二次元裏@ふたば

画像ファイル名:1620835773304.jpg-(21311 B)
21311 B21/05/13(木)01:09:33No.802159628そうだねx1 03:16頃消えます
「くぁーっ!チョーかっけぇ!なぁなぁ、俺もアレできねぇかな!」
「いや、何あれ知らん……こわ……」
練習コースに面した丘の上、俺とウオッカは下で繰り広げられる死闘を観戦していた。
ウマソウルを顕現したグラスワンダーとそのトレーナーの一騎打ち。ウマ娘と生身で撃ち合う姿はおよそヒトとは思えない。
「俺ならどうっすかなー!こう、バっとバイク出して、サッと乗る感じで……」
「ハハハ……」
中身がまるきり少年なのでこういう戦闘に夢中になるのも無理ないことだ。ただやっぱり真似はしてほしくないな……
「なー、トレーナー聞いてるか?」
「ああ、聞いてるよ────っ!」

気配。上から。

「おわっ!?」
とっさに彼女を抱えて飛び退く。直後、紅い一撃が立っていた石畳を大きく抉った。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/05/13(木)01:10:35No.802159866そうだねx1
「なっ、なんだぁ?」
「マジかよ……」
砂埃が晴れ、襲撃者の姿が現になる。
同年代よりしっかりした体躯、大きくたなびく2つの髪房。

全身から真っ赤な闘気を立ち昇らせた、ダイワスカーレットがそこに不遜に立っていた。

「おい、おいおい、スカーレットか?」
呼びかけに答えるそぶりは無く、その目は内なる敵意をメラメラと燃やしている。
「なんの冗談だよ……なぁおい……」
「近づくなよウオッカ、っ!痛ぅ……」
さっきの跳躍で足をひねっていたらしい。これでは彼女からは逃げられない……
221/05/13(木)01:11:00No.802159992そうだねx1
「逃げるんだ!どこか人のいる所へ、俺は置いていけ!」
「バカ言うなよ!お前置いて逃げれっかよ!」
「あいつの狙いは多分お前だ!このままだと次のレースに出られないくらいボコされるぞ!」
「はあ?なんでそんな……」
「彼女はお前へのライバル心を燃やしていた。だけど桜花賞での敗北が相当答えたんだろう……
鬱屈した負の感情が、ウマソウルを歪んだ形で顕現させてしまっているんだ……!」
人一倍負けず嫌いの上、トリプルティアラへの出鼻を挫いたウオッカに対して、何も思うなという方が無理な話である。

「今の彼女は手段を選ばない!本当に再起不能させられるぞ!」
「じゃ、じゃあ下のアイツらに助けを求めれば……」
コースでは今もなお打ち合いが続いている。
「……やめとけ、水差したら死ぬぞ」
武人同士の決闘に割り込むことは、双方の侮辱を意味する。そうなれば汚名を血で雪がれるのは必至だ。
321/05/13(木)01:11:15No.802160081そうだねx1
「……でもよ、やっぱり置いてはいけねぇ……!」
「ウオッカ……」
「俺が止める……俺のダチには、指一本触れさせねぇ!!」

俺を背に、立ち上がるウオッカ。その膝は、かすかに震えていた。
友を守るために、圧倒的な差にも立ち向かう。
軽薄なところこそあれど、彼女の意気は本物だ。そういうところに、俺は輝きを見出したんだ……!

「そうか……なら、これを使え」
「っと、なんだこりゃ?」
投げ渡したのは虹色に輝くキャロットクリスタル。
「ウマソウル顕現の補助になるはずだ……キーワードは────」
421/05/13(木)01:11:36No.802160176そうだねx2
「待たせたな、スカーレット!」
彼女は立つ。いつもの不敵な笑みをたたえて。

「────────」
彼女は立つ。身に余る憤怒を抱えて。

「────────────!!」
スカーレットが跳ぶ。憎き宿敵を、その手で屠るために!
「勝負だ!」
キャロットクリスタルを胸に掲げ、構える!黄金色の輝きを放ち、彼女のウマソウルが顕現する────!!


