そんなふうに考え事をしていたせいか、私の前に佇んでいた男の人に気づいていなかった。

「きゃっ！」
「っ君！大丈夫！？」
「っぁ…」

私がぶつかってしまった男の人は、顔を覗き込んでくる。オレンジのシャツにデニムジャケットを羽織った、年若い、おそらく二十歳くらいの優しそうな人。
その心配そうな顔に、思わず感情が溢れてくる。菊花賞の後、お姉様は私を心配してくれた。でも、見ず知らずの、それもトレセンのような私のことを詳しく知る人がいないであろうところで、こんなにも心配してくれる人は初めてだった。

「う…うぇぇ…」
「えっ！？ほ、ほんとに大丈夫！？」
…………………………………

「ご、ごめんなさい」
「いやいや、こっちこそごめんね」
泣いてしまったあと、ようやく落ち着いた私は、迷惑をかけてしまったことを謝ったけど、お兄さんは気にしていないというふうに返してくる。
「それで、君はいったいどうしてそんなに落ち込んでたの？」
「えっと、そのぉ…」
「話してみて、さぁさぁ！」
優しげなお兄さんの雰囲気にあてられてか、私はぽつりぽつりと話し始める。

ブルボンさんに憧れを抱いたこと、追いつくために努力したこと、そしてついに追いついたこと、そして…周りの反応のこと…。

「ライスは、菊花賞を勝ったら行けなかったのかな。ブルボンさんが勝ったほうが良かったのかな。」

「そんなことないよ。君は頑張ったんだろ、努力したんだろ、別に悪いことをしたわけじゃ―」

「夢を壊したっ！レース場にきてたみんなの、何よりブルボンさんのっ！それはとっても悪いことでしょ！」

慰めの言葉をかけてくれようとしたお兄さんの言葉を遮って、私は叫んだ。私はあのレース場にいたみんなの、ブルボンさんの三冠への期待を、なによりブルボンさんの三冠という夢を壊してしまった。それはなによりあの声たちが証明している。
「ライスは…ライスは、ブルボンさんに憧れて、あんなふうにレースに勝って、ヒーローになりたかったっ！でも、ライスはみんなの夢を壊す、傷つけるヒールだったんだよ…」

お兄さんが息を呑むのがわかる。こんな私の話を聞いてくれたのに、八つ当たりのように怒鳴ってしまった私自身に自己嫌悪が芽生えてくる。ああ、私はまた誰かを傷つけてしまった。冷静になって、申し訳無さが浮かんできた。

