そう呟く薄緑の彼女に買ってきた弁当の片割れを渡しながら
「なら今度の選抜レース、出てみたらいいんじゃないか？」
そう聞く
俺もそろそろ担当見つけてサブトレーナーからステップアップしてみろって言われてるしな、と言う言葉は何故だか喉に引っかかって止まる
箸が掴んだ焼鮭の小骨みたいに、刺さって引っかかる
「ん……、それもいいかもしれないね」
皆トレーナーさん見つけたみたいだし私もなぁ……と箸を口に入れたまま遠い目をする彼女
「何か不安なのか？」
「いや？別にそんなことはないかな」
でも──
「私にトレーナーが見つかったらここに来る回数減るから君が寂しくなるかなって思ってさ」

「……余計なお世話だよ！」
少ししんみりした気持ちを返してほしい
まあ、霞を掴むような受け答えも嫌いじゃないが
そうして適当に会話をしながら箸を進める
天気の事、上がってきた気温の事、ここ最近の学園の恋バナ、同期のトレーナー自慢がやけに多い事──
時計の短針が15°程動くまで二人はそんな時間を過ごしていた

「お、もう出るのか？」
「うん、私も準備しようかなと」
「？準備？」
「準備」
「なんの？」
「さっき自分から言った話忘れたの？…選抜レースだよ」

「ああ……なら俺も準備するかな」
「なんの？」
「意趣返しはやめろって……まああれだ、選抜レースだよ。スカウトする側にも準備居るしな」
「……そっか、なら見ててね？」
──私の姿
「ああ、見てるよ」
──絶対見逃さない様にな

そうして部屋を出ていった彼女の残り香に少し笑いながら気合を入れたとある初夏の話

昼頃に見た気がする部屋で寛いでるウンス概念が忘れられなくて幻覚が見えてきました

これは晴天の方のスカイ

来るか来ないかわかってないのに弁当二つ買ってるのは気ぶりポイント高いですね

私の性癖に合っていますよ

半分くらい相思相愛ですよね？

もうお互い以外眼中にないじゃん…

良い...

まだ二人はすぐそこにいるのに
「どうかまた会えますように」なんて
どうかしてるみたい

お互い「担当になるって言ってくれないかな」「担当するって言えたらいいのにな」って
牽制しあってるのいい……

これで大ポカやらかしたウンスがトレーナーから逃げて誰もいない空も見えないような場所で大泣きするんだ

弁当悩んでる時間も（あいつこのおかず好きだったな…）みたいなこと考えてそう

レース後に消えたウンスを追って晴れた屋上で再開してほしい

ウンスはどれだけ曇らせてもよいとされる

>ウンスは最後に最高の幸せを与えるのであればどれだけ曇らせてもよいとされる

一生離してくれないトレーナーがお似合いなウマ娘

ウンスが消えた時に行き先に先回りできるレベルのトレーナーが必要

ウンスが逃げ出した先に居るくらいでなきゃウンストレーナーは務まらない

逃亡先にすでにトレーナーが寛いでて珍しくいつもの飄々とした態度が崩れてなっ…なんで！？なんでいるの！？ってなるんだよね

この２人どこかの一心同体の色ボケ共並の意思疎通してるじゃないですか…最高ですね…

お互いに自身がないから相手の一生を無駄にしたら…で踏み出せないのはいいと思う

最初からもうくっついてるようなもんじゃん…

>来るか来ないかわかってないのに弁当二つ買ってるのは気ぶりポイント高いですね
ここまで出来るトレーナーだとクソボケ値は低いので気ぶる必要は無いかもしれません
今後の活躍に期待ですね

こういうもうお互い通じ合いつつあるセイトレが気持ち良いですね

気まぐれなウンスの行き先を予測してちゃんとついてくるトレーナー
木の下でお昼寝してるウンスを起こそうとするんだけど気持ちよさそうに寝てるから自分も添い寝しちゃう
狸寝入りをしていたウンスが内心焦るんだけど周りの目もあって起きられなくて
結局2人揃って夕方まで寝ちゃうんだよね