でも、一回勝ってからというものの、それからはまた負け続き。
相変わらずトレーナーは励ましてくれるけど、前より声を掛けてくれることも少なくなった気がする。
他のお仕事があるからって言って、自主練になる日も多くなった。
あんまり負けるもんだから愛想つかされちゃったのかなって、そんな怖いことが思い浮かぶ。

そんな中で次に決まった目標が、GⅠレースだった。
ターボも前から走りたいって言ってた、はじめての大舞台。
ここで結果を出せばきっとトレーナーも振り向いてくれるかな。いっぱい褒めてくれるかな。
そんな未来を想像すると、大変な練習だってめいっぱい張り切れた。

そして、レース当日を迎えた。

最初から全力。一番のまま、逃げて、逃げて……
逃げ切ってやる、はずだった。

空気が重たくなって、溺れるような感覚がした。
横を次々と吹き抜けていく、風。
芝に足を掴まれている気がした。
みんな、掴まれてなんて、いなかった。

何もかも終わったあとに、ゴールを切った。
行方の知れない歓声が、こもったように聞こえた。

ターボのことを見てくれる人は、きっともう誰もいないんだ。

競技場から戻ると、トレーナーの姿が見えた。
表情はよく見えなかった。見るのが、怖かった。

「ちゃんと、全力で走ったか」

まるで氷でできた針みたいに、聞こえた。
違う。嘘じゃない。ターボが本気だったってことだけは。

「全力だった……全力で走った！でも、それでも全然、ダメだった……！」

自分が怒ってるのか、悲しいのかも分かんない。
ただ、涙がこぼれないように、歯をくいしばって、手を握り締めて……

「そうか、よく頑張ったな」

トレーナーの温かい手。そういえば、撫でられるなんて、初めてだ。
せっかく我慢してたのに。
顔を見られたくなくて、トレーナーの胸に飛び込んだ。

「ごめんなさい……トレーナー、ごめん、なさい……」
「どうして謝るんだ、こんな大舞台を、全力で走り切ったんだろう」

体温が、自分の中に固まってたものを、全部溶かしてしまったみたい。
レースで勝てなくて、ごめんなさい。
見捨てられるだなんて思ってて、ごめんなさい。
ターボのことを信じてくれるトレーナーを、信じきれなくて、ごめんなさい。

トレーナー、お願いがあるんだ。
もう少しだけターボのことを、信じてほしいな。
今は全然勝てない、全然強くないターボだけど、
もっともっと練習して、いっぱい強くなって、たくさんの勝ちをトレーナーに届けるから。
一番のトレーナーにぴったりの、一番のウマ娘にきっとなるから。
だからそれまで、絶対待っててね。
すぐに追いついてみせるからね。

ターボにGⅠ苦手のバステが付いているのを見て
こんな光景が思い浮かんだので書きたくなってこうなりました…
実装が楽しみです

可愛い

逃げのターボが追い付くからって言ってるのがなんか凄く…いい…

泣きそうになった
早くターボを勝たせたい

ターケ・ユターカトレーナー「最初から逃げるつもりは無かった」

なんとも落ち着きのあるターボ怪文書だ…

ターボ有馬の目標は「出走」なんかな…

泣いてるターボは見たくない
でもターボを一人で泣かせるなんてできない

育成きたら目一杯GⅠ勝たせるわ…

くそっ！またターボ曇らせか！

これはだいぶ希望的だろ！

しっとりターボ

適正距離なんて関係ねぇ
走らせてぇ
走らせて勝たせてぇ

うっ目からターボ汁出るっ

シナリオでバステ解除イベありそう
多分2年目有馬後ぐらいに