「あ、あの。ごめんなさ��」

「僕も前、ヒーローになろうとして失敗しかけたことがある。」

お兄さんが私の謝罪を遮って話し始めた。突然のことに、私はそのまま口を閉じてしまった。お兄さんの話は続く。

「街を、みんなを守りたくて必死に戦った。でも、最初は認めて貰えなくてね、色々といわれたよ」

目つきが気に食わないなんて言われたりしてね、と笑いながら話すお兄さんの目は優しくて、とてもそんなふうに言われる様には見えない。

「でも、諦めなかった。ペガ、モア、ライハ、レイトさんにゼロ…。信じてくれる仲間がいたから。」

「信じてくれる仲間がいたから」　

「僕はヒーローになれた」

お兄さんの優しくて、でも力強いまなざしが私を貫いていく。

「君にもいるんじゃないか、そうゆう仲間や友達が。その…トレーナーさん？とか君が目標にしてたブルボンさん？とか。」

「え…？」

ブルボンさんの名前に、思わず声がでた。私が夢を壊してしまった、ブルボンさんが仲間…？

「ブルボンさんは…きっとライスを友達だとか仲間だなんて思ってないよ…」

「そうかな？ライバルで、友達。きっとそうだと思うよ。」

僕もゼロとは衝突したこともあったなぁ…とつぶやくお兄さんは、そんな仲間がいるようで、少し羨ましい。

「次に会ったときに聞いてみたらいいんじゃないかな？」

「えぇっ！？そ、それは…」

お兄さんの提案に、私は驚いてしまう。

「大丈夫！こういうときはジードだ！」

「ジード…？」

「うん！僕がモアに…仲間に教えてもらった言葉、ジード。意味は」

「ジーッとしててもドーにもならねぇ！」

ジーッとしてても、ドーにもならない。その言葉は私の中にすっと入り込んでくる。ポカポカと温かいものが私の中で溢れ出してくる。

気づくと、私はまた涙を流していた。でもそれは悲しいから流れてきたものではない。まとまりのなかった考えを、あの日聞いた声を、全て押し流していく。

「もう大丈夫かな？」

お兄さんは、また少し心配そうに、でも微笑んで言った。

「うん…！もう大丈夫だよ。」

「ありがとう、お兄様！」

私がそう言うと、お兄様かあ、と少し恥ずかしそうにしながらも、お兄様はにっこりと笑った。


その後、お兄様と私はいろんな話をした。お互いの好きなものや､普段どんなことをしているとか。私が普段やっているトレーニングの内容に、お兄様が驚いたり、色々な所を旅しているというお兄様のお話に私が目を輝せたり。穏やかで、明るい時が過ぎていった。

ふと風が吹き、しばし共に黙り込む時間が流れる。話し込んでいたら時間がかなり経っていたようで、夕日が輝き、川面にキラキラと光が踊っていた。

「っ！」
「どうしたの、お兄様？」

急に、お兄様の顔が険しくなる。

「ごめん！僕もう行かなきゃ！」

「あ！待って！」

謝って走り出したお兄様を引き止める。すっかり話し込んだのに、一つだけ、まだ聞いていないことがあった。大切なことなのに、ふと忘れていた。

「最後に、お兄様の…名前を教えて！」

「僕はリク！朝倉リク！」

「ウルトラマンだ！」

…駆け出したリクお兄様を見送る。トレセンに帰ったら、心配をかけたお姉様とブルボンさんに謝ろう。そしてブルボンさんに聞いてみよう
「ブルボンさんは、ライスと友達になってくれる？」と。

私はリクお兄様とは反対の方向に走り出した。ジーッとしててもドーにもならない。この言葉を胸に抱えながら。

_____________________________

「ペガ！奴は今どこにいる！」

「リク！ギルバリスは今木星圏を通過したよ！後5分で地球に到達しちゃうよ！」

装填ナックルで通信しながら、走る。ペガの焦った声を聞きながら、さらに急ぐ。

「っ！絶対にこの地球には降ろさせない！」

悪魔のカケラで復活したギルバリスを追って、降り立った別次元の地球。そこで偶然出会った少女は、今新たな一歩を踏み出したばっかりだ。

その邪魔はさせない。

「融合！」 『シェアッ！』
「アイゴー！」 『ハェアッ！』
「ヒアウィーゴー！」

『フュージョンライズ！』


「決めるぜ！　覚悟！！」


「ジィィィィド！」
『ウルトラマン！　ウルトラマンベリアル！』
『ウルトラマンジード！　プリミティブ！』

好きなものと好きなもの合わせたクロスオーバーいいよね！僕も大好きだ！

はい。というわけでライスのお兄様朝倉リク概念の残骸です。

先日立っていたスレで、ウルトラマントレーナーとウマ娘概念が自分にぶっ刺さったので推し二人で書きました。
こういったのは初めて書いた、かつ勢いで書いたので拙さはご容赦下さい。

さすが生きてるだけで悪を生み出す男だけあってヒールを育てるのがお上手だ…

>さすが生きてるだけで悪を生み出す男だけあってヒールを育てるのがお上手だ…
先生
原稿

ベリアル☆☆☆の因子持ちがよお！

>へぇうぅふぅえっへっはぁ〜〜〜〜〜っ！
>ゥウベェリアル様ァ！あのような子供に何ができましょうカハァ！
>作られた道具がァ！創造主に歯向かうというのくぁ！
>あぁあ〜！ひざまづけぇ！地を舐めろ額を擦りつけて許しを請えェ…！
>うぁ…終わる時が来たのだぁ！貴様の首をベリアル様への手土産とするぁ！
>貴様の価値は…ベリアル様の遺伝子を持っていることォ！
>それ以上の何物でもない模造品だァァ！！
>くっ…うぁ…貴(く)様の人生に価値など無い！
>お前という肉片に生命を与えたのはこの私だぞ！
>産声を上げる瞬間にすり潰すこともできたのだァ！
>貴(く)様が価値あると信じている全ての物はクズだァ！
>薄っぺらい貴様のような存在にはお似合いだがぬぁ〜ッ！！

