ここはトレセン学園の会議室、今日も理事長とたづな他トレーナー達で会議を行っていた
「肯定ッ！今回の件ではタキオン君の担当トレーナーからは特に問題は報告もされてなかったので協力してもらったッ！」
ーー今回の問題、すなわち寮のトレーナーの自室で私物が無くなったり不自然に移動していたりした事件の事である
学園は事態を重く見て、トレーナーの了解の元、カメラを設置したのだった
施錠してしまえばよいと外部の人は考えるかもしれないが、担当ウマ娘が部屋に相談しにこれるようにと合鍵を渡しているトレーナーも多い
そのため、問題行動を録画し問題行動を起こした生徒に対して対応するという措置が取られた
そして今日の会議にて、そのカメラがとらえた映像の確認作業が行われていたのだった
「それでは、私が仕掛けたカメラに異常が写っていたものを報告させてもらうよ」
そう言いながらアグネスタキオンは動画を再生し始めた

〜〜スペシャルウィークの場合〜〜
「ふんふんふ〜ん、あれトレーナーさん？いないなー」
鼻歌交じりにトレーナーの部屋に入ってくるスペシャルウィーク、
トレーナーがいないことを確認すると一瞬扉の外に出て、外に置いてあった大量の荷物を運び込んだのだった
「せっかく、北海道でお土産をたくさん買ってきたのになぁ…」
口ではそう言いながらも「手慣れた」手つきでトレーナーの冷蔵庫に大量に詰め込んでいくスペシャルウィーク
「あっ…もう入りませんね、トレーナーさん食べていいって言うのにあんまり食べてくれないんですよねー」
そう言いつつスペシャルウィークは冷蔵庫から消費期限が近いものからどんどん取り出してゆく
「腐らせるよりは私の胃袋にゴールインしたほうがいいですよね…これは仕方がない事です！」
と一人言い訳しつつ薄暗い部屋で食べ物を貪り食うスペシャルウィークの姿が写っていた…

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「欺瞞ッ！しかし、ローリングストックする場所に使っているだけなので、処分は注意にとどめるッ！」
「スペシャルウィークさんは、オグリさんに隠れがちですが彼女もたくさん食べますからねー…」
と理事長とたづなはそれぞれコメントする
「担当トレーナー君は彼女の体重管理には注意してくれたまえ、では次を再生するよ」

〜〜シンボリルドルフの場合〜〜
コンコンコン
「入るぞ、トレーナー君･･･ふむ留守か…」
唐突に部屋の周りを歩き始め匂いを嗅ぎ始めるルドルフ
「…トレーナー君はこっちにいるな」
とそのまま部屋の外に出て行ってしまった

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「無罪ッ！ああ、それと担当トレーナーは今日は帰っていいので、担当ウマ娘の対応をするように
･･･というかさっきから会議室の扉の前を延々と左右に往復し続けているのですぐに連れていく様にッ！」
「ウマ娘の皆さんは匂いをかぎ取る力は強いですが、ここまで来ますと警察犬もびっくりですね…」
促され、担当トレーナーは退出する
＜るなね、るなね、すごくさみしかったんだよーだからきょうはずーといっしょだからね＞
外から聞こえてくる声に会議室にはげんなりとした空気が流れた
「・・・、あー次を再生するよ」
アグネスタキオンはもう聞きたくもないと言わんばかりに次の動画を再生する

〜〜ダイワスカーレットの場合〜〜
「入るわよ〜、って誰もいないじゃない」
エプロン姿でトレーナーの部屋に入るダイワスカーレット
「やっぱりあいつは、私がいなければ何もできないのよね」
そう言いつつ手にしたスーパーの袋から手際よく食材を入れる
「昨日はお肉だったし、今日は魚のはずよね…ってあーもう洗濯がまだしてないじゃない」
室内に散らかった衣服を見つけて、洗濯籠に入れていくダイワスカーレット…とここで立ち止まる
「このシャツはボタンがほつれているわね、新品と取り換えるのは仕方がないことね」
そういって「初めから」用意してあった新品のシャツを取り換えた…常習者の手際である
その後は家事を続けるダイワスカーレットの姿が写っていた

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「有罪ッ！新品に交換しているとはいえ厳密にはアウトであるッ！よって注意喚起とするッ！」
「なんてうか、ダイワスカーレットさんは恋人というよりも所帯じみてましたね…」
「フジキセキ君なら「春だね。」っていうコメントをしてくれるだろうね、では次の動画だ」

〜〜グラスワンダーの場合〜〜
「トレーナーさんいますか？…いないようですね」
室内に入り周囲の様子を警戒するかのように耳を動かす
「…まぁいないと分かっていて入ったんですけどね」
そういうや否やグラスワンダーは躊躇いもなく室内の物色をし始めたのだった
程なくして、トレーナーが隠し持っていた有害図書指定の本を目ざとく見つけたのだった
「やはりありましたね…では始めますか」
そういうと、躊躇なく本を開き本に移っていた女性の顔の上から自身の写真を切り取ったものを張り付けていったのだ
黙々と作業を続け西日が差し始めたころ
「終わりましたね…トレーナーさんが悪いんですよ獣欲をわたしにぶつけてこないのですから」
その後書籍を元あった場所に戻し部屋を後にしたのだった

