1.私とトレーナー君との付き合いは長い。 私がトレセン学園に入りたての頃に彼は私の才能を見いだし、専属トレーナーとなった。 幾多の苦難を乗り越え、皇帝と呼ばれ学園に相応しい生徒会長となったのは彼あっての事。 そんな彼のことを私は心から愛していた。いづれは彼と一緒になり子をなし家庭を築くのだろう。 …とは言ってもちゃんと想いを口にして恋人同士になったのはついこの間のことだ。 随分と前から彼も私もお互いに好きあっていた。だけど今の関係が崩れるのが怖くてお互いに言い出せず数年の月日が流れ、ようやくここまで来た。 感情というものは恐ろしいもので、抑える必要がないとなると止めどなくあふれてくる。 今まで過ぎ去った日々の穴埋めをするように夜になると彼の部屋へ足しげく通い、一緒に食事をし、愛の言葉を囁き、体を重ねた。 これからもこんな幸せな日々が続いていくのだろう…そう思っていた。 「カイチョー!今日のトレーニングはどこでやるのー?」 生徒会室のドアを勢いよく開いて入ってきたのはトウカイテイオー。 私のかわいい後輩だ。 「テイオー…今日も私のトレーニングに参加するのか?」 「もちろん!カイチョーはボクの憧れだし!ボクもカイチョーみたいにトレーニングして三冠バを目指すんだー!」 本来彼女の実力であれば担当のトレーナーがついてトレーニングを重ねるはず。だが彼女はトレーナーなんて必要ないとスカウトをすべて断っていた。 「あとカイチョーのトレーナーさんにも色々聞きたいことあるからね!」 はぁ…。私はテイオーに気づかれぬよう小さなため息をつく。 最近の悩みのタネ。トレーナー君に対するテイオーのスキンシップが多すぎるのだ。 トレーニングが始まるとテイオーは彼の手を取ってみたり、スキを見つけては抱きついてみたり、いいタイムが出たら頭を撫でるよう要求する。 私のトレーナー君なのに…私は人前で彼と触れ合うことはおろかトレーニング以外の会話をすることも少ない。 それはこの学園の生徒会長としての立場があるから仕方がない。お付き合いをしているということも2人だけの秘密だ。 そんな状況をいいことにテイオーは私のトレーナー君に気安く触れて…ある日事件は起きた。 西日が差す春の夕方。私は用具を戻しにトレーナー室へ向かう。 入口から見て一番奥の右側、それがトレーナー寮以外で2人きりになれる唯一の場所。 今日も一日疲れた。彼にめいいっぱい甘やかしてもらおう。 嬉々としてドアノブに手をかける。…すると中からテイオーの声がした。 「トレーナーどうー?ボクのマッサージは気持ちいい?」 「ああ気持ちいいよテイオー。だけどそろそろルドルフが戻ってくるから終いにしような。」 「えーボクもうちょっとトレーナーのこと癒してあげたいよー」 今日は練習に姿を見せなかったから2人きりになれると思ったのに…思わずドアノブから手を放し入室をためらってしまう。 「でもトレーナーほんとに気持ちよかったんだね!ほらこここんなに膨らんでるよ?」 膨らんでる?いったい私のかわいい後輩は何を言っているのだろう。 「こらテイオー大人をからかうんじゃない!」 「でもカイチョー戻ってくるのにこのままじゃいけないよね…」 衣擦れの音がかすかに聞こえてくる。 「テイオー…何して…」 「ボクもトレーナーに触れてたらこんなに濡れちゃった…えへへ…」 思わぬ出来事に体が固まって動けない。この扉の向こうでまさか…。 「ダメだテイオー。こういうことは好きな人と大人になってから…」 「ボクもじゅーぶんオトナだよ?トレーナーのことも大好きだし」 「それでもダメだ俺には好きな人がいるから…」 「安心してトレーナー…これは2人だけのヒミツだから!ほらトレーナーはこのまま仰向けで寝てるだけでいいんだよ…?