「行くぜ『アクセルX』!!!」
521/05/13(木)01:12:16No.802160350そうだねx8
ダスカの誕生日なのにどうしてこうなった?
621/05/13(木)01:12:42No.802160483そうだねx25
そりゃこっちのセリフだ
721/05/13(木)01:14:30 ID:xUp4AtM.No.802160946+
最近の君達はレースの事を忘れてはいないだろうか
821/05/13(木)01:16:09No.802161394+
>最近の君達はレースの事を忘れてはいないだろうか
いっこうにレースの特訓ですが?
921/05/13(木)01:17:22No.802161685+
なんで襲わせたんだよ!?
1021/05/13(木)01:18:49No.802162059そうだねx3
>なんで襲わせたんだよ!?
例のグラスを読む
→ウマソウル顕現ってかっこいいな
→ウオッカに持たせたらニチアサっぽくね?
→なら敵はダスカでいいか……
1121/05/13(木)01:19:50No.802162288+
DXキャロットクリスタルシリーズ!続々登場!(玄田ボイス)
1221/05/13(木)01:20:21No.802162415+
ライダーっぽい気がしたがやはりか…
1321/05/13(木)01:21:58No.802162782そうだねx2
どうしても言いたくなったので言うんですけど台詞が開花前のスキルなのは第20話くらいで絶対覚醒イベントが挟まって台詞も開花後のスキルになる展開があると思ったからです
1421/05/13(木)01:22:33No.802162932+
む…無駄に拘りが熱い!
1521/05/13(木)01:25:35No.802163658+
あのグラス怪文書マジで怪文書すぎたからな…
なんだよメジロお茶会空間を突き破ったって
1621/05/13(木)01:28:06No.802164230+
私としては普段DRIVEで緊急時にXみたいな運用がいいと思いますね
1721/05/13(木)01:36:36No.802166160+
はい寝ましょうね
1821/05/13(木)01:49:47No.802168908+
「ハァーッハッハッハ!」
「ぐ、くそっ、つええ……」
テイエムオペラオーに支配された宝塚記念を救うため、ウオッカはトレーナーと二人、世紀末覇王に挑んでいた。
しかし、その実力は歴然。同行しているダイワスカーレットは取り巻きのメイショウドドウを抑えるのに精一杯で、手出しができない。
「今の君の実力では、このボクには決して届かないよ!」
「くっそう……!」
瞬発力を持ち味とするウオッカに対してオペラオーは頭上から防御に徹して隙をつく戦いを展開している。
消極的ともとれる策。
「おい!降りてきて正々堂々戦え!この卑怯者!
「ハァーッハッハッハ!敵の得意な戦術を使わせないのは戦いの基本だとも。最も──」
ひらり、とマントをたなびかせ、彼女は挑戦者と同じ地に立った。
跪くウオッカに、覇王の影が差す。
「君程度なら、小細工を弄する必要も無かったかなハァーッハッハッハ!」
「ぐぐぐぅ…!」
1921/05/13(木)01:50:00No.802168953+
今のウオッカでは足りないのか……?いや違う、彼女は見失っている。
勝つことに固執しすぎて、自分の原点を忘れているんだ……!

「ちょっと、バカウオッカ!」
劇場に、声だけが響いた。
「スカーレット!?」
「ほう、ドトウを倒したのか?……だけど、姿が見えないね」
既に彼女は満身創痍で一歩も動けない。しかし、最後の力を振り絞って、ともに想いを託す──!
2021/05/13(木)01:50:10No.802168998+
「何やってんのよ、アンタらしくもない!」
「でもよ!実力差は圧倒的なんだ……!俺の『アクセルX』も……」
「バカね、ウオッカ!昔のアンタは、勝ち負けで動くやつじゃなかったわよ!」
思い出す、あの時の記憶……
「日本、ダービー……」
彼女はティアラ路線を捨てて、未踏の道を開拓した。
勝算は限りなく低く、けれど彼女はやってのけた。
何のために?

「────決まってる……!」
ウオッカは再び立ち上がる。取り戻した原点と共に!
「その方が──”カッコいい”からだぁっ────!!!」
2121/05/13(木)01:50:20No.802169033+
「ほう、まだ立ち上がるのか!」
距離を取り、構えをとる。もはや相手は無謀な挑戦者にあらず!
「そうさ、予測なんか関係ねぇ……!俺自身が信じる道を行くだけだ!」
キャロットクリスタルが輝きを増す。真なる自分を取り戻した彼女に新たな力を与えるために────!!!


「フルスロットルで……ぶっちぎる!『カッティングXDRIVE』!!!」
2221/05/13(木)01:50:30No.802169062そうだねx4
寝ます
2321/05/13(木)01:53:07No.802169535+
2クール目終盤くらいの覚醒イベントかな…
2421/05/13(木)02:00:21No.802171015+
ウオッカのトレーナーが歌う挿入歌がバックで流れるやつ


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