（デビル）スプリンター…

なあリク君…行く先々の世界で女の子とフラグを立てるのは良くないとお兄さんは思う

カタログだとタイトルロゴとジードの色合いが派手すぎてジードしか見えない！

>ベリアル☆☆☆の因子持ちがよお！
持ってる！（ウララ
持ってる！（ウララ
持ってる！（ネイチャ

>なあリク君…行く先々の世界で女の子とフラグを立てるのは良くないとお兄さんは思う
レイトさん辺りが言いそう

自前の高性能宇宙船と優秀なバックアップがあるからゼロほどではないにしろあっちこっち飛び回ってるよね

>先日立っていたスレで、ウルトラマントレーナーとウマ娘概念が自分にぶっ刺さったので推し二人で書きました。
そんな楽しそうスレがあったのか

>作られたヒールがァ！三冠バに歯向かうというのくぁ！

>>先日立っていたスレで、ウルトラマントレーナーとウマ娘概念が自分にぶっ刺さったので推し二人で書きました。
>そんな楽しそうスレがあったのか
ちょいちょい立ってるよゴルシトレーナーのゼットとかテイオートレーナーのタイガとか

よぉ！！
アタシはゴールドシップ
あのウルトラマンゼロを師匠に持つウルトラマンゼットのトレーナーをやらせてもらってるんだ！

ライスとジャグラートレーナーの組み合わせも好きだな
まぁ最後は例の悲劇が起きてもらうんですけど

>よぉ！！
>アタシはゴールドシップ
>あのウルトラマンゼロを師匠に持つウルトラマンゼットのトレーナーをやらせてもらってるんだ！
珍しくゼットが振り回されそうだ…

>ライスとジャグラートレーナーの組み合わせも好きだな
いいよｎ
>まぁ最後は例の悲劇が起きてもらうんですけど
…すぞ

じゃあリクの次は千翼を…

>まぁ最後は例の悲劇が起きてもらうんですけど
待てよ…俺たちは敵か？

>よぉ！！
>アタシはゴールドシップ
>あのウルトラマンゼロを師匠に持つウルトラマンゼットのトレーナーをやらせてもらってるんだ！
こらゴルシ！堂々と嘘をつくのはやめるでございますよ！

>よぉ！！
>アタシはゴールドシップ
>あのウルトラマンゼロを師匠に持つウルトラマンゼットのトレーナーをやらせてもらってるんだ！
コラゴルシ！
嘘をつくのはウルトラよくないで御座いますよ！！

>じゃあリクの次は千翼を…
ヒシアマ姐さんにバブみを感じる千翼君ですか…
アリだな…

んもー2連ゼットくん

>じゃあリクの次は千翼を…
ｴﾀｰﾅﾙﾌｪﾆｯｸｽ

>>ライスとジャグラートレーナーの組み合わせも好きだな
>いいよｎ
>>まぁ最後は例の悲劇が起きてもらうんですけど
>…すぞ
宝塚記念を見に行く善ジャグラーか…

やっぱリクくんは女の子と絡んでるのが似合うな…いや決して悪い意味じゃないんだけど…イサ兄とかそういうの似合わないし

>>じゃあリクの次は千翼を…
>ヒシアマ姐さんにバブみを感じる千翼君ですか…
>アリだな…
千翼は腕フェチで食欲が沸かない子がタイプだから…
そもそもウマ娘にも食欲が沸くのかな

>やっぱリクくんは女の子と絡んでるのが似合うな…いや決して悪い意味じゃないんだけど…イサ兄とかそういうの似合わないし
カツ兄じゃないの！？

朝×飯ｷﾃﾙ…

>じゃあリクの次は千翼を…
ヒシアマゾン細胞でみんな褐色巨乳属性になるのか

>朝×飯ｷﾃﾙ…
朝食じゃねえか！

>ちょいちょい立ってるよゴルシトレーナーのゼットとかテイオートレーナーのタイガとか
ここはウルトラマンと関係ない作品の画像繋げて延々なりきりするのがずっといるからな…
ウマ娘にも来てたのか

https://youtu.be/yTVXxqSBnXs
多分河川敷でこれが流れてる

>こらゴルシ！堂々と嘘をつくのはやめるでございますよ！
>嘘をつくのはウルトラよくないで御座いますよ！！
えー？じゃあゼットはゼロ師匠の弟子じゃなかったってのかよー？
じゃあなんだアレか？宇宙カニ道楽で丁寧に下拵えされたカニを食べてるセブン大師匠を
羨ましそうに見てたレオ師匠のサンドバッグの砂か！？
あああああカニ食べたくなってきた！おいゼット！行くぞ！
どこにって決まってんだろ川のヌシ釣り上げんだよ！
アレ釣り上げんのはゾフィー隊長が最前線にいた頃からの悲願だろーがよぉ！