あとはボクが勝手にやってるだけ…」 体の震えが止まらない。だけどこの扉を開けなくては…。 私は意を決して再びドアノブに手をかけたが… 「あはっ…!トレーナーの…はいっちゃった?」 2.私は抱えていた用具をそっとドアの前においてその場から逃げ出した。 まだあどけなさが残るテイオーからは想像もつかない艶めかしい声が、扉の向こうから聞こえてくる。 いやだ。いやだ。いやだ。 そんなわけがない。そう私のトレーナー君がそんなことをするはずがない。 その日の夜はいつも通り彼の部屋へ向かった。 渡されている合鍵を使って中に入ると彼は濡れた髪にドライヤーをあてている。 いつもなら夕食を済ませてから入浴する彼だが今日は…何故…。いや考えるのはやめようきっとそういう気分だったんだろう。 「トレーナー君すまない今日は先に帰ってしまって」 「い…いや大丈夫だよルナ。どこか調子でも悪いのか?」 「大丈夫だ。生徒会で急ぎの用があってね。それだけのことだ」 夕食を済ませて2人でベッドに入る。 日頃の激務も皇帝にかかるプレッシャーも忘れて1人の女として彼に愛される時間。 幸せだ…。この時間さえあればどんなことも些細に思える。 この時間が永遠に続けばいいのに。今日はいつも以上にそう思った。 「やっほーカイチョー!」 翌日もテイオーは普段と何一つ変わらない様子で生徒会室を訪ねてきた。 なんだやっぱり昨日の出来事は何かの思い過ごしだったのだろう。 「あれ?カイチョーなんだか今日はゴキゲンだね!」 「なになんてことはないよテイオー。それより今日のトレーニングだが私は用事があるから先に行っておいてくれるか?」 「うんわかった!トレーナーにも伝えておくねー!」 テイオーは入ってきたときよりも勢いよく部屋を出ていく。 私はわだかまりが解けたように晴れ晴れした気持ちで用事を済ませトレーナー室へ向かった…のだが 「あぁ?トレーナーそこ気持ちぃ…もっと?もっと?」 私はまた、トレーナー室に入ることができなかった。 なにまた私の思い過ごしかはたまた幻聴でも聞こえているのか。 そうだきっと疲れているんだろう。きっとそうに違いない。 だがその幻聴はその日以降も消えることはなかった。 私がトレーニングに遅れていく日、生徒会の用事で休んでいる日、私のいないタイミングを狙うかのようにトレーナー室からは 「トレーナーすき?すき?あぁボクもう限界か…も…?」 「カイチョーより小さいけど…感度はボクの方がいいもんねー!あぅ…?」 「どう?トレーナー?ナマのテイオー様の感触は?どうどう??」 テイオーの声が聞こえてくる。 もうこんな日々が続いてどれくらい経っただろうか。最近は彼の胸の中でもろくに眠れず目の下には大きなクマをこしらえてしまった。 さすがに化粧で隠すのも限界かな…私はフラフラと寮の自室に戻る。 幻聴が収まるまで苦いコーヒーでも飲んで落ち着こう。 湯気の立つマグカップを持って出窓に腰かける。 ウマ娘たちがトレーニングに励む様子が見える。新入生も学園に慣れてきた5月。練習場の一部ではトレーナーとウマ娘たちのスカウト合戦が繰り広げられていた。 「私もあんな時期があったな…」 学園に入り右も左もわからない中、彼は手を差し伸べてくれて… 新入生たちに自分を重ねているとふと先ほどまでいたトレーナー室の方から出てくる2人の人影。 あれは私のトレーナー君とテイオー。 2人は手をつないで…頬を染めて…。 違う。違う。違う。あれは幻聴だ。あれは違う。違うのに… 今まで体の奥深くに溜め込んでいたものが湧き上がってくるのを感じる。 私の愛するトレーナー君は…私を慕うかわいい後輩は… 「あああああああ!!!!!!」 発狂しマグカップを壁に投げつける。 