴールドシップから伝説のゴールドシップへ　もうエミュレートではなく自然体になってきた模擬レースの日
あたしは出会ってしまった
椅子に座りすごい目つきでジーっと見つめてくる不審者を　無表情！そして圧が強い！視線を感じるって言うのは本当にあるのか少し疑わしかったがここまで物理的な何かを感じるくらいに強い圧は他にはない！
最初はびっくりしたがよく見たらトレーナー証明書を掛けていた　なるほどこれはあたしの走りを見たいんだなとわかった

じゃあみせてやるよ！　あたしの本気の実力をな！！
と思ったがやばっ！スタートダッシュ出遅れた！だがな！ゴルシちゃんには10バ身なんて目と鼻の先なんだよ！という事で1着！ゴール！
他の教師やトレーナー　そして同級生や先輩やらがあまりにもびっくりした顔で見てくるのでピースピース！そして数テンポ遅れてからトレーナーたちが我先にとあたしをスカウトしに来た
そしてあの変質者がその中に居るかと思ったが居ない！なんでだよ！あたしこんなスゲーことしたのに！
…いや…この視線は…　さっきと同じ椅子でただただジーっと見ている…　…マジで不審人物じゃ…
あたしは周りを押しのけて意を決して奴に話しかけた
「おい！そこのトレーナー！あたしの走りはどうだったよ！」
「…いい…」おっ？いい反応か？「葦毛…いい…」
…は？「君の髪の毛…尻尾の毛は美しい…」…髪？「素晴らしい葦毛だ」
「葦毛葦毛って…走りはどうなんだよ！」というとその不審者は「あぁそれが聞きたいのか」とボソッと言いつつ

「素晴らしい追い込みだった　自身の脚質を選ぶセンスは完璧だ　君の葦毛は美しい　スピードもさることながら10馬身の差をつめた加速力を生み出すパワーも素晴らしい　風に靡く葦毛は美しい（10分にわたる熱弁中略）そのうえ最後1ハロンでのしっかりと腰を落とした末脚と揺れる葦毛も見事だったとも特筆ものだ　だが中距離扱いのこの長さでも何か物足りなさそうだしもっと走りこめると思うし流された葦毛をもっと楽しめる　恐らく君はステイヤーだろうな」
…ちゃんと見てるじゃないか…たまに変な電波入ってるけど
「…申し遅れた　俺はＸＸだ　ぜひ君をスカウトしたい　いいかな？ゴールドシップ　君の航路は俺が示そう」
…おもしれーやつ　決めた！お前があたしのトレーナーだ！
「ゴールドシップさん…素晴らしい脚質ですわね　トレーナーさん」「あぁ…でも君の脚の方が美しいよ」「ふふっトレーナーさんたら…」おばあちゃんの声を聴いた気がして顔を向けたが既に人ごみの中に消えていった

そして数か月後
オグリキャップ！オグリキャップだ！オグリキャップ優しょおおおおおおう！オグリキャップの優勝！ガッツポーズのトレーナー!ガッツポーズのオグリキャップ！このレースを最期に引退が決まりましたがまだまだ走れますオグリキャップ！
「オグリキャップ…美しい葦毛だ…」「…葦毛なら誰でもいいんだな…」「違！…いや…だが俺の担当はお前だけだよ」「…」ガブリ「うわぁあああ！噛むな！耳を噛むな！」「…ん？あれは…」「あ！？あれ？」
「シリウスからオグリ先輩が抜けてしまいましたわ〜〜〜！！ですが私には一心同体のトレーナーさんがおりますので問題はございませんが…」「とはいえこのままではシリウスは終わりだな　どうするかな」…絵にかいたようなイベントというべきもの発生　おばあちゃ…マブダチのマックイーンがピンチだ！
「とりあえず春天出てから考えよう　それくらいの猶予はもらえるってさ」「わかりましたわ…トレーナーさん…今日はお部屋に行ってもよろしくて？少々さみしくて…」「…勿論だよ　一心同体のマックイーン」…ちょっとまて…おばあちゃんこんなキャラだったの？

ウワーッ！袋小路！

そして数週間後　「Ｖやねんですわー！すいーちゅおいしいですわー！」「太るよマックイーン」「…トレーナーさんはどれくらい脂肪がついた女性がお好みでして？」「君なら痩せてても太ってても美しいよ」「あら…でもよく考えたらまだチームには人が集まっておりませんわね」「そうだったね　よし呼び込むか！」…なんだよこの芝居…あのおばあちゃんがこんな人だったなんて…一人の時は割とイメージ通りだったのに…いや…
「チームに入ってくださいまし！チームに入ってくださいまし！」「おっと！？これはゴルシちゃんの出番かな！？」「…ゴールドシップさん！？いえ！背に腹は代えられませんわー！お願いしますわー！」こうしてどうしても文字で説明しようとすると掛かり気味な勢いであたしはチームに入ったのだった

