とはいえ、何か目的があるわけでもありません。
食事の予約以外は特に予定がないそうなので、早めに出てウィンドウショッピングに勤しみます。
明るい雰囲気の商店街、賑やかな家族の、威勢のいい呼び込みの声。
そんな場所ですから、ただ歩いているだけで気分が高揚してきます。
なによりも、繋いだこの手の暖かさ。小さな子供に戻ったかのように、大きく腕を振って歩を進めます。
「ダイヤ、何かあったのか？」
いーえ、なんでもありません♪
キタちゃんと一緒に、ふんふんとライブの鼻歌を響かせながら、お兄さんを引っ張っていきます。
そうです、私たちはまだ子供なんですから。
あっちにふらふら、こっちにてくてく。福袋、初売り、作りたて、揚げたてのお惣菜なんかにも。
目に映る眩しいものはぜーんぶ心のアルバムに記録しちゃうんですから！

なんだかご飯の前だというのに色々つまみ食いしちゃいました。
甘酒なんかもこの時期くらいしか熱々の出来立てを売ってたりはしないし、仕方ないよね！
それに、こんなにも体が熱いんだからきっと代謝もいつも以上のはずです。太り気味になんかなったりしない、はず、多分……
とにかく、心も体もぽっかぽか。絶好調って感じかな！
そうしてやってきたのは、ちょっぴりチェーン店より立派な洋食屋さん。
というよりも、最近雑誌に載ってたやつです。こんなところお洒落でいいよね〜とクラスで話題になったやつです。
どこから情報を仕入れたんだろう。もしかして、わざわざ流行りをリサーチしてくれたのかな？
うーーーーん、好き！そういうところ！
えへへへ、何頼んじゃおっかなー。
「うーん、お兄ちゃんとダイヤちゃんはどれにする？」
「これかなぁ」
「私はこれにします！」
「じゃ、これ選ぶからさ。ちょっとずつ味見、しよ？」
間接キスもゲット！ぶいぶい

美味しかったぁ、お腹いっぱいです！
親戚の集まりや付き合いでのパーティーでも、どうしても食事時の他所様からの目線は気になってしまいますが、お兄さんの前だと不思議とリラックスできます。
たくさん食べているところをニコニコと見つめられてしまうと、それはそれで恥ずかしくはあるんですけどね。
けれど美味しかったと、その態度が一番お兄さんにとっては嬉しいようです。
なので、遠慮はしません。思う存分好きなものを頼み、完食します。
最近は、食べても食べても背と……胸にいっている気がしますし。もし太り気味になったとしても……お兄さんの所為ですからね！
「ご馳走でした、美味しかったです！」
「ご馳走でした！」
「喜んで貰えたのならなによりだよ」
そう照れ臭そうに笑うお兄さんを見ると、こっちもむずむずしてきちゃいます。
早く大人になって、大人としてお兄さんと並び立ちたい。
けれど、いつまでもこのモラトリアムに浸っていたい。
なんだかとっても、贅沢な悩みですね！

お腹いっぱい、幸せです。
外から見ると、私たちはどう映っているのでしょうか。
そうして少し歩いたところにあったのが、福引会場。
今の私なら、私たちなら、なんでもできちゃう気がするね！
目指すは温泉旅行券、いきます！
「それじゃ、回しておいで」
「いくよー、せーの！」
「せーの！」
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ……

「はいおめでとう、人参一本ね」
「「なんでー！」」

弱いトレーナーなので安易なハーレムいちゃらぶに逃げます
最近のサトちゃん単独スレの手込めにされるキタトレなんか悲しすぎて下から涙が止まりません

その涙白くない？大丈夫？

つまりスレ「」が今後もキタサトに挟まれるトレーナー書き続ければいいってこと？

どんどん逃げていいんだ

それでいいんだ
でもシコるな

毎秒シコって残った綺麗なやつを出力し続けろ

ほんとこういうのでいいんだ
こういうので

安易なハーレムいいよね…