マグカップが無残に陶器片と化し黒い液体が部屋中に飛び散る。 「見てないもん!!!ルナなにも見てないもん!!!!」 頭を抱えながら叫ぶ。叫ぶ。叫ぶ。 その日私は初めてトレーニングをサボった。 3.その日ルドルフはトレーニングに姿を現さなかった。 連絡もとれないし…専属トレーナーとしては看過できる状況にない。 俺は許可を得て寮に入りルドルフの部屋まで走った。 「ルドルフ?いるか?」 ドアをノックするも反応がない。ドアノブに手をかける。鍵は開いていた。 「ルドルフ…?」 年頃の女性の寝室に若い男が勝手に入るのはなかなか躊躇われるが…胸のざわつきに押されるように室内に入った。 「とれーなー…?」 すっかり日も落ちて辺りは夜にかわりつつある薄明の時間帯、部屋に明かりはついておらず地べたに座る人影がうっすらと見えた。 「ルナ…明かりくらいつけなよ」 俺は手探りで壁のスイッチに手をかけて明かりをつける。 するとその室内は…酷い状態だった。 ビリビリに破かれた本が床に散乱し、椅子の脚は折れている。他にも彼女の私物らしきものが散らばり、花瓶か皿の類だろうか陶器片も落ちていた。 「ルナ…こ…これはいったい…」 一瞬暴漢にでも襲われたかと思ったが、ヒトより何倍も力のあるウマ娘が襲われることはまずない。そもそもここはトレセン学園内だし相手はあの皇帝シンボリルドルフだ。 「とれーなーごめんね…?ルナ今日のトレーニングサボっちゃった…」 髪の乱れた彼女がこちらを振り向いて答える。その瞳からは光が消えていた。 「ルナ…いったい何があったんだ」 彼女に駆け寄り膝をつく。彼女の手には写真立てに入れられた俺との写真が握られていた。 「とれーなー…テイオーの匂いがするね…」 彼女は髪の乱れた頭を俺の肩に預ける。 「それは…さっきまで一緒にトレーニングしてたから…な?」 「うそ…」 「え?」 「うそうそうそ!!全部うそ!!!」 ルドルフは頭を抱えて発狂する。 「とれーなー最近テイオーと2人でトレーナー室いるよね…何…してたの?」 「いやそれは…ほら最近テイオーもレースが近いとかなんとかで…さ?レースのプランを練ったりだとか…確かに俺はルナの専属トレーナーなのにおかしいよな!確かにそうだ!すまんルナのことに集中できなくて!ホントにごめん!」 「そっかー…れーすのことお話してたんだ…」 彼女は写真立てを置き何かを手にすると、そっと俺の背に手を回して体を密着させる。 「ほかには何もしてない…?とれーなーはルナにかくしごと…ない?」 「ああもちろんだ!俺はキミの専属トレーナーなんだから!他にはなにも…ウッ…」 その瞬間背中に何かが刺さった感覚。冷たくて無骨なそれは…床に散らばっていた陶器片だろうか。 「ほかには…なにもしてない…?」 ルドルフが陶器片を持つ手に力を込める。接点から背中を熱い液体が滴るのを感じる。 逃げられない。俺は本能的にそう直感した。 「すまんルナ…実はテイオーとその…シてた…彼女に誘われるまま…男女の関係になってた…」 ゴトンと鈍い音を立て陶器片が床に落ちた。ルドルフが俺を解放し立ち上がる。 俺は痛みに耐えかねて…合わせる顔がなくて…その場にうずくまる。 「ふーん…そっか…。ありがととれーなー…今日はもう帰って…」 俺はちゃんとルドルフに謝って、もうこんなことは二度としないと誓うべきだったかもしれない。 だけどいま彼女を下手に刺激したら何をされるかわからない…俺はその場から逃げ出した。 命からがらトレーナー寮に戻りベッドに入る。 かすかに香ってくるルドルフの匂い…。付き合い始めてから毎晩のように彼女は泊まりにきていたから一人の夜は久々だった。 痛みと恐怖で一睡もできないまま朝を迎え…トレーナー室へ。 