>カツ兄じゃないの！？
普通に間違えた…カツ兄だよ…

>>>ライスとジャグラートレーナーの組み合わせも好きだな
>>いいよｎ
>>>まぁ最後は例の悲劇が起きてもらうんですけど
>>…すぞ
>宝塚記念を見に行く善ジャグラーか…
そのあとグラスのトレーナーになったりしそう…

>ライスとジャグラートレーナーの組み合わせも好きだな
>まぁ最後は例の悲劇が起きてもらうんですけど
Zの隊長だったら大丈夫
オーブオリジンだったらダメ

>ここはウルトラマンと関係ない作品の画像繋げて延々なりきりするのがずっといるからな…
>ウマ娘にも来てたのか
ライダーの字幕画像リプしてそう

>>カツ兄じゃないの！？
>普通に間違えた…カツ兄だよ…
どっちも色んな意味でカツ兄に失礼だよ！

ﾜﾀｼﾊｴﾑ564ｾｲｳﾝｺﾞﾙｺﾞﾙｾｲｶﾗｷﾀｺﾞﾙｼﾁｬﾝ
ﾄｵｲｳﾁｭｳｶﾗﾏｯｸｲｰﾝｦｽｲｰﾂﾉﾊｶﾊﾞﾆﾊｺﾌﾞﾄﾁｭｳﾆｹﾞﾀﾞｻﾚﾃｿﾚｦｵｯﾃﾁｷｭｳﾆｷﾀ

何かの間違いかと思いきやシンプルにジードでビックリした

>えー？じゃあゼットはゼロ師匠の弟子じゃなかったってのかよー？
>じゃあなんだアレか？宇宙カニ道楽で丁寧に下拵えされたカニを食べてるセブン大師匠を
>羨ましそうに見てたレオ師匠のサンドバッグの砂か！？
>あああああカニ食べたくなってきた！おいゼット！行くぞ！
>どこにって決まってんだろ川のヌシ釣り上げんだよ！
>アレ釣り上げんのはゾフィー隊長が最前線にいた頃からの悲願だろーがよぉ！
ヌシか
面白い！釣らせろ！！

ゴルシがエンジョイしそうだな！

メジロシティ怪文書でジャグラスワンダーって見たのが忘れられない

ベリアロクさんは何でも一度は飛び込んで見るタイプだな…

>ﾜﾀｼﾊｴﾑ564ｾｲｳﾝｺﾞﾙｺﾞﾙｾｲｶﾗｷﾀｺﾞﾙｼﾁｬﾝ
>ﾄｵｲｳﾁｭｳｶﾗﾏｯｸｲｰﾝｦｽｲｰﾂﾉﾊｶﾊﾞﾆﾊｺﾌﾞﾄﾁｭｳﾆｹﾞﾀﾞｻﾚﾃｿﾚｦｵｯﾃﾁｷｭｳﾆｷﾀ
ゴルシはウルトラドジでありますなぁ〜
マックイーンなら隣町でゼロ師匠やセブン大々師匠と鬼ごっこしてるで御座いますよ！

>ゴルシはウルトラドジでありますなぁ〜
>マックイーンなら隣町でゼロ師匠やセブン大々師匠と鬼ごっこしてるで御座いますよ！
鬼ごっこにジープは使わないだろ！

ベリアル 因子は継承するとどうなるの…

>>ゴルシはウルトラドジでありますなぁ〜
>>マックイーンなら隣町でゼロ師匠やセブン大々師匠と鬼ごっこしてるで御座いますよ！
>鬼ごっこにジープは使わないだろ！
(久方ぶりに足を負傷したセブン)

>ベリアル 因子は継承するとどうなるの…
目付きが気に入られなくなる

>ベリアル 因子は継承するとどうなるの…
隊長が夜明けのコーヒーに誘ってくれる

>ベリアル 因子は継承するとどうなるの…
ヒト娘に想い人をNTRれる