二次元裏@ふたば

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1098369 B21/04/30(金)21:55:03No.797959993+ 22:55頃消えます
がちゃり。
トレーニングを終えた私は寮の部屋に戻っていた。スぺちゃんは外泊許可をとっており、居るのは私一人だけ。
さっきまで走っていたターフ窓からを眺める。夕日に照らされ、とても綺麗。走ることは大好きだ。しかしここ最近、それだけでは満足できない自分がいる。その理由は――――
「トレーナーさん......」
ジャージも脱がずベッドに横になり、枕を抱きしめる。
秋の天皇賞を走った後、感極まった私たちは控室で抱き合った。その時はこの瞬間の喜びを分かち合えることがうれしくて、それで頭が一杯だった。
その後しばらくしてレースの熱が冷めたころ急に恥ずかしくなったけど、実はまた抱き合える時を待ち望む自分もいる。
もちろん、そんな機会はそう巡ってこない。脚が回復しトレーニングを再開した今もこうして悶々とする日々が続いている。
ぎゅうっと、枕を強く抱きしめる。こんなことでは満たされるはずないのだけれど。
このスレは古いので、もうすぐ消えます。
121/04/30(金)21:55:22No.797960134+
トレーナーさんと抱き合った時を想い起す。自分がすっぽり収まってしまう腕の中、温かさ、うれしさ、それから男性のにおい。
「はぁ」
ついため息が出た。さっきまで目の前にいたのに、あの人はずっと遠くの存在に感じられた。
もう何百回と反芻した記憶。もしその先があったなら。

目を閉じて想像の世界に身をやる。私のトレーナーさん。私の走り方を否定しない、やさしい人。
走る私をいっぱい褒めてください。その大きな手で、頭を撫でてください。手を握ってほしい。抱き寄せて耳元で囁いてほしい。「かわいい」とか「綺麗だね」とか「大好き」とか。
寂しくなったらそばにいてほしい。力いっぱい抱きしめてほしい。トレーナーさんがいてくれたら、私はもう......
221/04/30(金)21:55:40No.797960285+
ふと目を開けると、空っぽのベッドが目に入る。スぺちゃんは外泊と言っていたけど......外泊。この時、いつしか耳にした噂話をふと思い出した。
スぺちゃんと彼女のトレーナーは付き合っていて、それもかなり「進展」があったという、そんな噂話。聞いたときは別に気にも留めていなかった。
それが今は、妙に生々しく、否定しがたい事実にすら思えた。
「......ずるい」
スぺちゃんだけずるい。今夜も抱いてもらうのね。私だってトレーナーさんに愛してもらいたいのに。ずるい、ずるい、ずるい。
突然噴出した友達に対する嫉妬心に驚く。自分にこんな賤しい感情があったなんて。
再び目を閉じる。もうトレーナーさんに抱いてもらうことしか考えられなかった。
321/04/30(金)21:55:53No.797960387+
いっぱいキスしてほしい、舌を絡め合う激しい方の。甘い言葉を囁かれながら、服を脱がされたい。もっと触ってほしい。唇を、腰を、胸を、それから。
「んっ♡」
気づけば片手が下の方に降りていた。すっかり濡れてしまった継ぎ目を下着の上からなぞる。我慢していても声が出てしまう。
生まれたままの姿で抱き合いたい。敏感な部分をたくさん触ってほしい。私に見とれてほしい。私だけを見て。
私の手はすでに下着の中まで入っていて、自分の中に指が沈む。
「あぁっ♡トレーナーさんっ♡」
421/04/30(金)21:56:08No.797960479+
気持ちいい部分を擦るように刺激するとお腹が切なくきゅうっとなる。くちゅくちゅと、いやらしい水音が部屋に響く。
トレーナーさんと一つになりたい。切なくて仕方がない私の奥を満たしてほしい。硬くて大きなそれを、どうか私にください。
「とれぇなぁさんっ♡わたしッ......スズカのっ♡」
スズカの身体はあなたのものです。どうぞ好きにしてください。もう寂しさなんて感じないくらい、わたしをめちゃくちゃにして。私をトレーナーさんで満たして。
「あっ♡あっ♡だめっ、そこ♡」
気を失うまで私をイかせて。おねがい。こんなにあなたのことを想っているのに。寂しい、寂しいよトレーナーさん。
「〜〜〜〜〜〜〜ッッ♡♡♡」
521/04/30(金)21:56:21No.797960570+
ガクガクと意に反して動いていた腰が一際大きく跳ねる。声にならない嬌声を上げ、私は達してしまった。
はぁはぁと肩で息をして、快楽の余韻に浸る。しかし身体は満足しても、心に突き刺さった孤独感は少しぼやけた程度だった。
「まだ足りない......」
そう呟き、今度は手を胸にやる。達したばかりで敏感なそこを少し強引に刺激する。今日は一人、満たされるまで続けようと決めた。
621/04/30(金)21:56:32No.797960640+
でもそんな私を邪魔するように、ドアがノックされた。
「......スズカ?そこにいるか?」
エアグルーヴだった。
「は、はいっっ!」
突然の来訪に驚き飛び起きる。返答はかなり不自然になってしまったが、怪しまれただろうか?
「そうか。いや、何時になっても食堂に現れないのでな、心配になって訪ねたんだ」
彼女にしては些か声に覇気がないように思えた。
「あ、あらやだ、私ったら疲れて眠ってしまったみたい」
「食堂はもうじき閉まる。注意しろよ」
「ありがと......」
「では失礼する......悩みがあるなら聞くぞ」
そうボソッと言い残してエアグルーヴは去った。だるさの残る頭でもなんとか受け答えすることができ、ほっとする。彼女にかなり心配をかけてしまったらしい。
721/04/30(金)21:56:49No.797960762+
窓の外を見ると、日はすっかり沈んでいた。さっきの来訪でいつものような冷静さを取り戻して初めて気づく。ジャージのズボンとシーツには大きなシミができていて、それがひどく冷たく感じられた。
「後片付けしなきゃ」
こみ上げる虚しさを押し殺し、私は日常に戻るのだった。
821/04/30(金)21:59:20No.797961800そうだねx5
む…むなしい…結ばれて…
921/04/30(金)22:00:47No.797962457そうだねx1
スズカさんのエッチな怪文書久しぶりに見た気がする
ありがとう
1021/04/30(金)22:05:47No.797964651そうだねx2
スペちゃんは手が早いな…
1121/04/30(金)22:32:06No.797976331+
ソロぴょいに耽るスズカさんいいよね...と思って書いてたら曇ってしまいました
1221/04/30(金)22:37:41No.797978619+
むちゃくちゃエッチで良い…視認性だけ悪い…
1321/04/30(金)22:39:13No.797979213+
結ばれてほしい
1421/04/30(金)22:48:05No.797982706+
片思いこじらせて欲しい


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