普段と変わらない午前中を過ごしているとたづなさんが訪ねてきた。 「トレーナーさん…今日シンボリルドルフさんとトウカイテイオーさんが無断欠席されているのですが…何かご存知ではありませんか?」 4.「すまんルナ…実はテイオーとその…シてた…彼女に誘われるまま…男女の関係になってた…」 あーあ。聞いちゃった。 これでもうルナの思い過ごしとはいかないね。とれーなー。 でもだいじょうぶ。悪いのはぜんぶアイツだから。 「悪い子にはお仕置きをしないといけないね…」 私は逃げるように部屋を出る彼の背を笑顔で見送った。 翌朝私は学園の桜並木で人を待っていた。 5月ともなると桜は青々と、早くも夏の訪れを感じさせる様相を呈している。 学び舎へ向かう生徒たちは私の顔くらい大体知っているのだろう。皆会釈をして目の前を通り過ぎていく。 「あ!カイチョー!おっはよー!」 来た。アイツが。 「ああ、おはようテイオー」 「カイチョーこんなところでどうしたの?誰か待ってるのー?」 「ああそうだ。キミを待っていたんだ。ちょっと時間をもらえるか?」 「ボク?うん!いいよー!?なんたって無敵のテイオー様だから!」 テイオーを連れて向かうはトレーナー寮。 トレーナー達は生徒の登校時間前に出勤しているので、この時間に2人きりになるにはもってこいの場所だ。 寮の前で生徒1人に会ったのは誤算だったが…まぁいい。それにしてもこの時間にあの生徒は何の用でトレーナー寮に来ているんだ。 「ねぇカイチョー?ここで何するの?もう遅刻しちゃうよー?」 「テイオー、実は私トレーナー君とお付き合いをしているんだ」 寮の階段を上りながら打ち明ける。 「へ…へぇ…?そうなんだー!」 「気づいていたか?」 「う…うーん。まぁカイチョーの様子とかからもしかしたら?とは思ってたけど…」 「もしかしたら…か」 ふふふ…知ってたのにルナのとれーなーと交わってたんだこの雌ウマ。 笑えてきちゃう。 そうして私はポケットから合鍵を出して一室の扉を開く。 「さぁ入ってくれテイオー。私のトレーナー君の部屋だ」 「えー?!トレーナーのお部屋?ボクちょっとキンチョーしちゃうなー!」 目を輝かせながら室内をキョロキョロと見渡す彼女。 卑しいやつ。そんなにルナの男の生活が気になる? 「さて本題なのだがテイオー」 ガチャンと玄関の鍵を閉める。 「私のトレーナー君のカラダはよかったか?」 ビクリと体を震わせてゆっくりこちらに振り向くテイオー。 だが彼女と目が合う前に…私は玄関にあった木製の靴べらで彼女の後頭部を殴打した。 ーボクが目を覚ますと目の前にはカイチョーがいた。 椅子に手足を固定されていて身動きがとれない。 口には…タオルかな…何かを咥えさせられていてうまく話せない。 そっか…トレーナーの部屋に入るや否やカイチョーに殴られて気を失ってたんだ…。 気を失う前カイチョーなんて言ってたっけ…。 ああそうだトレーナーのカラダ…あははバレちゃってた。 まぁそうだよね…自分だけのトレーナーと思ってた大好きな彼がいたとして…。もしほかの子に取られちゃったらボクも正気でいられる気しないもん。 「すまないテイオー…トレーナー君は私のトレーナー君なんだ…だからキミが彼の味を覚えていることは許されない」 カイチョー、オトコのことになると結構重いんだね。 「キミには今から彼との快楽の日々を忘れてもらう」 カイチョーが持っていたかばんを逆さにするとゴロゴロと性的な玩具が床に散らばった。 ああボクこれからカイチョーにひどいコトされるんだ。 もうトレーナーとの行為じゃ感じられないカラダにされちゃうかも。 ごめんね。トレーナー。 5.