… | 521/05/21(金)03:28:18No.804850186+「もしかして……告白でもしたんですか」 「ああ、まあ……そんなところさ」 私が少々言葉を濁すと、カフェの目は私の中の何かを捉えたように微かに揺れ――しかし、それ以上の追求はなかった どうして彼女には、いつもバレてしまうんだろうな…… 「……意外ですね。アナタもそんなふうに、女の子として傷つくなんて」 「言うと思ったよ。……自分でもそういう自覚はある。私もこんな反応を示す人格を有していたんだなって」 自分の姿を確かめるように、私は手のひらを夕日に翳しながら眺める 脚の件の方が比べ物にならないほど深刻だったはずなのに……それよりも今のほうが強いショックを受けている事実に、正直戸惑っている 「別段欲しいと思ったこともないが……私には女の魅力がなかったってことかな」 「……いえ」 私の呟きに否定の声が聞こえ、自然とカフェの顔に目が行く 「あると思いますよ……魅力」 「……ハハッ! まさか君に気遣いの言葉をもらう日が来るとは思わなかったな」 「いえ……気遣いなんかではないですよ」 「ククク……いいよ、別に。他ならぬ君に気を遣われるというのも実に貴重だし、体験として愉快ではあるが――」 |