チームは広くなっていった
「どけ！俺はお兄さまだぞ！全力でお兄さまを遂行する！」「お兄さま…♥」
後にミホノブルボンの三冠とマックイーンの三連覇を下した伝説のステイヤー　ライスシャワー

「ふぅん！俺の俺のチケゾーは強靭！無敵！最強！ダービーに向かって全速前進ＤＡ！」「ト゛レ゛ー゛ナ゛ー゛さ゛ん゛熱゛過゛ぎ゛る゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛！！一゛生゛つ゛い゛て゛く゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛！！！」
宣言通りダービーウマ娘となったウイニングチケット
…段々とウマ娘よりもトレーナーの方が個性が強いんじゃないかと思ってる
「おい…俺のマックイーンをなんつー目で見てやがんだ」「そりゃないぜじいちゃん」「誰がじいちゃんだ！」ゲシゲシ蹴られてる　いやトレーナー　そいつは私のおじいちゃんだとツッコミたかったがタイムパラドックスになりそうだからやめておく
「もういいですわよトレーナーさん♥それより今度のデー…レースの下見　どこへ行きましょう♥」「マックイーンが許すならいいか」…おじいちゃん…物心がつく前に死んだのにこんな奴だったなんて…
「おいトレーナー…」「なんだよゴルシ…」「本当に葦毛なら誰でもいいんだな」「…いやそのすまん」

「ふぅん！他のウマ娘に現を抜かすなど邪道！たとえ神を生け贄に捧げてでも愛は貫くものＤＡ！！」「神に浮気してそうな奴がなんかいってら」「ト゛レ゛ー゛ナ゛ー゛さ゛ん゛の゛悪゛口゛や゛め゛て゛よ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛！」
「チケゾーよ…この程度悪口ではない　単なるたわごとだ」「オイ…ビワハヤヒデの応援したら殴るからな」「応援はしないぜ…だが彼女の美しく毛量の多い葦毛を見るだけだ」「殴っていいぞ」

そして月日は流れ三年目の宝塚記念
「隣の部屋の奴がうるせええええ！！」（うるせえです！）「あっ…」「お前もうるさいんだ　仕方ない」「けどよぉ…なんだっけ？トーホウプロジェクト？」「ジャッカルだSTGみたいにするな」
それからはゲートでも俺はやるぜおれはやるぜとうるさい隣にイラつきながらもゲートオープンを待っていたがイラついて蹴りだした途端にゲートオープン
流石のあたしの追い込みでも追いつけないほどに離れてしまった
「この差くらいは縮めれると思ったが」「いや…トレーナー…ごめん」「気にするな　この前の春天だけでも大快勝だった　こういう事もあるのがお前だよ」「…」
だがあたしたちは秋天も有馬も負けたが
「もうここまで負けたなら丁度いいな！引退するか！」「そうだな　もう長いこと走りまくった！マックイーンも何かやるとか言ってるしそっち行くか！」あたしたちは完全に吹っ切れた

マックイーンの引退から一年遅れあたしも卒業しマックイーンの手伝いをした
マックイーンは最初メジロ邸内に小さなボロアパート（新築wifi完備）を作りトレーナーと仲睦まじく暮らしていた…あのおじいちゃんの仏壇があるアパートこれか…
そして「ぶっちゃけイメプしてえですわ〜〜〜〜!!!」で会社を設立
メジロ本家から一切金を借りず今までの賞金を使いウマ娘の使うシューズや勝負服などのブランドを手掛けるメジロカンパニーを設立　自らを社長　トレーナーを副社長兼秘書（ありえない）として運営した
最初はイメプの為の箱を作っただけだと思ったが作るシューズや服はあまりにも安くそれでいて頑丈で…一切の皮肉なしに素晴らしい物だった
そのようなものを競争ウマ娘がほおって置くわけもなく…創業半年足らずで今までの競争用品会を制圧した「…借金取りのイメプが出来ませんわ」…なんでだよ