「トレーナーさん…今日シンボリルドルフさんとトウカイテイオーさんが無断欠席されているのですが…何かご存知ではありませんか?」 たづなさんの言葉で俺は察した。ルドルフの怒りの矛先は俺ではなくテイオーに向いたのだろうということを。 俺はトレーナー室を飛び出して学園中を走り回った。倉庫、空き教室、2人の寝室…人気のない場所を手あたり次第回ってみたが…どこにもいない。 気づけばカバンを持った生徒たちがちらほらと練習場に向かう時間になっていた。 2人のことを見なかったか俺は生徒たちに聞いて回る。 朝、桜並木でルドルフを見たという情報はあったがその後がわからない。 さらに聞いて回ると 「あの…ライス見ました…。お兄…トレーナーさんのおうちの前で…」 トレーナー寮…しまった盲点だった。 ルドルフは俺の部屋の合鍵を持っている。 俺は礼を言ってトレーナー寮へ駆け出した。 朝からとすればいま7.8時間くらいか…。 昨日の背中の傷がずきりと痛む。テイオーは無事だろうか。 自室について鍵を開ける。 玄関に特段変わった様子はないが…2人分の靴があった。更には親父から就職祝いに貰った木製の靴べらが折れた状態で廊下に転がっていた。 奥に進む。部屋の明かりはついていない。意を決して居間に入ると…手足を縛られ椅子に括り付けられたテイオーがいた。 「テイオー!」 俺は彼女に駆け寄り口に巻かれたタオルを外してやる。 「ぁ…あぁ…トレーナー…たすけ…て…」 制服は胸元までたくし上げられ所々彼女のものらしき血液が付着している。 さらけ出された柔肌にはいくつもの痣ができていて…脚の間にははめられた玩具が淫らな音を出していた。 「テイオー…ルドルフは…?」 彼女は怯えた目で俺の背後を見た。 「トレーナー君、私はここだよ」 振り返るとこちらも制服姿のルドルフ。だがこちらは制服にしわ一つついていない。 「ルドルフ…俺が悪かった。テイオーを受け入れたのは俺だ。だから痛めつけるのであれば俺にしてくれ」 「そうか…トレーナー君もお仕置きが必要か…」 ルドルフは俺に近づくと…そのまま通り過ぎてテイオーに触れた。 「ひぃ…カイチョー…おねがいもう…ゆるして…」 テイオーは焦点の合わない目で許しを請う。 ルドルフはそんな彼女の声など届いていない様子で手足の拘束を解き玩具を外し、まだ幼さの残る体をベッドに放り投げた。 「さぁトレーナー君、テイオー。ここで私に見せてくれ。キミたちがトレーナー室で及んでいた行為とやらを」 「ルドルフ…何を言って…」 「トレーナー君は私のトレーナー君だからな。私に隠し事などなければ私の前でできないこともないだろう?さぁ早く見せてくれ」 ベッドの上に放り投げられたテイオーを見る。彼女は枕を抱えてただ震えていた。捨てられた子猫のような目で俺を見る。 こんなことをしてルドルフもテイオーも傷を深めるだけだ。 わかってる。こんな行為で得られるものは何もない。 だけど…だけど…。 俺はベッドの上で怯えるテイオーを見て、そそり立つモノを抑えることができなかった。 「トレーナー?!うそ!やめて!!」 強引に股を開かせテイオーに自分のモノを収める。 相手のことなど顧みない強引な行為。彼女の汚れた制服姿がさらに情欲を煽る。 「トレー…ナー…やめて…おねがい…アッ…くるしい…」 西日の差す部屋で俺はテイオーを何度も犯した。 トレーナーだとか、ウマ娘だとか、そんなことはとうに忘れ犯し続けた。 もちろん、背後で様子を見ているルドルフのことも気にかけず。 日も落ちた頃、ようやく俺はテイオーとの繋がりを解いた。 彼女の意識はどこかに飛んでいて返事はない。 「ルナ…こっちに来い」 「…へ?とれーなー…」 途中から自分の下腹部をさすることに必死になっていたルドルフ。 俺は彼女をベッドに引き寄せた。