掛かり気味の気持ちを抑えるため、一回大きく深呼吸をしてボクはトレーナーが待つ控室の扉に手をかける。
伝えたい事がいっぱいある、話したい事もいっぱいある、今胸の中にある喜びをトレーナーと分かち合う為にボクは控室の扉を開けた。

「見ててくれたトレーナー！ボク勝ったy…うぇ！？」

控え室ではトレーナーが待っていてくれて、ボクはその胸に飛び込むつもりでいたんだけどトレーナーはボクの姿を見ると急に泣き出してそれどころじゃ無くなっちゃった！？

「どうしたのトレーナー！？どこか痛むの！？誰か呼んできた方が…」

まさかトレーナーの身に何かあったのかと、背筋が凍る思いで慌てて駆け寄ったボクをトレーナーが思いっきり抱きしめて…ぴぇぇぇ！？！？

「ト、ト、ト、トレーナー！？ちょっと待って！？こういうのはまだ心の準備が！？」

一転して身体中が熱くなり尻尾が逆立つ、うぅ…頭から湯気が出そうだよぉ…このままう、うまぴょいされちゃうのかな？ごめんマヤノ、ボク一足先に大人になります…
大混乱なボクの耳に嗚咽混じりで詰まりながらのトレーナーの囁きが聴こえる。

「よかった…」「本当によかった…」「おめでとうテイオー…」「君の夢が叶ったんだ…」

あぁ…この人は、ボクの為に、ボクの夢の達成をこんなに喜んでくれるんだ。そうと解るとさっきとは違う熱で胸の奥が満たされるのを感じる。

「ありがとうトレーナー、キミがいたからボクは夢を一つ叶えることができたよ…キミじゃなきゃボクは今日走ることすらできなかった」

トレーナーを抱き返し言葉を紡ぐ、ボクも彼に気持ちを伝えなきゃ…元々そのつもりだったんだ、今までのお礼とこれからの事を…

「ボク以上にボクの事を大事にしてくれてありがとう、君と一緒ならボクはどこまでだって行けるよ」

一度言葉を切りトレーナーと目を合わせる。

「ボクとこの先の夢も一緒に駆けてくれるよね？」

トレーナーはボクを抱く手に力を込めながら「ああ！勿論だ！」と力一杯頷いてくれる

これからもず〜っと一緒だよトレーナー！

後日、「酒がなくても人は酔っ払えるんだな…」とか「一生の不覚だ…感極まってあんな事を…」とボヤくトウカイテイオーのトレーナー氏と、今まで以上に自身のトレーナーにべったりと甘えるようになった無敗の三冠ウマ娘の姿がトレセン学園で目撃されているとか。

赤青両テイオーで生涯無敗達成記念に衝動で書いた初怪文書
テイオーは可愛くてイケメンもこなせるのずるい

トレーナーはいい人だけどテイオーちょっと性欲強すぎる…

初めて無敗三冠達成できた時は嬉しかった…

三冠逃して泣いちゃうテイオーを見ると俺が…俺が悪いんだよ！ってなるなった…

連休の穏やかな昼下がりには穏やかな怪文書が合う

甘い怪文書は脳に効く

いい…

幸せだ

😇

>トレーナーはいい人だけどテイオーちょっと性欲強すぎる…
中学生だから…

お幸せに

いい話だ...