全く椅子と変わらぬ要領で、膝の上にどかりと腰を降ろしてくる。
「ついでとばかりに質問攻めしよって…どうにかならんのかいなアイツは」
「……タキオンのトレーナーさんも、実験の類はできる限り一人で受け止めると言ってはいたが」
「やめさせるんが先とちゃうんかいな」
身体に差し障りがないのならいいか、と思ったが甘い見立てだった。
普段の彼女はこんな距離ではない。スキンシップといったら鋭いツッコミくらいのものだ。
間違いなく何かしらの効果を発揮している。
「……タマ」
「なんや」
「いや…どうしてここに座るんだ」
「座り心地よさそやなー思て……そんな、嫌やったか？」
「そんなことは、ないけども」
二言目をあまりにも悲しそうに言うものだから、動けない。

「なんやぁ、おどかしよってからに」
安心した風に小さくため息をつくと、今度は身体をよじって頭を胸に預けてくる。
揺れる長い髪の香りが顔をたたく。
「んふ……今日は撫でてくれんの？」
「え……いや、あれは、いつも怒るだろ、子ども扱いするなって」
「あんなんお約束やんか！真に受けるやつがおるかいなぁ」
「わ、わかったって」
世界を間違えたような感覚のまま、言われるままに頭を寄せるようにして撫でる。
「こらぁ、なにすんねん、んぇへ、へへ……」
まるでツッコミが用を成していない。
ふやけたような声で笑うと、更に顔をうずめようとすり寄ってくる。
何かに動かされるような感覚がした。撫でる手をそのまま降ろし、頬を沿わせ、顎に指をかける。
自分で動かしているだけかもしれない。軽く持ち上げると、きょとんとした顔が覗く。
水色の透き通った瞳の、もう少し向こうを見たくて、顔を近づけると

「失礼します〜、タマちゃんいますか？洗濯物のことで……」
扉が開いた。もとの世界が合流した。
「……トレーナーさん。どうやったんですか？教えてください、一体どんな技で手懐けて…」
「何すんねんクリーク！ウチのやぞ！」
胸倉を掴んでくるクリークへの説明には苦労したが、これ以上間違える前に引き戻してくれたことに心の中で感謝した。

甘えるタマちゃんが見たかったんです…
でもそんなタマじゃなさそうなので素直になるお薬を使いましたオチはないです

ウチは負けへんで…負けへん…

ふふっタマがまた可愛がられてる

負けてる…

薬には…勝てへんかったわ…♥

薬はノーカンやろ

薬のせいにしていいぞタマ

ふふふ…これで口実が出来たと思っているな…

あくる日似たようなケースが発生して流石にタキオンに釘を刺そうかと思ったら欠席なんだよね…

ふふっ…次の日に文句を言いつつタキオンから貰った薬はプラセボなのに気づいてない

タキオンに文句言いにいって騙されたふりしながらわざと同じ薬盛られるタマちゃんがいいと思います！！

また薬くれやタキオン

こんなんノーカンやノーカン！

タマちゃん苦労人ながら気を張って頑張ってる感じあるからどっかでこんな風にタガが外れてほしい

クスリに責任を押し付けることでドはまりするタマ

関西弁で甘えてくるガキンチョと考えると可愛い

これは薬や…薬の影響やから…

これはプラシーボ効果といって途中からハイレモンだったんだが？

また今日も盛られたのかタマ

もしもしタキオンさん
葦毛が懐く薬があると聞いたのですが

>もしもしタキオンさん
>葦毛が懐く薬があると聞いたのですが
ジャスタは退場や！