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「有罪ッ！この場合はウマ娘および担当トレーナー両方に注意喚起とするッ！」
「トレーナーさん、トレーナーに割り当てられた部屋には有害図書指定の本を置いてはいけないと、最初の全体説明会で説明しましたのお忘れですか？」
「私としては、全体説明会で「私たち」がどう説明されたか、聞かせてほしいのだがね…さて次にを再生しようか」

〜〜ハルウララの場合〜〜
「るっななーとれーなーいるー？・・・っていないねー」
ピンク髪の少女は躊躇いもなく部屋に入る
「ひまだなー、とれーなーさんのぱそこんでもみてようかなー」
ハルウララは手際よくパソコンを起動し、「トレーナー」のアカウントのパスワードを一字一句間違いなく入力した
「ふんふん〜ん、トレーナーさんのにっきだー、
・・・ふーん、トレーナーいやかれもるーぷしてたんだー」
手際よく見つけたPC内のトレーナーの日記を見つけて喋る
「わたしはるーぷしているから、きょうここにとれーなーがいないこともとれーなーのパスワードもしっていたけど、
これははじめてみたねー・・・あとでかれとむきあうひつようがあるかもねー」
そして、カメラに近づくハルウララ
「それとここにカメラがあることも当然知っているんだよねー」
その言葉とともにカメラの映像は消えた

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「…」
「…」
「えへへーびっくりしたかなー？」
「驚愕ッ！いつの間に入っていたのだッ！」
「ハルウララさん！いつの間にいたのですか？」
「カメラをせっちしていたところをぐうぜんみかけちゃったから、いたずらでちょっとしたしばいをしてみたんだけどー、いたずらだいせいこうみたいだねー」
ハルウララ続ける
「まあそういう訳で、ループの件は嘘だから安心してほしいかな、本当だよ？」

その言葉を紡いだ後理事長が瞬きをした次の瞬間には、ハルウララの姿は消えていた

「あ〜、今回の件ではほかにも問題行動を起こした生徒はたくさんいたが割愛させてもらったよ、
担当トレーナーの私物を使って、自慰・オナニー・一人エッチと呼ばれる行動をしていたからね、仕方がない事さ
あと、本人たちは自信の欲求不満と解消するほかにトレーナーへのマーキングもやっているからトレーナー諸君は注意しておくとよいさ」
という言葉で会議は終了、その後は個別で問題行動を起こした生徒のトレーナーと面談を理事長とたづなは行っていた
余談ではあるが面談ではトレーナー立ち合いの元、映像データの削除も行われた
西日が差すころにはすべてのトレーナーとの面談は終わり2人はこの事件の発端となった映像を確認していた

〜〜ハッピーミークの場合〜〜
「トレーナー･･･いる？」
ハッピーミークはおもむろに持ってきた本を机に置いた
「トレーナーはサッサとくっついたほうがいい」
そういってハッピーミークはそのまま退出していった
･･･机に残されたのはゼクシィだったのは言うまでもないことである
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「無罪ッ！ではあるがこれで本人も刺激されその結果全体も刺激されたわたけだな…」
「これは…ああなるのも納得するしかないですかね…」

夕日も消え、星が瞬き始めるころ二人は会議室を退出した
「感謝ッ！今日は長丁場であったッ！たづなのおかげで今日も無事に終了したッ！」
「いいえ理事長、理事長を支えるのは私のつとめですから」
「そうか、しかしたづなよ…わたしには今日見た映像の内容から男性トレーナーの寿退社はまだ続きそうな気がしてならないのだよ」
「同感です理事長、トレーナーの数を増やす方策はさらにやるべきですね…」
それぞれ担当トレーナーの不足の件を思い出し苦々しい表情をしながら廊下を歩み始めた
空には北斗七星の八つ目の星が異様に瞬いていたという

ウマ娘スレに時折見られる世界の真実に気付いているウララが怖い……

死兆星が見えてる気がするなぁ…

ウララは一体…

会議に参加していたトレーナーが持っていたペンは担当ウマ娘が使ってたと指摘しないのはタキオンのやさしさ

大丈夫？理事長のプライベートルームもたづなさんに入られたりしてない？

マーキングって何小便かけてくの？

ウ、ウララさん…？

タキオン協力者ぶってるけど実はこの後トレーナーの部屋にさも当然のように無許可で泊まりに行ったりしてない？

サイレンススズカは多分トレーナーが帰ってくるまでトレーナーの部屋で延々左回転してそう

ルナ…

>マーキングって何小便かけてくの？
ソファーや絨毯とかにウマ娘汁をかけるぐらいは普通にやりそう

死兆星ってもしかしてこれチームアルコルの前日譚だったりしない？

>サイレンススズカは多分トレーナーが帰ってくるまでトレーナーの部屋で延々左回転してそう
ウワーッ！カーペットにミステリーサークルが！

>その言葉を紡いだ後理事長が瞬きをした次の瞬間には、ハルウララの姿は消えていた
ワープ能力まで…

トップバッターのスペちゃんが何気にだいぶひどい

>>その言葉を紡いだ後理事長が瞬きをした次の瞬間には、ハルウララの姿は消えていた
>ワープ能力まで…
別の世界線に飛んだのかもしれないし…

>>>その言葉を紡いだ後理事長が瞬きをした次の瞬間には、ハルウララの姿は消えていた
>>ワープ能力まで…
>別の世界線に飛んだのかもしれないし…
あぁ…またダメだったんだね…

ダスカ母さん…