「横入りしてきたのはキタちゃんからじゃない、私のが先にお兄さんと約束したんだよ？」
「……？ダイヤちゃん、嘘言うのやめて貰って良いかな？それともワザと言ってる？」
「嘘なんて一個もついてないよ？というより嘘ついてるのはキタちゃんの方じゃないの」
「は？私がいつお兄ちゃんとの約束で嘘ついたって言うのさ、いい加減にしないと怒るよ」
「怒りたいのは私の方だよ、勝手にお兄さんとの間に入って来てさ……どういうつもりなの？」
「そっちこそどういうつもりなのダイヤちゃん？お兄ちゃんとの間に割り込まないでよ」
「ふぅ……キタちゃん、これは私が善意で言ってることなの、無下にして欲しくないんだけどな」
「善意？逆でしょ？そんな悪意に塗れた言葉、今まで見たことも聞いたことも無いよ」
「全部善意だよ？一から十までぜーんぶ善意、そうじゃなきゃここまで譲歩しないよ？」
「あっはははははは！譲歩？どこが？こっちからしたら強欲すぎて笑っちゃうぐらいなんだけど？」
「キタちゃんだって私とお兄さんを引き離して何したいの？泥棒でもしたくなったの？」

「泥棒？私ダイヤちゃんから何か盗んだ覚えなにもないんだけどなー傷ついちゃったー」
「そうやってお兄さんに近づいたんですね卑しいお人ですこと」「卑しいのはそっちでしょ」

何が二人をここまでそうさせてしまったのだろう
好きな人が一緒だったから？長年一緒だったから？それともどっちも？
答えは誰にも分からない、それは彼女たちに問うても分からない
分かっていることは1つだけ、それは彼女たちは彼を好いてしまっているということ
これが別々の人だったら二人の仲はいつまでも続いていたかもしれない
どちらかだけ彼のことを好きになっていたら全部丸く収まったかもしれない
そうすれば応援しただろうし、なんなら親友の為に色々動いてたかもしれない
どちらも好いていても3人仲良くという選択肢があったかもしれない

でもそんなたらればを論じてもあの二人の仲は元通りには戻れない
何故なら彼女たちは意中の彼に自分だけを見て欲しいと思ってしまったから
誰にも渡す気は無い、寧ろ自分と彼はいつも一緒だと思っている
そんな悲劇が起こってしまっている、いや、ここまでいけば喜劇と言えるだろうか
物語には様々な結末がある、皆幸せなハッピーエンド、まあまあ幸せなノーマルエンド
誰も幸せになれないバッドエンド、当事者だけ幸せだと思ってるメリーバッドエンド
その中でも傑作と呼ばれる一流の物語や駄作と呼ばれる三流の物語もあるが――――
「あーあー折角有意義なお話になるかと思ったのになー、全部無駄だったね」
「本当、誰かさんのせいで紅茶が冷めてしまったじゃない」
「あははは、それはこっちだって同じたよダイヤちゃん、はー全く――――」
「こんなことになっちゃったのは本当に残念、本当に――――」

「「――――目障りだよ、ダイヤちゃん（サトちゃん）」」

――――この物語は一体どれぐらいの価値を生み出すだろうか

本日の天気は大雨、バ場は不良となりました。
二度と戻れない時間を有意義にお使いください

前回の
ss372227.txt
ここ最近仲良しなキタサト怪文書が多くなりましたね、良いことです
なので気兼ねなく壊せるというものです

二人で言い合いしてないでトレーナーの誘惑合戦すればいいのにというひどいことを思った

ウマ娘に同着にしない？ってのも酷な発言だ

ここまで来ると一周してやっぱり仲良い二人

本気のケンカが出来る友情って素敵

助けて葵…

ストーリー見てたらダイヤちゃん呼びだったのでこっそり修正しました
それにしても皆さん良いキタサト怪文書書きますよね見てて凄いなと思います

>二人で言い合いしてないでトレーナーの誘惑合戦すればいいのにというひどいことを思った
スッと横から差されて仲良く敗者になる前振り感あるよね…

でも良いよね親友同士で修羅場るの

ってウワーッ！最後の最後で誤字してしまってるーっ！

お兄さん説得してチーム組もう！

自分がこの立場なら正直喧嘩して欲しくないしどっちの担当もしないかな…

仲良くしないと担当しないって言うと仲直りするか表面上仲良くするけど友情に修復不可能な傷が付きそう

男を取り合うのもレースで競争するのも
一緒よ

皆幸せなハッピーエンド(BS11)

どうにか先に赤ちゃんできたほうがお嫁さんになるという前提の子作り競争にもっていけないだろうか…

子作りレースは両方の親が黙ってないから……

いっそのこと愛の重さ対決にならないかしら
お兄さんに渡した御守りにあそこの毛を入れたんだ、とか

>いっそのこと愛の重さ対決にならないかしら
>お兄さんに渡した御守りにあそこの毛を入れたんだ、とか
それ最終的にお兄さん物理的に真っ二つにならない…？

BS11きてくれーっ！