そして事業が拡大していくにつれて「かつての盟友たちが名優の元に集う」とは元生徒会長シンボリルドルフ（なぜかベビーカーに乗って視察に来る）の談
望外な程研究費を提供してくれる上に様々な技術を使ってくれることを喜びやってきたアグネスタキオンとモルモットくん　ＡＴ研究所を立ち上げる「最高の設備　最高の研究費　そして最高のクライアント　最高じゃないか」
元生徒会副会長で夫婦そろって人望もあり鑑識眼に長けるウマ娘　エアグルーヴと元トレーナー「うっ…たったわけが///人材はしっかりと配置しなければ何にもならん　そしてしっかり当てはまれば財となる…おっ//」
レースを引退してからは勝負服のデザイナーとして世界の超一流をすら勝ち取ったキングヘイローと元トレーナー「濡れて破れる生地はエロ目的だけではなくってよ！」
かつてのエースオグリキャップとそのライバルタマモクロスを飯と金で釣り「美味しい料理最高なんだが」「タマモちゃんねるや！さ゛ぁ゛！う゛ち゛と゛や゛ろ゛う゛や゛ぁ゛！」

時には大きな山を砕き　時には海を渡り　ある都市を建設していった
そう　あたしの生まれ故郷　メジロシティだ

中央メジローランド　メジロ水族館　メジロ動植物園　メジロミュージアム　メジロ科学館
そして真ん中にそびえる1007mのメジロタワー！
そしてどこもかしこも一心同体割引！

あたしのよく知る故郷が　あたしたちの手で作られていった


学生時代と変わらぬノリで色々ありつつもあたしは思い出した
そういえば２０ＸＸ年ってゴールドシップが消えた年じゃ…
あたしはトレピの手を握りよくわからない感情のまま走った
そしてまためまいのような景色になりあたしは元の時代に…正確には元の時代から10年経った時代に戻った

そして両親と再会　色々代わってしまったあたしに驚きつつも受け入れてくれた
そして今　あたしはあのアパートの前に居る
築何十年にもなってしまったボロアパート（数年に一度新技術を盛り込むためリフォーム）に
さぁ戸を叩く時が来たんだ　ただいまって

はい、寝る前に「」の話をお聞きになりましてよ
原案自体は前回のアレから考えていましたが仕事中に思いついたことを書き連ねることがこんなにつらいことだって言うのは知ってました
仕事中の忙しい時にに思いついた散文は面白そうでも　それをつなぎ合わせる文才が足りないと　あまりにも屈辱と力不足と文字を見る不快感を実感して　や！になりそうです
散文を思い出して書き連ねているだけなので要らない描写（特に海馬辺り）も多く本来必要なはずの描写（特にトレーナー辺り）も足りない辺りも自身の頭の不自由さにも心の中で慟哭が響きます
その点ぱ行を潰すのは簡単です　プレス機に押し込むだけですから
ですが私には一心同体の青い半透明のテキストエディタが居ますわ

あと書いてる途中にゴルシの娘がオークスを取ったことがうれしくて仕方ありません
多分この世界線では宇宙でナダシして生まれたのがユーバーレーベンじゃないかなと思ってる　ソダシに勝ったから多分そうだと思いますわ
では遅いので寝ましてよ

こりゃ力作だ…

ウワーッ長い！
そしておかしいのしかいない！

く…狂ってる！

情報量が多すぎて脳内で情景が浮かばせきれない

最初スゲータイムリープものかと思ったらなんだこれは…面白いが…

なんなのだこれは
どうすればいいのだ…

前のマックイーンの続きか

帰ってきた後一年後おばあちゃんが天寿を全うして冷凍保存していたおじいちゃんと一緒に火葬して作るダイヤモンドの結婚指輪

情報量が
情報量が多い！
面白かったよ

チケゾーと海馬のコンビも見てみたいな

>その点ぱ行を潰すのは簡単です　プレス機に押し込むだけですから
>例えばシュレッダーを使ってる時にぱ行を細切れにしたりするのを思いついたりとか
脳内の歌舞伎役者強すぎない？

ああなんで海馬かと思ったけどナレーションツダケンか

ああ行方不明ゴルシ怪文書のやつか大作だったなあれも
一心同体ジュエルは気が狂ってた

>一心同体ジュエルは気が狂ってた
ですが私とトレーナーさんは一心同体最硬度の愛でつながっていますわ

遺灰をダイヤモンドにするのはいいけど売り出したのには狂気しか感じなかったよ…

こんなの聞かせてたらそりゃゴルシになるだろうよ！

>こんなの聞かせてたらそりゃゴルシになるだろうよ！
仲のいい友達が恋人と一緒に失踪したんだぞ
そのあと同じ名前を持った孫が生まれりゃ溺愛もするし同じ名前の奴の武勇伝くらい聞かせるだろ

国家機密になってるとか妙にぼかされているのはスリーゴッデスが干渉しているからなのか

頭が変になるかと思った